『ソロモンの鍵』(Clavicula Salomonis)
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「グリモワール」の記事における「『ソロモンの鍵』(Clavicula Salomonis)」の解説
ソロモンに帰せられる魔術書の中でもイタリアやフランスで最も広く流布したもの。知られている最古のものは15世紀に書かれたギリシア語版であり、『ソロモンの魔術論』または『ヒュグロマンテイア』(水占術)と呼ばれている。その後ラテン語版とイタリア語版が作られた。ヘブライ語版から翻訳されたとも称されているが、17世紀より古いヘブライ語版の存在は確認されていない。17世紀から19世紀にかけて出回っていた「ソロモンの鍵」と称するさまざまなバージョンの写本は数知れない。今日よく知られているマグレガー・マサース編の『ソロモン王の鍵』(The Key of Solomon the King、1889年)は、大英博物館所蔵のフランス語とラテン語の複数の写本から悪魔的夾雑物を排して再構成したものである。
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