主な難関
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 13:36 UTC 版)
「痛快なりゆき番組 風雲!たけし城」の記事における「主な難関」の解説
国境の壁 制限時間内に2メートル以上ある高い塀を越える。塀を乗り越えた先は滑り台になっている。一時期は滑り台の終点の一部が池となっており、壁を越えても池に落下してしまうと失格(ゲーム前にたけし軍が滑り台に水を蒔くシーンがあった)というルールの回もあった。 国境の坂 制限時間内に、水がまかれた滑りやすい坂を越える。国境の関所と違い、坂を乗り越えた先の滑り台の終点が必ず池になっていた(池に入水しても失格にはならない)。夏休み子供大会では終点がマットになっていた。補助のためのロープがぶら下がっているが、雨天時では滑って全く登れなくなる難点があった。 国境の関所 「国境の壁」のリニューアル。「国境の壁」とほぼ同じだが、支柱などが設けられているため、難易度は少し高くなっている。中高生大会ではロープが垂れ下がっていた。 国境のパーフェクション たけし城の型に並べられたパズルピースを一つ拾い、制限時間内にピースと同じ形をした正しいブロックを探し出し当てはめて座ればクリア。 最初の難関にはこれらの「国境」シリーズの他にも、パン食い競走の「腹がへっては戦はできぬ」、カップル大会限定の「ベッドでベットリ」などもあった。 BGMはテレビ映画 『勝利への旅立ち』 第一砦 挑戦者全員が一斉にスタートし、待ち構えるたけし軍団と水鉄砲の撃ち合いをしながら砦を越えてゆく。自分の額の的を破かれると失格(一時期は的が水鉄砲の上部に取り付けられていた)。たけし軍団にも的が付いているため、的を破かれた団員は攻撃を止めるが、団員全員を倒す必要はない(砦の最上階の橋を渡ればクリアとなる)。たけし軍団はヘルメットにバイザーが付属しており、顔面が保護されていた。BGMはテレビ映画『サンダーバード』テーマ曲。水鉄砲の水は紺色に着色されている。軍団側の隊長は初期はそのまんま東→フライデー事件後は残っている軍団メンバーが持ち回りで担当→後期は大森うたえもんが担当。「前線部隊」として着ぐるみのコスプレをした軍団が登場することもあった。第17回では攻撃側に転じたたけし軍団に代わって、柳沢慎吾隊長と構成担当のたけし城保存会の面々が前線部隊に就いた。 竜神池 池の上の飛び石を使って向こう岸まで渡りきる。池に落ちると失格。飛び石のうち半数はバネでつなぎ水面に浮いているだけのトラップであるが、踏んでも沈む前に走り抜けて渡れば可。初期から登場していた難関では一番人気で、通常版最終回(第127回)では最後の難関で登場した。BGMは映画『ランボー』挿入曲。 初期では渡りきった先の「自由への壁」を1つもしくは2つ連続で突破できなければクリアにならないルールだったが、のちに「自由への壁」は竜神池から独立した。一時期、通った飛び石付近から間欠泉が噴き出す仕掛けがあった。 夏休み子供大会では、石から石への距離が遠くて飛び移れない小さな子供のために、谷隊長が橋代わりとして全身を使って渡らせていた。 アレンジ版として、スペシャル版越後湯沢決戦での「とんで雪だるま」(発泡スチロール製の雪だるまの頭上を渡ってゴールを目指す。雪だるまの中には頭が外れるものがあり、落ちると失格)や、北海道予選での「プロデューサーがおこった」(番組プロデューサーの似顔絵が描かれた巨大こけしの頭上を渡ってゴールを目指す)がある。 悪魔の館 いくつもの部屋に分かれた館を抜ける。中には奇抜なメイクをした2匹の悪魔(ストロング金剛・丹古母鬼馬二)が潜んでおり、悪魔に捕まり顔を墨で黒く塗られるか館の周りの池に落ちると失格(悪魔に突き落とされる事もある)。一旦捕まっても振り切って逃げ切れば失格とはならない(初回では一度捕まるとその時点で失格だった)。館から逃げ出し入口に戻っても再挑戦が可能である。 初期は部屋の形は四角形で12部屋、途中から池が1ヶ所付けられたが、後に六角形、池2ヶ所に変更。さらに部屋数が18部屋、悪魔も亜仁丸レスリー加入で3匹にバージョンアップした。親子・カップル大会ではパートナーが上からナビゲートして館を抜けるルールとなり、番組末期では通常でも谷隊長がナビゲートする形となった。BGMは『燃えよドラゴン』のアレンジ版(BGM自体は本番組以前にも『ピンキーパンチ大逆転』で使用されていた)。 1回だけ、挑戦者・悪魔が互いにアイマスクで目隠しをしながら迷路を通るルールに変更され、真上から「×」の付いている壁数か所が行き止まりだった。 四角形部屋時代に一度挑戦者の1人(鳶工事に従事する青年)が迷路の上に乗って強引にクリアしたことがあり、六角形部屋時代でも白虎社のパフォーマーが同様の行為でクリアしている。この行為は以後禁止とされたが、池に落ちる寸前に外壁にしがみついて近くのゴールに移動し、悪魔が怒り、池に落とされた者や、池の周りの土を渡ってゴールを通らずに脱出した者もいた。 池に落ちる際、挑戦者が悪魔を道連れにし敢闘賞を受賞するなどのエピソードもある。 既述のメンバー以外には岡田正典、上田馬之助、大富士も悪魔役を担当した。 他番組とのコラボレーションでは同局で放送していた『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』にも登場し、加藤茶と志村けんが金剛と丹古母に追いかけられるシーンがあった。 第二砦 初回は地滑りしやすい急斜面をたけし軍団が投げ落とす岩の応酬をかわしながら走りぬいた後に、第一砦同様、水鉄砲と的を付けてたけし軍団との撃ち合いをしながら斜面頂上にある砦を通過すればクリアだった。 その後たけし軍団の刺客と1対1(または複数対1)で水鉄砲で撃ち合い、相手の的(挑戦者は水鉄砲の上部に取りつけられており、たけし軍団のメンバーも概ね挑戦者同様に水鉄砲の上部だったが、後述の着ぐるみや持ち物に取りつけられることもあった。)を全て破ればクリアというルールに変更された(第5回のみ生き残った挑戦者全員とたけし軍団複数人との攻防戦で、全員の的は額に取りつけられていた)。たけし軍団は1度に1~3人登場し、人数及び的の数で、さらにたけし軍は傾斜の上から、挑戦者は下からのスタートだったため、本来なら必然的に有利になれるはずだが、ほとんどのたけし軍が動きづらい着ぐるみ姿で登場して自滅することが多く、守備隊長の城みちるが「安定した弱さ」と自ら発言していたこともあり、失格者が非常に少なかった(回ごとに1~2人程度)が、稀に着ぐるみが活躍した(一例として、たけし軍3人組で竜の着ぐるみを着ていたが、3人で挑戦者を囲み傾斜を滑りながら挑戦者の的を破いた)場合もあった。時にはたけしも戦闘機に扮して(「たけしの双子である影武者」という設定)登場し、攻撃軍と戦うこともあった。 ジブラルタル海峡 下に落ちないようにバランスをとり、吊り橋を横断する。人喰い穴手前の難関としてお馴染み。BGMはテレビ映画『コンバット!』テーマ曲。 パイロット版では一本の綱を掴んでの「レンジャー渡り」で、下の池に落ちると失格というルールだった。放送初回では池をネットに変更、しかし脱落者が出ずらかったことから3回目からたけし軍側による迫撃砲で黒いバレーボールをぶつけて妨害するルールを追加。 その後横断方法が吊り橋に変更され、番組中盤では谷隊長が放つ金のバレーボールを挑戦者が受け取るルールを追加(金のバレーボールを受け取るまではたけし軍団は妨害してこない)。ボールを落とした場合は、受け取り地点に戻って再び受け取らなければならない。 