ウルズの泉とは? わかりやすく解説

ウルズの泉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/20 03:46 UTC 版)

ユグドラシルに水を注ぐノルン。

ウルズの泉(ウルズのいずみ、ウルザルブルン古ノルド語: Urðarbrunnr)とは、北欧神話に登場する世界樹ユグドラシルの3本に分かれた根のうち、アースガルズに向かうの直下にあるである[1]

名前は運命女神ノルンたち(ノルニル)の一柱で、三姉妹の長女ウルズに由来し、泉水は強力な浄化作用を持っている[2]。大蛇ニーズヘッグをはじめとした沢山の蛇たちがユグドラシルの根を囓り[3]、ユグドラシルの枝の若芽を4頭の牡鹿に囓られて弱っているのだが[4]、ノルンたちはユグドラシルが枯れないよう、ウルズの泉の水と泥を混ぜたものを常に注いでおり、おかげで樹勢が保たれている[2]

この泉は神聖視され、そこにアースの神々の法廷があった。毎朝彼らはビフレストを渡ってそこに行った[5][6]

この他ユグドラシルの伸ばす根のうち、ニヴルヘイムへ伸びる根の下にはフヴェルゲルミルが、また霜の巨人のところへ伸びる根の下にはミーミルの泉がある[1]

脚注

  1. ^ a b 『エッダ 古代北欧歌謡集』236頁。
  2. ^ a b 『エッダ 古代北欧歌謡集』239頁。
  3. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』238頁。
  4. ^ 「グリームニルの歌」33–35節。
  5. ^ 菅原、35頁。
  6. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』237頁(「ギュルヴィたぶらかし」第15章)。

参考文献

関連項目





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ウルズの泉」の関連用語

ウルズの泉のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ウルズの泉のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのウルズの泉 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS