スプリングフィールド住民
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「ザ・シンプソンズの登場人物」の記事における「スプリングフィールド住民」の解説
ジョー・クインビー(Joe Quimby) 声:ダン・カステラネタ/辻親八、加藤亮夫(劇場公開版) スプリングフィールド(Springfield)の市長で、それを主張するタスキを常に身に付けている。ニックネームは、“ダイヤモンド・ジョー”。不正蓄財をすることもしばしばで、市長の権力を使い女性を口説くことも。民主党所属。口癖は「クインビーに一票を」。クインビーは常にこの口癖を言う機会を狙っていて、ホーマーにモーテルで愛人と一緒にいるのを見られたときでさえ、この口癖を言ってしまうほど。 一度、サイドショー・ボブの策略で市長の座を奪われてしまったものの、バートとリサ、スミサーズの手によって、市長の座を取り戻した。 クインビーのモデルはテッド・ケネディーを中心としたケネディー家の政治家たちで、英語版の声はアイルランド系であったケネディー元大統領を連想させるようアイルランド系のアクセントを含むものとなっている。 クインビーの名前の由来はマット・グレイニングの出身地であるオレゴン州ポートランドのノースウェスト・クインビー・ストリートに因んでおり、「トムとジェリー」の制作者であるフレッド・クインビーにも敬意を表している。 クランシー・ウィガム(Clancy Wiggum) 声:ハンク・アザリア/島香裕(シーズン1~2)→中村大樹(シーズン3以降) スプリングフィールド市警の警察長だが、無能で非常にいい加減。汚職や職権濫用にも無頓着。しかし童顔でなんとなく憎めないキャラクター。ラルフの父。初期は髪の色が黒かったが現在では青色になっている。 ホーマーに匹敵する食欲の権化で、より深刻な肥満体系。前述の通り極端にいい加減で子供じみた性格ではあるものの、一応の正義感や職業意識は持っており、スネークやファット・トニーら犯罪者への取り締まりには意欲的である。また、間接的にだが青年時代にホーマーの母モナに喘息を治してもらった。 サラ・ウィガム(Sarah Wiggum) 声:パメラ・ヘイデン/大塚瑞恵 ウィガム署長の妻でありラルフの母。未来の話では夫と離婚している。 バーニー・ガンベル(Barney Gumble) 声:ダン・カステラネタ/広瀬正志、石丸博也(一部エピソードのみ) ホーマーの幼馴染で、現在は飲み友達。アル中でいつもモーの店にいる。本来はハーバード大学を目指すほど優秀だったが、ホーマーに酒を勧められ、それに溺れてしまった。たまに中毒症状が治まると一変、有能な姿を現す。歌唱力の面で右に出る者はいない。 以前は伯父が経営するボウリング場で働いていたが、原発を退職したホーマーを雇う代わりに解雇された。以降は製薬会社の新薬の臨床試験などの短期のアルバイトを繰り返している。 シーズン11からはアル中を治すために酒類を飲まなくなる。酒を飲まなくなったことでアル中は改善されたが、代わりにコーヒーをよく飲むようになったためカフェイン中毒になってしまっている。 ゲップをよくしているがそれは遺伝のようでしかも優性形質の模様。 モー・シズラック(Moe Szyslak) 声:クリストファー・コリンズ(『子守のおばちゃま』のみ)、ハンク・アザリア/稲葉実 ホーマーたちの行きつけのバー「モー・タバーン」(Moe's Tavern)を経営する、陰険で不細工な独身中年。だが飼い猫を溺愛したり、朗読ボランティアに参加するなど心優しい一面も垣間見せる。バートのいたずら電話の格好の標的であり、その度にひっかかって客の前で恥ずかしいことを言わされる。常に孤独に苦しんでおり、クリスマスなど自分の不幸が際立つイベント時にはしょっちゅう自殺未遂をしている。自殺ホットラインの電話相談などにも執拗に相談し過ぎて、もはや相手にされていない。 嫉妬心や猜疑心が強く、短気で姑息で執念深く、盗撮や嫌がらせを趣味とするため「性格が悪い」「町の嫌われ者」という扱いでネタになる事も多い。その一方で、敵意を向けてくる相手への容赦の無さから、本当の悪漢が相手の時には人一倍頼りになる人物でもある。何かにつけ激高してカウンターに隠し持ったライフルを向けてくる悪癖があるが、ホーマーほか友人が暴漢に襲われたりした際は、そのライフルを携えて真っ先に助けに入る。 