第501統合戦闘航空団「ストライクウィッチーズ」
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「ストライクウィッチーズの登場人物」の記事における「第501統合戦闘航空団「ストライクウィッチーズ」」の解説
宮藤 芳佳(みやふじ よしか) 声 - 福圓美里 誕生日:8月18日 / 年齢:14歳(アニメ『ストライクウィッチーズ』開始時点) / 身長:150cm / 原隊:扶桑皇国海軍遣欧艦隊第24航空戦隊288航空隊 / 階級:軍曹(『ストライクウィッチーズ』)→軍医少尉(『ストライクウィッチーズ劇場版』・原隊)→曹長(『ROAD to BERLIN』・501JFWでの階級) / 固有魔法:治癒能力 / 使用機材:A6M3a 零式艦上戦闘脚二二型甲(『ストライクウィッチーズ』→『ストライクウィッチーズ2』第7話)→J7W1震電(『ストライクウィッチーズ2』第8話~『ストライクウィッチーズ劇場版』)→紫電二一型(『ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN』第3~10話)→震電(『ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN』第12話) / 使用武器:九九式二号二型改13mm機関銃、M712シュネルフォイアー / 使い魔:豆柴(名前は九字兼定) / イメージモデル:武藤金義 「ストライクウィッチーズ」系統作品の主人公。通称「ちびっ子」「豆藤」。 代々魔法力が衰えない家系に生まれ、強大な魔法力、特に生まれつき強い治癒の固有魔法を持つ。最初の渡欧時には乗艦していた空母「赤城」の危機を救おうとして訓練も何も受けずストライカーユニットを装着しての飛行に成功する潜在能力の高さを示し、シールドはネウロイの集中砲火をも余裕で受け止められる程に巨大な物を展開できる。しかしあまりにも強大すぎるため、上手く制御出来ない。治癒魔法も含め、魔法力の強大さは他の部隊のウィッチたちにも知れ渡っている。 誰とでもすぐに仲良くなれる明るい性格で、おっとりして無頓着で純朴で何事にも前向きで一所懸命。それ故に自分が納得できないことには命令であっても従わずに真っ直ぐに突き進む。時にその真っ直ぐさゆえに周りが見えなくなり、戦闘においてピンチを招くこともある。じっとしているのが苦手で、努力家で常に身体を動かしていないと気が済まない働き者。自らの魔法力の強大さを自覚しつつ、それを人々を救う力として使いたいと強く願っており、いざという時にはその潜在能力を発揮し、驚くべき活躍を見せることがある。 父・宮藤一郎は研究者であり、ストライカーユニットの開発者でもある。唐突な事情かつ半ば勢いで軍に入隊した為、軍隊の内務事情や知識には疎い。訓練を受けていないため魔法力の制御が不得意で、固有魔法である治癒能力をコントロールできず治療さえも満足にできなかったが、次第に自分の力にしていく。普段はリーネと共に基地の家事当番を担っており、料理が得意(ただし扶桑料理限定)。 1944年、扶桑・横須賀第四女子中学校の学生だった芳佳の元に父・宮藤一郎博士から手紙が届いたことをきっかけに、芳佳の能力を高く評価し軍にスカウトしていた美緒とともに渡欧。 『ストライクウィッチーズ』後半に出現した人型ネウロイへ独断でコミュニケーションを取ろうと試みた結果、美緒を負傷させてしまい、謹慎を命じられるも再び独断専行で人型ネウロイと接触、ウォーロックの正体を知る。直後にマロニーにより501JFWが解散させられ扶桑に帰国する途上、ウォーロックの暴走を知り美緒のストライカーユニットでウォーロックと交戦。駆けつけた501JFWの仲間たちと共に、自身のストライカーユニットに履き替えウォーロックと融合してネウロイ化した赤城を撃破し、ガリアを解放に導く。 その後は作中での一連の軍規違反による懲戒処分として不名誉除隊となり予備役編入。