神原名医紹介所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 15:03 UTC 版)
「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」の記事における「神原名医紹介所」の解説
神原 晶が所長を務める医師紹介所。 大門 未知子や城之内 博美などが所属する。 第6期では旧銭湯が神原名医紹介所の看板を立てる。所在地は東京都目黒区青岡山7-5-8。 収録は第1期から第5期まではコスガ。第6期からは旗の台つりぼり店。
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所属する医師たちは神原の麻雀仲間でもある。 神原晶(かんばら あきら)〈65歳(第1期)、66歳(第2期)、67歳(第3期)、69歳、70歳(第5期)、71歳(第6期)、73歳(第7期)〉 演 - 岸部一徳 神原名医紹介所・所長・マネージャー 巷でドクターXと噂されている医師の一人だった。元々は東帝大医局員。大門の父親や毒島・久保・内神田など医学界の重鎮やドンなどが同期で、出世や金が絡む場面を多々見てきた。 第1期から第5期までは白百合美容室があった雑居ビルに事務所を構えていたが,不都合が重なり銭湯跡地に事務所を構えている。愛猫の名は「ベンケーシー」。久保病院長が脳梗塞を発症する兆候を見抜いていた。関東近辺の国立病院、大学病院、総合病院の裏情報や組織体制を細く知る情報通である。アランウォーカーのファンである。オペラ歌手アルベルト・サバロッティの大ファンで彼が甲状腺ガンで声が出なくなった際は号泣し、治療費を肩代わりした。 度々来院し、未知子の手術料金や患者からの謝礼を徴収していく。その際、請求書と共に高級メロンを渡すのが恒例になっている。第1期は十万円単位、第2期は百万円単位、第3期は千万円単位、スペシャルでは億単位、第4期・第5期・第6期では千万円単位で値上がりしている。手術代を手に入れると大抵スキップをしながら帰る。蛭間から「メロンおじさん」と呼ばれている。 毒島(元帝都医科大学付属第三病院院長)久保(元東帝大学病院院長)内神田(元日本医師倶楽部会長)大門寛(大門未知子の実の父親)とは、東帝大学時代の同期。未知子が背負った、未知子の父の診療所の閉鎖での膨大な借金を肩代わりした。未知子が紹介所に所属しているのは、その借金を返すためでもある。 「クロス医療センター」の病院長、黒須貫太郎とはキューバで共に修行した仲であり、お互いに「アキちゃん」「クロちゃん」と呼び合う仲だが、代理で請け負った黒須の手術の患者がマフィアの類で、手術成功 直後に黒須がリークした情報を聞きつけた現地警察に逮捕され、晶は医師免許を剥奪された。更に、晶が受け取る手筈だった手術代も黒須に全額持ち逃げされた為、晶は内心で黒須を「人間のクズ」と嫌悪している。第3期 第10話で十勝衆議院議員の再手術が成功したために天堂に請求書を渡し終えた後は肺がんによる急な胸の差し込みで倒れてしまう。第3期最終話で肺がんが既に肺動脈にまで浸潤するほどに重篤化していた上に脳転移と狭心症にも蝕まれていたために重症であることが判明し、「未知子に失敗はさせられない」として彼女の手術を拒むが、結局は意識不明のうちに手術を受けて見事に完治した。 第4期 未知子と城之内を東帝大学病院に派遣。一木社長の手術の報酬を久保副院長に請求するがメロンのみ奪われる。久保からはクビを言い渡されるが、蛭間にごり押しして再び雇わせる。また、南の正体を知っているかのようなそぶりをたまに見せた。 第5期 元同僚の内神田と再会し、未知子を利用しないように頼み込む。また、第9話では内神田の策略により東帝大学病院への雇用を打ち切られ、更に今までの高額請求に関して神原名医紹介所が訴訟されることになり,現状を受け入れて「未知子と共にまた世界中を渡れば良い」と決意を固めるが、ある患者の執刀を未知子にさせる為に最後に東帝大で手術させてほしいと内神田に懇願する。最終回では未知子がステージIIIの後腹膜肉腫であることを知り、彼女に少しでも生きて欲しいという一心からボストンで手術を受けるように懇願するが拒否され、それでも未知子が事前に考案していた後腹膜肉腫の術式をまとめたノートを見つけ、それを持って東帝大に赴き,未知子の執刀に悩む西山たちにその術式を教えた。その後、神原名医紹介所を閉鎖し、城之内とも別れを告げて未知子と共にかつて修行していたキューバに移住して再び名医紹介所を始める。蛭間と内神田の収賄の件を警察に通報したのは神原だという噂がある。 第6期 第1話で未知子と共に帰国し、銭湯跡地に神原名医紹介所を開く。また、一度は別れを告げた城之内を再び雇う。