歴代病院長、幹部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 15:03 UTC 版)
「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」の記事における「歴代病院長、幹部」の解説
蜂谷宗造〈69歳(第3期)〉 演 - 古谷一行(特別出演・第2期最終話 / 第3期第1話) 東帝大学医学部長兼付属病院長・教授(第2期最終話・第3期第1話) → 定年退官 医学部長を兼務しているため普段は大学の本部にいる。さまざまな業界において巨大な人脈を形成している。 帝都医科大学付属病院を掌握する。いわゆる学閥ネットワークを駆使し、制度上では上下関係が無い他大学の医学部および医療系大学の人事権に対し、強力な介入力・影響力を持つ。 東帝大学病院カンファレンス室に掲げられている歴代病院長肖像画に載っていない。第2期 多臓器体外摘出腫瘍切除の要望を未知子から理事長である毒島経由で承諾し、蛭間外科統括部長に承諾させるが、結局は手術成功記者会見の際に執刀医は海老名教授だと虚偽の事実を公表した蛭間を解雇する。 第3期 国立高度医療センターの理事を務め、1年前に解雇した蛭間がライバル関係にある西京大学病院の病院長に就任したことに驚く。東棟の外科部長である海老名に「西京大学」派閥にオペの症例を渡さないよう大学の医学部長室で檄を飛ばす。東西の権力争いの結果、最終回では蛭間に国立高度医療センターの総長の椅子を取られてしまう。 久保茂〈68歳(第1期)〉 演 - 竜雷太(第1期第1話 / 第4期第1話) 帝都医科大学付属第三病院・病院長・教授(第1期第1話) → 東帝大学病院・病院長・教授(第4期第1話) → 辞任 専門分野は胆嚢(開腹にかぎる)。 久保術式という術式を確立している。 妹は前述の東帝大学医学部元婦人科部長で副院長に就任した久保東子。第1期 帝都医科大学付属第三病院時代はゴム工場の社長の一ノ瀬次郎から指名を受けて主治医になるが、手術中に脳梗塞で倒れ、病院長の座を退く。第三病院の病院長在任期間が長い上に本院に復帰したい願望があった事から鳥井教授に跡を継いでほしいという願いがあったものの、結局は本院の主任教授・勅使河原の裏工作により本院の毒島統括部長が天下った。 第4期 前任の蜂谷院長が定年退官のために横滑りで病院長に就任するが、経営不振から三厨理事長ら理事の退陣を言い渡され、首脳陣と共に院長の座を退く。その後、副院長の蛭間重勝が画策して残った事に怒りをたたせるも、三厨、西園寺、黄川田らに静止されたことで煮え湯を飲まされながら部屋から追い出される。 蛭間重勝〈62歳(第2期)、63歳(第3期)、65歳、66歳(第5期)、67歳(第6期)、69歳(第7期)〉 演 - 西田敏行(第2期 / 第3期第1話・最終話 / スペシャル / 第4期 / 第5期 / 第6期 / 第7期) 東帝大学病院・第二外科・研修医(1976年) → 東帝大学病院・第二外科・助手(1981年) → 東帝大学病院・第二外科・助教授(1991年) → 東帝大学病院・第二外科部長・教授(2000年) → 東帝大学病院・外科主任教授(2006年) → 帝都医科大学付属病院・第二外科部長・教授(2008年) → 帝都医科大学付属病院・外科統括部長・教授(2013年4月〜第2期) → 解雇(第2期最終話) → 西京大学病院・病院長・教授(第3期) → 国立高度医療センター・総長(第3期最終話・SP版) → 東帝大学病院・副院長・教授(第4期第1話) → 東帝大学病院・病院長・教授(第4期第2話以降) → 東帝大学病院 知床第16分院・病院長・教授 (第4期最終話・第5期第1話) → 東帝大学病院・病院長・教授(第5期・第6期) → 解雇(第6期最終話) → 東帝大学病院 外科分院・分院長・教授(2020年4月〜第7期第4話) → 東帝大学病院・病院長代理兼外科分院長・教授(第7期第5話〜最終話) → 東帝大学病院・病院長代理・教授 (第7期最終話以降) 住所は東京都世田谷区成城11-4-5で富山県出身。 