ガッツ一行とは? わかりやすく解説

ガッツ一行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 17:43 UTC 版)

ベルセルクの登場人物」の記事における「ガッツ一行」の解説

ガッツ 声 - 林延年少年時代 - 福島おりね三浦智子) / 岩永洋昭少年時代 - 井之上潤本作主人公。「黒い剣士」の異名を持つ、右目とボルコフ左腕噛まれ失った全身傷だらけ剣士首筋に「生贄の烙印」を刻まれたことによって悪霊妖魔に命を狙われ続けながらも、ゴッドハンド使徒への復讐のために各地放浪している。苛烈極まる戦いの中で、キャスカを「守る」ことと、グリフィスに「挑む」ことを魂に問いつづけていく。 「ドラゴンころし」と名付けられた、身の丈よりも長大分厚く鉄塊のような大剣ゾッドは「斬魔刀」と後に呼んでいる)を背に佩び、左腕には大砲仕込んだ鋼鉄製の義手装着している。黒い剣士異名の元となった黒い甲冑マント身に纏う。他に連発ボウガン投げナイフ炸裂弾等の武器携帯肉体極めて屈強で、巨大な剣を片手難なく振り回し前述装備一式を身につけたまま軽快な動作可能な他、反射神経動体視力など、身体能力全般に優れ、戦で培った機転にも長ける人間離れし戦闘力狂気帯びた戦い振りから、魔でさえ畏怖する存在となる。傭兵団時代受けた性暴力が元で(後述)体に馴れ馴れしく触られるのを嫌い、帯剣ていない落ち着かないまた、子供敵意殺意を向けると激し嘔吐感に襲われる。後に「狂戦士の甲冑」を身に着け戦った副作用として味覚障害色覚異常視野狭窄震顫頭髪一部白髪化などが表れている。 髑髏騎士によれば死者から生まれ落ち身の上加えグリフィス烙印刻まれたことで、世界の理の外側身を置くとなっていると言う。シールケは、ガッツドラゴン殺し自在に扱い生身使徒渡り合うあまつさえ打ち殺す)ことが出来るのも、意思実際出来事強く作用する異界の住人となったことが大きな理由ではないか想像している。 戦地木に吊るされた母の骸の下に産み落とされガンビーノ率い傭兵団拾われた。以後傭兵団の中でガンビーノ養父として過ごし剣術習い幼少期から戦場駆り出されるガンビーノを親として慕っていたが愛情を受けることはなく、傭兵相手無理やり売春させられたりしていた(体に触れられるのが苦手なのはこれが原因)。ガンビーノ片足失って以降は戦で得た褒賞取り上げられ飼い犬のみを相手にするガンビーノにますます邪険に扱われていた。11歳の時、ガンビーノ襲われた際のはずみで誤って彼を刺殺傭兵団から脱走せざるを得なくなる。以後はどこにも所属せず1人戦地転々とする。この時、小さな体で大人振るう剣を長年使わされてきたため、いつしか身の丈よりも大きな武器を使うことに習熟し成長した後も巨大なだんびら愛用するようになった4年後、グリフィス決闘敗北し鷹の団」に入団果敢な戦い様で頭角現し鷹の団切り込み隊長任命される初め仲間居場所と言うべきものを団の中に見出し100人斬りなどの武功鷹の団最強戦士として名を馳せグリフィス無二の絆で結ばれるものの、グリフィス夢に埋もれつつある現状自問する一方で、キャスカと次第想い寄せあっていく。グリフィスと“対等の者”でありたい考えた末、決闘グリフィス下し、キャスカの制止をも振り切って3年在籍した鷹の団脱退鍛冶屋ゴドーの元で寄宿遊歴修行をし、剣を振るうことに存在意義見出す1年後、キャスカが率い鷹の団逆賊として追われているとの情報聞き助太刀合流。キャスカとは想い確かめ合って結ばれるが、グリフィス救出遂行束の間、蝕へと巻き込まれる。かつて仲間だった団員一方的な虐殺遭い、キャスカはガッツ目の前でグリフィス犯されガッツ自身左腕右眼失い生贄の烙印」を刻まれた。辛うじて「蝕」から逃れたガッツとキャスカだったが、これにより(旧)鷹の団壊滅した上に、常に魔に脅かされ続け身になる。