ハワード・フィリップス・ラヴクラフト
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ハワード・フィリップス・ラヴクラフト(英: Howard Phillips Lovecraft、1890年8月20日 - 1937年3月15日)は、アメリカ合衆国の小説家[1]。怪奇小説・幻想小説の先駆者の一人[1]。生前は無名だったが、死後に広く知られるようになり、一連の小説が「クトゥルフ神話」として体系化された[1]。ラヴクラフトの創造した怪神、異次元の神、神話体系は世に広まり、現代のコリン・ウィルソンたちや「SF宇宙冒険物」に大きな影響を与えている[2][3]。ゴシック小説やエドガー・アラン・ポーなどの系譜に連なる、独特な恐怖小説や先駆的SFの作者として、近年顕著に再評価されつつある[4][5]。
注釈
- ^ また新しい作家の友人も増え、ヘンリー・エヴェレット・マクニール、ジェームズ・フェルディナンド・モートン・ジュニア、詩人ラインハルト・クライナー(Reinhardt Kleiner)とされる。
- ^ この番地は、小説『チャールズ・ウォードの奇怪な事件』でウィレット医師の住所として採用されている。
- ^ アドルフ・ヒトラーの『我が闘争』を熱心に読んでいたというソニア・グリーンの証言がある。だが、『我が闘争』の英訳が初めて刊行されたのは1933年のことであり、1932年に離婚して以降没交渉だったソニアが彼の読書内容を知っているはずがないとL・スプレイグ・ディ・キャンプは指摘している。S・T・ヨシもこの指摘の的確さは認め、ソニアは誰かからラヴクラフトの様子を聞いて知る機会があったのかもしれないと補足するにとどめている。Lévy, Maurice. Lovecraft: A Study in the Fantastic. Wayne State University Press. p.126.
- ^ 1935年2月10日付のロバート・バーロウ宛書簡ではメンシェヴィキを自称している。Joshi, S. T.; Schultz, David E. (ed.). O Fortunate Floridian. University of Tampa Press. p.209.
出典
- ^ a b c 松村 2019, p. 「ラブクラフト」.
- ^ a b c d 平凡社 2019a, p. 「ラブクラフト」.
- ^ a b c d e f g h i 梶 2019, p. 「ラブクラフト」.
- ^ a b c d e f g 島 2019, p. 「ラヴクラフト H. P.」.
- ^ 『集英社 世界文学大事典』。
- ^ 平凡社 2019b, p. 「ラブクラフト」.
- ^ a b c d e 古木 2009, p. 2.
- ^ 梅内 2009, pp. 133–134.
- ^ 遠藤 2000, p. 99.
- ^ スタインメッツ 2019, p. 115.
- ^ a b c 金井 1999, p. 95.
- ^ 風間 2002, p. 69.
- ^ 風間 2002, p. 70.
- ^ 風間 2002, p. 71.
- ^ 遠藤 2000, pp. 99–100.
- ^ 東京創元社『怪奇小説傑作集3』解説など[要ページ番号]
- ^ a b c d カーター 2011, pp. [, 要ページ番号], .
- ^ #神界のフィールドワーク254頁。1936年10月24日 ヴァージル・フィンレイ宛の手紙。
- ^ #神界のフィールドワーク255頁
- ^ ハリー・フーディーニ (英語版)の項参照。
- ^ “Lost HP Lovecraft work commissioned by Houdini escapes shackles of history”. The Guardian (2016年3月16日). 2018年10月8日閲覧。
- ^ “MYSTERY ATTRACTS MYSTERY: THE FORGOTTEN PARTNERSHIP OF H. P. LOVECRAFT AND HARRY HOUDINI”. Journal of the History of Ideas (2017年7月24日). 2018年10月8日閲覧。
- ^ 『ラヴクラフト全集 1』訳者あとがき(オーガスト・ダーレスの文章の要約)[要ページ番号]
- ^ H・P・ラヴクラフト 『ラヴクラフト全集』〈創元推理文庫〉 3巻、大瀧啓裕(訳)、東京創元社、35頁。全国書誌番号:84033987。
- ^ H・P・ラヴクラフト 『ラヴクラフト全集』〈創元推理文庫〉 2巻、宇野利泰(訳)、東京創元社、37頁。ISBN 978-4-488-52302-2。
- ^ 田邊 2014, p. 139.
- ^ キング 2019, p. 7.
- ^ 『履歴書』(1934年2月13日付F・リー・ボールドウィン宛書簡の一部)『ラヴクラフト全集 3』- H・P・ラヴクラフト、大瀧啓裕訳、東京創元社〈創元推理文庫〉、ISBN 448852303X[要ページ番号]
- ^ #神界のフィールドワーク269頁
- ^ #神界のフィールドワーク265-266頁
- ^ H・P・ラヴクラフト 『ラヴクラフト全集』〈創元推理文庫〉 1巻、大西尹明(訳)、東京創元社、320-323頁。ISBN 978-4-488-52301-5。
- ^ 学研『クトゥルー神話事典』(第四版・東雅夫)30-35ページ。
- 1 ハワード・フィリップス・ラヴクラフトとは
- 2 ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの概要
- 3 作風
- 4 代表作
- 5 外部リンク
ハワード・フィリップス・ラヴクラフト
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「銀の弾丸 (山田正紀の小説)」の記事における「ハワード・フィリップス・ラヴクラフト」の解説
アメリカの小説家。クトゥルフを小説に記した。40年前、1937年に死没している。コリン・ウィルソンからは「骨の髄から病的な男」と評された。
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ハワード・フィリップス・ラヴクラフト
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「尖塔の影」の記事における「ハワード・フィリップス・ラヴクラフト」の解説
怪奇作家で、ラヴクラフト・スクールの中心人物。ブレイクをプロヴィデンスに呼び、住居も提供した。
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ハワード・フィリップス・ラヴクラフト
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「クトゥルフ神話」の記事における「ハワード・フィリップス・ラヴクラフト」の解説
東雅夫はラヴクラフトの作品を幾つかの系統に分け、これら原点作品の壮大な変奏曲が以後の神話作品であると述べた。数字は執筆年/発表年。
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ハワード・フィリップス・ラヴクラフト
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「ハイパーボリア (クトゥルフ神話)」の記事における「ハワード・フィリップス・ラヴクラフト」の解説
先述のように、ラヴクラフトはスミスからツァトゥグァを借りて自作に登場させた。ハイパーボリアの名を出さずとも、ツァトゥグァと「エイボンの書」に言及したことは何度もある。 ハイパーボリアについて言及しているのは『狂気の山脈にて』と『永劫より』である。前者では、氷河期の訪れが、南極で古のものを滅ぼし、他方ではハイパーボリア大陸を滅亡させたことについて言及した。後者では、20万年前、ムーのガタノソアと同時代に、ハイパーボリアではツァトゥグァが崇拝されていたとある。いずれも、ハイパーボリアを直接描いた作品ではなく、小言及することで世界観を接続した程度にとどまる。 またアイテム「銀の鍵」はハイパーボリア起源とされている。
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ハワード・フィリップス・ラヴクラフト
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「角笛をもつ影」の記事における「ハワード・フィリップス・ラヴクラフト」の解説
ニューヨーク生活を2年でやめ、ニューイングランドに戻った。その後『ウィアード・テイルズ』誌上に発表した独特のホラー小説で一部に熱狂的な読者を獲得するが、世間的にはほぼ無名であった。1937年に46歳で病没。死後に評価が高まる。
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固有名詞の分類
アメリカ合衆国の小説家 | ジェフリー・ユージェニデス ジーン・ウルフ ハワード・フィリップス・ラヴクラフト カール・ジャコビ ジェームズ・フライ |
SF作家 | 秋山瑞人 ジーン・ウルフ ハワード・フィリップス・ラヴクラフト 上遠野浩平 ジャック・ウィリアムスン |
詩人 | 石川啄木 ムタバルーカ ハワード・フィリップス・ラヴクラフト 高橋新吉 城米彦造 |
アメリカ合衆国のSF作家 | C・J・チェリイ ジーン・ウルフ ハワード・フィリップス・ラヴクラフト トム・リーミイ ジャック・ウィリアムスン |
ファンタジー作家 | ブランドン・サンダースン ジーン・ウルフ ハワード・フィリップス・ラヴクラフト 榊一郎 たつみや章 |
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