この期間中、『ブレイブウィッチーズ』第9話では、同2話での戦闘で重傷を負って昏睡状態になっていた孝美を治癒魔法で回復させた。 『ストライクウィッチーズ2』では、ヴェネツェア陥落とリーネの救援要請を聞き、再び欧州へ向かうことを決意。一度は美緒に止められるも、ストライカーユニットで美緒が乗った二式大艇を追い、アドリア海で他の501JFWメンバーと合流、再結成に参加する。中盤、魔法力の強大化から不調に陥るも、「震電」に乗り換えて克服。最終決戦では、美緒を取り込んだネウロイの巣の巨大コアに対し全魔法力をもって「真・烈風斬」を放ち撃破するも、自身は全魔法力を失った。 『ストライクウィッチーズ劇場版』では医者になるため勉強に励んでいたが、ヘルウェティアへ留学することになる。だがその途中の村でネウロイに襲われるも、元501JFWの仲間の呼び掛けにより魔法力が復活。ネウロイを撃破し、再結成された501JFWと共にカールスラントへ向かうことになる。 『ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN』では短期間ながらヘルウェティアの医学校に留学していたところ美緒の訪問を受け、学友アルテアの父の危機を察してアントウェルペンへと出撃し、501JFW再結成に参加する。しかし魔法力と魔法圧に問題を生じ、一時的にまともに飛行できない状態に陥る。やがて魔法圧の安定には成功するも魔法力の供給に問題を残したままベルリン奪還(ネウロイの巣「ウォルフ」撃破)の中核戦力となるが、補給拠点キールを守るために魔法力を消耗し作戦から外される。ヴィクトーリア作戦では衛生兵として搭乗した陸上巡洋艦ラーテとともにベルリンのフラックタワーで孤立したが、芳佳を守るために重傷を負った静夏を目にして魔法力を取り戻し、「ウォルフ」撃破に貢献する。 坂本 美緒(さかもと みお) 声 - 千葉紗子(『ストライクウィッチーズ』)→世戸さおり(『ストライクウィッチーズ2』以降) 誕生日:8月26日 / 年齢:19歳(アニメ『ストライクウィッチーズ』開始時点) / 身長:165cm / 原隊:扶桑皇国海軍遣欧艦隊第24航空戦隊288航空隊 / 階級:一飛曹(『ストライクウィッチーズ零 1937』)、少佐 / 固有魔法:魔眼 / 使用機材:A6M3a 零式艦上戦闘脚二二型甲(『ストライクウィッチーズ』)→N1K5-J紫電五三型(『ストライクウィッチーズ2』) / 使用武器:九九式二号二型改13mm機関銃、扶桑刀(『ストライクウィッチーズ』)→扶桑刀「烈風丸」(『ストライクウィッチーズ2』) / 使い魔:ドーベルマン / イメージモデル:坂井三郎 501JFW戦闘隊長。通称「サムライ」。「扶桑海事変」以来、数多くの戦いを経てきたベテラン。 501JFWでは現場での戦闘指揮官と、芳佳ら新人を鍛える教官を務める。右目は魔眼で、普通より遥かに遠くを見渡す事ができ、ネウロイの弱点である「コア」の位置を見分ける能力を持つが、普段は眼帯で隠している(『ストライクウィッチーズ2』で最終的に魔法力を失って以降の時期の作品では外している)。 豪放磊落で気さく、高笑いすることが多い。マンツーマンの訓練は時に厳しく、周囲から鬼教官とみられることもあるが、それは部下や同僚を未熟なまま戦わせて失いたくない一心ゆえである。芳佳の才能に期待をかけ、厳しくも温かく導こうとする。現在の容姿や振る舞いはかつての自らの師、北郷章香と似通っているが、幼少の頃は現在のような豪胆さは無く、むしろ泣き虫な少女であった。扶桑海軍の慣習に従い芳佳とは階級でなく姓で呼び合っている。 大戦初期から戦ってきたベテランウィッチとしての戦歴やその人柄から多くのウィッチに慕われており、醇子、義子と共に「リバウの三羽烏」と呼ばれている。孝美、定子はリバウ時代の部下。ペリーヌや土方からは「崇拝」に近い尊敬を受けているが、美緒本人はそのことに気付いていない。零式などのストライカーユニットの開発にも深く関わっており、宮藤博士とも一緒に仕事をしたことがあった。 