専門分野は大腸。 1951年11月11日生まれ、趣味はピアノ、特技は釣り。医師免許取得は1976年4月。富山県出身。 未知子と三度近く敵対している。表向きは陽気で気さくに振舞っているが、内心は欲と野望の塊で、出世や権力闘争が絡むと冷静かつ腹黒い計算高い性格に豹変する。出世のスピードも早く、女に手を出すのも早い。特に自身と敵対している人物の手術、及び後遺症が残る可能性がある手術は、部長や医局員たちに圧力を掛けたりしてでも拒絶・阻止しようとするため、未知子からは強く非難されている。馬淵曰く、東帝大時代は「自分に切れない癌はない」を決めゼリフに数々の難易度の高いオペを成功させてきた。以前は東帝大で助手・助教授・教授を歴任後、その後、帝都医大へ転籍し第二外科部長を経て外科統括部長に就任した経歴を持つ。家族は妻の華子と娘である裕華子の二人がいるが、その裏ではかなり女遊びが激しく、病院の内外に愛人がいるという噂がある。また、重勝の名は「重い病に勝つ」という意味で付けている。数多くの闇を抱えており、未知子が手術に成功する度に神原から口止め料を含めた高額な請求書とメロンを渡されることが定番となっている。毎回の請求書に驚愕する一方で、神原から渡されるメロンは好んでおり、患者1人でメロン一個と考えている。また、以前にも院長の経験があるために歴代院長肖像画が掲示されている。一度解雇処分になって飛ばされたり、逮捕されたりしても裏工作で元いたポストに返り咲く不死鳥のような男。オペでは切るのは教授というポストに恥じない技量だが、結ぶのはあまり上手ではなく、日頃から靴紐などを女結びで縫合している。 貧困家庭の十一人兄弟の末っ子として生まれ、「蛭間十一郎」という本名のまま成長し、苦学の末に奨学金で東帝大へ入学。その後は患者を病から救って助けてあげたいという強い志で東帝大学医学部を卒業し医師国家試験を受け、合格して医者となった。しかし本人曰く、医局に入ってみて組織というものを実感すると、本来あるべき医者の姿をいつの間にか見失って出世にしか目を眩ませなくなり、人を沢山騙し大勢の人間を敵に回して時には数々の法律違反を行っていた模様。出世のためなら患者の命も利用してきた、かなりの曲がりもの。 登場人物で唯一、東帝大学病院、西京大学病院、国立高度医療センターの病院長及び総長全てを歴任した。第2期 毒島教授(蛭間の前任の外科統括部長)、久保教授(元帝都医大第三病院院長)勅使河原教授(元帝都医大外科主任教授)などの重鎮教授陣が多く退職していったため、生き生きとした様子を見せる。勅使河原の後任の鷹野とは馬が合わない。 第2話では、帝都医大に着任した頃から主治医として見てきた二宮という患者が再び入院してきた。二宮とは縁戚関係でもある。その二宮という患者は2013年の1月に蛭間がオペをした患者。二宮は昔蛭間に切ってもらった大腸癌が再発したのではと疑い、入院してきた。再発が判明してしまうと、自分の首が飛ぶ可能性があるため、部下の海老名たちにカバーさせ、新しい癌だと二宮に嘘の情報を教えて彼の手術を担当するが、腹膜播種が見つかって自分の手に負えないことが分かると海老名たちと共にオペ室から出ていってしまう。結局そのオペは未知子と近藤によって成功し、腹膜全摘で二宮は完治したが、事実上蛭間が執刀したことになっているため、謝礼も蛭間が貰った。 第4話では、5年前の本院の第二外科の部長選で見事に当選したきっかけの人物である四条留美子が入院してくる。5年前にどんな汚い手を使って選挙に当選し、今の地位を築いたのかを書いた黒色の手帳をバラされたくないならオペをするように迫られた。この結果、海老名が手に入れたが海老名に圧をかけて海老名はしぶしぶと手帳を破いて食べ、二人は抱き合った。 馬淵の手術に際して、未知子が提案した見たことも聞いたこともない術式を前に手術の助手を放棄した海老名らの監督責任を馬淵が査問委員会にかけないことを条件として、未知子を正式に雇うことになる。