第502統合戦闘航空団「ブレイブウィッチーズ」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 16:32 UTC 版)
「ストライクウィッチーズの登場人物」の記事における「第502統合戦闘航空団「ブレイブウィッチーズ」」の解説
東部方面統合軍総司令部に所属。東部戦線を担当。ペテルブルグに本拠地を置く。ラルを隊長、サーシャを戦闘隊長とする。なお、雁淵孝美については『ブレイブウィッチーズ』のメインキャラクターとして便宜上、当項目で扱う。 雁淵 ひかり(かりぶち ひかり) 声 - 加隈亜衣 誕生日:5月26日 / 年齢:14歳(1944年7月) / 身長:156cm / 原隊:扶桑皇国海軍佐世保航空予備学校(第1話)→海軍第337航空隊特設欧州支隊(第2話以降) / 階級:飛行学生(第1話)→軍曹 / 固有魔法:接触魔眼 / 使用機材:零式練習用戦闘脚一一型(第1、2話)→試製紫電改二「チドリ」(第2話以降) / 使用武器:九九式二号二型改13mm機関銃 / 使い魔:フソウリス アニメ『ブレイブウィッチーズ』主人公。姉は雁淵孝美。佐世保航空予備学校の一年生。 成績は平凡、体力は人並み以上。魔法力はごく弱くJFWでの戦闘に適さないほどだが、持続力の点では驚異的で、不撓不屈の闘志と努力をも持ち合わせる。固有魔法の魔眼は極めて貴重な能力ではあるものの、通常の魔眼と違い、相手と接触しないと発動しない「接触魔眼」であるため使い勝手が悪い。攻撃力・防御力の不足にも関わらず無謀な突撃癖の持ち主であり、502JFWでは僚機の護衛を受けつつ魔眼を用いた強行偵察任務を担当する。 いつか孝美と共に飛ぶことを夢見ていたが、欧州戦線の戦況の悪化により紆余曲折を経てスオムスのカウハバ基地に派遣されることになった。道中、ネウロイの襲撃で重傷を負った孝美の戦線離脱を受け、姉の代わりに502JFWに参加を志願する。体力はあるが魔法力が不足していたため早々に扶桑に送り返されるはずだったものの、ロスマンの教導と接触魔眼の判明により正式に参加を認められる。第10話で孝美が復帰したことでついにカウハバへの異動が決まるが、ネウロイの巣「グリゴーリ」破壊作戦中に想定外の事態で孝美が負傷したことを受け制止を振り切って戦列に加わり、「グリゴーリ」のコア破壊に成功する。作戦終了後はあらためて502JFWに留まることとなった。 『ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN』第11話では、ラル、マンシュタインとともにアムステルダムの統合軍司令部を訪れている。 雁淵 孝美(かりぶち たかみ) 声 - 末柄里恵 誕生日:10月22日 / 年齢:17歳(1944年7月時点) / 身長:164cm / 原隊:扶桑皇国海軍第22航空戦隊第253航空隊 / 階級:中尉(502JFW)→大尉(508JFW)/ 固有魔法:魔眼 / 使用機材:試製紫電改二型(チドリ仕様)→紫電二一型(11話-) / 使用武器:S-18対物ライフル / 使い魔:丹頂鶴 ひかりの姉である現役のウィッチで扶桑のエースの一人。妹のひかりを可愛がっている。 『ブレイブウィッチーズ』本編開始以前はリバウに派遣され、その撤退戦の際に後衛として負傷しながらも戦い抜いた活躍から、「佐世保の英雄」と呼ばれ映画化もされている。左の乳房の下にはその際の大きな傷跡が残っている。リバウ撤退戦後は一時ブリタニアで療養生活を送っており、その際にラルと交友を結んでいる。また、美緒には相当扱かれたらしい。扶桑に帰還後は教官任務を担当し、管野直枝はその頃の教え子。後に508JFWの結成に参加する。 固有魔法である魔眼は探知範囲は広いもののコアの位置に若干の誤差がある。また、覚醒魔法として「絶対魔眼」があり、これを使うと通常特異型や複数のネウロイのコアを一瞬で捕捉できるが、肉体的・精神的に負荷が大きく、魔法力を使い果たしてしまう危険なものである。 妹とともに欧州へ向かう途中、ネウロイの群れに襲撃を受けて出撃し、切り札である絶対魔眼で撃退するも自身は意識不明となり戦線を離脱した。