顔の醜さは作中随一で、オークやトロールなどと呼ばれモンスター扱いされるレベル。時に血が緑色だったり「母体内で兄弟を殺した」「ブードゥーの呪いで生を受け、燃えながら逆子で生まれた」と語るなど、事実として人間離れし過ぎている節もある。女性との交際を切望しているが、その試みはいつも失敗に終わっている。 またマージに気がある素振りもよく見せ、独り言用の「ミッジ」という呼称を密かに付けて横恋慕している。ホーマーとマージの夫婦関係が険悪になると内心で喜ぶ半面、その友情に篤い性格から親身になって関係修復の手助けをしたりと、悪に染まり切れないところがある。疎外感が強い者同士でリサとも通じ合う部分があり、自己嫌悪に陥った者にとっては良きアドバイザーとなることもしばしば。 子役経験、ボクサー経験などがあり、イタリア系移民であることもほのめかされる。経営の立て直しのために度々店を改装しては失敗し元に戻している。 なんと、父親はエベレスト山に住むイエティのようである。…というネタもあったが、シーズン29エピソード16にて父親、及び弟と妹が登場。モー同様に外見も内面も醜い親子であった。家族でマットレスのフランチャイズを経営していたが、ライバル店との嫌がらせ合戦において卑劣な手段に徹しきれなかったモーは勘当状態になっている。 シーワールドからシャチ1頭を盗んできて店の中で飼っていたことがある。 サム 声:ハンク・アザリア モーの店に入り浸っている、緑の帽子と丸いメガネ、曲がった背筋が特徴の男。昔は背筋がまっすぐで、アルコール依存症でも無かった。出てくる時はラリーと二人一組の時が多い。 ラリー 声:ハリー・シェアラー モーの店に入り浸っている、赤いジャケットと髪が数本しかないハゲ頭が特徴の男。滅多に喋る事は無いが、喋る時は支離滅裂な事をぼやく。出てくる時はサムと二人一組の時が多い。 ジュリアス・ヒバート(Julius Hibbert) 声:ハリー・シェアラー/青森伸 大病院に勤務するジョンズ・ホプキンス大学医学部卒の医師。医師免許がないらしく子供たちが無免許で医療行為をしている人間をラジオでバラそうとした時に焦っていた(実際はホーマーのことであった)。シンプソン家の加入する医療保険での指定医。人格円満でそつがない。いつも冗談を言っては一人で笑っている。意味の無いところで、いきなり笑い始めるのが特徴。黒人。回想シーン登場時には髪型が毎回違う。45歳。共和党員。メンサに入会している。スノーボール二世を轢き殺してしまったのも彼である。シリーズ初期ではハーバード大卒という設定だった。(シーズン2エピソード23で言明がある)ハーマノとマーフィー(リサの尊敬するジャズマン・後述)という兄弟が二人いるがどちらも面識がなく、マーフィーを診察した際も気付かなかった。 ニック・リビエラ医師(Dr. Nick Riviera) 声:ハンク・アザリア/広瀬正志(シーズン2~4)、飛田展男(シーズン6以降)、桜木章人(劇場公開版) 不正規な治療をもっぱら行うノリのいい開業医。「ハーイ、エブリバディ!」が口癖。保険外で危なっかしいが、廉価でかつ融通を利かせた治療をしてくれるのでいろいろ重宝する。移民出身。メイヨー通信教育医学コース卒。おそらく正規の医師ではなく手術前に外科手術教材ビデオを見ている。偽医者、ヤブ医者の設定で度々登場。複数の医療訴訟を抱えておりたいてい窓から逃げる。なぜか通販番組のリポーターとしてもよくテレビに登場する。 ティモシー・ラブジョイ牧師(Reverend Lovejoy) 声:ハリー・シェアラー/目黒光祐、中田譲治(劇場公開版) 教会の牧師。神学校を出てスプリングフィールに赴任して来た当時はやる気に満ちあふれていたのだが、なにかにつけて相談をしてくるフランダースのせいで熱心さが無くなってしまい日曜日の礼拝の説教は退屈で終わった途端に信徒たちが逃げ出すほど。そのため、ホーマーと同じくらいにフランダース家を疎ましく思っている。それでも読書会や夫婦仲改善セミナーなどのチャリティを開催している。一人娘のジェシカを溺愛しておりジェシカの言うことはなんでも信じる。鉄道模型が趣味でクリスマス礼拝よりも鉄道模型の修理を優先させるという熱狂ぶり。 犬を飼っていて、散歩をさせている時は日ごろの鬱憤を晴らすためなのかフランダース家の庭で用を足させている。 