『ストライクウィッチーズ2』では20歳を迎えているために魔法力が著しく減衰しており、ネウロイのビームを防ぐことのできるシールドを張ることは出来なくなっている。シールドを補うために自身の魔法力を込めて打った扶桑刀「烈風丸」を作り、防御面はネウロイのビームを切り裂いて防ぎ、攻撃の際は「烈風丸」から繰り出される魔法力の斬撃「烈風斬」を使用し戦う。終盤ではさらに減衰が進み、失敗しかけたヴェネツィア解放作戦を成功させるための最後の賭けとして「大和」の魔導ダイナモを再起動させるために単身乗り込んで直接起動させるが、逆に自分がネウロイの巣のコアに取り込まれてしまう。芳佳による「真・烈風斬」によって超大型コアの破壊とともに救出されるが、同時に全魔法力を失う。 『ストライクウィッチーズ劇場版』では扶桑海軍の遣欧艦隊総司令部に所属し、復旧した「大和」にライン川を遡上させて芳佳の救援に駆けつけた。 『ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN』においては501JFWを正式に離れている。「オペレーション・サウスウィンド」発令に伴い、芳佳のために震電を用意。芳佳が魔法力を消耗したことでB-17に震電を積んで共にブリタニアへ戻ろうとするが、ベルリンに芳佳がいることを知って駆けつける。 コミック『ストライクウィッチーズ零』では、主人公として扶桑海事変での初陣と成長の姿が描かれている。 リネット・ビショップ(Lynette Bishop) 声 - 名塚佳織 誕生日:6月11日 / 年齢:15歳(アニメ『ストライクウィッチーズ』開始時点) / 身長:156cm / 原隊:ブリタニア空軍第11戦闘機集団610戦闘機中隊 / 階級:軍曹(『ストライクウィッチーズ』)→曹長(『ストライクウィッチーズ2』以降) / 固有魔法:射撃弾道安定(魔法力付加) / 使用機材:スピットファイアMk.IX(『ストライクウィッチーズ』)→スピットファイアMk22(『ストライクウィッチーズ2』) / 使用武器:ボーイズMk1対装甲ライフル/ 使い魔:スコティッシュフォールド(名前は「コンセルティナ」)/ イメージモデル:不明 芳佳と同時期に501JFWに配属された新人ウィッチ。通称「リーネ」。本記事では「リーネ」と表記する。 裁縫、編み物が得意で家庭的。基地では芳佳と共に家事を担っている。芳佳と互いの国の料理を教え合って研鑽し合っている。父親はロンドンでデパートを営む大商人、母親ミニーは前の大戦で活躍したウィッチという家に生まれた8人兄姉弟妹の4番目であり、長姉ウィルマもウィッチ。母親の立場にも関わらず、ビショップ家の娘たちがウィッチ養成学校からスタートしているのは、ミニーがビショップ家の家訓である「自分のことは自分でする」を遵守しているためとされる。 対装甲ライフルでの長距離射撃に秀でており、固有魔法である弾道安定により約1km先の標的も狙撃する能力を持つ。しかし故国ブリタニアを守る使命感から来るプレッシャーもあって、訓練での成績を実戦でなかなか発揮できずにいた。最初は才能を買われてやってきた芳佳に対して距離をとるが、2人で訓練を重ねることで次第に心を通わせ、協同で初撃墜の戦果を挙げて以後は親友となる。以降は公私共に2人ペアで行動する事が多い。 基本的に争いは好まない性格だが、大切に思う人のためには全てを投げ出す覚悟を見せるときがあり、こうだと決めると頑固なところもある。芳佳が人型ネウロイとの接触のため脱走した際も、一度は行動を共にしようとし、最後には彼女を信頼して送り出している。 実はシャーリーに次ぐ巨乳だが、本人はあまりその点に言及されたくないようであり、サイズを実測値より明らかに小さく自己申告している。 