聖職者の妻帯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/05 00:53 UTC 版)
正教会においては、神品 (正教会の聖職)のうち司祭・輔祭は、叙聖される前であれば婚配機密を受けて妻帯することが出来る。 聖職者が結婚することについては、ティモフェイ前書(テモテへの手紙一)3:2 - 4が根拠として挙げられ、教会を導く職務にあたって正常であると考えられている。また公会議での決定事項として叙聖前に婚配が限定されることについては、成熟と安定が聖職者の条件として考慮されていることなどが理由として挙げられる。なお死別であっても神品には再婚は許されない。 神品のうち主教については、古くは妻帯者も存在したが、第六全地公会で修道士から主教が選ばれるように定められて以降、正教会の主教には修道士が就任することとなっている(修道士である以上もちろん独身である)。 ただし結婚歴のある主教は珍しくない。妻帯司祭であったが、妻と死別してしばらく経ってのちに修道院に入った修道司祭が主教に選ばれるケースや、妻帯司祭が妻との同意のもとに夫婦で別々の修道院に入り、そろって修道士となったのちに夫であった修道司祭が主教に選ばれるケースなどがある。
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