魔術書とは? わかりやすく解説

グリモワール

(魔術書 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/21 14:25 UTC 版)

グリモワール: grimoire仏語発音: [ɡrimwar][1][2])とは、フランス語魔術書物を意味し[1]、特にヨーロッパで流布した魔術書を指す。グリモワ、グリモアとも表記される。奥義書、魔導書(魔道書)、魔法書ともいう。類義語に黒本、黒書(black books)がある。


  1. ^ a b c 『新スタンダード仏和辞典』 大修館書店
  2. ^ 英語発音 [ɡrɪmwáːr], [ɡrìːmwaər], [ɡrìːmwaː]
    『リーダーズ英和辞典第2版』(研究社)と『ジーニアス英和大辞典』(大修館書店)に拠る。
  3. ^ a b Waite, Authur Edward. The Book of Black Magic. Weiser Books. ISBN 978-0877282075 
  4. ^ 版によっては Euphas, Metahîm, frugativi et appellavi. となっている。[1]参照。
    イタリア語版の『大奥義書』には Eloim Essaim, frugatiot ed appallavi と記載されているものがある。Il Grand Grimoire (pdf) pp.65-66 参照。
  5. ^ 澁澤龍彦の『黒魔術の手帖』では「エロヒムよ、エサイムよ、わが呼び声を聞け」という『黒い牝鶏』の呪文が紹介されている。
  6. ^ Davies (2009), p. 1.
  7. ^ a b ノーマン・コーン 『魔女狩りの社会史 ヨーロッパの内なる悪霊』 山本通訳、岩波書店
  8. ^ Skinner, Stephen & David Rankine (2008). The Veritable Key of Solomon. Llewellyn. ISBN 978-0738714530 
  9. ^ Page (2004), pp. 5-6.
  10. ^ Page (2004), p. 39.
  11. ^ 度会好一 『魔女幻想』 中公新書
  12. ^ ライナー・デッカー 『教皇と魔女』佐藤正樹・佐々木れい訳、法政大学出版局、2007年
  13. ^ Davies (2009), pp. 36-37.
  14. ^ Kieckhefer, Richard. Magic in the Middle Ages. Cambridge University Press, 2000, p. 153.
  15. ^ クルト・バッシュビッツ 『魔女と魔女裁判』 川端豊彦・坂井州二訳、法政大学出版局
  16. ^ 溝井裕一 『ファウスト伝説 悪魔と魔法の西洋文化史』 文理閣
  17. ^ Davies (2009), p. 63.
  18. ^ 上山安敏 『魔女とキリスト教』 講談社学術文庫
  19. ^ 牟田和夫 『魔女裁判 魔術と民衆のドイツ史』 吉川弘文館
  20. ^ Claire Fanger, et al. Conjuring Spirits - Texts and Traditions of Medieval Ritual Magic. The Pennsylvania State University Press. pp. 162-163. ISBN 0-271-02517-4 
  21. ^ [2]参照。
  22. ^ Clavicula は「小さな鍵」を意味するが、ここではたんに「鍵」と訳す。今日では『ソロモン王の小さな鍵』と言えば『レメゲトン』の方を指すことが多い。一方、マグレガー・マサース版『ソロモン王の鍵』は後に海賊版の出版者 L・W・デ・ローレンスによって『ソロモンの大いなる鍵』(The Greater Key of Solomon)というタイトルが付けられた。
  23. ^ デイビーズ 2010, pp. 152, 165, etc.
  24. ^ デイビーズ 2010, p. 64.
  25. ^ Sloane MS 3884”. 大英図書館. 2022年6月16日閲覧。 - ハンス・スローンの写本コレクションの3884番に収められている。
  26. ^ a b c d デイビーズ 2010, p. 66.
  27. ^ 「ルキダリウス」の表記は以下の文献にみられる:草野, 巧 『図解 魔導書』新紀元社、2011年。ISBN 978-4775308998 
  28. ^ 英語訳が存在する:Peterson, Joseph H. (2021). Elucidation of Necromancy — Lucidarium Artis Nigromantice, attributed to Peter of Abano: Including a new translation of his Heptameron or Elements of Magic. Ibis Press. ISBN 978-0-89254-199-7 
  29. ^ a b デイビーズ 2010, p. 90.
  30. ^ デイビーズ 2010, p. 162.
  31. ^ a b デイビーズ 2010, p. 24.
  32. ^ Dr Johannes Faust Nicolás Álvarez訳 (2019). Magia Naturalis et Innaturalis. ISBN 1080998608 
  33. ^ Scheible, Johann (1849). Doktor Johannes Faust's Magia naturalis et innaturalis: oder, Dreifacher Höllenzwang, letztes Testament and Siegelkunst. Stuttgart. https://archive.org/details/doktorjohannesfa00sche/mode/2up 
  34. ^ デイビーズ 2010, p. 184.
  35. ^ Lévi, Eliphas Waite, Arthur Edward訳 (1896). Transcendental magic, its doctrine and ritual. London: G. Redway. pp. 387ff. https://archive.org/details/transcendentalma00leviuoft/page/386/mode/2up 
  36. ^ Davies (2009), p. 262.
  37. ^ 日本語版『世界で最も危険な書物 - グリモワールの歴史』p.404では「魔術書としては何の価値もない本だった」と訳されている。原文は no less 'worthy' than their predecessors で、「先行するもの〔それ以前からある魔術文献〕と同じくらいの価値がある」の意、意訳すれば「それまでのものに劣らず、魔術文献たるに十分な出来栄え」となる。
  38. ^ Davies (2009), p. 268.
  39. ^ ジョージ・ヘイ 『魔道書ネクロノミコン』 大瀧啓裕訳、学習研究社



魔術書

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「レンタルマギカ」記事における「魔術書」の解説

グリモア魔術の手順をはじめ魔法知識記録した本の事。本作品内では、魔法使い自分自身魔術構築するのと同じように独自の魔術書「源書(オリジナル・グリモア)」を書く。ほとんどの場合、その秘密を守る為に暗喩隠し文字など用いて暗号のように記述する。そのため、他人が読む際には解読が必要となる。穂波は「アストラル」で魔術書の解読写本行っているが、それは「アストラル」における貴重な収入源一つとなっている。

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