初の実戦とは? わかりやすく解説

初の実戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 09:37 UTC 版)

アドミラル・クズネツォフ (空母)」の記事における「初の実戦」の解説

2016年夏複数メディアが「クズネツォフ」が秋にシリア内戦投入される報じ9月21日にはセルゲイ・ショイグ国防大臣シリア沖に「クズネツォフ」を中心とする艦隊派遣する発表した10月15日、「クズネツォフ」は、原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキー」やウダロイ級駆逐艦セヴェロモルスク」「ヴィッセ・アドミラル・クラコフ」などと共に5回目地中海展開のため出航した。「クズネツォフ」は地中海でNATO諸国艦艇航空機追跡を受けつつ東進しシリアでの作戦には介入しないとの見方もあったが、11月15日、シェイグ国防大臣は翌16日までに「クズネツォフ」がシリアイドリブホムスで「テロリスト」を標的とする戦闘任務開始する発表した。同艦が戦闘任務加わったのは史上初のことである。11月15日アドミラル・グリゴロヴィチ級フリゲート「アドミラル・グレコロビッチ」からのカリブルNK巡航ミサイルシリア本土進駐したP-800SSC-5地対地ミサイルによるミサイル攻撃加えて、「クズネツォフ」から飛び立った279独立艦上戦闘機連隊Su-33イドリブホムス空爆行ったまた、100独立艦上戦闘機連隊のMiG-29KR/RKRも投入されたが、作戦開始前の11月13日には、MiG-29KRが着艦時に事故起こして空母着陸装置壊したため、後続機パイロット緊急脱出を行う事故起きている。12月3日にはSu-33墜落事故起こしたが、いずれの残骸深海調査艇により回収された。なお、「クズネツォフ」にはSu-33MiG-29のほかに、Ka-29強襲ヘリコプターとKa-52K攻撃ヘリコプター搭載されており、既存Ka-27Ka-31などと共に700上の飛行こなしたとしている。 2017年1月6日、駐シリアロシア軍司令官のカルタポロフ大将は、「クズネツォフ」の艦載機2017年1月初頭までに420回の任務行い、うち117回は夜間任務であった発表した。これらの任務シリア反体制派目標を1,252破壊できたとしている。公表され写真によると、地上目標への攻撃はFAB-500M54/M62 500kg無誘導爆弾用いられたと考えられ誘導爆弾こそ用いられていないが、Su-33による空爆ではSVP-24-33照準システムによる精密爆撃が行われたとされている。なお、11月20日頃にはロシア空軍拠点使っているシリア沿岸フメイミム空軍基地に、8機のSu-33駐機しているのが衛星写真確認されており、11月23日衛星写真でもSu-33が7機、MiG-29KR/KUBRが1基駐機していることから、航続距離搭載重量制限緩和するために、地上からも艦上機運用した可能性指摘されている。 2017年1月上旬、「クズネツォフ」はシリア沖を離れて原子力巡洋艦ピョートル・ヴェリキー」と合流してリビア寄港したその後2017年1月24日英国近海出現し英海軍監視を受けながら、2月9日帰還した。後にプーチン大統領は、自身発案で「クズネツォフ」を派遣した述べており、反体制派拠点であったアレッポ陥落ドナルド・トランプ米大統領就任合わせて空母機動艦隊派遣することで、アメリカ対す軍事的優位性アピールする目的があったと指摘されている。 「クズネツォフ」の運用期間について、2008年9月6日ロシア海軍航空隊司令官代理ニコライ・ククレフ少将記者団に「確実に2020年まで、或いは2025年まで存在する」と語った

※この「初の実戦」の解説は、「アドミラル・クズネツォフ (空母)」の解説の一部です。
「初の実戦」を含む「アドミラル・クズネツォフ (空母)」の記事については、「アドミラル・クズネツォフ (空母)」の概要を参照ください。

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