燈籠とは? わかりやすく解説

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とう‐ろう【灯籠】

読み方:とうろう

灯明安置するための用具古くインドでは竹や瓦で作られたらしいが、日本では青銅製や石造のものが多い。台灯籠・釣り灯籠があり、現在は多く装飾用。盂蘭盆(うらぼん)には切り子灯籠の類が用いられる。《 秋》「—にしばらく残る匂ひかな/火」


灯籠

読み方:トウロン(touron)

ユリ科多年草園芸植物薬用植物


とうろう 【灯籠】

もとインド僧房灯火具から仏前供養具に変じ中国経て日本伝わった神仏習合神社でも使用金・石木製などあるが、紙製もでき灯籠流しなどに使う。

灯籠

読み方とうろう

電灯がなかった時代街灯道標役割をしていたものです。形は大きく分けて種類あり、上から下げて吊るつり灯籠と台に建てる台灯籠に分かれます。現在では寺社神仏献灯するためや庭園観賞用によく見られます。

灯籠

作者太宰治

収載図書太宰治小説
出版社岩波書店
刊行年月1988.6

収載図書太宰治全集 2
出版社筑摩書房
刊行年月1988.9
シリーズ名ちくま文庫

収載図書昭和短篇小説
出版社
刊行年月1989.4

収載図書太宰治全集 2
出版社筑摩書房
刊行年月1989.8

収載図書太宰治全集 3
出版社筑摩書房
刊行年月1998.6

収載図書文豪ミステリ傑作選 太宰治
出版社河出書房新社
刊行年月1998.10
シリーズ名河出文庫

収載図書走れメロス・おしゃれ童子
出版社集英社
刊行年月1999.5
シリーズ名集英社文庫

収載図書女生徒
出版社日本図書センター
刊行年月2002.3
シリーズ名太宰治文学館

収載図書大活字版 ザ・太宰治全小説全二冊 下巻
出版社第三書館
刊行年月2006.10

収載図書きりぎりす
出版社新潮社
刊行年月2008.11
シリーズ名新潮文庫


灯籠

読み方:トウロン(touron)

アマナ別称
ユリ科多年草園芸植物薬用植物

学名 Tulipa edulis


灯篭

読み方:トウロウ(tourou)

竹、木、金属ガラス石材などで作り中に火をともすもの

季節

分類 人事


灯籠

読み方:トウロウ(tourou)

作者 太宰治

初出 昭和12年

ジャンル 小説


灯籠

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/20 09:19 UTC 版)

灯籠
中国語
中国語 燈籠
繁体字 燈籠
簡体字 灯笼
発音記号
朝鮮語
ハングル등롱
漢字燈籠
日本語
漢字 灯籠
ひらがな とうろう

灯籠(とうろう)は、東アジアの伝統的な照明器具の一種であり、日本中国朝鮮半島ベトナムなどの国々に広く分布している。

呼称と漢字表記

本ページでは、固有名詞を除き、漢字表記は厳格に『常用漢字表』に準拠し、「灯籠」の表記に統一する。

  • 」の旧字体は「」であり、また「」の異体字拡張新字体は「」である。このため、日本国内では「燈籠」や「灯篭」といった異なる漢字表記も広く見られている。
  • 日本の日常生活においては、灯籠・燈籠・燈篭・灯篭など、どの表記を使用しても法律上問題はなく、自由に好みの表記を選ぶことができる。

概要

元は文字通り、灯(あかり)籠(かご)であり、あかりのなどで消えないように木枠となどで囲いをしたものである。木枠で小型のものは神棚などで用いられる。また、寺院の庭園など屋外には堅牢な石灯籠金属灯籠(銅灯籠など)が設けられる。吊下型の吊下灯籠もある。

灯籠は仏教の伝来とともに渡来し、寺院建設が盛んになった奈良時代から多く作られるようになり[1]、多くは僧侶が用いたとされる。平安時代に至ると、神社の献灯としても用いられるようになる[2]。その後室内で用いるものは行灯(あんどん)、折りたたみ式で携帯も可能なものは提灯と分化した。灯籠と言った場合、神社寺院や旧街道などに多く存在する屋外の固定式を指すことが多い。また仏具としての室内用の灯籠(置灯籠・釣灯籠)や祭礼用などで移動可能なものもある(青森ねぶた祭り熊本山鹿灯籠など)。近代以前はに設置され灯台常夜灯)としても使用された。

