当座

デジタル大辞泉

とう‐ざ〔タウ‐〕【当座】

読み方：とうざ

１ 物事に直面した、すぐその場。即座。「—の知恵」

２ さしあたっての、その場。目下のところ。「借金で—をしのぐ」「—の間に合わせ」

３ しばらくの間。一時。「上京した—は苦しかった」

４ 「当座預金」の略。

５ 歌会・句会などで、その席上で出される題。また、その題で即席に詠まれる和歌・俳句。席題。即題。⇔兼日(けんじつ)。

６ 居合わせている、その場、その席。

「—の一族三十余人」〈太平記・一〇〉

[用法] 当座・当分・当面——「これだけあれば、当座（当分・当面）間に合う」など、しばらくの間の意では、相通じて用いられる。◇「当座」には「開店した当座は客も少なく苦しかった」のように、過去のある期間を表す用法もある。◇「当分」は、やや長い期間を表す。「当分会えないよ」「当分の間、入院することになった」など。◇「当面」には「当面する課題」のように、時間の長さではなく「今・現在」を表す用法がある。◇類似の語に「さしあたり」があり、「さしあたり生活には困らない」のように、「当面」「当座」と同じように用いられる。

歴史民俗用語辞典

当座

読み方：トウザ（ｔｏｕｚａ）

その場で。物事に当面したそのとき。

ウィキペディア

当座

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2018/12/10 05:43 UTC 版)

当座（とうざ）とは簿記において用いられる勘定科目。

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

当座

出典:『Wiktionary』 (2021/03/11 13:55 UTC 版)

名詞

当座（とうざ）

1. 一時。しばらくの間。頃。
   • 来た当座は、起きれば湯、飯がすんで湯、読み疲れたと言っては湯。こんな風にして、寝しなに這入る湯まで、日に幾度這入ったか知れない。（折口信夫「山の湯雑記」）
2. さしあたり。当面。とりあえずの期間。
   • 当座をしのぐ。
3. 即座。すぐ。
   • 当座の知恵
4. その席。
   • 業平は自然に対して驚くばかり無感激であつた。其叙景の歌とても、宴遊の即景に祝言を託する様なものか、人の意表に出る様な誇張や、言ひ廻しで、興趣の嵐を起して、当座の人の心を捲き込んで行くと言ふ風なものであつた。（折口信夫「短歌本質成立の時代 万葉集以後の歌風の見わたし」）

関連語

• 当座預金
• 当座貸越

Weblio日本語例文用例辞書

「当座」の例文・使い方・用例・文例

• 当座預金口座の残高を調べましたか
• 500ドルあれば当座は間に合うだろう
• 当座預金
• その間，当座の間
• 利息は高くつくが、当座貸しで借りることにした。
• 日銀は昨日、業態別の日銀当座預金残高のデータを公表した。
• ここ５年、我が社の当座比率は１００％以上です。
• 彼はその銀行で当座預金口座を開いた。
• 当座のところ、僕は叔父の家に泊めてもらっているが、将来小さなアパートに移るつもりだ。
• この小切手を銀行の当座に入れなさい。
• 当座[定期]預金.
• そのプランはほんの当座しのぎにすぎない.
• (当座)預金の借り越しをする.
• 当座貸し[借り]越し勘定.
• 当座しのぎの手段.
• これだけの金があれば当座は間に会う.
• 当座は家財を売って食いつなぐとしても, それだっていつまでも持つものじゃない.
• 当座の口しのぎにそこで働きながらもっとよい仕事を探すことにした.
• ここに来た当座はすべてのものが私には面白かった.
• これだけあれば当座しのぎには充分だ.