一時期は吊り橋の表裏に障害物(岩)が付けられており、回によってはゴールの足場ではなくても橋の裏側をモンキー渡過の要領で進み、終点付近のネットの上に設置された緑色のカーペットまで到達できた場合でもクリアとなった。 人喰い穴 たけし城へ到達する最後の難関。5つの穴のどれかを選んで入る。うち2つの大念寺誠・渡嘉敷勝男が潜む罠の穴(TV画面上ではドクロマークまたは大念寺・渡嘉敷のパーソナルマークで表示)に入ると失格。外見では判別できないため運を要する。挑戦者がなかなか罠の穴に入らない場合は移動することもある。入り口で「よろい注」(初期のみキングコング)が邪魔をし、罠の穴に誘導されることもあった。 初期では大念寺・渡嘉敷が各々拳法着・トランクスを着用し、瓦割り・ジャブなどの殺陣を披露していたが、次第にギャグの度合いが増していき、かぶり物での扮装コントへと変わり、ナレーターが「お見苦しい物を見せた事をお詫び申し上げます」「忘れてくれ」など皮肉や文句を言うことが多かった。 穴の中の様子は映されず、挑戦者が罠の穴に入ると大念寺・渡嘉敷が雄叫び、コントの内容に沿った奇声をあげていた。挑戦者が多い場合、放送時間の都合上倍速になる回があった。 第1回から毎回登場していたゲームだが、末期(1988年秋以降)にはどんぶらこっこやスターウォーズに代わったこともある。中期の数回では穴の縁の部分が鳥の家を催したデザインとなっており、挑戦者は両腕に鳥の翼を装着し「鳥が家に帰る」という設定だったが、すぐに翼の装着が撤廃され、同時に穴の縁も一色になったため、最終的には「矢印」のようなデザインになっていた。また、親子大会では「パンダ穴」と名称を変えて登場した。 演出上、穴がたけし城へ通じるトンネルに続いているとされていたが、実際はただ穴が開いているだけである。 ザ・ロンゲストヤード ラグビーボールを持ちながらアメフトのユニフォームの着ぐるみを着たたけし軍側の妨害をかわし、倒されずにゴールを目指す。妨害する人数は、男性挑戦者には7名(初期は8名)・女性挑戦者には5名。また、複数で挑戦する回や挑戦者がくじ引きでたけし軍の人数を決める回もあった。タイトルはアメフト映画『ロンゲスト・ヤード』から。 BGMはテレビ映画 『ACHIEVERS』の「Raw Energy(a)」。 アドベンチャーゾーン 横スクロール式テレビゲーム風デザインのアスレチックコースを、セット上部の悪魔メカが先にゴールに到達するまでにゴールを目指す。途中には金剛や仮面と黒タイツの妨害役や障害物が待ち構え、コースアウトして池に落ちたら失格。悪魔メカがゴールに近づくと警告音が鳴る。時間切れの場合も、中間地点にいる亜仁丸やゴール地点の丹古母に池へ突き落とされ失格。障害物は途中で一部マイナーチェンジされた。BGMはゲーム『ファンタジーゾーン』のBGM「PROME」。後期では一番人気の難関。 自由への壁 最初は竜神池の最後の関門であり、壁に張られた4つの扉のうち1つを選んで破れることができればクリア(回によっては2つ越えなければならない)だった。独立後は壁が4つに増え、全部通過できれば成功となる。破れない堅い壁の扉や、破れても網の張られた扉を選ぶと失格。途中で「よろい注」やキングコングが邪魔をする。 1つ目の壁は破れない壁が1枚(失敗率25%)。2枚目と4枚目は破れない壁が2枚(失敗率50%)。3枚目の壁は1枚が破れない壁で1枚は破れるがその先が網のトラップとなっている(失敗率50%)。 BGMは映画『影武者』の「閲兵II」。 2枚目と3枚目の間のよろい注がいる場所は足下がぬかるんでおり、2枚目の壁を破った勢いで水たまりやぬかるみに頭からダイブし、泥まみれになる者も多かった。また、破れない扉に当たるとその場で失格だが、一方で、体当たりの勢いで強引に破壊してしまいクリアした者や、扉に当たった反動でよろい注に体当たりし、さらにその反動で隣の扉を破りクリアした者などもいた。 