キャスカは極限恐怖発狂し、彼女の胎内宿っていたガッツの子供は魔に取り憑かれ魔物となって姿を消してしまう(これも重なってキャスカは幼児退行まで起こした)。多くのものを失いつつも死の淵から這い上がったガッツ復讐の旅に出る。 その過去故に魔に向ける憎悪憤怒は凄まじく、他者事情や命を考慮しない無慈悲冷淡な性格となるが、一方で捨てきれない人間性との間で葛藤続けていた。復讐のために形振り構わず戦い続けた結果各地災厄混乱もたらし法王庁教圏から異端存在黒い剣士」として追われるお尋ね者となる。 鷹の団壊滅以降2年間に渡り孤独な戦い続けてきたが、常に危険に身を晒しながらどの様死中にも活路見出す強固な意志惹かれ新たな仲間集まった命がけ旅路において、彼らとの間に信頼関係築かれていく中で、ガッツ自身もかつての「鷹の団」の仲間たち重ね合わせるように心を開き始める。人格にも落ち着き戻り冗談交わして笑い浮かべられるほどに精神安定した。しかし、狂気凝り固まり顕在化した闇の(声 - 興津和幸〈『ベルセルク無双』〉)を自分心底抱えており、後の装備となった呪物狂戦士の甲冑」の副作用によって、顕在化をより強めてしまっている。 父母愛情恵まれず育ったため、他者から寄せられる感情受け止める事や、自らの思い伝えることが苦手であり、それが結果としてグリフィスとのすれ違いを生み、心の傷苦しむキャスカを置き去りにしたことに気付いた際には、大きなショック受けていた。 根は繊細心優しい性格であり、自らが父を奪う形となったテレジアの身を思って涙ぐんでいた。また、キャスカと思い交わしあった直後ドノバン襲われ記憶フラッシュバックしたため不審な行動をとってしまったが、彼女の気持ちを思いやって詫び、自らの過去打ち明けている。少年時代には仲間欲しがっていた妖精チッチ」が、ガッツの傷を癒そうとして力を使い果たしてしまったことに罪悪感覚えており、物語初期パック投げつけた、エルフ軽蔑しているかのような言動は、その裏返しであったパック 声 - 渕崎ゆり子 / 水原薫 妖精郷出身エルフ。羽精と言う風の精霊一族妖精郷飽きて単身世界飛び出した旅芸人一座と旅をしていたが一座盗賊コカ城首領部下達)に襲撃され捕らえられ酒場ダーツ標的として玩ばれていたところをガッツ救われ怪物見たさで勝手にガッツの鞄に住み着き行動共にするうになる。その好奇心旺盛さと騒々しさでガッツからは煙たがられ冷たくあしらわれていたが、懲りること無く同行続け、やがて仲間認められた。ガッツの右腰の鞄を住処にしている。 他者憎悪恐怖などの負の思念過敏に反応し、気を探ることで人探しもできる。また、羽根鱗粉には強力な治癒作用があり、満身創痍ガッツ幾度も治癒する戦闘力ゼロ等しいため、基本的に戦うことは無いが、全身強力に光らせて敵の目を眩ます「パックスパーク」で援護する他、自称エルフ次元流7段」でイガ作った妖刀ざっくり丸」で殴ることもある(日に晒され弱った悪霊なら何とか勝てる)。イシドロが仲間になってからはギャグ絡み相手ガッツからイシドロへと鞍替えしている。メタフィクションコメディリリーフ的な活躍があり、ギャグ形態では二頭身で頭部状の「くりパック」になり、よくコスプレをする。イシドロを「コソドロ」または「ドロピー」、セルピコを「ピコリン」、マニフィコを「マニ彦さん」と呼称ガッツ所持するベヘリットを「ベッチー」と呼び自分玩具ペット抱き枕にしている。 キャスカ 声 - 宮村優子 / 行成とあ鷹の団」の女性剣士褐色の肌と黒のショートヘア特徴紅一点ありながら千人長を担う実力者であり、副長存在だった。ロングソード腕前ガッツグリフィスに次ぐ鷹の団No.3加入以前貧農の6人兄妹末子12歳の時、口減らしのために貴族売られ、乱暴されかけるが、偶然現場居合わせたグリフィスに剣を投げられ闘って自由を勝ち取るか否か問われる。