ペリーヌ・クロステルマン(Perrine-H.Clostermann) 声 - 沢城みゆき 誕生日:2月28日 / 年齢:15歳(アニメ『ストライクウィッチーズ』開始時点) / 身長:152cm / 原隊:自由ガリア空軍第602飛行隊 / 階級:中尉 / 固有魔法:雷撃 / 使用機材:VG.39(『ストライクウィッチーズ』)→VG.39bis(『ストライクウィッチーズ2』以降) / 使用武器:レイピア、ブレン軽機関銃Mk1 / 使い魔:シャルトリュー / イメージモデル:ピエール・クロステルマン 通称「クロステル」、「青の一番(ブループルミエ)」。 ガリアのパ・ド・カレーの領主家の子女で、家族と故郷をネウロイとの戦いで亡くしている。ガリア随一のウィッチであり、非常にプライドが高く、自分より能力で劣る者にきつく当たることも多いが、自らの使命のために虚勢を張っている節もある。金髪で眼鏡をかけており、エイラからは「ツンツンメガネ」と呼ばれている。胸は小さく、芳佳には勝っているもののいい勝負であり、本人としてはかなりコンプレックスを感じているらしい。 美緒の人柄に心酔しており、当初、彼女と親しげな新人の芳佳を「豆狸」と呼ぶなど目の敵にしていた。自らのミスでバルクホルンに怪我を負わせ、芳佳に助けられて以降、その能力を認めるようになった。 『ストライクウィッチーズ』終盤で故国の解放を成し遂げてからは、ガリア復興財団を率いてリーネと共に荒廃した国土の復興に尽力 。『ストライクウィッチーズ2』以降は、口の悪さは相変わらずながらもリーネや芳佳への気遣いが見られるようになった。 固有魔法は「雷撃(トネール)」。クロステルマン家累代の固有魔法であるとされ、一定の範囲内あるいは特定の一点に対して電撃で攻撃することができる。しかし使用した後は静電気で髪の毛などが逆立つため本人はあまり使いたがらない。 ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ(Minna-Dietlinde Wilcke) 声 - 田中理恵 誕生日:3月11日 / 年齢:18歳(アニメ『ストライクウィッチーズ』開始時点) / 身長:165cm / 原隊:カールスラント空軍JG3航空団司令 / 階級:中佐 / 固有魔法:三次元空間把握能力 / 使用機材:Bf109G-2(『ストライクウィッチーズ』)→Bf109K-4(『ストライクウィッチーズ2』以降)/ 使用武器:MG42 / 使い魔:灰色狼(名前は「クラヴァッテ」)/ イメージモデル:ヴォルフ・ディートリッヒ・ヴィルケ 501JFWの隊長。通称「スペードのエース」「女侯爵(フュルスティン)」。 何でもそつなくこなせるが、特に歌が得意。幼少時から歌手を目指していたが、戦争のために断念しウィッチの道を選んだ。 物腰は柔和で、その思考も型にはまらず部下に自発的に自由に行動させる主義である。常に笑顔を絶やさないが、本気で怒ると容赦がなく、ペリーヌやルッキーニもそんな時の彼女の前には恐れをなすほどである。また、部下を犠牲にするような理不尽な指令に対しては、上層部に対して真っ向から対決する気概も持つ。そのいっぽう、精神的には若干脆いところがあり、心理的に追い詰められると逆に規則にすがって極端で融通の利かない言動に凝り固まることもある。他の人間と比べ、味覚にズレがある。 ウィッチとしても戦闘力は高く、200機を超える撃墜スコアを挙げ、勲章も授与されている。固有魔法である三次元空間把握能力で、近隣の目標を立体的に感知・識別することができ、『ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN』第9話ではMe163コメートに搭乗する高速下でのロケット型ネウロイ撃破に活用された。また、美緒と手を繋ぎ、魔眼と一緒に使うことで巨大対象物の内部構造を知るという複合技も可能。 『ROAD to BERLIN』では、すでに20歳の誕生日に近づいていることからベルリン奪還を悲願とするが、作戦開始を目前にして魔法力の減退が始まっている。 