スペシャル版京都予選では「京都四重の壁」の名前で登場。 遥かなる自由への壁 自由への壁をリニューアルし、最初の難関となったもの。扉が8つに増えたが堅い壁やネットに当たっても失格にはならない。挑戦者全員が一斉にスタートし、10枚の壁を抜けたらゴール地点で小麦粉の中からボールを探してクリア。BGMは映画『影武者』の「閲兵II」。 これは玉RUN 第二砦をリニューアルした「玉RUN砦」が舞台(守備隊長:城みちる)。コース上を転がり落ちてくる小さな岩や巨大な岩を、三箇所に存在する安全地帯を使いつつ避けながら、ゴールの頂上まで駆け上がる。安全地帯にはたけし軍団が待機し、挑戦者が長時間いられないようコース上に押し戻す。岩石に轢かれたら失格。岩石に触れても通路の端に逃げ、かすめる程度であればセーフ。岩石を真っ正面で受けて転落したり、安全地帯のたけし軍団を巻き添えにして転落する挑戦者もいた。BGMはゲーム『ボンバーマン』のアレンジ版。 バリエーションとして挑戦者がすまき状に体を縛られた状態で、巨大なドングリを避けながら坂道を上って行く「すまきで玉RUN」があったが、何らかの不具合か放火が原因と思しき火災に見舞われ、新聞では見出しに「不運!たけし城」と書かれるニュースにもなった。そのため、第76回の1度きりとなってしまった。のちにこの火事を消火した消防士が番組に出場した。BGMはテレビ映画 クリッター』の「Critter Skitter」。 どんぶらこっこ 水が流れる坂の上を、大きなお椀に乗って滑っていく。最終地点で池に着水した時に、お椀から落ちなければクリア。ただし、坂の上でお椀から落ちても着水までにお椀に戻ればセーフとなる。 アレンジ版として、スペシャル版の北海道予選での「すべってポン」(お椀の代わりにゴムチューブ状のソリを使用し雪上の斜面を滑り、ゴール地点までソリから落ちなければクリア)がある。 BGM 不明 すもうでポン くじ引きで引いた球の色と同じ土俵のたけし軍側からの対戦相手を決め、相撲を取って勝てば合格。なお初期では勇士側から相手の指定があった場合はくじ引きなしで対戦することが許されていた。対戦相手は元力士(元二子山部屋三段目の忍竜、元九重部屋十両の大富士)から、上田馬之助、亜仁丸レスリーといった強豪枠、城みちる、大念寺誠、すがぬま伸などといった穴枠、最弱の起き上がりこぼし型人形“コニシキ君”(モデルは当時の力士・小錦(現:KONISHIKI))まで、実力差が極端で運任せな要素が大きかった。時には桂プロデューサーも対戦相手として登場した。 ごくわずかに忍竜に勝利、一歩手前まで追いつめた挑戦者もおり、敢闘賞10万円を獲得した。一方、コニシキ君に押し倒されて負けた者もいた。行司は初期はガダルカナル・タカ、後に渡嘉敷勝男が担当。 バリエーションに、土俵の周りが海の「すもうでチャッポン」(スペシャル版の沖縄予選で登場)、尻相撲で対戦する「尻ずもうでポン」(女子大生大会で登場)などがあった。 コンドルは飛んで行く コンドルの着ぐるみを着て滑車の着いた紐につり下げられ、途中にある兎の人形を足で掴み巣に投下すればクリア。兎を捕れなかったり途中で落としたりしたら失格となり、終点でガスを吹きかけられる。 挑戦者にボールをぶつける妨害役のポップコーンはこのゲーム以降、ラテンアメリカ風の衣装と「アミーゴ!」のセリフが定番となった。BGMはテレビ映画 『スタートレックIV 故郷への長い道』。 キノコでポン! 回転するキノコ型のセットにしがみつき、対岸まで渡りきる。キノコの取っ手は一か所だけで、女性挑戦者は補助具としてロープを使っても良い(雨天時は男性も使用可)。初期はゴール地点まで耐えればクリアだったが、後に着陸地点がコース途中の浮島に変更され、タイミングを見極めて着地しなければならなくなった。 