新しく病院長になったニコラス・丹下に請求書を渡すも未知子がAIの意向を無視したことで逆に請求され、一銭も貰えぬまま引き下がるが、未知子がある患者からお礼に貰ったお弁当箱の中身が現金であることを知り、喜びを露わにしつつ全額をネコババした。6話では蛭間に請求書を渡した後に丹下と遭遇し、患者である六角橋の病状をリークしたのか問い,更には「人の命をビジネスに利用することは許されません」と伝え、丹下に対して怒りをあらわにした。 第7期 第5話で「ナースX」として知られる那須田灯の存在を知った際は、フリーランスの外科医・麻酔科医・看護師が揃えば盤石と思い彼女のスカウトに躍起になるも結局叶わずに終わった。第6話では未知子や博美には内緒で原を自身の紹介所に所属させただけでなく、彼をVIP患者の担当医に指名するなどの行動を取り始めてから未知子に不信感を抱かれるようになり、原の件で彼女から文句を言われた際には「腕だけじゃ今後やっていけないよ」と忠告のような発言をした。また、電話越しでとある人物に「大門未知子はもう不要になるかと」と彼女との今後の付き合いに波紋を与える素振りも見せ始める。第7話では動画配信者エクスチューバーとして有名になった森本をスカウトするも、既にエクスチューバーを辞めた後だった為断念した。第8話では未知子の前には姿を現さなかったが、蛭間と海老名の前には請求書とメロンを渡しに現れた。 ドクターY〜外科医・加地秀樹〜 こちらを参照。 城之内博美(じょうのうち ひろみ)〈33歳(第1期)、34歳(第2期)、35歳(第3期)、37歳、38歳(第5期)、39歳(第6期)、41歳(第7期)〉 演 - 内田有紀 昭和54年7月18日生まれ。平成10年、神奈川県立梅里高等学校卒。東京都大田区弁天町在住(4期11話の時点の住所)。神奈川県出身。医師免許取得年月日は2003年4月。2003年々4月に私立横浜北医科大学病院内科医局に入局。O型。 帝都医科大学付属第三病院 麻酔科医局長・助教(第1期) → 神原名医紹介所 フリーランス麻酔科医(第1期最終話 - ) フリー転身後は、未知子と共に帝都医大本院や国立高度医療センター、クロス医療センター、東帝大やその他の病院で働いている。 凄腕の麻酔科医。帝都医科大学付属第三病院小児外科准教授の元夫・岸田卓也と別れ、シングルマザーで一人娘の舞を育てている。第1期では帝都医科大学付属第三病院麻酔科に勤務していた。「患者第一」の未知子に共感していたが「手術はスタッフの協力で成し遂げる物」と信念があり、未知子の自分勝手を嫌っていた。 しかし最終話で第二外科は解体。帝都医大系列の名古屋緊急医療センターに異動の辞令が出たため、娘の生活等を優先するべく医局を辞めるつもりでいた所を未知子の勧めで神原名医紹介所に所属することになる。帝都医大病院の勤務医時代から院内のヒエラルキーを無視した辛辣な発言をしており、他の勤務医と違い未知子と近い部分があった。手術の際は未知子が指名するほどの実力の持ち主で、急遽麻酔範囲を広げることになった際にも他の麻酔医が「できない」と言ったのに対して難なくやってのけた。第3期以降は事実上未知子の相棒として扱われており、彼女の手術にあたっては城之内が麻酔を担当している。かなりの美人かつ猫舌である。スペシャル イギリスに留学した娘の学費を稼ぐために自ら神原に志願し、大門と共に「クロス医療センター」に勤務する。 第4期 第10話にて、中国の王超からのヘッドハンティングを受けるが、この頃から腰に痛みを感じるようになり、王超の妻・十希子の「母体・胎児同時手術」の際中に腰の痛みが悪化し、胎児の心拍数のチェックに集中できなる。手術は辛うじて成功したが、城之内の「失敗」に不満を感じた未知子から「もう私の手術には(麻酔科医として)つかないで」と言われ、城之内も「もう大門さんとは一緒に働けない」と反発し、晶に「お世話になりました」と告げ紹介所を出ていく。そして、クリスマス休暇を利用したイギリスからの帰国を控えた舞との電話を終えた直後、追いかけてきた未知子の目の前で倒れ込み、気を失う。この時、未知子は自分で救急車を呼べないほど気が動転していた。 ステージIVaの「局所進行膵癌」を患っており、完全切除が不可能な段階に至っていた事から未知子や神原に悟られないよう気丈に振る舞っていた。自分が癌を患った事については「自分にどれだけ時間が残されているかが分かるから、癌で良かった」と話す一方、病気の事を知った未知子には「舞には話さないで」と口止めしていた。東帝大学病院に搬送された翌日には王超との交渉を進めるために未知子に内緒で退院し、同じく王超からヘッドハンティングされている北野と交流を持つようになり、病気の事を医師達に隠したま麻酔科医として手術に参加。