ゲルトルート・バルクホルン(Gertrud Barkhorn) 声 - 園崎未恵 誕生日:3月20日 / 年齢:18歳(アニメ『ストライクウィッチーズ』開始時点) / 身長:162cm / 原隊:カールスラント空軍JG52第2飛行隊 / 階級:大尉(『ストライクウィッチーズ』)→少佐(『ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN』) / 固有魔法:怪力(超身体強化) / 使用機材:Fw190D-6プロトタイプ(『ストライクウィッチーズ』)→Fw190D-9(『ストライクウィッチーズ2』以降) / 使用武器:MG42、MG131、MG151/20 / 使い魔:ジャーマンポインター / イメージモデル:ゲルハルト・バルクホルン 通称「トゥルーデ」。ミーナの副官的存在。現実主義者で、自身にも他人にも厳格である。 250機の撃墜を記録するトップエースのひとりで、「怪力」の固有魔法により、威力の高い武装を多く使いこなしている。 正反対の性格であるエーリカと行動を共にすることが多く、日常的にだらしないエーリカの世話を焼くのが常になっている。模範的なカールスラント軍人として理性的に行動しようとしているが、本来は熱くなりやすい性格であり、一線を越えると思いつめてしまう場合がある。特に妹や、芳佳などそれを思わせる年頃の少女には極端に弱く、それらが絡むといつもと正反対の節操の無い行動に出て、その点をエーリカなどに指摘されると激しく照れて狼狽してしまう。シャーリーとは規律面でよく衝突するが、根本的には似たもの同士で良きライバルである。 『ストライクウィッチーズ』当時は故郷と妹のクリスをネウロイから守れなかった過去の呵責から必要以上に自分の命を危険に晒しており、芳佳の姿にクリスの面影を重ねて心のバランスを崩し、突出して撃墜される。しかし、芳佳による救護とミーナからの叱責で本来の自分を取り戻す。 『ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN』では、美緒の離脱を受けて501JFWの戦闘隊長に就任する。 エーリカ・ハルトマン(Erica Hartmann) 声 - 野川さくら 誕生日:4月19日 / 年齢:16歳(アニメ『ストライクウィッチーズ』開始時点) / 身長:154cm / 原隊:カールスラント空軍JG52第2飛行隊 / 階級:中尉 / 固有魔法:疾風(大気操作) / 使用機材:Bf109G-6(『ストライクウィッチーズ』)→Bf109K-4(『ストライクウィッチーズ2』以降) / 使用武器:MG42、MP40 / 使い魔:ダックスフント / イメージモデル:エーリヒ・ハルトマン 通称「フラウ」「黒い悪魔」「カラヤ・アイン」。ウルスラ・ハルトマンの双子の姉。 世界トップクラスのウィッチであり、200機(作品の途中から250機、さらに『ストライクウィッチーズ2』開始前の時点で300機)を超える撃墜数を誇る天才的エース。その一方で、エースにありがちな自身の力に頼りすぎるところが無く、これまでの戦闘で編隊を組む僚機を敵に撃墜されたことが無い。いかに危険を冒さず、仲間を失わずに戦うかを常に考えて実行できる超人的な戦いのセンスを持つ。 しかし、普段の生活は非常にずぼらで、常に眠たそうな気だるい感じの振る舞いをしており、自分の部屋の掃除もままならないほどである 。格式ばった典礼主義を嫌い、上官に反抗することがあるなど軍規にも忠実とは言えず、何度も自室禁固などの懲罰を受けている。規律や規則が仲間を守る邪魔になるならば無視する旨を公言しており、階級や昇進に対する頓着も持っていない。 朗らかな人物で、さりげなく周囲に目を配り、誰とでも仲が良い。比較的交友の少ないサーニャと話し込んでいることもある。バルクホルンには小言を言われつつも友情を感じているようで、彼女の危機を救った芳佳に謝辞を述べ、マルセイユがバルクホルンを馬鹿にした際には珍しく怒りの感情を露わにしている。元々は医者になるのが夢で、平和になったら夢をかなえて家族と暮すつもりでいる。 固有魔法は大気を操り、身体の周りに強力な風を発生させることができる「疾風(シュトゥルム)」。