なお、ゲーム名はハガキによる視聴者からの公募で決まった(採用者は特別招待されゲームにチャレンジし、成功した)。公募で命名が決まる前の仮タイトルは「グルグルキノコ」「未確認飛行キノコ」。BGMは映画『インディ・ジョーンズ』テーマ曲。 アレンジとして、スペシャル版北海道予選での「とうもろこしでポン!」(キノコ型からトウモロコシ型に変更)がある。 書道でポン ダーツルーレットで書く漢字を決め、制限時間30秒以内に巨大な筆で坂になっている白いマスに書ければクリア。失格者はホースの水をかけられる。BGMはテレビ映画 『バリバリ伝説 PartII 鈴鹿篇』。 当たって完パイ 攻撃軍がサイコロで数字を決め、1~6の数字が書かれたケーキを模したセットに出た目の数字のボックスに入って顔だけ出し、江夏豊が投げるパイに当たらなければクリア。数字が大きいほど距離が遠くなり有利だが、1を出してしまうと江夏が腕を伸ばして届く場所になるため、必然的に直接パイを喰らう羽目になる。しかも、仮に一番遠い6が出てもパイに当たることが多く、運を要するだけでなく江夏のコントロール力にも左右される。BGMはゲーム『スカイキッド』のアレンジ版。 天国と地獄 初回の関門でのみ登場した「ターザン渡り」の発展版。ロープにしがみつき、ターザンのごとく対岸に着地する。途中で泥に落ちると失格。『SASUKE』のターザンロープの原型とも言える。初期は直線状に進むだけのものだったが、後に「新・天国と地獄」としてリニューアル、円形の軌跡を辿るようにぐるりと回って対岸に着地するルールになった。BGMはオッフェンバックのオペレッタ『天国と地獄』。 だるまさんがころんだ 10名の挑戦者が巨大なだるまの着ぐるみを着て、子供の遊びの「だるまさんがころんだ」の要領で坂を上っていく。坂の上に到着した先着で数人(だいたい4名)が合格。鬼役(主に島田洋七扮する“ガキ大将”、初期はそのまんま東が担当)が挑戦者の方を向いているのに動いたら失格となり、坂の下へ転がされる。転んで自滅しても失格。先着ゴールされた場合も鬼役に転がされて失格。転んだ挑戦者の巻き添えをくって失格になるケースも度々あった。BGMはアーケードゲーム『ソンソン』メインテーマ。 アレンジとして、スペシャル版北海道予選での「じゃが芋さん転んだ」(着ぐるみをジャガイモ型に変更)がある。 戦場に架ける橋 板の上に腹這いになり、池の上に作られたローラーの付いたレールを滑る。チキンレースの要領で、緑の矢印が書かれたゴール地点にぴったりたどり着けばクリア。通り過ぎて池に落ちると失格。また、ゴール地点に届かずに止まると岡田正典扮する“海坊主”が出現し池に突き落とされその場合も失格となる。BGMは同名の映画『戦場にかける橋』挿入曲。 バリエーションとして親子大会で登場した、子が飛行機型のボードに乗り、親が尾翼を押してレールを滑らせゴール地点を目指す「かわいい子には旅をさせろ」がある。こちらでは海坊主は悪ガラスとなる。 親子の重み/愛の重み ペア大会(親子・カップル)限定ゲーム。水上に浮かぶシーソーの両端に2人で乗り、沈まないように歩調を合わせながら10台のシーソー全てを渡りきる。途中で池に落ちると失格。BGM 『女ざかり/ホリーとサンディ」 ローラーゲーム 芸能人大会(41回)で初登場。池の上にある複数の巨大な7本のローラー(芸能人大会は3本、第45回は5本)の上を落ちないようにバランスをとりながら渡っていく。BGMはアルバム『ゴジラ伝説II』の『怪獣大戦争マーチ』。 傷だらけのローラー 1本の巨大なローラーの上に乗り、足で転がし対岸へと進む。中間から坂の傾斜がきつくなる。たった3回で終了したが、たけし城のゲーム中で一番難易度が高いといわれている。