スカルド詩とは? わかりやすく解説

スカルド詩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/10 13:06 UTC 版)

スカルド詩(スカルドし、吟唱詩とも)とは、9世紀から13世紀ごろの北欧(特にスカンディナヴィアアイスランド)で読まれた古ノルド語韻文詩のことである。宮廷律、ヘイティ、ケニングの多用などの特徴をもつ。神話や古代の英雄を謳ったエッダ詩とは対照的に、その詩が詠まれた当時の戦士を主題として取り上げたものが多い。また概してエッダ詩より複雑な技法が用いられている。サガや石に刻まれたルーン文字の碑文などにみられる。


  1. ^ 『スカルド詩人のサガ』p168。
  2. ^ 『スカルド詩人のサガ』p172。
  3. ^ 『スカルド詩人のサガ』p173。
  4. ^ ジョン・マッキネル(伊藤盡訳)「原典資料」『ユリイカ』第39巻第12号(2007年10月)、pp.107-120。
  5. ^ 『北欧の文学』p60。
  6. ^ 『スカルド詩人のサガ』p168-169。


「スカルド詩」の続きの解説一覧

スカルド詩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/02/26 04:00 UTC 版)

ブラギ」の記事における「スカルド詩」の解説

スカルド詩の『エイリークルの言葉エリクの歌)』では、ブラギヴァルハラにおいてエイリーク血斧王(en)を迎えるとされている。また『ハーコンの言葉』においてもブラギハーコン善王(en)を迎えるとされている。

※この「スカルド詩」の解説は、「ブラギ」の解説の一部です。
「スカルド詩」を含む「ブラギ」の記事については、「ブラギ」の概要を参照ください。


スカルド詩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/18 02:53 UTC 版)

アイスランド文学」の記事における「スカルド詩」の解説

スカルド詩は、主にスカルド詩がよく知られているスカルド(アイスランド詩人)によって作られという事実がエッダ詩異なっている。神話出来事語った神話物語告げたりする代わりに、スカルド詩はたいてい貴族名声や王の歌い重要だった最近の出来事(領主によって戦い勝ったとか、街における政治的な出来事など)を祝勝したり皮肉ったりする。物語においては、詩はたいてい話を中断したり、より綿密に経験したことを分析したりするのに使われていた。詩はサガにおいて感情劇化するのにも使われていた。例えエギルのサガでは、エギル息子喪失についての詩が叙情的でとても感情的になっている。スカルド詩の詩人アイスランド社会において高い身分人としてなされていた。通常4つカテゴリ分類される。 1) 専門的な詩人(宮廷つかえたり貴族たち)スカルド詩人が王にむけて詩を読むときは、王を称賛する目的であったり、王との関係を記録したり、王を祝ったりする目的である。これらの詩は一般的に歴史的な収集考えられている。詩人は王についての不誠実さを書かないからであり、王は詩人自分馬鹿にしているとものとしてそれをとるからである。 統治している貴族一家も詩を高く評価している。その上詩人達は彼らの生活の中での重要な出来事対する詩を詠んでいる。 2)私的な詩人これらの詩人金銭的な利益為に書かなかった。むしろ、彼らは社会的な詩のやりとり参加するために書いた。 3)聖職者たちこれらの詩人宗教的な詩を詠んだ。 4) 匿名詩人これらの詩人サガ匿名引用したり、組み込んだりした。この匿名性は、彼らの詩と共に彼らの作ったコメントを隠すのが許された。 スカルド詩は複雑なケニングのように多くの話の形態一緒に厳密に基準通りの体系でもって書かれている。これもスカルド詩にも共通して好まれている。そして多くの「芸術家資格」がいつも逆転されている文章とともに語順文法含まれている。

※この「スカルド詩」の解説は、「アイスランド文学」の解説の一部です。
「スカルド詩」を含む「アイスランド文学」の記事については、「アイスランド文学」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「スカルド詩」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「スカルド詩」の関連用語

スカルド詩のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



スカルド詩のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのスカルド詩 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのブラギ (改訂履歴)、アイスランド文学 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS