ソロモンの指輪とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > ソロモンの指輪の意味・解説 

ソロモンの指輪

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/12 09:01 UTC 版)

ソロモンの指輪(ソロモンのゆびわ)は、偽典のひとつとされる『ソロモンの遺訓』(『ソロモンの聖約』)に記された、ヤハウェの命を受けた大天使ミカエルよりソロモン王に授けられた指輪である。

ソロモンの指輪は真鍮でできており、様々な悪霊を使役する権威を与えると伝えられている。

概要

エルサレムで建設中の神殿が思うように進まず、困り果てたソロモン王は、モリヤ山の高く突き出た岩に登り、神であるヤハウェに祈った。すると突然、まばゆい光と共にエメラルドの翼を持つ大天使ミカエルが現れ、黄金に輝く指輪を差し出して言った。

受け取るがよい、王にしてダビデの子なるソロモンよ。主なる神、いと高きゼバオト(万軍英語版の主)が汝にくだされた賜物を。これによって、汝は地上の悪霊を男女とともにことごとく封じるであろう。またこれの助けによって、汝はエルサレムを建てあげるであろう。だが、汝はこの神の印章を常に身に帯びねばならぬぞ

その後、ソロモン王は指輪の力により、多数の天使や悪魔を使役し神殿を建築した。良き魔神(天使)を使役する場合は真鍮の部位を、悪き魔神(悪魔)を使役する場合は鉄の部位を投げ当て、呪文を唱えるといかなる魔神も強制的に従わせた。

しかし、後の時代の『レメゲトン』にあるような、悪霊を使役したとするような記載は旧約聖書正典には見られない。

なおゼバオト(Sabaoth、Zebaot、Zebaothなどと綴る)は「軍勢の長」といった意味で、ヘブライ語経典でヤハウェの異称としてしばしば用いられる。

その他

動物行動学者のコンラート・ローレンツは、この指輪を使えば動物の話がわかるとの伝説から、それがなくても、多少なら動物の気持ちがわかるのだ、として同名の本 (King Solomon's Ring (book)を書いた。

参考文献

  • 旧約聖書「ソロモンの指輪」デイビッド・デイ編/塩崎麻彩子訳

外部リンク



ソロモンの指輪

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 01:42 UTC 版)

バーティミアス」の記事における「ソロモンの指輪」の解説

上記三部作同様の世界観だが、時代紀元前950年エルサレムさかのぼる。物語三部作脚注でもたびたび言及された、ソロモン王とその指輪をめぐる冒険である。バーティミアスソロモン仕え魔術師召喚されある事件きっかけシバの国の少女アズマイラ出会う。彼女はソロモン暗殺するために送りこまれた暗殺者だった。バーティミアスはその計画関わるうち、ソロモンの指輪をめぐる大きな陰謀巻き込まれていく。

※この「ソロモンの指輪」の解説は、「バーティミアス」の解説の一部です。
「ソロモンの指輪」を含む「バーティミアス」の記事については、「バーティミアス」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ソロモンの指輪」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ソロモンの指輪」の関連用語

ソロモンの指輪のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ソロモンの指輪のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのソロモンの指輪 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのバーティミアス (改訂履歴)、ブラック・ブレット (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS