スカルド詩
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スカルド詩(スカルドし、吟唱詩とも)とは、9世紀から13世紀ごろの北欧(特にスカンディナヴィアやアイスランド)で読まれた古ノルド語の韻文詩のことである。宮廷律、ヘイティ、ケニングの多用などの特徴をもつ。神話や古代の英雄を謳ったエッダ詩とは対照的に、その詩が詠まれた当時の王や戦士を主題として取り上げたものが多い。また概してエッダ詩より複雑な技法が用いられている。サガや石に刻まれたルーン文字の碑文などにみられる。
- 1 スカルド詩とは
- 2 スカルド詩の概要
- 3 脚注
スカルド詩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/02/26 04:00 UTC 版)
スカルド詩の『エイリークルの言葉(エリクの歌)』では、ブラギはヴァルハラにおいてエイリーク血斧王(en)を迎えるとされている。また『ハーコンの言葉』においてもブラギがハーコン善王(en)を迎えるとされている。
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スカルド詩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/18 02:53 UTC 版)
スカルド詩は、主にスカルド詩がよく知られているスカルド(アイスランドの詩人)によって作られたという事実がエッダ詩と異なっている。神話の出来事を語ったり神話の物語を告げたりする代わりに、スカルド詩はたいてい貴族の名声や王の歌い、重要だったり最近の出来事(領主によって戦いに勝ったとか、街における政治的な出来事など)を祝勝したり皮肉ったりする。物語においては、詩はたいてい話を中断したり、より綿密に経験したことを分析したりするのに使われていた。詩はサガにおいて感情を劇化するのにも使われていた。例えばエギルのサガでは、エギルの息子の喪失についての詩が叙情的でとても感情的になっている。スカルド詩の詩人はアイスランド社会において高い身分の人として見なされていた。通常は4つのカテゴリに分類される。 1) 専門的な詩人(宮廷につかえたり、貴族たち)スカルド詩人が王にむけて詩を読むときは、王を称賛する目的であったり、王との関係を記録したり、王を祝ったりする目的である。これらの詩は一般的に歴史的な収集と考えられている。詩人は王についての不誠実さを書かないからであり、王は詩人が自分を馬鹿にしているとものとしてそれをとるからである。 統治している貴族一家も詩を高く評価している。その上詩人達は彼らの生活の中での重要な出来事に対する詩を詠んでいる。 2)私的な詩人これらの詩人は金銭的な利益の為に書かなかった。むしろ、彼らは社会的な詩のやりとりに参加するために書いた。 3)聖職者たちこれらの詩人は宗教的な詩を詠んだ。 4) 匿名の詩人これらの詩人はサガに匿名で引用したり、組み込んだりした。この匿名性は、彼らの詩と共に彼らの作ったコメントを隠すのが許された。 スカルド詩は複雑なケニングのように多くの話の形態と一緒に厳密に基準通りの体系でもって書かれている。これもスカルド詩にも共通して好まれている。そして多くの「芸術家の資格」がいつも逆転されている文章とともに語順や文法が含まれている。
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