その後は3ヶ月もの間昏睡状態だったが、芳佳の治療により意識を取り戻し戦線に復帰。妹への想いからあえてひかりを突き放し、ラルが提案した妹との勝負で僅差で勝利してひかりを戦線から離脱させる。フレイヤー作戦では502JFWとともに出撃し、一度はネウロイの巣「グリゴーリ」の撃破に成功するも真コアの存在のため失敗、絶対魔眼を使用して戦線を離れ、ひかりに後を託す。戦闘終結後、ひかりを残して502JFWを離れることとなる。 管野 直枝(かんの なおえ) 声 - 村川梨衣 誕生日:9月23日 / 年齢:14歳(1944年7月) / 身長:149cm / 原隊:扶桑皇国海軍第343航空隊 / 階級:少尉→中尉 / 固有魔法:圧縮式超硬度防御魔方陣(超硬シールド) / 使用機材:零式二二型甲、紫電二一型 / 使用武器:九九式二号二型改13mm機関銃 / 使い魔:ブルドッグ(元・自宅の番犬) 扶桑海軍エースの一人で、自分の事を「オレ」と呼び、乱暴な言葉づかいをする肝の座った少女。作中で中尉に昇進する。 勇猛果敢、猪突猛進タイプで、弾が切れれば拳に固有魔法によるシールドを一点集中させ素手で殴りつけてネウロイを撃墜するなど、無謀で乱暴極まりない闘争本能むき出しの戦闘スタイルを持ち、敵は大物ほど落としがいがあると豪語する。この性格で訓練中からしばしばストライカーユニットを破損させ、「デストロイヤー」の異名を持っている。いっぽうでガリア文学をはじめとする読書をたしなむ一面もあり、また優しくしてくれた姉の面影を感じるサーシャには頭が上がらない。 『ブレイブウィッチーズ』作中では、長く孝美と飛ぶことを夢見ていたため、ひかりの着任後は何かと食って掛かっていたが、やがて憎まれ口を言いつつも仲良くなり、接触魔眼のため近接戦闘を余儀なくされるひかりとコンビを組み相棒と認めるようになる。 ニッカ・エドワーディン・カタヤイネン(Nikka Edvardine Katajainen) 声 - 高森奈津美 誕生日:5月31日 / 年齢:15歳(1945年7月) / 身長:160cm / 原隊:スオムス空軍飛行第24戦隊第3中隊 / 階級:軍曹(『オーロラの魔女』)、曹長(『ブレイブウィッチーズ』) / 固有魔法:超自己回復魔法 / 使用機材:Bf109G-2、Bf109G-6、Bf109K-4 / 使用武器:MG42 / 使い魔:雪イタチ 通称「『ついてない』カタヤイネン」「ニパ」。スオムス軍のウィッチで、エイラやハッセとは戦友である。本記事では「ニパ」と表記する。 撃墜数では原隊内で上位層ながら、度重なる被撃墜に加えて不可抗力による不慮の事故や機体トラブルのためにしばしば墜落を経験し、その度に奇跡的な生還を果たしている。貴重なストライカーユニットをあまりにも壊すため、一時空戦の任務から外されてハンガーの掃除をやらされたこともある。 502JFWに転属後も運の無さは相変わらずで、ストライカーユニットを壊してはサーシャを悩ませている。 『ブレイブウィッチーズ』では持ち前の明るさでひかりを一番早く受け入れた僚友であり、その後もひかりや直枝と行動を共にする事が多い。 『オーロラの魔女』では不運や姿がよく似たハッセへの劣等感から無理に出撃してハッセを怪我させてしまう。しかしハッセがニパの防御力と闘志に期待していたことを知り、ハッセの欠けた戦場で見事に期待に応えてみせ、改めて親友となった。 ヴァルトルート・クルピンスキー(Waltrud Krupinski) 声 - 石田嘉代 誕生日:11月11日 / 年齢:17歳(1944年7月) / 身長:175cm / 原隊:カールスラント空軍第52戦闘航空団第7中隊 / 階級:中尉 / 固有魔法:マジックブースト / 使用機材:Bf109G-6、Bf109K-4 / 使用武器:MG42、MP43+42LP / 使い魔:ワイマラナー 通称「ユニット壊し」「伯爵」。「伯爵(グレーフィン)」のあだ名は長身と優雅な身のこなし、大人びた態度に由来する。 第二次ネウロイ大戦開戦前からキャリアを積んだウィッチ。一撃離脱戦法を好み、被弾を無視して猪突猛進する、敢闘精神に富むタイプだが、それゆえにユニットを壊すことが多い。