その後、近藤が成功させた生体腎小腸交換移植手術の功績によって、娘との縁談を持ちかけて常勤講師から近藤を教授に特進させ、また第1話では普段から好まなかった外科主任教授の鷹野を金沢分院に飛ばす。その後は主任教授選において海老名と近藤を天秤にかけた。近藤が特患のオペを放棄したときは海老名を推すつもりだったが、鷹野と馬淵が海老名では余裕であるような発言をしていたため、海老名だと相手にならないと決断して、最終的には海老名を切り捨てて近藤を推す。 最終話では、未知子が娘のオペを途中で近藤にやらせたことを知り、村田久留美のオペを禁止したときに、未知子に頭を下げてお願いされたが、「高額な謝礼と引き換えに危険なオペに臆することなく果敢に挑戦するドクターx だか何だか分からんが、そんな分際で組織に抗おうなんて思うな」と叱責する口調で返事をしてオペを禁止した。また、2011年に第二外科部長の権限を行使して筋繊維芽細胞腫の村田九留美を高松の分院へ転院させていたことが、当時の担当医である鷹野の話により判明するが、結局は東帝大の院長の蜂谷にオペをさせるよう圧力をかけられたため、オペを許可したが、未知子に頭を下げたことが気に食わなかったため、わざと主任教授選の日と被らせて未知子に失敗させ、オペを押し付けた東帝大のことをマスコミにリークすることで自らが東帝大の院長に就任できるよう画策するが、近藤や鷹野が棄権したため、その作戦は失敗に終わった。挙げ句の果てに多臓器体外摘出腫瘍切除術手術成功の記者会見において、未知子が執刀したことを隠した上で代わりに海老名が執刀したと虚偽の発表をしたために蜂谷病院長と毒島理事長から自業自得の懲戒解雇を言い渡される。 第3期 西京大学病院の病院長且つ国立高度医療センター理事への鞍替えに成功した一方で、東帝大学病院長の蜂谷と再び再会して呼び捨て呼ばわりされたことで反撃を開始し、第1話では毒島のオペを西でやらせてもらえるように黒部に毒饅頭を渡すなどして根回しをした。また、この頃から未知子の腕の良さを認めており、談合坂と共に未知子をステーキハウスへ招待して一緒に会食したときには未知子のことを「千手観音のようなもの」と評した。その後は談合坂外科部長に対して「東帝大学」派閥を潰せと檄を飛ばす。その後、最終回において高度進行同時性多発大腸がんを発症していることが判明し、その際に顔見知りである富士川から天堂に対して解雇の撤回を願い出るように頼まれ、天堂の元に赴いた際には「富士川の進退の保証」と「自身の癌治療を国立高度医療センターで受ける」という二者択一の選択を天堂に迫られたことで躊躇なく富士川を裏切って後者を選び、未知子の執刀を受けて無事に完治するが、それ以降は助けてもらった恩からそれまで悪化していた未知子に対する発言が比較的優しくなる。また、前任総長の天堂義人が特定国立研究開発法人日本医療産業機構の移籍と同時に国立高度医療センター理事会に根回しをしたことで自身が新総長に就任し、DVD最終回版では手術終わりの入院中に理事会から次期総長の内示が出て浪速の饅頭を届けに行き、有頂天になる。 スペシャル 西京大学病院長から国立高度医療センター総長へ横滑りして旧西京大派のトップに君臨し、東帝大派にも多大なる影響力を持つようになる。海老名、加地、原を同センター金沢分院に出向させるが、同センター金沢分院に入院していて本来加地たちがオペするはずだったフィギュアスケート選手の氷室光二郎がクロス医療センターに転院して未知子の執刀を受けることに決まったことに腹を立て、未知子の顔も見たくないと言って海老名に新聞紙を食べさせた。 第4期 国立高度医療センター総長を捨て、東帝大学病院の副院長をしていたが、東帝大学病院のブランド力の低下についての責任を久保と一緒に辞任すると騙し、アメリカニューヨークから東帝大出身の北野亨を逆輸入することで東帝大学に留まると同時に長年の夢だった新病院長として就任する。また、10年前に当時の東帝大病院婦人科部長だった久保東子との主任教授選での熾烈な権力争い覇権争いの結果、彼女を破ったことが判明した。