ヘレン・ラブジョイ(Helen Lovejoy) 声:マギー・ロズウェル、マーシャ・ミッツマン・ガヴァン(シーズン12のみ)/さとうあい、伊藤美紀(劇場公開版) おしゃべりで有名なラブジョイ牧師夫人。ゴシップが好き。夫とともにヒバート医師夫妻とポーカーをしていたり、マージを投資サークルから追い出したりなど、不真面目で意地悪。 アプー・ナハサピーマペティロン(Apu Nahasapeemapetilon) 声:ハンク・アザリア/広瀬正志 インド出身のヒンドゥー教徒。Caltech出身(カルカッタ工科大学であって、カリフォルニア工科大学ではない)。 酷いインド訛の英語を話す、クイックEマートというコンビニの店主。店は頻繁に強盗(主にスネーク)に襲われ、悪ガキたちに万引きされている。 積極的に表記のごまかしやぼったくりを行うちゃっかり者だが、哲学の博士号の持ち主で頭脳は明晰。許嫁である妻のマンジューラとの間にたくさんの子供がいる。 リサ同様ベジタリアンであり、店の屋上に農園を持っている。ポール・マッカートニー夫妻とはベジタリアン仲間であり、ビートルズ時代にインドに瞑想の旅に出かけ、現地で出会って以来の付き合い。彼らがスプリングフィールドを訪れるときは必ずアプーの農園に立ち寄っているという。愛車はポンティアック・ファイヤーバード。 彼のキャッチフレーズは「Thank you! Come again!」翻訳すると「ありがとうございます、また来てください」。弟がおり、サンジャイという名前だが、兄よりハゲている。2017年に制作された映画『アプーにまつわる問題』で彼のインド系のキャラクターがステレオタイプだとして取り上げられて以降、彼のキャラクターは人種差別なのではと問題になり炎上、この事態を受け製作側はシーズン30から彼を登場させなくなった(このことについてエピソード内でリサが『ずっと前に始まったことは最初は称賛され、無害でも、今は正しくないと言われる。どうすればいいの?』と語っているシーンがある)。 日本での正式名は「アプー」であるが、劇中で表示される字幕やタイトルでは「アープー」表記が多く、日本語吹き替え版の登場人物も後者の名前で呼んでいる。 ライオネル・ハーツ(Lionel Hutz) 声:フィル・ハートマン/石丸博也 自称弁護士。勝てそうにない裁判で度々トイレに行ったり逃げ出そうとしたりする無責任な性格。捨てた書類を人目につかないように神経質になったり、書類を燃やしたりと陰で何をしているか分からない。後に不動産業も始める。原語版声優であるフィル・ハートマンが死去したため、登場しなくなった(モブキャラとして背景に写っていることはある)。 コミックブックガイ(Comic Book Guy) 声:ハンク・アザリア/青森伸、日向とめ吉(劇場公開版) コミックやアニメ、トレーディングカード関連グッズを扱う店の主人。オタク中年。40代半ばまで童貞だった。本名はジェフ・アルバートソン(Jeff Albertson)。 何かにつけ批判的でネット弁慶、恋慕の対象は二次元三次元を問わずフィクション上の女性ばかりと、オタクの気質が万国共通であることを感じさせるキャラクター。メンサのメンバーで、実は博士号も持つ高学歴のインテリのはずだが、完全な趣味人でその上底意地の悪い発言しかしないため、他人の役に立ち一目置かれるような場面は皆無。エドナと付き合った事があるが程なく破局した。 シーズン25で日本人漫画家クミコ・ナカムラと電撃的な恋に落ち相思相愛となる。クミコを日本へ連れ戻そうとする強権的な父親によって一時は引き離されるが、ホーマーの協力も得て説得に成功し、神父役のスタン・リー立ち合いのもと晴れて入籍した。 以後も内向的な暮らしぶりは相変わらずだが、夫婦仲は良好のようで、イベント会場に赴く際には夫婦で派手なコスプレをして現れる事が多い。 ジョナサン・フリンク教授(Professor Frink) 声:ハンク・アザリア/飛田展男、渡辺浩司(劇場公開版) IQ197のマッドサイエンティスト。いつも素晴らしい発明をしているがドジを踏み、できる人といった感じがない。アープーの師でもある。メンサに入会している。会話の末尾で「ホイビック!」や「ブロインビー!」など意味不明な言葉を発する癖がある。 