『ソルリの話』
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『ソルリの話』(『ヘジンとヘグニのサガ』)に次のような話がある。アジアに「アシーアランド」もしくは「アシーアヘイム」と呼ばれる国があって首都はアースガルズといった。そこに暮らす「アース族」の王がオージンでありニョルズの娘フレイヤを側室にしていた。オージンは大変フレイヤを愛していた。王宮近くの岩の奥にはアールヴリッグ(アルフリッグとも)、ドヴァリン、ベルリング(ベーリングとも)、グレールという4人のドワーフが住んでいた。彼らは素晴らしい技術を持ち何でも作ることができた。ある日フレイヤがこの岩屋の前を通りかかると、入口が開いており、ドワーフ達が黄金の首飾りを鋳造して仕上げをしているのが見えた。フレイヤは首飾りが気に入って買い取りをもちかけたが、ドワーフ達は金銭よりもフレイヤのからだを希望したため、フレイヤは彼らのそれぞれと一夜を共にするしかなかった。その代償としてドワーフたちが、彼女に首飾りを与えたのである。この一連の出来事を知ったロキがオージンへ告げ口をしたところオージンは激怒しロキを後宮に侵入させて首飾りを盗んでこさせた。そしてフレイヤには、首飾りを返す条件として、彼女の呪法と呪文によって2人の王ヘジンとヘグニを永遠に戦い合わせるよう命じたという。
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『ソルリの話』
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「ヒャズニングの戦い」の記事における「『ソルリの話』」の解説
詳細は「ソルリの話」を参照 『ソルリの話』はフラート島本に含まれる短い物語である。本は15世紀に2人のキリスト教徒の司祭によって書かれた、ノルウェー人の王達についての話を収集したもので、フラテイ島(en)出身の一族によって所有されていた。ソルリの話は、ノルウェーとアイスランドでキリスト教を奨励した最初の人物であるノルウェーの王オーラヴ1世(オーラヴ・トリグヴァソン)に関するものである。 物語は、『ヘイムスクリングラ』の一部、詩『ロキの口論』の一部(首飾りのために若者と関係を持ったゲフィオンのくだり)の部分、『家の頌歌』(ブリーシンガメンを盗むロキのモチーフ)の部分、そして永遠の戦い「ヒャズニングの戦い」の部分を借りた。物語の最後は、キリスト教の出現が、ラグナロクまで因襲的に続くことになっていた昔からの呪いを終らせる。
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