光源としては、ろうそくが用いられた。現代では電気プロパンガスによるものもある。日本庭園における石灯籠のように実用ではなく装飾目的になっているものもある。

灯籠の役割

寺院

灯籠はもともと仏像に清浄な灯りを献じるために仏堂などの前面に配置された。古代寺院においては、伽藍の中軸線上に1基置かれるのが通例だった。そのため、左右非対称の伽藍には灯籠の遺構は見られず、中軸線が確認できる伽藍においてのみ確認されている。これは平安末から中世における浄土寺院においても同様である[3]

神社

神社では、神前の「みあかし」用、献灯用に灯籠が用いられる。また、庭上用、社頭装飾用等にも使用される。なお、神社での灯籠の種類は、木灯籠、金灯籠、石灯籠、釣灯籠、懸灯籠等に分類される。ところで、神葬祭や夜間の神事では、陰灯(かげとう)を使用する。これは陰灯籠(かげとうろう)とも言う。降神、昇神、遷座の儀など、灯火を消して行う浄暗中の神事に、明かりを隠して、かすかに一方だけを照らすためのもの。陰灯は檜薄板製で長方形の箱状で正面には長方形の小穴があり、明かり取りとし、中で蝋燭をともす。

日本庭園

日本には飛鳥時代に仏教が伝来したのと同時に灯籠が伝来した。初期はその多くが「献灯」と呼ばれ、社寺に設置されていたが庭園文化の発達と共に園内に鑑賞目的で石灯籠が設置されるようになった。石質は花崗岩が主流で、その中でも御影石は石灯籠の中で最も多い。

石灯籠

各部の名称

上からの各部の名称

宝珠(擬宝珠
笠の頂上に載る玉ねぎ状のもの。
火袋の屋根になる部分。六角形や四角形が主流であるが雪見型の円形などもある。多角形の場合は宝珠の下部分から角部分に向かって線が伸び、突端にわらび手という装飾が施されることもある。
火袋
灯火が入る部分で灯籠の主役部分である。この部分だけは省略することができない。装飾目的の場合は火をともすことは無いが、実用性が求められる場合には電気等により明りがともされる。
中台
火袋を支える部分で最下部の基礎と対照的な形をとる。蓮弁や格狭間という装飾を施すことがある。
竿
もっとも長いの部分。雪見型に代表される背の低い灯籠ではよく省略される。円筒状が一般的であるが、四角形、六角形、八角形のものも見られる。節と呼ばれる装飾がよく用いられる。
基礎
最下部の足となる部分である。六角形や円形が主流。雪見型灯籠などでは3本や4本の足で構成される。

代表的な種類

春日型
寺社で多く見られるもので実用性も高い。竿が長く火袋が高い位置にあるのが特徴である。園路沿いに設置するのが一般的。適切な固定措置をとらないと地震時には倒壊する危険性が高い。
雪見型
雪見とは「浮見」が変化した語である。竿と中台が無い為、高さが低い。主に水面を照らすために用いられるので笠の部分が大きく水際に設置することが多い。足は3本のものが主流。笠の丸い丸雪見と六角形の六角雪見がある。
岬型
雪見型から基礎部分(足)を取り除いたもの。州浜や護岸石組の突端に設置する。灯台を模したものである。
織部形灯籠
つくばいの鉢明りとして使用する、四角形の火袋を持つ活込み型の灯籠。その為、高さの調節が可能である。露地で使用される。奇抜な形から江戸時代茶人古田織部好みの灯籠ということで「織部」の名が着せられる。石竿に十字模様や聖人(実際は地蔵菩薩)のようにも見える石像が刻まれており、これをもってキリシタン灯籠と呼ばれることもある。ただし、織部灯籠をキリシタン遺物と結びつける説が現れたのは昭和初期からであり、否定的な学者も多い。[4]
遠州形灯籠