固有魔法の「マジックブースト」は、魔法力による瞬間的な超加速だが、ユニットへの負荷が大きいとされる。酒好き女好きの享楽主義者であり、常に楽天的で微笑みを絶やすことがない。 おり、バルクホルン、エーリカとは旧知の仲。エーリカの長機を務めたことが有り、空戦テクニックを教えたのは彼女であるが、真面目な優等生であったエーリカが「地上でのダメ人間」となってしまったのも彼女の影響である。 ユニットをしばしば破損させることから、ニパ、直枝と共に3人まとめて「ブレイクウィッチーズ」と呼ばれて揶揄されるひとりである。 アレクサンドラ・I・ポクルイーシキン(Aleksandra Ivanovna Pokryshkin) 声 - 原由実 誕生日:3月6日 / 年齢:16歳(1944年7月) / 身長:158cm / 原隊:オラーシャ陸軍親衛第16戦闘機連隊(連隊長) / 階級:大尉 / 固有魔法:映像記憶能力 / 使用機材:MiG i-225 / 使用武器:DP28軽機関銃、PTRS1941対戦車ライフル / 使い魔:ホッキョクグマ オラーシャのトップエースで、502JFW戦闘隊長として戦闘全般を任される。ミドルネームは「イワーノヴナ」、通称「サーシャ」。本記事では「サーシャ」と表記する。 一度見たものを正確に記憶し思い出せるという映像記憶能力の固有魔法を持ち、どんなユニットでも使いこなせる。父が機械技師であるため幼い頃より機械に慣れ親しんでおり、整備の腕も一流。オラーシャでは遅れていた空戦技術の教本を独学で作成して航空学校の校長に望まれたこともある名ウィッチであり、前大戦のガリアのウィッチ、レーヌ・フォンクの著書で学んだ縁で亡命ガリアウィッチを積極的にスカウトしている。502JFWでは「ブレイクウィッチーズ」をはじめストライカーユニットの消耗率が高いことが頭痛の種。 幼少期にペテルブルグに母方の祖母リュドミラ・コンスタンチノヴナ・クラサフチェンコを訪ねた際の事件のために同市街の記憶を封印していたが、『ブレイブウィッチーズ』第6話でのペテルブルグ市街戦の中で祖母の旧宅に遭遇したことで思い出し、市街に擬態したネウロイの撃破に完全記憶能力を活躍させる。 ジョーゼット・ルマール(Georgette Lemare) 声 - 照井春佳 誕生日:11月16日 / 年齢:16歳(1944年7月) / 身長:156cm / 原隊:ガリア空軍第4連隊第1戦闘ウィッチ大隊第1飛行隊、自由ガリア空軍「ノルマンディ」 / 階級:軍曹(1942年)→ 少尉(1943年)/ 固有魔法:治癒魔法 / 使用機材:VG.33、VG.39bis他 / 使用武器:mle1924/29軽機関銃、DP28軽機関銃他 / 使い魔:ペルシャ猫 通称「ジョゼ」。応急処置レベルだが治癒の固有魔法を持ち、発動させると「体が熱くなる」体質でやせの大食い。本記事では「ジョゼ」と表記する。 ガリアのバラントンで宿屋を経営する両親のもとに生まれ、幼い頃の手伝い経験からベッドメイクや掃除が得意。 戦闘では粘り強い防御的戦闘を得意とし、治癒魔法の使い手でもあることから、サーシャが502JFWにスカウトした。常識人であり、型破りな人物の多い502JFWの中では苦労を抱えることが多い。 ガリア撤退戦で軍曹として初の実戦を経験した後、西アフリカのダカール軍港へ退避するガリア海軍を護衛し、ガリアの臨時政府が乱立する混乱の中、アフリカの「南方正統ガリア政府」に所属することになる。1943年、自由ガリア空軍に合流して「ノルマンディ」部隊に参加し少尉に任官する。 『ブレイブウィッチーズ』では力量不足で孝美を完全には治療できなかったことを悔やみ、序盤ではひかりに対して臆病になっていた。 『アフリカの魔女 ケイズ・リポート』3巻では「南方正統ガリア政府」の根拠地ダガール軍港でただ一人のウィッチとして奮闘。戦艦リシュリュー等の支援を受け、リベリオンの援軍が来るまで守り抜いた。 