普通は空戦機動の補助など飛行魔法の一部として使っているが、風を発生させつつ回転しながら飛行することにより自ら「衝撃波の竜巻」となり、進行方向の敵を殲滅したり、かく乱することができ、その威力はネウロイの装甲を深くえぐり取るほど。 フランチェスカ・ルッキーニ(Francesca Lucchini) 声 - 斎藤千和 誕生日:12月24日 / 年齢:12歳(アニメ『ストライクウィッチーズ』開始時点) / 身長:148cm / 原隊:ロマーニャ公国空軍第4航空団第10航空群第90飛行隊 / 階級:少尉 / 固有魔法:光熱攻撃/多重シールド / 使用機材:G55チェンタウロ(『ストライクウィッチーズ』) →G55S ストレーガ(『ストライクウィッチーズ2』) / 使用武器:ブラウニーM1919A6 / 使い魔:黒豹(名前は「オンブラ」) / イメージモデル:フランコ・ルッキーニ 通称「フランカ」、「ガッティーノ(子猫)」。 部隊の最年少隊員。戦闘に関して天才的な能力を持つ。特に射撃においては本人曰く「十発十中」だが、普段は歳相応に振る舞っている。美食家で昼寝好き、猫のような気ままな性格で、基地のあちこちにつくった隠れ家を転々として過ごすことが多く、木の上や格納庫の梁の上など高いところでお気に入りの毛布を敷いて寝ている姿が見られる。好奇心旺盛で愉しいことには積極的に首を突っ込む性格。アドリア海の501JFW基地も真っ先に探検し、あちこちで変なものを見つけていたが、その割には幽霊やお化けは苦手な模様。シャーリーの影響か扶桑式のお風呂を好み、よくシャーリーと一緒に入っている。 訓練嫌いでなにかと逃げ回っているが、ときどき美緒に捕まって訓練をさせられている。501JFWではトラブルを起こしても軍規の処分はないが、ミーナから拳骨を食らったり、バケツを持って立たされるなど、年相応のお仕置きを受けている。 原隊にいた頃は、猪突猛進な戦いや母を恋しがって基地を抜け出すなどの問題行動ばかりが目立ち、厄介者扱いされていた。そのためロマーニャ公国の軍上層部からは疎まれており、『ストライクウィッチーズ2』でマリア公女がルッキーニとシャーリーにローマに現れたネウロイを撃退した褒賞にスペシャル拳銃を贈ったときもロマーニャ公国軍からは昇進の話がなく、勲功を挙げている割には士官学校を卒業したときの少尉のままである。だが、501JFWに転属してシャーリーに出会ってからは、本来の力を発揮するようになっていった。 固有魔法は多重化させたシールドの頂点に魔法力による光熱を付与するもので、対象との接触を要するものの、威力は大きい。 『機械化乙女秘メ事パック』では、芳佳・リーネ同様新人ウィッチとして入隊したばかりで、美緒の猛特訓を受けていた。 シャーロット・E・イェーガー(Charlotte E Yeager) 声 - 小清水亜美 誕生日:2月13日 / 年齢:16歳(アニメ『ストライクウィッチーズ』開始時点) / 身長:167cm / 原隊:リベリオン合衆国第8航空軍第357戦闘飛行群第363戦闘飛行隊 / 階級:大尉 / 固有魔法:超加速 / 使用機材:P-51D(~『ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN』第3話)→ P-51H (『ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN』第4話~)/ 使用武器:BAR、M1A1、M1911A1/ 使い魔:ウサギ / イメージモデル:チャック・イェーガー 通称「グラマラス・シャーリー」。本人も気に入っていて、愛機のエンブレムにも採用している。本記事では「シャーリー」と表記する。 マイペースで楽天的、結果オーライの能力主義者。しかし、一本筋の通った人生観を持ち、常に前向きに挑戦する事を忘れない。その言動は豪快で気風がいいが、可愛らしいズボンを着けたり、きれい好きだったりという一面もしっかり持っている。