小堀遠州の意匠によるもので、笠が特徴的で、小堀家の家紋である七宝紋の彫りのあるものもある。

その他の種類

日本一高い石灯籠

京都高瀬川二条苑にある吾妻屋風燈籠が、日本国内に現存する石灯籠で最も大きいとされる。高さは13メートル[5][6]

紙灯籠・竹灯籠

紙灯籠

紙製の灯籠に紙灯籠がある。和紙と糊だけで作られた灯籠に熊本県山鹿市の山鹿灯籠がある[7]

竹灯籠

製の灯籠を竹灯籠という。ガーデニング、インテリア、イベントや街路のライトアップに用いられる[8]

ギャラリー

事件・事故

高さがあり、上部の重い石が落ちてきて死亡する事故なども起きている。

  • 2018年4月14日: 午前9時55分頃、三重県伊勢市楠部町の県道で、三重交通の路線バスが停留所「徴古館前」に停車しようとしたところ、左サイドミラーが歩道にあった高さ2.5mの石灯籠(どうろう)にぶつかり、上部の屋根型の石が落下し、歩道にいた81歳の男性の頭部に直撃し、搬送先の病院で死亡[9]
  • 2018年10月18日: 午後8時10分頃、群馬県高崎市上里見町の公民館敷地内にある稲荷神社で、地元で開催する「榛名ふるさと祭り」の稽古のあと、子どもたちが鬼ごっこをしている中で、市立中学1年生の13歳の少年が、高さ2.8mの石灯籠(どうろう)から飛び降りて転び、灯籠の1番上にあった重さ約53kgの石が腹の上に落ち、外傷性出血性ショックで約3時間後に死亡[10][11]

脚注

注釈

  1. ^ 重要文化財「東照宮社殿」の附(つけたり)としての指定。

出典

  1. ^ 小池康寿, 2015 & p15.
  2. ^ 小池, 2015 & p15.
  3. ^ 平澤麻衣子, 「平等院庭園における燈籠の配置に関する研究」『ランドスケープ研究』 日本造園学会 68巻 5号 2005年 p.365-368, doi:10.5632/jila.68.365
  4. ^ 井上章一『南蛮幻想』 文藝春秋、1998年、210頁、ISBN 978-4163543406
  5. ^ 現地案内板(2012年6月16日閲覧)
  6. ^ 「がんこ高瀬川二条苑 高瀬川源流庭園絵巻」(がんこフードサービス発行)(2012年9月1日閲覧)
  7. ^ 近代の山鹿の偉人たちシリーズ12 松本清記”. 山鹿市教育委員会. 2019年12月13日閲覧。
  8. ^ たけ灯籠”. 石川県. 2019年12月13日閲覧。
  9. ^ 路線バス事故:接触の石灯籠落下、歩道の男性死亡 伊勢 | 毎日新聞
  10. ^ 群馬・高崎:石灯籠の下敷きに、中学生死亡 | 毎日新聞
  11. ^ 神社やお寺の石灯籠、子どもを登らせるのは危険! 倒壊で下敷きになる死亡事故発生 - パパやる

参考文献

  • 小池康寿『日本人なら知っておきたい正しい家相の本』プレジデント社、2015年11月。ISBN 9784833421492 

関連項目


灯篭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 02:42 UTC 版)

嶋田神社」の記事における「灯篭」解説

崇道天皇社合祀されたことにより、同社より移された「崇道天皇」「崇道天王」「八嶋天王」などと刻まれたものが多く伝わる。 本殿前方石灯籠 - 四角円柱形、『崇道天皇社寄進常夜灯 宝永七年1710年十二月吉日』と刻まれる拝殿前石灯籠 - 四角形、『崇道天王社御宝前 諸願成就 宝暦甲戌歳(1754年正月吉日』と刻まれる。 もっとも古い石灯籠 - 総高195cm、四角形、『奉寄進八嶋天王御宝前 寛永十七年(1640年庚辰十一月吉日』と刻まれる

※この「灯篭」の解説は、「嶋田神社」の解説の一部です。
「灯篭」を含む「嶋田神社」の記事については、「嶋田神社」の概要を参照ください。

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