キャスカは初めて手にした剣で相手を殺すことでその問い答え鷹の団入団。その経緯からグリフィスに対しては、崇拝に近い信頼寄せていた。 ガッツとはグリフィス存在巡って何度もぶつかり嫉妬心を抱くこともあったが、お互いを知る内に次第離れがたくなる。ガッツ脱退後ミッドランドから逆賊として追われることになった鷹の団を、部下請われ団長代理として指揮1年後再会したガッツ結ばれる。しかし、直後見舞われた「蝕」での恐怖転生したグリフィス凌辱されたことで精神崩壊記憶喪失幼児退行に陥り、宿していたガッツの子供もこの世ならざる存在となってしまった。以降記憶力学習能力皆無等しく言葉になっていない喃語発する。また幼児のように状況考慮せず勝手気まま行動して失踪したことが数回ある。ただし、運動能力変化しておらず機敏な動作出来輪姦目的襲った盗賊3名から剣を奪って皆殺しにしている。 2年余りゴドー坑道身を寄せていたが、エリカ木の実摘み外出した際に失踪再生の塔付近に徘徊していた所、魔女狩り火刑処されかける。ガッツの手救出され以後旅に同行する世話係ファルネーゼ懐いている一方旅疲れ夜毎繰り返される悪霊との戦いの結果精神的に疲労し一時的な狂気劣情駆られたガッツから傷つけられ以来彼に対し警戒心悪感情露にするうになる妖精郷へと向かう旅に際しては、シールケから託され銀の鎖帷子巡礼服を着ている。生贄の烙印は左胸上部に刻まれている。 ファルネーゼ 声 - 後藤邑子 / 日笠陽子 本名は「ファルネーゼ・ド・ヴァンディミオン」。元聖鉄鎖騎士団団長大富豪名門貴族ヴァンディミオン家4子の末子長女物質的に恵まれた身分にあったが親から愛情向けられず、哄笑挙げながら深夜庭園徘徊したり、屋敷前火刑魅了され小動物焼殺したりと鬱屈した幼少期を過ごす。16歳時に結婚話を父から否応無く押し付けられた際には、錯乱して屋敷火を放ち一棟焼失させている。この件で父から見棄てられ、「ヴァンディミオンの鬼子」と渾名される。この後屋敷から出て修道院に入る。法王庁大審院末席に就き聖鉄鎖騎士団団長就任真摯な信仰心生きようしながらも己の弱い部分律し切れずにいた。結果として教条的な思考にはまり込んでいたが、一方で己の穢れ哀しむ心根持ち合わせていた。 異端存在として追っていたガッツとの接触によって自分無力さ知り、また魔の世界一端垣間見る。そして自力で抗い続けるガッツ真実生きる術を求めよう還俗、旅の同行願い出るこの際、禊(みそぎ)として髪を切っている。 セルピコにすべてを任せきりのお嬢様育ちだったために、当初料理洗濯もできず一行足手まといとなっていた。しかし「何もできない自分」を知ることで自分自身を見つめなおし、トロールからキャスカを命がけ守り抜いたことをきっかけに、キャスカが唯一言うことを聞く相手となり、ガッツからも信頼得てキャスカの身を任されるうになる。 シールケの活躍感動し、彼女を「先生」もしくは御師匠様」と呼び慕い弟子として魔法教えを受け始める。やがてシールケの助力借りながらも、四方の陣の術を発動させることができるまでに成長遂げていく。 一行が船を求めてヴリタニスに立ち寄った折、融通求めて実父交渉しようとヴァンデミオン家の屋敷立ち寄るが、幼少ころからトラウマ払しょくできず、威圧され謹慎命じられてしまう。しかし兄のマニフィコからは理解寄せられ、その友人、”航海王子ロデリックとの企み協力することで、結果的に彼らを一行加え、船を得ることに成功するまた、屋敷再会した母から「あなたは居場所を見つけられれば誰より優しくなれる」との助言を受け、パーティ会場現れ魔物との戦い経て自分意思ガッツたちとの旅を選び取ったロデリック対し悪感情抱いていないが、ガッツにも言葉態度できない淡い想い寄せている。