最終回では外科や内科医局員を王超国際クリニックに大量に引き抜かれたことによりその責任を取らされ、三厨理事長から直接十六分院への異動が伝達されるが、その際に今までついてきた西園寺や黄川田からは見限られ、更には愛人である白水や広報部長である南からも愛想を尽かされるといった醜態を晒す羽目になる。 第5期 東帝大学病院の知床分院に居たが、海老名に騙されて自身が受け取った賄賂に関する査問委員会のために本院に連れて来られた末に新院長・志村まどかの鶴の一言で知床分院の院長も解任され、医学会からも追放される。その事に腹を立て内神田景信と日本医師倶楽部に媚を売って彼らの仲間に入り、志村の弱みを握ろうと彼女とジャーナリスト一色の不倫疑惑のゲラを見つけて週刊誌にばら撒き、大量のマスコミを呼んで志村を辞任に追い込ませる。そして内神田の力を借りて東帝大学の院長に再就任するが、最終回ではAIの収賄に関与した疑いで内神田と共に東京地検特捜部に逮捕される事となり、そのまま東京拘置所に収監される。 4月に収賄容疑が晴れたことで不起訴となり、釈放された後は裏工作で再び東帝大学の病院長に就任する。 第6期 財政危機に直面した東帝大学病院を再生させるためにニコラス丹下を副院長に就任させるが、丹下の新たな策略によって高額医療機器購入に関する談合の疑い(入札談合等関与行為防止法違反)で東京地検特捜部に再逮捕される事になるが、「必ず不起訴になって戻ってきますよ」と余裕を見せた。第3話では、梅沢議員の秘書、竹田邦子の計らいにより東帝大学病院長としての復活を果たし、ニコラス丹下と対立する姿勢をあらわにした。第4話では、四日市選手のカンファレンスを省かれるなど、部下に対する影響力が衰退しており、その事で晶から同情され、お土産のメロンを貰う。また、釈放以降は打倒丹下という目標を達成するために未知子を上手く利用しようと画する。第7話では、海老名と共同で丹下の悪事を見つけ、東京地検特捜部に通報するが、丹下が捕まってからは浜地には逆らったら高山第19分院へ飛ばすと圧をかけ、潮には八村議員の執刀を中山麻里亜に変えるなど、今までカンファレンスから省かれたことへの仕返しとも捉えられる言動をした。また、東帝大で教授をやっていた頃には教え子の医学生の中山麻里亜と愛人関係にあり、中山を自分の力でミス東帝大に昇進させた。これまで顕著だった秘書へのセクハラは今シリーズでは控えめで、主に海老名を実質的な秘書的存在として同行させている。第9話では元丹下派の潮・浜地の両部長への今までの仕返しが済んだところで部下として認めることを2人に宣言した。最終回では、丹下のオペをしないよう加地・潮・浜地の3部長に圧力をかけ、海老名と潮のどちらかに副院長のポストを用意する代わりに丹下のオペを阻止するように指示した。その後は鮫島に唆され、東帝大病院を自分のものにするために蛭間ファンドを立ち上げる。また、鮫島の口利きで新東帝大リバースプラン2020に参加した。その後、自分の指示に反して丹下のオペに参加した海老名たちや看護師に責任を取らせる形で解雇し、鮫島にボストンハーバード医科大学の教授連中をやめた解雇された医局員たちの穴埋めとして招聘させるが、自身も海老名たち医局員を解雇した責任を取らされ、自分に代わって東帝大の新院長に就任したマッカートニー教授により辞任を命じられた。 第7期 第6期のラストでは、病院長の座をボストンハーバード医科大学のマッカートニー教授に奪われた上に解雇されてしまったが、その後も虎視眈々と病院長復帰の機会を狙い続け、外科分院長として「東帝大学病院」に返り咲く。第4話では、自分が病院長代理という座を手に入れるために海老名を売り、蜂須賀と手を組んでメディカルソリューション本部を立ち上げて組織改革を試み、東帝大の本院への復帰を実現する。第8話では三国蝶子から神部のオペを依頼され、その見返りに蜂須賀を潰すことを約束させるが、蜂須賀が世界的な人脈を駆使して科研費を募ると言い出したことで三国が寝返ってしまい、結局は失敗に終わり、その事に腹を立て、八つ当たりをする形で海老名を怒鳴りつけた。