フレースヴェルグ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 09:04 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動フレースヴェルグ(古ノルド語:Hræsvelgr、「死体を飲みこむ者」の意[1]、フレスベルグとも)とは、北欧神話に登場する、鷲の姿をした巨人である。
『ヴァフスルーズニルの言葉』第37聯[2] によると、世界のあらゆる風は、フレースヴェルグがおこしたものであるという。またスノッリは『ギュルヴィたぶらかし』の中でこの部分を引用し、フレースヴェルグがいるのは天の北の端であり、また風がおこるのはフレースヴェルグが飛び立とうとして翼を広げるからだ、と補足している。
鷲の姿をしていることや、その名前が「死体を飲みこむ者」を意味することから、『巫女の予言』第50聯[2] に言及される、ラグナロクのときに死者をその嘴で引き裂くとされている鷲は、このフレースヴェルグであるという説がある[3]。
しばしば、同じく北欧神話に登場する鷹ヴェズルフェルニルや、ヴェズルフェルニルが留まっている名称不明の鷲、雄鶏ヴィゾーヴニルなどと混同される。
註
- ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』p. 50。
- ^ a b 『エッダ 古代北欧歌謡集』に従った。
- ^ シーグルズル・ノルダル『巫女の予言 エッダ詩校訂本』菅原邦城訳、東海大学出版会、1993年。ISBN 978-4486012252。p.235。
出典
- 『エッダ 古代北欧歌謡集』V. G. ネッケル他、谷口幸男訳、新潮社、1973年。ISBN 4-10-313701-0。
フレースヴェルグ
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「聖戦記エルナサーガ」の記事における「フレースヴェルグ」の解説
魔獣。かつて世界を滅ぼそうとしたが、一人の勇者に倒された。しかし、未だ魔風を吐き続け、世界を脅かしている。絶対封魔剣の聖剣(グランテイン)によって封印されていると伝えられており、聖剣が抜かれると復活すると考えられている。そのため、アーサトゥアルはエルナに聖剣を抜く役目を与え、世界に対する生殺与奪の権利を握ることで、覇権を唱えようとしている。
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