各教派の比較詳細
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/27 04:55 UTC 版)
正教会 - 叙聖前であれば妻帯可。 男性のみが司祭職に就く。呼称は神父。 聖職者(神品)のうち、輔祭・司祭には妻帯が許されている。 ただし正教会では輔祭・司祭・主教という順序を経て叙聖されていくが(生涯輔祭、もしくは司祭を務める者がほとんどであり、主教となる者は少ない)、結婚(婚配機密)は輔祭叙聖前に受けなければならない。 離婚は許されず、離婚した場合は神品職を解かれる。死別等の理由であっても、司祭の再婚は許されない。 独身で輔祭となった者は生涯独身を維持する。万が一結婚する場合には、神品職を解かれる。 正教会では在俗司祭のほとんどが妻帯している(死別した場合はそのまま独身)。これに対し修道司祭は修道士なので独身を維持している。 主教は修道士から選ばれるため、必然的に独身(但し妻と死別した後に修道院に入り、その後主教となる例や、夫が司祭である夫婦が修道司祭・修道女となり、その後夫が主教となる例もある)。 カトリック教会 - 一部例外を除き妻帯不可。 男性のみが司祭職に就く。呼称は神父。 教区司祭であるか修道司祭であるかを問わず叙階前も叙階後も独身。司教職も独身。 助祭もかつては独身者のみであったが、近年は妻帯した終身助祭職が設けられている。 東方典礼カトリック教会(正教会と同様に叙階前になされた婚姻によるもののみ)、および聖公会から改宗した司祭に対しては、妻帯が例外的に認められている。 聖公会 - 司祭となった後も妻帯可。女性司祭・女性主教は教区による。 教区によっては女性司祭・女性主教を認めている。呼称は先生など。 修士・修道司祭を除き妻帯可。司祭按手後の婚姻も可。 プロテスタント プロテスタントには、万人祭司の教理により司祭がおらず、教役者・教職者として牧師がいる。牧師は妻帯可。女性牧師を認めるかどうかは教派による。
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