クリスマス クリスマスの概要

クリスマス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/27 05:45 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

毎年12月25日に祝われるが、正教会のうちユリウス暦を使用するものは、グレゴリオ暦1月7日に該当する日にクリスマスを祝う[3][4]。ただし、キリスト教で最も重要な祭と位置づけられるのはクリスマスではなく、復活祭である[5][6][7][8]

キリスト教に先立つユダヤ教の暦、ローマ帝国の暦、およびこれらを引き継いだ教会暦では, 現代の常用時とは異なり、日没を一日の境目としているので、クリスマス・イヴと呼ばれる12月24日夕刻から12月25日朝までも、教会暦上はクリスマスと同じ日に数えられる[9]。したがって、教会暦ではクリスマスは「12月24日の日没から12月25日の日没まで」である。

キリスト教国(en:christendom)以外でも、年中行事としても楽しまれ、ジングルベルなどのクリスマスソングは多くの人に親しまれている。

概要

教会暦における降誕祭の日付の概要。教会暦の一日は日没から始まり日没に終わる。12月24日の日没からクリスマスが始まり、12月25日の日没にて終わる。従って24日の昼間は「クリスマスイヴ」ではなく、24日の日没以降がクリスマスイヴである。

新約聖書には、イエス・キリスト誕生日を特定する記述は無い。

イエスがヘロデ王の代に、ユダヤベツレヘムでお生れになったとき、見よ、東からきた博士たちがエルサレムに着いて言った、「ユダヤ人の王としてお生れになったかたは、どこにおられますか。わたしたちはの方でその星を見たので、そのかたを拝みにきました」。 — マタイによる福音書第2章第1・2節(口語訳聖書
恐れるな。見よ、すべての民に与えられる大きな喜びを、あなたがたに伝える。きょうダビデの町に、あなたがたのために救世主がお生まれになった。このかたこそ、主なるイエス・キリストである。あなたがたは、幼な子が布にくるまって飼葉おけの中に寝かしてあるのを見るであろう。それが、あなたがたに与えられるしるしである。 — ルカによる福音書第2章第10~13節(口語訳聖書)

一部の教派ではクリスマスは「降誕[注釈 1]を記念する祭日」と位置づけられているものの、「イエス・キリストの誕生日」と考えられているわけでは無い。イエス・キリストが降誕した日がいつにあたるのかについては、古代からキリスト教内でも様々な説があった(例えば3世紀の初め頃には、アレクサンドリアのクレメンス5月20日と推測していた)[2]

キリスト教圏では、クリスマスには主に家族と過ごし、クリスマスツリー常緑樹で、一般にモミの木)の下にプレゼントを置く。プレゼントを贈る気持ちである「」の日でもある。

正教会では、正式なフルネームとしては「主神我が救世主イイススハリストスの降誕祭」として祝われる(イイスス・ハリストスはイエス・キリストのギリシャ語読み)[要出典]エルサレム総主教庁ロシア正教会グルジア正教会と、非カルケドン派教会であるコプト正教会ユリウス暦の12月25日(21世紀現在、グレゴリウス暦1月7日にあたる)に降誕祭を祝うが、ギリシャ正教会、ブルガリア正教会などでは修正ユリウス暦の12月25日(21世紀現在、グレゴリウス暦の同日にあたる)に執り行う[要出典]。正教会では、降誕祭と神現祭(主の洗礼祭:降誕祭の12日後)とは奉神礼として一連のものであり、構造は同じである[要出典]。降誕祭の祭前期には「聖列祖の主日」で原祖アダム以来のキリストの肉に縁る先祖を、「聖世祖の主日」では神の祖父母イオアキムアンナら歴代の義者を祭る[要出典]

起源

古代ローマの宗教のひとつミトラ教では12月25日は「不滅の太陽が生まれる日」とされ、太陽神ミトラを祝う冬至の祭があったが、これを転用したものではないかと言われている。12月25日の生誕祭は、遅くとも354年には始まった。それ以前にはギリシアやロシアで1月6日説が採用されており[10]、降誕祭とは別に、西方教会では1月6日にキリストの公現を祝う(公現祭)。

サンタクロースは、キリスト教の聖人である奇蹟者聖ニコライ(ニコラウス)の伝説が起源とされる。

クリスマスツリーの習慣は、中世ドイツ神秘劇アダムとイヴ物語を演じた際に使用された樹木に由来している[11]。またクリスマスツリーに飾りつけやイルミネーションを施す風習は19世紀以降のアメリカ合衆国で始まったものである[11]




注釈

  1. ^ 一部の教派で、「誕生」ではなく「降誕」の語を用いる。
  2. ^ a b マドリード首都圏での発音。
  3. ^ イスラム教の預言者生誕祭は年の前半で、ヒジュラ暦に基づく
  4. ^ これを記念し、山口市では1997年より「日本のクリスマスは山口から」というイベントを開催している。
  5. ^ 先帝祭は休日から外されてしまったものの、宮中祭祀では変わることなく行われている。1989年(昭和64年)1月7日の昭和天皇崩御に伴い、平成時代の先帝祭にあたる昭和天皇祭が、ユリウス暦を採用する正教会のクリスマスと同日の1月7日となり、2代続けてクリスマスにまつわる日となっている。
  6. ^ カトリック教圏では、クリスマスプレゼントはクリスマス期間初日の12月25日ではなく、12日目の最終日である1月6日に渡されることが多い[要出典]アルメニア教会では1月6日当日がクリスマスにあたる。
  7. ^ イタリアは言うまでもなくカトリックの総本山・バチカンを抱える。