『KUNOICHI』の「円柱乗」や『SASUKE』の「バランスタンク」の原型ともなっており、こちらも脱落者の多いエリアとして知られている。BGMはテレビ映画 『ゴールデン・チャイルド』。 カルタでお手柄 手の形をした巨大な着ぐるみに入って、読み上げられたカルタの取り札を他の人より早く取る(実際には札の上で倒れる)。初期の頃は1ゲームにつき挑戦者10人で行い、先着7人がクリア。後に挑戦者と妨害役のたけし軍団各5人ずつで行い、先着5人がクリア。読み手は城みちる(初回のみ金田一春彦)、判定はラッシャー板前、島田洋七、ポップコーン、亜仁丸レスリー等が担当。BGMはゲーム『スカイキッド』のアレンジ版。 バリエーションに、計算問題が出題され正解の数字の札を取る「カルタでお勉強」、イントロクイズ版の「カルタでドン」などがあった。また、スペシャル版では沖縄予選での「水中カルタでお勉強」(取り札がプールの底にある)、越後湯沢決戦での「温泉カルタ」(取り札が露天風呂の底にある)があった。 チャレンジ競馬 馬の着ぐるみとローラースケートを着用し、障害物コースでレースする。6人対戦でゴールした先着2人がクリア。BGMは『走れコウタロー』のアレンジ、実況役は初期は夏木ゆたか、後にナレーターの宮内が担当。本物の競馬同様写真判定もあった。出走者の中にたけし軍団のメンバーが1人混じり、彼より2着以内にゴールできないと失格になるという回もあった。 とびだせ青春! マシン(マラドーナッテンノ君)が高く放つサッカーボールをキャッチする。足場が泥沼(スペシャル版の北海道予選では雪上)なので動きにくい。BGMは太陽がくれた季節(ゲーム名の元ネタとなったドラマ『飛び出せ!青春』の主題歌)のアレンジ。 じゃじゃ馬ならし ロデオの馬型マシンに乗りながら、制限時間内に水鉄砲で紙紐が切れてコウモリ型の標的を落とせば成功。制限時間をオーバーしたり、ロデオから転落すると粉を吹き付けられて失格。BGMはテレビ映画 『Western(西部劇映画音楽集)』の「OK牧場の決闘 Gunfight At The O.K. Corral」。 まさかのドミノ 巨大な10数枚のドミノ牌の上を落ちないようにバランスをとりながら渡る。『筋肉番付シリーズ』の「スポンジブリッジ」や『KUNOICHI』の「倒連板」の原型ともなっている。難易度はかなり高く、1歩目ですぐ転落する挑戦者が非常に多かったが、中高生大会では身軽な故か比較的クリア率が高かった。 アレンジ版に、親子大会での「親子の絆」というドミノ牌が2列(子の方は小さめのドミノ)に並んでおり、親子が紐でつながれた状態で同時に渡ってゴール地点を目指すゲームがある。BGMはテレビ映画 「ラット・パトロール」。 君も宇野くん プロ野球12球団のユニフォームの着ぐるみを着た状態で、ポップコーンや亜仁丸などが打ち上げるフライをキャッチする。ゲーム名は、1981年の試合中の珍プレー(宇野ヘディング事件)で有名な元中日ドラゴンズ選手・宇野勝に由来。BGMはジェームス・ラストの『Vibrations』。 アレンジとして、スペシャル版鹿児島予選での『がんばれダイエーホークス」、京都予選での「ガンバレ!阪神タイガース」(いずれもバレーボールを網かごで受け取る)がある。 アニマルBANG(ドカン) 亜仁丸が所属していたパ・リーグ6球団のユニフォームを模した大きな着ぐるみ(「君も宇野くん」のものと同型)を着て、平均台を進みゴールを目指す。落ちたら失格。途中で亜仁丸の投げる振り子型の巨大野球ボールによる妨害が三ケ所あるが、その勢いは亜仁丸の気まぐれで左右されることが多く、加えてボールの勢いも強かったことからクリア率は異様に低い。BGMはテレビ映画 「アニマルのテーマ」。 跳んでおめでとう! 棒高跳びの要領で池をわたり、対岸に着地する。池に落ちると失格。