501JFWの中では一番のナイスバディであり、ルッキーニや芳佳に胸を揉まれても全く動じない度量の持ち主。メカいじりが好きな割にはきれい好きで扶桑式のお風呂が好きで、よく入っている。 メカに造詣が深く、かつてレッドマン・スカウト「ラピッド号」に乗りボンネビル・ソルトフラッツで1000cc以下の二輪車の速度記録を達成している。その後、更なるスピードの世界を求めてウィッチに志願、入隊後もネウロイ追撃の為のストライカーユニットによる飛行速度向上に専心するるが、そのためのストライカーユニットの無断改造を咎められて原隊をクビになりかけたところを、能力を惜しんだ一部の上層部によって501JFWに送り込まれた。そこの自由な空気は彼女に合ったようで、遺憾なく能力を発揮するようになり、部隊のムードメーカー的存在になっている。ルッキーニとは姉妹か母娘のような関係を築いている。 固有魔法は望む方向に向けて引っ張るように加速するもの。この能力(と改造ユニット)により通常型ユニットで初めてウィッチとして音速を突破した。しかしそれでも当人は更なる速度を目指しており、『ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN』では改良型であるP-51Hを受領、使用している。 サーニャ・V・リトヴャク(Sanya V Litvyak) 声 - 門脇舞以 誕生日:8月18日 / 年齢:13歳(アニメ『ストライクウィッチーズ』開始時点) / 身長:152cm / 原隊:オラーシャ陸軍586戦闘機連隊 / 階級:中尉 / 固有魔法:全方位広域電波探査 / 使用機材:Mig60(『ストライクウィッチーズ』)→MiG i225(『ストライクウィッチーズ2』以降) / 使用武器:フリーガーハマー / 使い魔:黒猫 / イメージモデル:リディア・リトヴァク 本名「アレクサンドラ・ウラジミーロヴナ・リトヴャク」。通称「白百合(リーリヤ)」。 一見して線の細い、儚げな少女。夜間戦闘を専門とするナイトウィッチ。ナイトウィッチに必須の「魔導針」を魔法力によって頭部に発現させ、地平線までの飛行物体の探査が可能な他、意識を集中させることにより遠方のラジオの電波や、果てはネウロイの「声」まで聴き取ることが出来る。 元は音楽生で歌やピアノが得意。ウィーンに両親と共にいた頃に、故国のウィッチの活躍を聞いて憧れを抱いていた。そのためネウロイのオラーシャ侵攻が始まったとき、すぐにウィッチに志願したが、その後の戦いで戦線は分断され、彼女は両親と生き別れることになった。ピアニストの父親が残してくれた「サーニャのうた」のみを胸に抱え、501JFWに参加する。 夜間の任務を主としていることから昼間はいつも眠そうにしており、『ストライクウィッチーズ』当時は部隊にうまく溶け込めていなかった。エイラに懐いており、夜間任務帰還後に寝ぼけて彼女のベッドに潜り込むことが多い。また、エーリカとも仲がいい。 ナイトウィッチ同士の交流を大切にし、電離層反射による魔導波の伝播を利用して世界中のナイトウィッチと交信しており、後にはエイラとともにラジオ放送をするようになる 。 『ストライクウィッチーズ』第6話ではエイラ、芳佳との夜間哨戒中、誕生日にあわせてラジオから流れてきた「サーニャのうた」によって家族が生きていることを知る。 アニメ『ブレイブウィッチーズ』では502JFW基地を訪れており、第7話でエイラとともにサトゥルヌス祭にあわせて502JFWに支援物資を持ち込んだほか、第11話ではスオムスに転属となるひかりを出迎えている。 エイラ・イルマタル・ユーティライネン(Eila Ilmatar Juutilainen) 声 - 大橋歩夕 誕生日:2月21日 / 年齢:15歳(アニメ『ストライクウィッチーズ』開始時点) / 身長:160cm / 原隊:スオムス空軍飛行第24戦隊 / 階級:准尉(『オーロラの魔女』)、少尉(『ストライクウィッチーズ』)→中尉(『ストライクウィッチーズ2』) / 固有魔法:未来予知 / 使用機材:Bf109G-2(『ストライクウィッチーズ』)→Bf109K-4(『ストライクウィッチーズ2』以降)/ 使用武器:スオミM1931短機関銃、MG42 / 使い魔:黒狐 / イメージモデル:エイノ・イルマリ・ユーティライネン 通称「イッル」、「ダイヤのエース」。 