また、神部のオペが成功すれば本院に戻すと秋田から学会で上京した海老名と約束したため、約束通り本院に戻す。第9話では、蜂須賀によって病院長以外の役員の任期を一期一年に制限するという事実上の権力の剥奪を言い渡され、反撃の策を練るために具合が悪いと言って来院した妻の華子のこともぞんざいに扱うが、東帝大の理事達に媚を売るため彼らと共に沖縄に旅行に行き、帰って来た際に海老名から華子が癌であることを聞かされ、更に彼女からの離婚届を渡されて驚愕する。その後、華子の手術が成功した後は心を入れ替えて妻に寄り添うことを決めるも、鍬形から蜂須賀の病気のことを聞かされた上で自分に寝返った彼を味方に付けると、妻との復縁よりも権力欲を優先して離婚届を投げ捨て、理事達に蜂須賀の病気のことを漏らし、更には感染対策センターの所長に据えた鍬形を理事達に引き合わせた。最終回では、鍬形が裏で手を組んだ建設コンサルタントの社長である兜川と対面し、裏工作による分院建替えを目論む。その後、契約に向かう寸前に未知子達が蜂須賀の手術に臨むことを知り、一度は止めようとしたが、退院した妻から「あなたも医者なら尊い命を救ったらどうなの」と説得され、最終的には契約よりも手術中の蜂須賀に寄り添うことを優先し、妻と共に蜂須賀の無事を願いながらオペの様子を最後まで見届けた。その後は晶から妻の手術の請求書を渡され、妻を救ってくれた謝礼として支払いを了承するも、もう一方の蜂須賀の手術の請求書を渡された際には支払いを拒否しようとしたところを妻が家と別荘、身に付けている装飾品などを売りに出してでも支払うと了承してしまい、その事に愕然とする。 ドクターY〜外科医・加地秀樹〜 こちらを参照。 志村まどか 演 - 大地真央(第5期第1話) ボストンハーバード医科大学・外科医 → 東帝大学病院・病院長・教授(第5期第1話) → 辞任 初の女性病院長。奇跡の美魔女。オペの腕は一流で、コネにも人脈にも頼らず、その完璧な清廉性に周囲からは「マダム・グリーン」と呼ばれている。「東帝大」医学部を首席で卒業後はボストン・ハーバード医科大学に外科医として10年間留学し、実力一本で現在の地位まで上り詰めた。院長就任後は“患者ファースト”を第一に掲げて医療改革を推し進め、医局ファーストの悪しき権力態勢を一掃しようと蛭間重勝を完全失脚させ、更には実力のある医者なら肩書きは関係ないと明言して大門未知子を「東帝大学病院」で雇い、また内神田景信と日本医師倶楽部のやり方にも強烈に批判するが、この事で一色辰雄の不倫疑惑騒動のゲラと大勢のマスコミを連れてきた蛭間によって事実上の解任を宣告され、東帝大学病院を去ることになる。その後、未知子とトンカツ屋で会話をしていたが、現れた一色の妻に「泥棒猫」呼ばわりされた挙げ句に平手打ちを食らわされた。 ニコラス・丹下〈60歳(第6期)〉 演 - 市村正親(第6期) 東帝大学病院・副院長・教授 → 解雇 昭和33年1月28日誕生。住所は神奈川県相模原市深緑区吉野中央1816番。未知子からは「ニコタン」と呼ばれている。 投資・事業再生のプロフェッショナル。ブラジルの日系二世だが日本語は堪能。幼い頃に両親が経営するコーヒー農場が破綻し、一家離散。奨学金でサンパウロシティ医科大学に行き、医師免許を取得した。その後、ビジネスの世界に入り、経営者として手腕を発揮。「今世紀最大のコストカッター」の異名を持ち、これまでに潰れかけた病院や会社をいくつも救済。「私に救えない企業はない」を決めゼリフに今の地位まで上り詰めた。蛭間に招聘されて「東帝大学病院リバースプラン2020」を打ち出し、副院長に就任するが、その際に別荘で知り合った未知子と加地を部下の鮫島を助けた褒美と医師の腕を見て東帝大に雇い、更に計画を進めようと蛭間を東京地検特捜部に売り飛ばして失脚させ、院長代理の座を手に入れる。その後も自分の計画を着実に進める一方で、良好的な接し方にも靡かなくなった未知子の扱いに苛立ちを見せる。第3話では、蛭間が不起訴になって東帝大に戻ってきたことに驚きの表情を見せる。