オランダのスポーツ「フィーエルヤッペン」が元ネタ。BGMはテレビ映画 『ロサンゼルスオリンピック公式アルバム』より「Power」。 コリントでポン! 球状のカプセルの中に入り、巨大なコリントゲームを模したセットを転がる。ドクロのボックスに入ると失格。カプセルがどの方向に転がるか解らずほぼ運任せであった上、カプセルの速度が速く平衡感覚がなくなる上に先が全く見えないという挑戦者の恐怖感が強かったことからたけしからも不評(閉所恐怖症の挑戦者を気遣う発言もあった)であり、数回で終了。跡地は「どんぶらこっこ」となる。BGMは不明。 玉ったもんじゃない 巨大なコリント台の上からボールを落とし、下に駆け降りてダイブしながら鍋でボールをキャッチする。途中でのボールの位置は谷隊長(親子大会の場合は子供)がナビゲートしてくれるが、最終的にはボールが転がり落ちる一瞬が頼り。また、ボールを落とす場所を誤ると障害物にほとんど当たらず、階段を降りきる前にボールが落下してしまうこともあった。後にコリント台の先に半透明の板が設置され、ボールの位置がわずかながら分かりやすくなった。ダイブした先は泥沼で、成功しても失敗してもほとんどの確率で泥まみれとなるが、ごく稀に足元以外を一切汚すことなく成功する挑戦者もいた。本放送終了後に放送されたスペシャル版の九州予選では、有明海の干潟にセットが組まれた。BGMはテレビ映画『ドミニオン』。 引っぱり地獄 数本のヒモから1本選び壁の向こうの見えない対戦相手と綱引きをする。運が悪いと、金剛・丹古母・亜仁丸・馬之助の4人組、牛やブルドーザー等と対戦する羽目になる。運が良ければ、すがぬま伸や当時アイドルの畠田理恵、子豚等と対戦するということもあった。BGMはテレビ映画 【綱の選択中】アーケード『スクランブルフォーメーション』の「Dot Shooter」 【対戦中】服部克久『音楽畑2 Juicy and Crispy』の「じゃぽにか」。 ペッタンコ マジックテープ製の粘着スーツを着てロープにぶらさがり、対岸の壁に貼り付けばクリア。失敗すると亜仁丸扮する“蜘蛛男”やポップコーンから放水の罰を受ける。壁に貼り付いたものの剥がれて池に落ちて失格になる場合もあった。『東京フレンドパーク』の「ウォールクラッシュ」の原型とも言える。BGMは『ファースト・ミッション』。 まわってコマネチ 時計回りに回転する2本の平均台を渡りゴールを目指す。平均台から落ちたり、移動途中に天井から吊るされているドクロの壁に衝突したり、座った場合は失格。その後「まわってコマネチII」へリニューアルの際、粉のクッションが下に敷かれていたものが池に変更されたがこちらは2回で終了。なお、コマネチはたけしのギャグである。BGMはゲーム『ナッツ&ミルク』のアレンジ版。 ビーチボーイズ&ギャルズ 動くサーフボードに乗り、直線状のコース上下に配置されたサメ型・ウーパールーパー型の障害物をかわしてゴールする。途中で落ちるか障害物に引っかかると失格。後にまわってコマネチと合体し「まわってビーチボーイズ&ギャルズ」となった。 まわってビーチボーイズ&ギャルズ 回転する平均台の先に着けられたサーフボードに乗り、ウーパールーパー型の障害物をかわしてゴールする。池に落ちると失格。途中で島田洋七扮する“島娘”(一部の回ではポップコーン)のいる島に上がり、その端で再びサーフボードに乗るが、乗りそこねても洋七に池に突き落とされて失格となる。カップル大会ではスタート地点〜中間の島は男性が挑戦し、島〜ゴール地点は、島で待機していた女性が挑戦。途中で失敗すると、島で待機するパートナーも池に突き落とされる。BGMはザ・ビーチ・ボーイズの『サーフィンUSA』のインストゥルメンタル版。 がんばれホエールズ クジラのハリボテをかぶせた自転車を漕ぎ、凸凹道、シーソーがある曲がりくねったコースを通り抜ける。