独身と思しき言動が多いが「ハーブおじさんは発明家」「オヤジはつらいよ」では息子が登場し、前者では妻の存在も口にする。 アグネス・スキナー(Agnes Skinner) 声:トレス・マクニール/鈴木れい子、森夏姫(劇場公開版) シーモア・スキナーの母。何かにつけては息子を家に呼び戻し、しばしば理不尽な命令をする。 モグラ男(Hans Moleman) 声:ダン・カステラネタ/朝戸鉄也 いつも悲惨な目に遭う不遇の男性。ネタでバートの替わりにシンプソン家の養子になったことがあった。作中で無効処理にされた免許証から、本名がラルフ・メリッシュ(Ralph Melish)である事が判明している。 ホーマー曰くピーナッツみたいな味がする。外見は老人のようだが、実年齢は31歳である。外見はアルコール中毒でこのような顔になったらしい。しかし、設定上70歳以上でなくては辻褄が合わないこともあり、年齢は安定していない。父親が生きており、本人より髪が残っており、車椅子レースで息子とともに参加した。職業は大型トレーラーの運転手で事故をよく起こすが原因はたいていシンプソン家がらみ。 近年のエピソードでは普通に老人扱いである事が多く、ホームでエイブらと共に暮らしていたり、病院で親族らに勝手に生命維持装置を切られたりする。30年前にはスプリングフィールド市長を務めており、演説の壇上には宙返りしながら現れるほどはつらつとしていて市歌の作詞作曲にも携わった。 マーヴィン・モンロー(Marvin Monroe) 声:ハリー・シェアラー/富田耕生 作品序盤にしばしば出演した精神科医。彼の治療はシンプソン家には全く逆効果だった。シーズン11に墓が登場するなど、長らく死亡していたことになっていたが、マージが小説を出版したときにサイン会に現れた。「今まで何をしていたの?」とのマージの問いに「病を患っていた」と答えた。 ジェバダイア・スプリングフィールド(Jebediah Springfield) 声:ハリー・シェアラー スプリングフィールドを建設し、スプリングフィールド最初の病院を泥と木で造ったとされる歴史上の英雄。アライグマの帽子を被り、素手で熊を絞め殺したという伝説を持つ。広場には街の象徴として彼の銅像があり、今もスプリングフィールドで絶大な人気を誇るが、実像はジョージ・ワシントンをも狙った海賊だったことをリサは知った。開拓伝説批判の文脈で登場する。バートは像の首を切断したことがある。 アキラ・クロサワ(Akira Kurosawa) 声:ジョージ・タケイ→ハンク・アザリア/伊藤栄次 日系人青年。空手道場の師範で“ハッピー・スモウ”という寿司レストランに勤務。彼の道場には日本語が書かれた掛け軸が掛けられている。家電量販店などで働いている場面も散見される。 カーク・ヴァン・ホーテン(Kirk Van Houten) 声:ハンク・アザリア/糸博 ミルハウスの父。典型的な負け組中年。 冴えない趣味を浅く持ち、自己啓発に影響されやすく、ストリップ通いを好む。TPOをわきまえず下ネタで盛り上がろうとするなど人付き合いがあまり上手くないため、友人らしい友人もいない。親戚のコネでクラッカー工場の経営を任されていが上手くいかず失職、以後はたまに日雇い労働をするか、あるいはただ無職として無為に過ごしている。 ルアーンとの夫婦生活は円満とは言えず、シーズン8では遂に離婚し追い出される。その後は長らく、ロクな仕事にも就けず悪女に騙されてはカモにされる荒れた独身生活を続けた。シーズン17で和解し再婚。本人同士の欠点が解消した訳ではないため、相変わらず些細なことで諍い、時にはカークが締め出されるという、やや不安定な夫婦関係へと戻った。 ルアーン・ヴァン・ホーテン(Luann Van Houten) 声:マギー・ロズウェル/安達忍 ミルハウスの母。カークとはいとこ同士。 ダメ亭主のカークに不満を募らせる生活を続けていたが、マージが催したパーティーでとうとう癇癪を起こし離婚を突き付ける。こちらはカークとは逆に離婚直後にはパイロと付き合い始め、ほか独身時代のアープーやディスコ・スチューなどとも関係を持ち、割と充足したシングルマザー生活を送っていた。カークと比べれば問題の多い女性ではないが貞淑とも言えない性格で、パイロと付き合っている最中にも親友のジャイロに二股をかけていたり、ヒバート夫妻らを交えたスワッピングパーティーに参加したりしている。 