第5話ではフランスパリの学会のため不在である。第6話では、自らの計画の一環として大きな利益を得るためビジネス関係にある六角橋の会社の乗っ取りを画策し、また六角橋の病状をリークして彼の会社である、ヘキサゴンブリッジの株価を暴落させ、最終的には六角橋の手術の失敗を狙うも失敗し、代わりに六角橋の手術成功で株価が上がることを見込んで株を操作することでそこから莫大な利益を得た。しかし、最後はその事を知った晶から非難された。第7話では、患者からの投資金を使って東帝大学病院摩周湖メディカルリゾートの開発を進めていることと、過去にも投資金を使ってボラボラ島でリゾートを開発したことが判明し、蛭間と海老名の策略によって金融商品取引法違反の疑いで東京地検特捜部に逮捕される。第9話では、収監中に面会に訪れた未知子の発言により修正大血管転位症を患っている事が判明し、それでも未知子の執刀を拒否したが、面会を終えて戻る途中で突然倒れてしまう。最終回では、過去にたくさんの貧しい子供たちに夢を与えていたことが判明。また、ブラジルで助かりそうにない子どもから助けようとする未知子を見かけたことがあり、未知子とは別の方法で子ども達を助ける決意をしたと話した。東帝大に緊急搬送されて入院し心肺蘇生法(しんぱいそせいほう、CardioPulmonary Resuscitation, CPR)され、当初は拒否し続けた執刀も未知子の説得により受ける決心をした。その後、チアノーゼの進行と丹下自身が心電図モニターのアラームを鳴らさせたことで、緊急オペとなったが、未知子や海老名を始めとする東帝大の医局員たちの執刀を受けて無事に完治する。事実上9話の段階で副院長解任が決まっているため、副院長の椅子は空席状態。第7期ではカンファレンス室に掲げられている歴代病院長肖像画に副病院長ではあったが肖像画が載っている。 マッカートニー 演 - クリス・バテン(第6期最終回) ボストンハーバード医科大学・教授 → 東帝大学病院・病院長・教授 (第6期最終話〜) ボストンハーバード医科大学の教授。鮫島の口利きで大勢の優秀な外科医を解雇された総合外科医局員の穴埋めとして東帝大へ連れて行き、新院長に就任し、鮫島と共に蛭間の解雇を決めた。感染症が流行してからは、蜂須賀に院長代理を任せ、穴埋めとして連れてきたアメリカの医局員らと共にボストンへ帰国した。その後は、度々オンラインで蜂須賀から現状報告を受けており、第9話では蜂須賀との協議の末に病院長以外の役員の任期を一期一年に制限することを取り決めた。 蜂須賀隆太郎〈55歳〉 演 - 野村萬斎(第7期) 東帝大学病院・第二外科・医局員 → 国立感染症疫学研究センター・内科医 (2006年) → 東帝大学病院・総合内科部長兼病院長代理・教授 (2020年4月〜第7期第4話) → 東帝大学病院・メディカルソリューション本部長・教授 (第7期第5話〜最終話) → サフィリスタン王国 感染研究所・内科医(第7期最終話) 98点の残り2点が許せない超がつくほどの完璧主義者。「政治・行政・医療が三位一体となり、現在の緊急事態に立ち向かうべきだ」という熱い理念を持ちながらも、常にクールに、時にはクールを越えて冷徹に、自分に歯向かう者は斬り捨てるが、反面名誉や出世には一切興味はなく、過去にはSARSやMARSが流行する前のケニアにマスクと石鹸を送りつけるなど人々を感染症から守りたいという確かな熱意を持っている。また、アメリカ在住のマッカートニー院長から全権を委任されている。 もともと15年前までは外科医であり、蛭間が教授をしていた第二外科の医局員(鞄持ち)だったが、100%のオペができない自分を許せないという性格を嫌う蛭間を始めとする教授陣にいびられて出世も出来ず、また人一倍強い感染症への警戒心を蛭間に「感染バカ」と揶揄されたことに激怒して外科医局を去り、内科医に転身した。その後、100年に1度のパンデミックによって、発言力を増し、それに目をつけたマッカートニーから東帝大の総合内科部長のポストを打診され、大出世した。