途中に黒色のバレーボール砲弾での妨害が入る(妨害役はストロング金剛と丹古母鬼馬二が担当)。途中で倒れたら失格。BGMはゲーム『スターソルジャー』のアレンジ版。スペシャル版京都予選では「南極物語がんばれホエールズ」としてスケート場氷上にセットが組まれた。 地震だ爺さん 男性は爺さん、女性は婆さんのカツラと衣装をつけた挑戦者5人ずつが重ねた座布団の上に正座し、起震車のような構造の部屋で規定時間が過ぎるまで地震のような激しい横揺れに耐える。大きな直方体のスポンジ上に座布団が重なっているため、非常にバランスは悪い。座布団は崩れても良いが、本人が床に接触した時点で失格となる。BGMはアルバム『ゴジラ伝説II』の『地球防衛軍』。 バリエーションに親子大会ではカメの着ぐるみを着た親の上に浦島太郎に扮した子供が乗る「地震だカメさん」、高校生大会では二宮金次郎の扮装をする「地震だ金次郎」があった。 スターボーリング ボウリングのピンの形をした着ぐるみを着て、ボウラーが転がす巨大ボールに耐える。倒れたら失格。10人ずつ挑戦し、ピンの位置は事前にトランプを引く抽選で決まる。後方両端の7・10番が有利とされている。足が縛られている上、男性はハンデとして後ろ向きに待機する。 初期はプロボウラー中山律子がボウラー役で出演した。後にボウラー役を担当した城みちるは1度の回で2回ガター(挑戦者10人×2ゲームの計20人は実質無条件で全員通過)を出すというミスを犯し、「おしおき洞窟」でクレーンで吊るされながら放水を喰らうお仕置きを受けた事がある。 アレンジ版として、スペシャル版北海道予選での「雪だるまさんがころんだ(雪だるまさんすべった)」(氷上で雪だるま人形1体の後ろに雪だるまの着ぐるみを着た5人が待機し、亜仁丸が投げる巨大パックに押されて台から落ちると失格。「スターボーリング」とは逆に、前方の1・2番が有利)がある。BGM 不明 街かどテレビ 名前の元ネタはテレビ番組の『街かどテレビ11:00』。2回目以降本家の司会である大木凡人が進行役に起用された。スナックバーを模したセットでカラオケを歌詞を見ずに歌うことができたら合格、アシスタントのバニーガールに迎えられて出口へ誘導される。歌えないとヤクザに扮した判定役(関山耕司・横溝貴之など)につまみ出され失格となる。 曲のジャンルは演歌、ポップス、フォーク、童謡、洋楽に至るまで幅広く、歌う曲目は完全に運次第。緊張のあまり歌えなくなったり、知らない歌を即興の替え歌や他の歌でごまかす者もいたが、判定役の裁量で合格となったり敢闘賞をもらった挑戦者も幾人かいた。初期ではたけしや家老が野次馬の客兼選曲兼判定役として顔を出していたが、次第に守備軍のメンバー=野次馬、大木→関山=判定役へとその役割が代わっていった。 スペシャル版の北海道予選ではヤクザ役の代わりに着ぐるみのタコの墨を顔にかけられた。「ラジオ体操第2」のBGMが流れ、体操をした挑戦者が合格になったケースもある。 番組末期ではスナックバーのセットが時代劇の茶店風のオープンセットに変更され、ヤクザ役は浪人侍(金剛・丹古母。失格になると顔面を墨で黒く塗られる)、バニーガールは茶店の娘(冬の陣III・鹿児島予選ではミス桜島が担当)、野次馬客はゴロツキ町人(渡嘉敷・大念寺)となった。 スターウォーズ 隕石を模したゴンドラに乗って進んでいき、待ち構える渡嘉敷・大念寺やたけし軍団の攻撃(黒いバレーボールの迫撃砲、光線銃)を避け、ゴールのたけし城前を目指す。挑戦者は光線銃で敵の的を打つかそのまま自分の的を撃たれずにゴールたどり着けばクリア。タイトルの由来はジョージ・ルーカスの映像作品『スター・ウォーズ』。
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