北欧スオムスのトップエース。一風変わった棒読み調の言葉遣いをし、茶目っ気は多いが、どこかつかみどころのない人物。占いが趣味で、いつもタロットカードを用いて部隊や仲間たちの運勢を鑑定しているが、その結果は逆の方向に当たることも多い。士官教育を嫌がったため少尉に留まっていたが、『ストライクウィッチーズ2』では速成教育を経て中尉に昇進した。 固有魔法は未来予知。戦闘においてはその能力を用いて敵の攻撃を見切ることができ、シールドを必要としない。このため、基本的にオールラウンドプレイヤーながら、シールドの扱いのみ不得手としている。また魔法力により相手の行動、未来位置を先読みすることもできる。 エルマとはスオムス時代の先輩後輩の間柄。ニパ、ラウラ、ハッセはスオムス空軍飛行第24戦隊時代の戦友である。501JFWではサーニャと仲が良く一緒にいることが多い。サーニャに対して友情に留まらない感情を抱くが、全く関係を進展させることができないでいる。 アニメ『ブレイブウィッチーズ』(少尉時代)では502JFW基地を訪れており、第7話でサーニャとともにサトゥルヌス祭にあわせて502JFWに支援物資を持ち込んだほか、第11話ではスオムスに転属となるひかりを出迎えている。 コミック『オーロラの魔女』では主人公としてスオムス時代の戦いが描かれている。当時の階級は准尉。 服部静夏(はっとり しずか) 声 - 内田彩 誕生日:8月18日 / 年齢:14歳(『ストライクウィッチーズ劇場版』) / 身長:159cm / 所属:扶桑皇国海軍兵学校(『ストライクウィッチーズ劇場版』) / 階級:軍曹(『ストライクウィッチーズ劇場版』)→少尉(『ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN』)/ 使用機材:N1K2-J / 使い魔:四国犬 『ストライクウィッチーズ劇場版』で初登場。扶桑皇国出身のウィッチ候補生。軍人一家の出で厳格に育てられたために真面目で軍規に厳しい。扶桑皇国海軍兵学校の一号生で、美緒に師事し芳佳に憧れていた。 『ストライクウィッチーズ劇場版』では欧州に赴く芳佳に随行員(軍曹扱い)として同行するが、その軍人らしくない行動を見て困惑し、距離を置くようになる。しかし欧州で移動中に発生した戦闘では、重傷を負った芳佳を助けるため救援を要請して501JFWメンバーを集め、魔法力を復活させた芳佳と501JFWの戦いを目の当たりにしてその姿を受け入れる。 『ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN』では、兵学校卒業・少尉任官して未熟な身ながら501JFWに加わる。ヴィクトーリア作戦では芳佳を救うために震電で出撃し重傷を負うが、芳佳の力によって回復することになる。
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第501統合戦闘航空団「ストライクウィッチーズ」(過去の所属者)
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501JFW構成員のうち、アニメ『ストライクウィッチーズ』以前に離脱したとされる人物。 ラウラ・トート 片翼の魔女たちに記述。 諏訪真寿々(すわ ますず) 原隊:扶桑皇国陸軍独立飛行47中隊 / 階級:中尉 / 使用機材:川滝航空機工業キ60試製戦闘脚 諏訪天姫と諏訪五色の姉。501JFW離脱後、行方不明になっている。 ペトラ・ダンフォード カルラ・ハインリーケ・ランガー
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