アメリカのマッカートニー院長とオンラインで度々現状報告をしている一方で、「医療現場の進化」を求め、旧態依然とした外科手術をゼロにし、「薬治療」と「ケミカルサージェリー」を軸にした内科主導の組織変革を目論む。また、未知子の「失敗しない」オペを目の当たりにし、内科の実験的先進医療の道具として利用しようと考えるようになる。 第3話では厚労省事務次官の神部に科研費の協力を依頼するように裏で三国蝶子に指示し、三国の不倫がバレた際にはクビを匂わせる発言をして彼女に騒ぎの後始末をさせるが、後に不倫がバレたのは神部と結婚して厚労省への太いパイプを手に入れるための三国の目論見であると看破し、最終的には三国に協力を求めることで彼女の辞職を止めさせた。 第4話では野心のために四季唯花の病状をマスコミに流し、衆議院の大川と女優の早水の指示通りに長期入院させるも、診断ミスが発覚する。手術後は蛭間を病院長代理の座で釣って、メディカルソリューション本部の立ち上げと引き換えに蛭間と手を組んで海老名を追放し、また厄介な大川と早水も週刊誌に2人の不倫をリークすることで切り捨て、自身の首を繋げる。 第5話では、新しく立ち上げたメディカルソリューション本部の設立記念カンファレンスで、内科治療の優先、ならびに外科手術については自らの息がかかった興梠を中心に行うことを高らかに宣言する。その後、五木の再手術にてミスがあったにも関わらず自分の手柄と主張した興梠に反感を覚え、「あなたには失望しました」と叱責した。 第6話では内科医局員らと共に政治家とアジア各国を外遊中の為不在である。 第7話では、エクスチューバーと森本と手を組み、ブランディングの強化の一環として精力的な広報活動を展開する。そして東帝大学病院の公式チャンネルも開設した。 第8話では、念願の「感染研究センター」の設立を本格的に開始し、大胆な工事も始める。また、三国と鍬形と蛭間の裏工作でオペを終えた神部に科研費の協力を打ち切られるが、国際的な協力に出るという手段に切り替え、また三国と鍬形の裏切りを見抜いた上で2人を責め立て、最終的には自分に寝返るようにした。 第9話では、世界中の未来の命を感染症から救うために医師人生のすべてを捧げてきたことや、自らの理想と今後のプランについて未知子に寿司屋で熱弁する。また、組織の腐敗をも防ぐため、マッカートニー院長と秘密裏に協議して、蛭間からの権力の剥奪を目的として病院長以外の役員の任期を一期一年に制限することを取り決めた。前から背中の痛みを感じたり、食欲がなかったりといった症状が出始め、鍬形に頼んで密かに検査を受けた結果、手術適応外の膵臓がんを患っていることが判明するが、それでも感染対策センターの完成が間近に迫っている事もあって鍬形に病気のことを口外しないように口止めした。その後、自分が助かる術として未知子に希望を見出だし、彼女に執刀をお願いする。その後はサフィリスタン王国・感染研究所所長のシェルプに完成したばかりの感染対策センターを案内するが、後にシェルプが新型ウイルスに感染したことを知り、接触した自分も新型ウイルスに感染した可能性があると危惧し、東帝大に緊急事態宣言と感染対策センターへの出入り禁止を勧告した。 最終回では、自らを隔離する形で感染対策センターに一人閉じこもり、新型ウイルスの抗体薬を作ったり、感染データをまとめたりすることに専念し、手術を受けるよう説得する未知子達の言葉にも耳を貸さず、自分の命よりも人類を感染症から救うことを優先して手術を断り続けていたが、ついに倒れてしまう。その後、未知子の手で手術室まで運ばれ、途中心肺停止に陥りながらも未知子の懸命な心臓マッサージにより持ち直し、最終的に未知子と海老名、加地と原、興梠の執刀を受けて完治した。術後は未知子に感染対策センターを閉鎖することや世界の感染症に苦しむ人たちを助けるためサフィリスタン王国の研究所へ行くことを伝え、その際未知子に「今回行く場所の近くにあるモーリタニアという国にはタコがたくさんいるんです」や「僕と一緒にタコを食べませんか」と遠回しに一緒についてきてほしいことを告白するが、当の彼女からは一緒に寿司を食べに行くと勘違いされてしまい、結局一緒に行くことは叶わずに終わり、そのまま日本を後にし、サフィリスタン王国へと旅立って行った。 