ムスペルヘイム
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ムスペルヘイム[1](古ノルド語: Múspellsheimr、ムスペルスヘイム[2]、ムースペッルスヘイム[3]、ムスペル[4]とも)は、北欧神話に登場する、世界の南の果てにある灼熱の国である[4]。
『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』第4章によると、ムスペルヘイムにはムスペルと呼ばれる巨人が住み、スルトという巨人が入り口を守っているとされている。世界のはじまりから存在し、あまりの暑さにムスペルヘイムで生まれたもの以外はムスペルヘイムで暮らすことはできないとされている[4]。
脚注
- ^ 『北欧の神話 神々と巨人のたたかい』(山室静著、筑摩書房〈世界の神話 8〉、1982年、ISBN 978-4-480-32908-0)27頁などにみられる表記。
- ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』227-228頁などにみられる表記。
- ^ 『巫女の予言 エッダ詩校訂本』(シーグルズル・ノルダル著、菅原邦城訳、東海大学出版会、1993年、ISBN 978-4-486-01225-2)240頁などにみられる表記。
- ^ a b c 『エッダ 古代北欧歌謡集』227頁。
関連項目
参考文献
- V.G.ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社、1973年、ISBN 978-4-10-313701-6。
ムスペルヘイム
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枝世界の一つ。優れた科学技術を持っていた世界だったが最終戦争で文明が崩壊し、僅かな人間が生き残っている。ミッドガルドとは次元的に近い位置にあり、ムスペルヘイムからミッドガルドに移住してきた炎を拝める「ジャーヘッド」と呼ばれる蛮族たちが存在する。彼らは火の力によって動く機械類を「ムスペルの炎」という神秘的な存在から与えられており、それを用いてミッドガルドの過酷な砂漠で独特の宗教文化を築いている。イデアは結晶体【ムスペルの火】。
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