イシドロとパックからは「ファルネーちゃん」と呼ばれている。武器銀のナイフ銀の鎖帷子、敵を拘束できる棘の蛇セルピコ 声 - 水島大宙 / 興津和幸少年時代 - Lynnファルネーゼ付き従う従者青年。元聖鉄鎖騎士団員。フェディリコが侍女に産ませたファルネーゼ異母兄(四兄)にあたるが、彼女はこの事実知らないファルネーゼ拾われる前は父が誰か知らず荒屋で病に臥せった母を1人世話しており、見捨てられた身でありながら貴族に縁ある身であることを事毎に強調し貴族としての振る舞い躾けようとする母を、心中疎ましく思っていた。 「餌場」の縄張り争い巡って暴行を受け、の中で行き倒れかけていた所をファルネーゼ拾われヴァンディミオン家小間使いとして仕えるようになる少年期は主であるファルネーゼから、利己的無茶な要求強いられつつ、与えられた役割淡々とこなしていた。やがて母から譲り受けた首飾りから、当主フェディリコの非嫡出子であり、血縁ファルネーゼ異母兄にあたることがフェデリコ本人の知るところとなり、事情口外しないことを条件爵位授かるある日疎遠になっていた母がファルネーゼ指揮下で邪教徒として晒され半強制的に実母火刑加担。この一件彼に火に対すトラウマ刻み込んだ聖鉄鎖騎士団所属していた時は紋章官の職にあったため、各国紋章精通しており、世情や政、国家間力関係に対しても詳しい。過去の経緯から家事も得意。処世術長け普段茫洋として韜晦しているが、殺気帯びるや表情豹変する断罪の塔以降ファルネーゼ追って騎士団抜けガッツ一行に加わったが、もしもファルネーゼ落命することがあれば、ガッツ殺害辞さない旨を明言している。 元々感情起伏平坦だったが、ガッツ見せ不屈の闘志感化されつつある。ガッツ一行との旅程付き合うことで、世間知らずお嬢様から少しずつ成長遂げていくファルネーゼ好もしく見守っているが、その一方で狂戦士の鎧」によるガッツ暴走が、いつか彼女の心身を傷つけるのではと危惧している。 普段かぶっているが戦闘能力知能共に人並外れており、ガッツからも一目置かれている。ガッツとはその場成り行きファルネーゼ対す思いから2度渡って決闘しているが、ヴァンディミオン家仕えてから身に付けた高度な剣技と、卓越した頭脳による詭計駆使し2度とも彼の戦技封じる策を講じてほぼ互角に渡り合った武器はシルフェの剣とフードレイピアパックからは「ピコりん」と呼ばれている。 アザン 声 - 安元洋貴アニメ第2作) 元聖鉄鎖騎士団団長。「棍鬼アザン」の異名を持つ。騎士道精神体現する質実剛健愚直な武人愛用武器である長大棍を自在に操り、その攻撃強力にして正確(これが「棍鬼」の二つ名由来)。副団長だったころは団長ファルネーゼ補佐する立場にあり、部下からの人望厚く実質的に騎士団の要であった僧籍にある身分として教えに沿い、壮年ながら独身通している。立ち往生していた老人庇い強引に渡ろうとした100騎馬隊相手渡り合ったと言う逸話ガッツ曰く「その老人橋の袂まで担いで行けば済むだろうという笑い話」)から「騎士」の異名も持つ。 元々は世俗騎士団所属していたが「守るべき者に裏切られた」ことにショックを受け、出家し僧侶となる。アルビオン寺院怪異では崩れた門の下敷きになるが、棍がつっかい棒になり、九死に一生を得る断罪の塔以降ファルネーゼ主従脱退など一連の事態対し、自ら責を負う形で教会から追い出されるように職を辞し、ヴリタニスでは食うや食わずの生活だったが、ガッツ一行が帆船乗り込むために使った小船寝ていたために一緒に乗船結果的に無断無賃乗船の形)することになった教会から追い出される形で脱退しているため、法王庁直下の者の前では体裁悪く黒髭騎士」と名乗って(一応)身分隠しており「海馬号」で人足として働く身。常時兜を被っていて暇があれば甲板上でイシドロに剣術稽古をしている。 