毒島隆之介〈68歳(第1期)、70歳〉 演 - 伊東四朗(第1期 / 第2期最終話 / 第3期第1話) 東帝大学病院・外科統括部長・教授 (2002年) → 帝都医科大学付属病院・外科統括部長・教授(第1期第1話) → 帝都医科大学付属第三病院・病院長・教授(第1期第2話 - 最終話) → 東帝大学・理事長 (第2期最終話) → 医療従事者引退(第3期) 蛭間の先輩。 医大の同期には未知子の父親である大門寛や神原晶や久保茂、内神田景信がいる。2002年の東帝大の外科統括部長選で未知子の父の大門寛に資金を提供するよう頼んだが、外科医としての質を見抜いていた大門にそれを断られ、根に持つようになる。その後、東帝大の外科統括部長になった暁に植民地の大学病院や他の関連病院に根回しをして圧力をかけ、大門診療所を潰した。 未知子の手術の技量を目の当たりにし、彼女が噂のドクターXではないかと疑っている。2011年、帝都医大本院で外科統括部長を務めていたころ、第二外科部長の蛭間によって村田九留美が高松へ転院することが決定したときに、九留美の両親に泣きつかれた。 第6話では、東帝大学の外科統括部長時代に見捨て大門診療所に押し付けた豆腐屋の六坂の癌が見つかり、神原に「もう見捨てるような真似はしませんよね?」と圧をかけられたため、特別病室へ招待するよう寺山に指示を出す。 帝都医大内科統括部長の馬淵教授とは元々愛人。馬淵にとっては蛭間に次いで二人目の愛人。 家族は妻、晴子。第1期 本院の院長選挙を控えていたが、同期である久保が病で倒れてしまい、上層部の命令で第三病院院長に都落ちした。鳥井の手術の際に未知子から渡された彼の自筆の手術同意書を個人的な思惑により隠し、偶然居合わせた森本に便宜を図るようにほのめかして口外しないように諭したが、失敗に終わる。帝都医大主任教授・勅使川原毅の策略により週刊誌の記者である八木了が書いた暴露記事で第三病院の悪評が広まったため、第二外科を解体すると発表するが、結局は懲戒免職という形で責任を取らされて病院を去ることになる。その後、神原名医紹介所を訪れ大門寛との思い出を話し、未知子に一緒に彼の墓参りに行くように頼むも断られる。 第2期 帝都医科大学付属病院を傘下に治める東帝大学病院の理事長に就任する。大門未知子に高松分院に村田九留美の手術をさせるよう神原と画策し、帝都医科大学付属病院本院で手術させるようにと蜂谷に電話させる。 第3期 医療従事者を引退している。夫婦で旅行中、クルーズ客船が事故を起こし、偶然同乗していた未知子から救命措置を受ける。その後、心臓腫瘍が見つかり、東西関係なく自分の後輩たちに自信をつけさせる目的で、国立高度医療センターに入院する。大門の執刀を拒否し、黒部の判断で談合坂率いる西棟からの執刀を受ける予定だったところを、加地が持ってきた術前検査で肝S5にも転移が見つかり、黒部に転院をお願いされるが、結局は海老名率いる東棟と大門による執刀を受ける事になり、世界初の術式で完治する。天堂がドクターXと発言したのを聞いて何かを悟ったような表情を見せた。 三厨清修 演 - 板垣雄亮(第4期第1話・最終話) 東帝大学・理事長(第4期第1話・最終話) 前院長の久保茂とともに辞職するはずだった当時副院長だった蛭間重勝が外科の世界的な権威の北野亨を引き連れてきたためにその功績として蛭間を院長に就任させるが、最終回では外科や内科医局員のほとんどが上海の大富豪の王超氏に高額な報酬で引き抜かれたためにその全ての責任を院長の蛭間重勝に責任を取らせ、その上で知床の分院に左遷させる。第5期では日本医師倶楽部が人事権を持っていたため登場せず、それ以降は登場していない(なお、板垣雄亮は第6期では東京地検特捜部として出演している)。
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