修道司祭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/03 08:35 UTC 版)
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修道司祭(しゅうどうしさい)とは、正教会、カトリック教会、聖公会において、修道士かつ司祭である者を言う。
正教会
正教会では、修道誓願を行った修道士が司祭に叙聖されるか、もしくは在俗司祭が修道士になると、修道司祭となる。在俗司祭が修道士になる場合、妻帯していた場合は妻も女子修道院に入る事が求められる。妻と死別した在俗司祭が修道院に入る事例と合わせ、このようなケースは珍しいものではない。
なお独身の司祭であっても、修道士でない場合には修道司祭ではない。例えば妻に先立たれた在俗司祭は、修道司祭ではなく単に司祭と呼ばれる(独身の輔祭であっても、修道士となっていなければ修道輔祭ではないのと同様)。
正教会では主教は修道士から選ばれる事になっており、修道司祭は典院・掌院などに昇叙されて主教候補とされる事がある。
クロブーク(修道帽)を被っているため、在俗司祭と外見上の見分けがつく。
各国語での表記
- ギリシャ語: Ἱερομόναχος
- ロシア語: Иеромонах
- 英語: Hieromonk
カトリック教会
カトリック教会では、在俗の教区司祭とは別に、男性修道者の中で叙階を受けたものが「修道士会員」と区別して「司祭会員」もしくは「修道司祭」と呼ばれる。
教区司祭は教区に籍を置いて小教区(教会)で暮らすが、修道司祭は修道会に属して修道院で生活する。もっとも、小教区の宣教司牧を教区の司教から委ねられている場合は、当該教会で生活する場合もある。
関連項目
外部リンク
修道司祭
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/27 04:55 UTC 版)
詳細は「修道司祭」を参照 修道司祭は修道士が司祭に任じられたものであり、独身を義務付けられる。在俗司祭が修道誓願を立てて修道司祭となることもあるが、未婚であるか、若しくは配偶者と死別していることが条件である。 修道司祭のみが主教に選出される資格を持つ。しかしながら、事情や状況でどうしても配偶者を持つ司祭を主教に叙聖する必要がある場合、配偶者が事情を汲んで同意すれば婚姻を解消し、修道士の誓願を立てることが教会法で許されている。なお、この場合には元配偶者にも修道誓願を立てて修道院に入ることが求められる。日本ハリストス正教会では、第二次大戦中、官警の圧力によって引退を余儀なくされたセルギイ・チホミーロフ府主教に代わって、妻帯の在俗司祭だった長司祭イオアン小野帰一師を主教に選立するときにこの特例を適用した。小野神父は夫人との婚姻を解消し、主教ニコライ小野帰一として叙聖された。 また、修道司祭は典院 (hegumen) 、掌院 (archimandrite) の順に昇叙された後、主教に叙聖される。この位階はロシア正教会や日本ハリストス正教会の例であり、ギリシャ正教会など、他の正教会では多少異なる部分がある。 日本に正教を伝えた聖ニコライは日本初渡航当時、ロシア正教会の修道司祭であり、かつ宣教師として日本の宣教に当たった。「亜使徒」「成聖者」のタイトルを以って列聖されている。
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