イシドロ 声 - 吉野裕行 / 下野紘最強剣士」を目指す少年自称ガキ」。パックとイバレラから特段小馬鹿にされており、「コソドロ」「ドロピー」などと名前をまともに呼ばれない。山間育ち。 イシドロという名前が通称なのか本名なのかは不明噂話聞いた鷹の団切り込み隊長ガッツのことだが、ガッツ鷹の団にいたことを知っても尚気づいていない)」への憧れから剣の道志し家出する家出したものの、集団属するなど社会的適応力経済能力皆無等しく戦乱の中で大人反抗し己の腹を満たすことだけしか考えていなかった。1年間国中放浪し窃盗働いていたところガッツとバーキラカの戦闘遭遇勝手にガッツ剣匠及び当座目標として特訓要求し、ガッツ一行の旅に同行する集団を嫌う彼が、社会出て初め集団一員として属したのがガッツ一行だった。以来自己中心的だった彼が自分のためではなく仲間のために剣を振るううになる以前行っていた窃盗行為は度々行うもののガッツ出会ったことにより終息する傾向にある。窃盗犯罪の代わりに剣の道志し、それが彼の精神鍛え結果となる。弱い者を虐げる、髭骸骨卑劣な犯罪行為阻止したことがきっかけに正義感芽生え、それを期に犯罪行為は行わなくなった戦闘中咄嗟に状況利用する頭の回転良さは、並み大人上の才能だと髭骸骨評価される威勢良く勝気目立ちたがり屋、かつ挑発的な性格のため、生真面目性格人間とは馬が合わない。そのせいでシールケとはよく諍い起すが、一方でほのかな恋心抱いてもいる。 悪ぶってはいるものの、己の身を投げ捨ててまで人を助けようとする正義感と、女性年寄り相手には、守る気概見せ一方で見栄を張るという、根っから男性気質持ち主乱世においても定住の地に執着し事なかれ耐え忍ぶ者らを軽蔑し格式張った人間居丈高な者を嫌い、度々諍い起す反面自分能力の至らなさも認めており、度々自分自身を「ガキ呼ばわりしている。 歳相応少年らしく性行為女体興味津々である。しかし、断罪生誕祭の章では肉欲溺れずサバト乱交現場に石を投げる、娼婦たち誘いを断るなど)自らの夢を実現する道を選んだ実際にまだまだ羞恥心のほうが勝っており、イスマの裸を目の前にしたときも直視できなかった。 抜きん出た投石技術持ち百発百中腕前を誇る。 剣の腕前最初こそ経験無さ未熟であったが、子供ゆえの非力さ俊敏性と武器であるサラマンデルの短剣の炎を使って補い特訓魔物との戦いの中で低位置から攻撃する短剣での我流二刀流体得。「低く、もっと早く」という戦法は、子供であることを受け入れた彼の生み出した技だった。その後ガッツセルピコと共に魔物戦で活躍し一行中でも十分な戦力だが人を斬ることに対して躊躇見せる。また、パックかエルフ次元流を習っている。最初師弟関係否定していたが、後に師弟名乗るうになる作中何度かの服装変更がある。度々上半身裸になるが、細身ながらしっかりとした筋肉を纏った体である。 シールケ 声 - ゆかな / 斎藤千和の館に棲む魔女フローラの下で修行積んでいた華奢小柄な魔女見習い少女。師の命でガッツ一行に同行する見習いながら自分能力見合わぬ強大な精霊幽界から呼び出し翻弄されかけるなど危うい面もあるが、強力な魔術を使う他、呪物呪文使った結界小動物への憑依魔除け護符念じる事で放たれる火矢自身頭髪媒介とする仲間らとの念話、などの多岐にわたる術を駆使しガッツ一行を援護する時折本人意思とは無関係にその時触れていた者の意思憑依し介入同調することができ、かつ魔法発動できる。なお、魔法発動時は意識が体から離れ無防備な態となるため結界護衛必須になる。 生真面目かつ優等生的な性格で、思考魔術的常識偏りがち。魔道迫害し争い絶えない現世人間やその社会否定的でどこか厭世的な感情抱いている。常に敬語使い大人びた態度をしており、旅に同行するのは本人意図するものでは無く半ば強引な成り行きだったこともあって、ガッツ一行に対して居丈高な態度とっていたが、旅を通じ新たな視点得ていき、年齢相応幼さ見せていく。 