その手術で北野が使用したIREナイフをこっそり持ち出した未知子が「私に手術をさせてほしい」と申し出た際、一度は「私、失敗しないので」と言おうとするのを遮ったが、「本当は,自分のオペがどれだけ危険なのかを一番知っているから怖い」と本音を打ち明け、「『あの言葉』を言って」と涙ながらに頼んだ。その後未知子による手術を受けるが、全ての癌を取り除けないまま中断を余儀なくされ、更に癌の事を知った王超から北野を通じて契約の白紙を言い渡される。舞がイギリスから帰国した日に未知子によるCT検査を受け、前回の手術で可能な限り癌細胞を死滅させて癌のステージ低下に賭けた結果、手術で根治可能な段階までステージが下がったことが分かる。そして、未知子・加地・原・北野による手術で癌の完治に成功する。 第5期 未知子と共に東帝大に雇われる。5話では、中高と将棋部の部長だったことが判明。6話では歩合制であることが判明し、そのことで未知子と喧嘩になるが、これを機に彼女との信頼関係を深めた。また、猪又によってVIP患者の手術が失敗した責任を押し付けられる形で東帝大を追い出されるが、海老名の執り成しで復帰する。7話では海老名の出張に同行するように言われ、最初は断っていたものの、高額な報酬を提示された為出張に同行して不在となる。最終回では最後まで麻酔科医として内神田の執刀をする未知子のサポートし、更には未知子の手術にも麻酔科医として参加。蛭間に未知子の手術を止められかけたときは蛭間に対して「あんたこそ、それでも医者か! クソジジイ」と怒鳴るなど、未知子と似たような発言が見られた。その後、未知子と晶がキューバに移住して神原名医紹介所を閉鎖する事になり、二人と別れを告げた。後に神原名医紹介所の跡地を訪れる。 第6期 1話では、未知子と共に帰国した晶が名医紹介所を始めることになったため、再び紹介所に所属し、未知子と同じく東帝大に雇われる。また、手術でAIロボットの「アイ」に麻酔科医のセリフを言われたことに嫌そうな顔をする。6話では、企業の社長である六角橋が依頼したむつみの手術で未知子が術式を勝手に変更したことで未知子を咎めて対立し、一時は六角橋の手術の執刀医に未知子ではなく海老名を指名するなど険悪な状態に陥ったものの、最終的には失敗しかけた海老名の代わりに入った未知子と共に六角橋の手術を成功させたことで和解した。最終回では、未知子と共に丹下のオペをした為解雇処分となる。 第7期 未知子と共に東帝大に雇われる。5話では患者である五木の再手術において本人の要望を無視しようとした興梠の身勝手さに嫌気が差し、同じく嫌気が差していた看護師の那須田と共に、興梠に対して「お前みたいな医者は要らない」と告げた。8話では高校時代の友人であるさつきと再会し、彼女の病名と現状を知った上でケミカルサージェリーを望んでいるさつきの意見を尊重し、執刀を申し出る未知子を制止してケミカルサージェリーでの治療を推す。未知子に「あなたにこの病気は治せない」と断言するが後に考えを改め、さつきに未知子の手術を受けるよう説得した直後にさつきは急性心筋梗塞になる。蘇生処置を施すも救命出来ず、さつきを看取る。その後,彼女を救えなかったことを悔やむも、未知子の励ましと、さつきの息子である祐希の言葉で元気を取り戻す。 ドクターY〜外科医・加地秀樹〜 こちらを参照。 城之内舞 演 - 藤井杏奈(第1期第3話・第5話 / 第2期第3話・第5話・第8話 / 第3期第2話・第9話 / 第4期最終話) 博美と岸田卓也の娘。イギリスにバレエ留学する(スペシャル・4期)。プリマになるのが夢。ドクターY〜外科医・加地秀樹〜 こちらを参照。 ベンケーシー 演 - こあぶ 神原名医紹介所の飼い猫。未知子が宇宙から帰ったあと、病気を未知子に治して貰った。第7期では息子が生まれており,名前は「ギャノン」。 ギャノン 演 - 不明 ベンケーシーの息子。 目白健吾 演 - 井之上隆志(第1期) 所属外科医。帝都医大出身。要領の悪さから医局を去ることになった過去がある。二度と大学病院みたいな象牙の塔に戻りたくないと話していた。 新発田悠 演 - 松田賢二(第1期) 所属外科医。 東村純一郎 演 - 信太昌之(第2期) 所属外科医。 川北比呂志 演 - 鬼頭真也(第2期) 所属産婦人科医。 萬田光路 演 - 隈部洋平(第3期) 筒井雅和 演 - 越村友一(第3期) 雀野義人 演 - 西沢仁太(第1期 / 第4期 / 第6期 / 第7期) 麻酔科医。第1期では第三分院に正式に勤務していた(ただし、役名はなかった)。東帝大出身。博美がいないときに代わりに大門が執刀するオペに入る。第4期最終話で、博美の麻酔管理をした。第6期第8話で、中山麻里亜が東帝大に一時来た時は彼女のことを知っているため、一緒にオペしたかったと後悔していた。 竹中康平 演 - 大村朋宏(第5期)
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