子供同士が親友である縁で、マージとは「友人」と言って差し支えない関係ではあるものの、実はそれほど気が合っている訳ではない。 パイロ(Pyro) 声:ハンク・アザリア ルアーンが離婚直後に付き合い始めた男。実は離婚前から既に関係があったことが示唆されている。スタントマンや剣闘士など肉体派の仕事をしており、ミルハウスに対しても面倒見の良い好漢であった。 未練がましく追いすがるカークを大人げある態度で追い払う一方、暴動時にカークがホーマーに襲われていると「俺の彼女の元夫に何をする!」と助けに入るなど、頼りがいのある性格。以後もダフマンの後釜を決めるコンテストなどでたまに登場する。 ルー(Lou) 声:ハンク・アザリア/伊藤栄次 ウィガム署長の部下の黒人警官。大卒。離婚歴がある。ガンマニアで射撃の腕前も確か。自宅では全裸で過ごしているらしい。 汚職、怠慢、行き過ぎた取り締まり等の非常識な行為はウィガム署長が行うのが常で、ルーはそれにツッコミを入れたりフォローするシーンが多いため、結果として作中きっての常識人という立ち位置に収まっている。 エディ(Eddie) 声:ハリー・シェアラー/北村弘一 ウィガム署長の部下の白人警官。ルーと同じく、職務に忠実な常識人。 常にルーと二人一組で行動しているため出番は多いが、ルーのセリフだけで話の進行には十分なため、エディは大抵の場合、全く喋らない。しかし別に無口という特徴を持つ訳でもなく、必要さえあれば普通に会話する。 ハーマン(Herman) 声:ハリー・シェアラー/千葉繁(シーズン6まで)→辻親八(シーズン7から) ミンタリー・アンティーク・ショップの経営者で、店は老人達の溜まり場となっている。右腕がない。 スネークのように犯罪を生業とはしていないがやや危険人物であり、ネルソンとバートの子供の喧嘩に介入してネルソンを集団でいじめる方法をバートに教えたり、ホーマーを利用して偽造ジーンズで商売しようとしたり、揉み合って店に飛び込んできたウィガムとスネークを縛り上げて監禁した事がある。また、エイブからはその危険度合をジョージ・パットン以上と評されている。 前述のように片腕はないが軍隊経験は一切なく単なるミリタリーマニア。小学校では「スクールバスから腕を出していて対向車に当たった」と噂される他、自叙伝には「ヒッチハイクしようとして右腕を突き出したところに若かりし日のウィガムが運転する車が当たって千切れてしまった」と記している。 ジャスパー・ビアドレイ(Jasper Beardley) 声:ハリー・シェアラー/青森伸 老人ホームでエイブラハム・シンプソンとよく一緒にいる禿頭で長い髭の老人。やはり認知症気味でトラブルメーカー。退役軍人で片足は義足。常に銃器を携行している。 尺の都合でカットされたためお蔵入りになったが、ラブジョイが街を訪れる前はジャスパーが教会で牧師をしていたという設定がある。 クレタス・スパックラー(Cletus Spuckler) 声:ハンク・アザリア/朝戸鉄也、桜木章人(劇場公開版) スプリングフィールの町外れのあばら屋に住んでいる。小規模ながら農業や酪農を営んでいるが生活は貧しく、訪ねてくる人にショットガンをちらつかせて物をねだる。定職にもつかず、やたらに子だくさんでアメリカの典型的ホワイトトラッシュを具現化している。シーズン8「マージのビジネス修行」では29人、現行のエピソードでは44人の子供がいる。 車に轢かれた小動物、鉛入りの塗料、郵便配達員など何でも調理して食べてしまう。また酒や覚醒剤や銃火器なども好き勝手に密造して使用している。 妻のブランディーンとは兄妹らしく、子供にはアイパッチをした子や尻尾の生えた子、胴体の繋がった双子などがいる。子供はバートやリサと同世代ながら一様に自活力が高く、優れたチームワークを発揮するなど、ソニービーンを彷彿とさせるネタが散見される。 ブランディーン・スパックラー(Brandine Spuckler) 声:トレス・マクニール クレタスの妻。よく妊娠しており、出産はいつも車の中で適当に済ませてしまう。子供の総数は話題に登るたびに増えていく。職業はストリッパー。 妊娠中でも気にせずタバコや覚醒剤を嗜む。狂犬病などいくつも病気を抱えているものの、水銀中毒が深刻なクレタスに比べるとしっかり者で、子供一人ひとりへの愛情も強い。