カルタ・マリナ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 14:50 UTC 版)
カルタ・マリナ(ラテン語: Carta marina)は、オラウス・マグヌス (Olaus Magnus) が16世紀に作成した北欧の海図。高さ1.70メートル×幅1.25メートルの木版画であり、55×40センチメートルの原版9枚から刷られている。Carta marinaはラテン語で海図を意味する[1]。北欧諸国の詳細な地形と地名が書かれた最初期の地図でもある。スカンディナヴィアを描いたこれよりも古い地図は、ヤコブ・ジーグラー (Jacob Ziegler) 、クラウディウス・クラヴァス (Claudius Clavus) による2つが知られるのみである。
- ^ Carta marina on the Wiktionary.
- ^ Current location.
- 1 カルタ・マリナとは
- 2 カルタ・マリナの概要
カルタ・マリナ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 06:10 UTC 版)
「オラウス・マグヌス」の記事における「カルタ・マリナ」の解説
詳細は「カルタ・マリナ」を参照 オラウスは、ルネサンスにおける、最も重要な地理学者の一人である。 北欧の知識に秀でており、かつ、ヨーロッパ北東部の交通について提唱した最初の人物でもあったオラウスは、北欧の大地図を制作するにいたり、その地図は、1539年に Carta marina et descriptio septentrionalium terrarum ac mirabilium rerum という名前でヴェネツィアで発行された。これにはグリーンランドの南海岸から、バルト海のロシア側沿岸、アイスランド、北海の島嶼部、スウェーデン、ノルウェー、デンマークそしてフィンランドまでが網羅されている。この地図は、北欧を客観的かつ明確に表現した初めてのものであり、プトレマイオス式の地図をもしのぐものだった。 長い間紛失されたものと考えられていたが、16世紀に入手されたうちの一部が、ミュンヘンのバイエルン州立図書館に保管されているのが、1886年にオスカー・ブレンナーにより発見された。 ミュンヘン大学付属図書館にはおおまかな手書きの写しがある。ツェーノ兄弟が1400年に行ったとされる北方の旅についての書物が、兄弟の子孫であるニコロにより1558年に出版された時は、この地図が情報源となった。ゼバスティアン・ミュンスター、ジャコモ・ガスタルディ、そしてアブラハム・オルテリウスもこの地図に高い評価を与えた。
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