ウル (北欧神話)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/02 09:36 UTC 版)
ウル | |
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狩猟神 | |
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古ノルド語 | Ullr |
住処 | ユーダリル |
武器 | 弓 |
親 | シヴあるいはオーディン |

ウル(ウッル、ウッルル。古ノルド語:Ullr、「光輝」の意)は、北欧神話の神。狩猟、弓術、スキー、決闘の神。
シヴの息子で、トールの義理の子にあたり[1]、ユーダリル(Ýdalir:「イチイの谷」の意)というところに住む[2]。なお、イチイは弓やスキーの材料であり[3]、ルーン文字・エイワズ[]であらわされる。
『デンマーク人の事績』にはオレルス (Ollerus) という名前で登場する。彼は呪文を刻んだ骨を船とし、海を渡る魔術師とされている。オーティヌス(オーディン)がロシアの王女リンド を騙して孕ませたことを恥と考えた神々はオーティヌスを追放し、その名と地位をオレルスに引き継がせ、汚名をすすごうとした。彼は10年その地位にあったが、オーティヌスが賄賂で再び地位を買い戻したために王位を追われた。その後、スウェーデンに退いたが、デンマーク人に殺された[4]。
『デンマーク人の事績』でウルが追われて行ったスウェーデンのウップランドを中心とする地方およびノルウェー南東部にウルに由来する地名が多く残されており、かなりの崇拝された神だったようである。地名には「耕地」や「牧草地」を意味する語との複合語が見られ、これは豊穣に関連するものと考えられており、元来は狩猟や決闘に留まらず、より高い地位にある天空神だったと推定されている[5]。
彼の地位の高さを裏付けるものとして「ウルとあらゆる神々の恩寵を受ける」という表現がある[6]。
また「南の太陽や勝利の神(オーディン)の岩と寝室と、ウルの腕輪にかけてしばしば誓った通りに」という表現もある[7]。
自分と同じように弓とスキーを得意とする女巨人のスカジと出会い、彼女の父が遺した館トリムヘイムで一緒に暮らしたという伝承も残されている[8]。
スカルド詩ではウルについてのケニングとして、「スキーのアース」「弓のアース」「狩のアース」「楯のアース」などが用いられている[9]。

脚注
参考文献
- サクソ・グラマティクス著『デンマーク人の事績』谷口幸男訳、東海大学出版会、1993年。
- 菅原邦城『北欧神話』、東京書籍、1984年。
- 「スノリ『エッダ』「詩語法」訳注」『広島大学文学部紀要』第43巻No.特輯号3、谷口幸男訳、1983年。
- V.G.ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社、1973年、ISBN 978-4-10-313701-6。
- 松村武雄編『北欧の神話伝説(II)』名著普及会〈世界神話伝説大系30〉、1980年改訂版、ISBN 978-4-89551-280-0。
関連項目
「ウル (北欧神話)」の例文・使い方・用例・文例
- 彼はその大きなガラスのボウルから一等の当選番号を引いた
- スープボウルの縁
- ファウルチップを打つ
- われわれはソウルに1週間滞在する予定です
- 彼がボウルに全ての材料を混ぜる
- 1つひとつのボウルの中に、刻んだタコが入っています。小麦粉を水でといた生地にくるんで焼きます。
- 牛肉は煮過ぎると味が悪くなります。ボウルに卵を割って溶き、それに浸して召し上がってください。
- 「丼」はどんぶり、つまりご飯を入れるボウルのことです。料理名としては、上に豚肉、牛肉、天ぷらなどを載せることです。
- 成田発、ソウル経由シアトル行き
- 彼は昨日のスーパーボウルの実況放送をした。
- ティラノサウルスの骨組がサウスダコタで発見された。
- 彼はウルグアイ人のボスとウマが合うようだ。
- ウルグアイの人々はとても友好的だ。
- このアイリッシュ・ウルフハウンドがどれくらい早く走るのか見てみたいわ。
- 昨日アロサウルスについてのドキュメンタリーを見た。
- 豚の小腸は典型的なソウルフード(アフリカ系米国人の伝統料理)である。
- ステゴザウルスの骨はアメリカとヨーロッパで見つかっている。
- 彼女はスープを個々のスープボウルによそった。
- スーパーボウルの広告はメディアミックスの好例だ。
- スターバックスのカフェラテ・トールサイズの量や味は世界中で同じだが、価格は違っている。たとえば、シアトルでは2.50ドルだがソウルでは3.05ドルだ。そこで、ラテ指数が世界の様々な場所の生活費の比較に有効なツールとなる。
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