クレタスと夫婦になる前に幾度も結婚・離婚を繰り返しており、数十人いる子供のうちクレタスの子である確証が持てるのは2人だけ。 船長(Captain McAllister) 声:ハンク・アザリア、ハリー・シェアラー/青森伸 シーフードレストランさまよえるオランダ人のオーナー。エピソードによりマリングッズや錨専門店を開いていたり、実際に貨物船の船長だったりする。自宅はボートハウス。マギーと同時期に産まれた子供がいるようだが、結婚しているかは不明。なんと両目が義眼。 猫おばさん(Crazy Cat Lady) 声:トレス・マクニール/近藤春菜(劇場公開版) スプリングフィールドの町中に出没し奇声を発しながら住民に猫を投げつけてまわる謎の女性。老けて見えるがホーマーやマージと同年代で、若くしてイェール大学法学部を卒業し将来を嘱望されていたがアルコールで身を持ち崩し現在にいたる。リサが飼っている現在のスノーボール二世は猫おばさんから貰った。住居は典型的なゴミ屋敷と化しており、マージの手助けで一斉にゴミを処分した際には精神状態も正常に戻り、ほぼ普通に会話ができるようになった。また、犬男という自分と似た境遇の男と出会い、付き合っていた。 ギル・ガンダーソン(Gil Gunderson) 声:ダン・カステラネタ/稲葉実 気弱な中年セールスマン。ミルハウスの父カークと同じく不遇な中年を具現化したようなキャラで、不動産会社に長く勤めていたが失職し、以後は自動車セールスや弁護士、保険の営業など、職を転々としている。妻がいたようだが電話で間男の存在に気付き、おそらくはそのまま寝取られた。 ライオネル・ハーツが登場しなくなった当初は代わりとして「シンプソン家の顧問弁護士」に挿げられがちな構図があったものの、期限切れか何かで資格を失効し、以後は完全に無職キャラとしての地位を確立している。現在は住所不定らしく公園の遊具やマンホールの中で寝泊まりしている事が多い。ビルの屋上から飛び降り自殺を図ったこともあったが、バートが勝手に動かした昇降機に落下して一命を取り止めた。 当座の仕事が上手くいって喜んでいる場面も多いが、やり手の同僚に手柄を横取りされたり、ホーマーの蛮行の巻き添えで失敗するのが常。マージがサンドイッチショップの経営をした際にはバイト店員を務め比較的有能な仕事ぶりを見せていたが、客引きの際に別のサンドイッチマンの仕事も掛け持ちしていた事がバレてやんわりとクビにされた。 お人好しで悪意の無い性格ではあるがフランダースのように根っから善良という訳でもなく、糊口をしのぐためなら小狡い事や恥知らずな事もそこそこやる。シンプソン家に居候した際には図に乗って大量の家具を持ち込んだり中年仲間と飲んで騒いだりと、かなりの無遠慮っぷりも見せている。 ハイマン・クラストフスキー(en:Rabbi Hyman Krustofski) 声:ジャッキー・メイソン→ダン・カステラネタ/石森達幸、滝口順平 クラスティーの父親。ユダヤ教のラビでクラスティーがコメディアンになったことで絶縁状態にあったが、リサとバートの尽力で和解した。人格者で人望厚く、市長やラブジョイ牧師とともに街の有識者として助言を求められることもあった。 シーズン26で死亡。TVで酷評され落ち込んだクラスティーが相談に訪れた際に「ルーデンスタインは面白い。お前はといえば、Eh…」と言葉を濁した瞬間、突如として理由もなく絶命した。クラスティーは落ちぶれた様を見せたまま死なれてしまったと絶望し、夢枕に立ったクラストフスキーも「ユダヤ教に天国は無い」と辛辣な言葉を残す。たが、バートに連れていかれたシナゴーグで講演を行うルーデンスタインが盛大に笑いを取っていたギャグは、どれもクラスティーの持ちネタの模倣ばかりだった。父が自分のギャグを絶賛していた事を悟ったクラスティは安堵し「ユダヤの天国」で共に穏やかに過ごす夢を見る。 アーティー・ジフ(Artie Ziff) 声:ジョン・ロヴィッツ / 塩屋翼→梅津秀行 マージの高校時代のボーイフレンド。優等生だったが卒業パーティーでマージに迫った事で振られてしまう。 現在はIT業界で成功を収め億万長者となったが、未だマージに未練があるようでよりを戻そうと行動する事がある。
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