トムテとは? わかりやすく解説

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トムテ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/09 05:06 UTC 版)

トムテスウェーデン語: Tomte, ノルウェー語: Nisse, フィンランド語: Tonttu)は、北欧の民間伝承に登場する妖精である。小さな子供くらいの大きさで赤い帽子をかぶり、農家の守護神とされている。優しい性格で農家に繁栄をもたらすが、一方で気難しく、大事に扱われなければその家は捨て去ってしまう。また、いたずらをされた場合には仕返しをする。北欧圏では、クリスマスユール)にはトムテに(ポリッジ)を供える習慣がある[1]。この習慣はヴァイキングの時代からあるが、当時は豊穣の神フレイへの捧げものであったとされる[1]


  1. ^ 庭という意味もある[5]
  2. ^ セルマ・ラーゲルレーヴの『ニルスのふしぎな旅』では、主人公の少年ニルスがトムテにいたずらをし、金貨を多くねだったため罰として自分がトムテ[6](またはノーム[7])にされてしまう。また、ノルウェーにはニッセがいる。トムテのノルウェー版で、一人ぼっちでいたずら好きな、家の中に住む妖精で、作物の出来と農場の繁栄を左右する。ちなみにこのニッセという言葉は、スカンディナヴィア諸国でニコラスを意味するニルスに由来している[3]
  3. ^ 本来キリスト教化後はクリスマスとなるが、北欧では今もクリスマスをユールと呼ぶため、ここでは一部を除きユールで統一する。


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