家の頌歌とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 家の頌歌の意味・解説 

家の頌歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/02/26 15:03 UTC 版)

トールヨルムンガンドを釣り上げようとする姿。18世紀アイスランド写本NKS 1867 4to』(デンマーク王立図書館所蔵)より。

家の頌歌[1] (いえのしょうか、Húsdrápa[1])は、アイスランドスカルド詩人ウールヴル・ウッガソン (en:Úlfr Uggason) の作とされるスカルド詩である。『フスドラーパ[2]フスドラパ[3]とも。

ラックス川谷のサガ英語版』によると、この詩は978年の冬に Herdholt で催された婚礼の席にて詠まれたとされている[4][5]。会場となった食堂の間仕切り[6]や屋根板には神話の場面が描かれており、ウルヴはその神話の解説としてこの詩を詠んだのだという[7]

元の詩は残っておらず、スノッリの『エッダ』の中に、部分的に引用されて保存されていた。トールに関する部分が3節、バルドルに関する部分が5節、ブリーシンガメンに関する部分が1節である[7]

『エッダ』に引用されたでは、以下の3つの話が語られていた。

北欧神話の物語を含んでいる数少ないスカルド詩の一つである[10]

脚注

  1. ^ a b 伊藤訳「原典資料」p.110 の表記。
  2. ^ 山室・米原訳『北欧神話物語』p.297 の表記。
  3. ^ 山室・米原訳『北欧神話物語』p.305,327 の表記。
  4. ^ 『北欧神話物語』p.297。「原典資料」では983年頃とされている。
  5. ^ 『ラックス川谷のサガ』の言及部分 OMACL: The Laxdaela Saga: Chapter 29(英語)
  6. ^ 「原典資料」p.110。
  7. ^ a b c 『北欧神話物語』p.297。
  8. ^ 『北欧神話物語』p.305。
  9. ^ 『北欧神話物語』p.327。
  10. ^ マッキネル「原典資料」p.110。

参考文献

関連文献

  • Hollander, Lee M (1968). The skalds : a selection of their poems. [Ann Arbor]: University of Michigan Press.
  • Press, Muriel (transl.) (1899). Laxdale Saga. London: The Temple Classics.

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「家の頌歌」の関連用語

家の頌歌のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



家の頌歌のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの家の頌歌 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS