魔術書および魔術品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/23 07:06 UTC 版)
「ティラムバラム」の記事における「魔術書および魔術品」の解説
偉大なる兄弟への祈祷 ルカが村から持ってきた魔術書。 ネイティブアメリカンの物ではないが彼女の父であるカトラが所有していた物である。 魔術以外にガースト、グール、スケルトン、ゾンビ、イグといった怪物の情報も書かれている。 導きの石 グールが夢の地球と現実世界を行き来するために使う塔がある「奏でる洞窟」の奥の石板にはまっていた宝石。 ロジャー曰く、太古の呪術師の意思が封じ込まれており宝石を所持している者に媒体にその意思を伝えることが出来る。 誘うべき友人たちへ メキシコのセロに住んでいた富豪の家の本棚に仕舞われていた妖気漂う厚い装丁の本。 「死が安息となる時、この書は開かれるべきである」と書かれており、生者を死に誘うべくゴーストが襲ってくる。 無名祭祀書 メキシコのセロに住んでいた富豪の家の食器棚の奥に隠されていた魔術書。 ロジャーが目を通した所、ドイツ語の原書ではなくブライドウォールによる1845年版の英訳書でかなりの誤訳が多いとのことだが、知られざる魔術に関する記述が大半を占めているとのこと。 新しい魔術以外に忌まわしき狩人、ナイトゴーント、ガグ、ゴーストといった怪物の情報も書かれている。 黒い石板 メキシコのセロに住んでいた富豪の家の地下に隠されていた石板。 表面には黄金の仮面とジャガーと鏡が書かれている。 2種類の文字が書かれており古いアステカ文字と見たことが無い文字が書かれている。 アステカ文字には「神の子にして、ネサワルコヨトル(ユカタン半島で栄えたテスココと言う国の王の名前)に敵対する者、かく破れり」 途中は文字が削れていて読むことは出来ないが最後の一文には「黄金の仮面をかむる者に注意せよ」「彼の者、太陽の子となるなり」 なお、奏でる洞窟で導きの石が語っていた真の黒い石板とは別の物である。 ナコト写本 エル・グライファの図書館が所蔵している。 原書かは不明。内容は氷河期より遥か昔、人類以前の種族が存在していたことと彼らの王国がロマールであると記されている。 クタート・アクアディンゲン(水神クタアト) エル・グライファの図書館が所蔵している。 人間の皮膚で装丁されている。シルヴィアは写本を読んだことがあるらしく、ウイルフレッドには別に読まなくても良いと語る。 粘土片訳本 夢の地球で発掘された粘土片を翻訳した物でエル・グライファの図書館が所蔵している。 肉体を持たず精神体を飛ばして寄生する者のことが書かれており、導きの石の正体をつかめる物としてシルヴィアが持ち出しできないかを考えていたがルカのアイディアで写しを取ることになる。 しかし写し取ったシルヴィアでさえ理解出来ないことが半分以上書かれている。 高度な魔術が記載されておりシルヴィアやヴィヴィアンですら解読不能であるがエル・グライファの賢者がその魔術を扱うことが出来る。 レンからの男、シャンタク鳥、ワンプ、ヒーモフォー、ノールといった怪物の情報も書かれている。 ルルイエ異本 エル・グライファの図書館が所蔵している。 ウイルフレッドには見たことのない文字で書かれていると言うが、シルヴィアは中国語であると語る。 アル・アジフ(ネクロノミコン) イホ老人が所蔵している。 アブドゥル・アルハザードが書き記した魔術書であるが、ウイルフレッドはタイトルだけは読めたが内容については読んではいない。 真の黒い石板 表面には軍神、および血塗られた太陽神テスカトリポカの降臨を行う魔術が記載されている。 他には彼の神からの神託を受けることが出来る。 銀の鍵 シルヴィアが所有している銀の鍵。 夢の地球への銀の鍵の門を唯一開けることが出来る鍵だが、その性質上一度しか使用することが出来ず、シルヴィアが銀の鍵を使い夢の地球へ向かってしまった為にウイルフレッド達は夢の地球から現実世界へ戻る術を失ってしまうことになる。 古の紋章 クトゥルフ神話でもなじみ深い魔術品だが、テスカトリポカと人間との間に生まれた忌まわしき者にはその正体を暴くことしか出来ず『人間の限界はここまで』と言われる。 ティラムバラムの書(ジャガーの予言書) マヤ人によってマヤ歴で記された年代記。 未来への予言や信仰についても記されている。スペイン人によって支配された後、言葉を覚えたマヤ人によってラテン語で書かれた物。 同じ名前でも異なる内容がいくつかあり、その中の1つにはマヤがスペインに征服される予言も書かれている。 大部分はラテン語だが部分的には分からない文字もある。その分からない文字の記載は以下の通り。 『この書を記す真意とは、巨大な船にのりやって来る者達のためにあらず』 『太陽の子が舞い来る。凶悪な形相を持つその者は黄金の仮面に導かれる』『太陽の子は仮面と石板を用い、邪悪なる砦を築かんとするだろう』 『太陽の子が太陽の乙女を得る時、その邪なる目的は達成されるだろう』 ウイルフレッド達が手に入れた本書の出所については不明である。 新しい魔術以外に炎の精、ニャルラトテップ、クトゥグアといった怪物の情報も書かれている。 黄金の仮面 ニコラスがロバート(マクニールの偽名)から依頼されメキシコのセロに住む富豪の元へ輸送する品物だった。 実際には呪われた品物であり、この仮面を見たマクシミリアンは発狂してしまう。 またカトラもこの仮面に興味を持っていたので丘の一族を率いて奪取しようとしていた。 本来の役目はテスカトリポカと人間との間に生まれた忌まわしき者の血族としての使命と精神を受け継ぐ者を生み出す魔術品であり、人間を媒体に軍神を降臨させることが出来る。
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