ナイトゴーントとは? わかりやすく解説

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ナイトゴーント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/27 09:43 UTC 版)

ナイトゴーント(Night-gaunts)はクトゥルフ神話に登場する架空の生物。漢字で夜鬼夜の魍魎とも邦訳名される。

ドリームランドの生物。容姿はいわゆる「西洋の悪魔」のようで、のっぺらぼうの顔に蝙蝠の翼と長い尻尾を生やしており、ゴムのような質感の黒い皮膚に覆われている。

概要

初期設定

ハワード・フィリップス・ラヴクラフト(以下HPL)が「5歳のときに見た悪夢」に登場した生物を、作品に書いたものとされている。初出はドリームランドを舞台とする『未知なるカダスを夢に求めて[1]

ノーデンスの命を受けて、聖地ングラネク山を遊弋し、近づく人間を発見すると、群れで襲いかかり空中へと抱え上げて、尻尾でくすぐってくる。なおも抵抗しようとすると、そのままナスの谷へと連れて行って深淵へと投げ捨てる。[注 1]

ノーデンスとナイアーラトテップは対立しており、ノーデンス配下のナイトゴーントは、ナイアーラトテップ配下のシャンタク鳥にとっては天敵として恐れられている。またナイトゴーントはグールとも協力関係にある。

HPLからの引用を多用したダーレス作品のクトゥルフ神話を説明する文脈においては、たびたび名前が言及されるが、ダーレス自身がナイトゴーント(およびドリームランド)を題材とした作品はみられない。

派生設定

リン・カーターブライアン・ラムレイは、ナイアーラトテップとイブ=ツトゥルをナイトゴーントの支配者とした。これは先述のHPL設定に反するものとなっている。ナイアーラトテップとナイトゴーントの関係に着目した作品としては、日本の邪神伝説シリーズがある。

イェグ=ハという魔物がおり[2]、この怪物はナイアーラトテップ配下のレッサー・オールド・ワンであり、ナイトゴーント達を率いるとされる[3][4]

邪神イブ=ツトゥルもまたナイトゴーントを従える[5]。ナイアーラトテップの息子がイブ=ツトゥルである[3]

また、ラムレイのドリームランドシリーズでは、ナイトゴーントはもともと目覚めの世界の古代ティームドラ大陸の生物であり、ティームドラの住人が夢見人になったときにドリームランドに持ち込まれたとされている[5]。ナイトゴーントを使い魔として使役する人物もいる[6]

登場作品

関連項目

脚注

【凡例】

  • 全集:創元推理文庫『ラヴクラフト全集』、全7巻+別巻上下
  • 事件簿:創元推理文庫『タイタス・クロウの事件簿』、全1巻
  • サーガ:創元推理文庫『タイタス・クロウ・サーガ』、全6巻
  • 幻夢郷:青心社文庫『幻夢郷シリーズ』、2021年既刊1巻
  • 事典四:学研『クトゥルー神話事典第四版』(東雅夫編、2013年版)

注釈

  1. ^ [ドリームランドの神々(大いなるものカダスの神族)は、人間族を避けており、ノーデンスとナイアーラトテップは彼らを庇護している。

出典

  1. ^ 全集6など『未知なるカダスを夢に求めて』HPL
  2. ^ 事件簿『魔物の証明』ラムレイ
  3. ^ a b 新紀元社「エイボンの書」収録『深淵への降下』リン・カーター
  4. ^ KADOKAWAエンダーブレイン「クトゥルーの子供たち」収録『ウィンフィールドの遺産』リン・カーター。作中では「ネクロノミコン」に記述があると設定されている。
  5. ^ a b 幻夢郷1『幻夢の英雄』ラムレイ
  6. ^ サーガ3『幻夢の時計』ブライアン・ラムレイ

ナイト=ゴーント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/02 22:56 UTC 版)

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ナイト=ゴーント
小説
著者 篠山半太
出版社
テンプレート - ノート
プロジェクト ライトノベル

ナイト=ゴーント』は著者・篠山半太ライトノベル。第八回集英社スーパーダッシュ文庫小説新人賞最終選考作。


ナイトゴーント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/26 15:18 UTC 版)

伴天連XX」の記事における「ナイトゴーント」の解説

旧神ノーデンス仕え眷属旧支配者狩る目的持ちシャンタク鳥との戦いで命を落とした獅子緒の左腕宿る事でらせ、獅子緒に旧支配者狩る使命与えている。

※この「ナイトゴーント」の解説は、「伴天連XX」の解説の一部です。
「ナイトゴーント」を含む「伴天連XX」の記事については、「伴天連XX」の概要を参照ください。

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