下原定子(しもはら さだこ) 声 - 水谷麻鈴 誕生日:5月7日 / 年齢:17歳(1944年7月) / 身長:160cm / 原隊:扶桑皇国海軍遣欧艦隊第24航空戦隊第288航空隊 / 階級:少尉 / 固有魔法:複合魔法視力 / 使用機材:零式艦上戦闘脚二一型、紫電二一型 / 使用武器:九九式二号二型改 / 使い魔:フソウウサギ 扶桑の学者一家の生まれ。リバウ当時の美緒の教え子で、訓練生時代より常に中の上の成績を収め、人に教えることを除けば何事もそつなくこなす。 扶桑文化を大切にしているが、正座という文化を502に持ち込んだ結果、精神修養や礼儀作法のためという思惑をはずれ、懲罰措置に使われたのは彼女にとって誤算であった。 ナイトウィッチではないものの、遠距離視と夜間視の複合魔法視力という固有魔法の適性からリバウ時代にカールスラント式の夜間戦闘訓練を受けており、502JFWでは夜間哨戒にもあたっている。 隊内の炊事担当として扶桑料理で隊員の好評を得ているものの戦闘での貢献が少ないことを悩んでいたが、ひかり、ジョゼとの任務で遭難した際に知識と機転で冷気発生ネウロイ(NR-009)を撃破し、また基地帰還後に彼女の良質な食事が大いに歓迎されたこともあって自信を得た。 エディータ・ロスマン(Edytha Rossmann) 声 - 五十嵐裕美 誕生日:1月11日 / 年齢:19歳(1944年7月) / 身長:151cm / 原隊:カールスラント空軍第52戦闘航空団第4中隊 / 階級:曹長 / 使用機材:Bf109G-6、Bf109K-4他 / 使用武器:MG42、フリーガーハマー他 / 使い魔:キツネ 通称「パウラ」、502JFWの教育係曹長。 長い軍歴を持つベテランで、撃墜数は100未満とカールスラント空軍の中では目立たない数字だが、人当たりが良く、勘や天才的センスに頼らない教え上手。そのため「先生」と敬愛を込めて呼ばれる事も多い。幼い頃に大病を煩い、年齢の割に華奢で決して丈夫な体ではないことから激しいドッグファイトを避け、一撃離脱戦法を常に実践している。エーリカの初陣の際の列機でもあり、エーリカはロスマンの機体をネウロイと誤認して逃げ回ったあげく、魔法力切れで墜落という散々なデビュー戦を経験した。 『ブレイブウィッチーズ』では、かつて魔法力の弱い生徒を出撃させて飛べない身にさせてしまったことへの後悔から、未熟で魔法力も弱いひかりに試練を与えて厳しく指導する。 グンドュラ・ラル(Gundula Rall) 声 - 佐藤利奈 誕生日:3月10日 / 年齢:18歳(1944年7月) / 身長:169cm / 原隊:カールスラント空軍第52戦闘航空団第3飛行隊 / 階級:少佐 / 固有魔法:偏差射撃 / 使用機材:Bf109G-6、Bf109K-4 / 使用武器:MG42 / 使い魔:狼 502JFW隊長。エーリカ、バルクホルンに次ぐ、カールスラント空軍第3位かつ世界第3位のエース。 カールスラント撤退戦の折に撃破したネウロイの破片で視界を遮られるという不運から被弾、背骨を折る重傷を負って後送され、ブリタニアでの不屈のリハビリと治療の結果、9ヶ月後には戦場に復帰した過去がある。この古傷を保護するため、魔法繊維で編んだコルセットを着用している。 さばさばした姉御肌で周囲を安心させることができ、現場指揮をサーシャに丸投げしながらも責任は自らが取るスタンスを明確にしている優秀な指揮官で、部隊の活動を維持するための裏面の書類工作に長ける。また鋭い人物観察眼をもち、くせ者揃いの航空団がまとまっているのは、彼女の人物配置の妙があってこそである。 『ブレイブウィッチーズ』では、凡庸な新人のひかりに「戦いたければ強くなれ」と冷徹に接し、無理ならば送還も辞さない厳しさを示しながらも挽回のチャンスを与える度量を示し、その魔眼を発現させるきっかけを作った。
※この「第502統合戦闘航空団「ブレイブウィッチーズ」」の解説は、「ストライクウィッチーズの登場人物」の解説の一部です。
「第502統合戦闘航空団「ブレイブウィッチーズ」」を含む「ストライクウィッチーズの登場人物」の記事については、「ストライクウィッチーズの登場人物」の概要を参照ください。
- 第502統合戦闘航空団「ブレイブウィッチーズ」のページへのリンク