衣装は師から譲り受け大事にしている鍔広とんがり帽子外套と木のと言う典型的な魔女装束魔法習得申し出たファルネーゼから「先生」もしくは御師匠様」と呼ばれ慕われている。旅の途上ファルネーゼ同様ガッツ淡い感情抱いており、無茶な戦いをするガッツの身を案じつつ協力し、涙を流して警告し諌めている。また、とあるアクシデントガッツ憑依狂戦士の甲冑による悪影響防いだことから、甲冑使用の際に魔法によって意図的に憑依することでナビゲーション及び制御弁的な役割担っている。 イバレラ 声 - 田村ゆかり / 新井里美 シールケのお目付け役エルフパック同じく羽精の一族で、羽根強力な治癒作用のある鱗粉を持つ。他人恋心敏感に察知して茶化す一方横柄な性格であり、パックとイシドロを特に小馬鹿にしている。魔法発動時のシールケの補佐役。 マニフィコ 本名は「マニフィコ・ド・ヴァンディミオン」。フェディリコの三男。ブラージュ支店銀行業務及び商品取引業を請負う小物常識人だが、反面目端が利く野心家でもあり、母親曰く若い頃父親似てきているという。父に反発し境遇似ているファルネーゼ同情寄せている。ロデリックとは大学からの親友外洋大望を抱く仲。 ロデリックファルネーゼ政略結婚させようとし、それを公の場発表しようとするが失敗クシャーン襲撃最中ロデリックが妹とその仲間たち自分の船に乗せて旅立とうとした際、このまま居残って失態追及されると危惧し自分船上人となるパックからは「マニ彦さん」と呼ばれ絶好からかい相手として目をつけられている。船酔いが酷い。 ロデリック 本名は「ロデリック・オブ・シュタウフェン」。北方の国イース王位継承権第3位王族にして海軍士官であり艦長職。ガレオン船舳先に馬の船首像を頂く「海馬号」船長卓越した指揮力を持ち、1隻でチューダー軍船5隻を打ち負かした経歴などから「航海王子」の異名を持つ。 ファルネーゼとの婚約はマニフィコの企みよるものだが、ロデリック自身は彼女のユニークな気質惚れ込んでいる。他国干渉を嫌い、閉鎖的な政策執る母国見切りをつけ、マニフィコと共に外洋目を向け新時代築き上げよう意気込んでいる。気さくかつ豪胆な性格で、ガッツ一行の乗船快く引き受ける。 イスマ ガッツ達が妖精島に向かう途中立ち寄った島でイシドロ、シールケが出会った少女ウェーブかかった髪型をしていて、砕けた口調で喋る。泳ぎが得意で、銛を手に素潜り漁をしながら日々の糧稼いで生活を凌いでいた。物心付いた時には既に母親姿を消し父親との2人暮らしていたが海馬到着4年前に父親他界以降島民らから疎んじられ排他的な環境の中、孤独な生活の中で生きていた。病床臥せった父親今際の際過去人魚付き合っていたと打ち明け、いつか母(人魚)が娘を迎えに来ると言い残し看取ったという身の上を語る。島外から来訪者興味津々物珍しさ手伝って自ら積極的に甲斐甲斐しく世話買って出る直後海神」が暴れ出し、その「一部」と化した島民達に襲われたが、ガッツ達の助太刀もあり撃退同時に自分島民最後生き残りであることを確信し一抹慚愧の念を感じつつ号泣しながら離島決意した。 「海神」との戦いでイシドロが船から転落した際、身を挺して海に飛び込み救出試みる。その時、どこからか聞こえてきた声に促されて自分の「真名」を唱えたことで人魚へと変身水中没した彼を助け出し、父が死の間際打ち明けた人魚の子」が事実であると確信直後に「真名」を聞かせた人魚の母と再会果たし、母と共に現れ大群人魚協力して海神」を討伐海馬号に同行する

※この「ガッツ一行」の解説は、「ベルセルクの登場人物」の解説の一部です。
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