出典

  1. ^ クリスマス』 - コトバンク
  2. ^ a b キリスト教大事典 改訂新版』350〜351頁、教文館、1977年 改訂新版第四版
  3. ^ 百貨店業界など小売業界を中心に盛大に祝われる。東京ディズニーリゾートにとっても重要なお祭りである。 質問:クリスマスは12月25日?ロシアでは1月7日に祝うと聞いたのですがニコライ堂
  4. ^ 正教会では降誕祭は1月7日で祝われると教えられましたが、教会の予定表では12月25日ですね、どうしてですか名古屋ハリストス正教会
  5. ^ 正教会の出典:正教会の復活祭 2003年復活祭フォトレポート名古屋ハリストス正教会
  6. ^ カトリック教会の出典:四旬節 断食(大斎・小斎) カーニバルカトリック中央協議会
  7. ^ 聖公会の出典:復活祭を迎える日本聖公会 東京教区 主教 植田仁太郎)
  8. ^ プロテスタントの出典:『キリスト教大事典』910頁、教文館、1973年9月30日 改訂新版第二版
  9. ^ ​3. なぜ12月25日にイエスの誕生を祝うのですか。」『』。2018年4月6日閲覧。
  10. ^ Laudate | キリスト教マメ知識 女子パウロ会
  11. ^ a b 許油「釈迦とイエスに関する類似性と差異性について」『アジア・キリスト教・多元性 現代キリスト教思想研究会』第3号、京都大学キリスト教学研究室、2005年、 pp. 97-99。
  12. ^ "Christmas", The Catholic Encyclopedia, 1913.
  13. ^ a b Middle English Dictionary
  14. ^ Griffiths, Emma, "Why get cross about Xmas?", BBC website, December 22, 2004.
  15. ^ 例えば、Kempe, Alfred John, "The Loseley Manuscripts", London: John Murray, 1836, p.81, 90 や Safford, William H., "The Blennerhassett Papers", Cincinnati: Moore Wilstach Keys, 1861, p.572 など。
  16. ^ 例えば Akerman, John Yonge, "Moneys Received and Paid for Secret Services of Charles II and James II", London: Camden Society, 1851. p.12 参照。
  17. ^ 安岡孝一:『X'mas』か『Xmas』か、人文情報学月報、第39号
  18. ^ 研究社の英和辞典
  19. ^ 星新蔵 『あやまりやすい英語表現』 1965年
  20. ^ 『Manuscripts and Other Rare Documents』 1836年 John Murray
  21. ^ 『4 X'mas』 2008年 George Cameron Grant
  22. ^ 『PHOTOVIDEOi』 2006年12月号
  23. ^ ジェリー・ボウラー著 『図説 クリスマス百科事典』笹田裕子・成瀬俊一訳、中尾セツ子監修、柊風舎、2007年、550-553頁。
  24. ^ 藤高 (2018), pp.148-149
  25. ^ 「クリスマスさまざま 共産党へのお祭りに力こぶ」『朝日新聞』昭和25年12月25日
  26. ^ All About 2005年12月20日『クリスマス休暇中の運行・営業時間に注意
  27. ^ 月刊しまね いわみマガジン『石見男Noviからのミシガン便り 日本は祝日が多い!?
  28. ^ 米の企業、クリスマス休暇
  29. ^ First Christmas Clara D. Lepore
  30. ^ クラウス クラハト、克美・タテノクラハト『クリスマス〜どうやって日本に定着したか』角川書店、1999年、ISBN 4-04-883598-X
  31. ^ そもそも日本はクリスマスに限らず、バレンタインデーハロウィンにも同じ事が言えるように、宗教行事の神聖性を軽視し、おしなべて商業行事として捉える傾向が非常に強い
  32. ^ a b “「クリスマス騒ぎを避けるための国」トップ10、日本が第1位”. AFPBB News. (2014年12月20日). http://www.afpbb.com/articles/-/3034674 2015年1月4日閲覧。 
  33. ^ 楽天リサーチのインターネット調査。全国18歳から69歳の男女計720人を対象に行った。|市場調査・マーケティングリサーチ会社の【楽天リサーチ】” (日本語). 楽天インサイト(旧:楽天リサーチ) (2006年12月8日). 2011年11月4日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2019年12月2日閲覧。
  34. ^ a b 「独身男女のクリスマス動向調査」 (PDF) マッチ・ドット・コム インターナショナル リミテッド社調べ(2005年11月調査、2006年11月発表)
  35. ^ 1931年(昭和6年)12月25日付 報知新聞
  36. ^ DIMSDRIVE『クリスマスの過ごし方』に関するアンケート
  37. ^ 伊誌、日本のクリスマスを特集 「愛の祭」「教徒わずか」 共同通信 2010年12月25日
  38. ^ 「クリスマス、深く内省を」 ローマ法王、経済紙に寄稿 朝日新聞 2012年12月24日 ローマ支局・石田博士記者





クリスマスと同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

「クリスマス」に関係したコラム

  • FXやCFDなどの取引市場の休場日は

    FXやCFDなどの取引が行われている市場の休場日は、その国の祝日や土曜日、日曜日になります。しかし、その国が祝日であっても他の国々では祝日ではないことが多いので取引は行われます。例えば、2012年9月...

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「クリスマス」の関連用語

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   
検索ランキング



クリスマスのページの著作権
Weblio 辞書情報提供元は参加元一覧にて確認できます。

  
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのクリスマス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2020 Weblio RSS