対戦フィールド
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「アクセル・ワールド」の記事における「対戦フィールド」の解説
対戦フィールドはソーシャルカメラに映る地形や建造物をベースに、ランダムで決まるさまざまなフィールド属性とそれを特徴づける外観が付与される。フィールドは地水火風木金の自然系と神聖・暗黒の8属性をベースとし、認識範囲の広さ、オブジェクトの破壊のしやすさ、トラップの有無など多岐にわたる特徴があり、場合によっては対戦相手との相性よりもフィールド属性との相性が重要になることも多い。なおフィールドの名称はバーストリンカー達が暫定的につけたものであるため地域差が生じることもあり、システム上は「フィールド・アトリビューション」の呼称に属性ごと(例:H=ホーリー系、E=アース系)のナンバリングがなされている。 通常対戦フィールド ブレイン・バーストのノーマルバトル(一対一の格闘)を行うフィールドのこと。システム的な名称は「ロウ・レベル」。1800秒、つまり30分の時間制限があり、対戦格闘ゲームのように相手のHPをゼロにするか相手よりHPが上回った状態で制限時間が過ぎると勝利できる。設定された対戦エリア(《戦域》)の境界線が絶対不可侵障壁となるため、その外には出られないようになっている。近くで観戦予約したプレイヤーの対戦があった場合、それを観戦することができる(ただし、対戦者は双方合意のもと妨害的ギャラリーを排除できる)。また観戦者を含むその場にいる者全員の承諾があった場合のみ、観戦者も戦闘に参加可能な《バトルロイヤルモード》へ移行することができる。 無制限中立フィールド レベル4以上のバーストリンカーのみが許可されるハイ・プレイヤー向けのフィールド。システム的な名称は「ミーン・レベル」。通常対戦フィールドとの違いは、フィールドにいるものなら誰にでも攻撃できる、時間制限が無い、離脱するのにポータルを利用する、エリア制限がない、痛覚が通常の倍である、エネミーがいる、死亡するとアイコンとなってその場に留まり外的な要因がない限り1時間後にその場で復活する、などである。 フィールドの基本属性は《混沌》で、一定時間が過ぎると「変遷」が起きる。またネット切断やニューロリンカー除装などで離脱した場合、通常対戦は問題なく行えるが、再び無制限中立フィールドにダイブするとバーストリンカーの現在位置ではなく消滅した座標に出現する。また、このフィールド内において破損した強化外装はポータルで一度離脱しない限り修復されない。ポータルは全ての区役所の1階などに設置されている。ポータルでの離脱が困難になる場合に備えて、事前にタイマーでネットから自動切断するよう設定してからダイブすることが基本になっている。なお、このポータルの直線上にある物体は、いかなる視覚系アビリティを持ってしても見通すことができないという仕様になっている。 現実世界のランドマークは、仮想世界ではダンジョンとなっている場合も多く、例として帝城(皇居)の東西南北に位置し《七の神器》のうち一番星から四番星までが安置されていた東京ドーム地下・東京駅地下・芝公園(東京タワー)地下・新宿都庁地下のダンジョンは《四大ダンジョン》と総称されている。ダンジョンはゲームシステム上では地上と別空間に設定されており、なんらかの理由で地上での移動が阻害されていてもダンジョン内部限定でその領域外へ移動できる。変遷(へんせん/トランジション) 一定周期(内部時間で短くて3日、長くて10日ほど)ごとに無制限中立フィールドの属性が変化する現象。変遷が起きると、倒されたエネミーや破損した建造物も再生する。同様に、死亡したデュエルアバターも1時間の復活猶予時間を待たずして復活する。ドロップしたアイテムなどもリセットされるが、プレイヤーホームの鍵などの重要なアイテムはそのまま残る。 自然系と暗聖系の出現確率はほぼ同値だが、稀に自然系カテゴリが連続して出現することがあり、その場合は後に現れる暗聖系ステージの属性純度が上昇するという法則がある。この性質を利用して長期予測をすることで、いつどのような属性のステージが出現するかをある程度推測することも可能。 属性一覧 氷雪(フィールド・アトリビューションW04) 自然系・水属性ステージの一つ。空一面をミルク色の雲に覆われ、分厚い氷で作られたあらゆる地形を純白の雪が覆っている。細かな雪片が降り続けるが視界は悪くない。フィールドの性質上火属性攻撃の効果は薄れてしまう。建物内侵入不可属性ステージの一つ。 霧雨 自然系・水属性ステージの一つ。雨のせいで遠距離視界が悪く、レーザー技にマイナス補正がかかる。 下水道 自然系・水属性ステージの中で最も人気のないステージ。町並みはアスファルトとコンクリートに包まれており、地下の汚く臭い水が流れる下水道を使わせるための徹底した仕掛けが幾つも施されている。各所にあるコンクリート壁のせいで地上の移動が阻害されているだけでなく、地上には破壊可能なオブジェクトがほとんどない代わりに、地下には破壊時に大量の必殺技ゲージを蓄えられる謎のドラム缶が配置されている。 水域 自然系・水属性ステージの一つ。足元が10cmほど冠水したステージで、建物は骨組みしか残らず心寂しい雰囲気を持つため「きれいな世紀末ステージ」の別名で呼ばれることもある。水のせいで足場が悪く、下手に走ったりすれば高確率で足を滑らせて転倒してしまう。 大海 自然系・水属性の中でも極致とされる超レアステージ。すべてが水に包まれており、水上に出るのはわずかに岩や孤島のみで、オブジェクトは稀に海底に沈没船がある程度。火属性攻撃やレーザーはその威力を大幅に削がれるという性質がある。当然非常に戦いづらいステージである反面、水中移動に適したアバターにとっては独壇場となる。 砂漠 自然系火属性最下位のステージ。 焦土 自然系・火属性下位のステージ。町並みは黒く煤け、建物の壁は消滅し、フロアは炭化した柱のみで支えられる。可動オブジェクトやクリッターは全く存在しない不毛の大地であり、《黄昏》ステージ以上にオブジェクトが脆いが、破壊しても必殺技ゲージがほとんど溜まらないのが特徴。 溶岩 自然系・火属性中位のステージ。 火山 自然系火属性上位のステージ。 紅蓮 自然系火属性最上位のステージ。四大迷宮の1つ「アマノイワト」は、フィールドの基本属性がこれに固定されている。 原始林 自然系・木属性ステージの一つ。建造物が巨大な広葉樹に変貌したフィールド。うっそうと茂る植物群が遮蔽物となって視界が悪いのが特徴的で、小動物オブジェクト(クリッター)が多く出現する。野獣級エネミー並みの巨大生物型オブジェクトの乱入が最も危険視され、彼らは卵を割った者に問答無用で襲い掛かる習性がある。 腐蝕林 自然系・木属性の有機系ステージの一つ。《原始林》とは異なる半ば腐ったような木々が生え、地面の至る所に踏み込んだだけで体力ゲージを奪う《毒の沼》が出現する。 草原 自然系木属性ステージのひとつ。燃えるような夕焼けと膝上まである金色の草の海に覆われたフィールド。 緩衝 自然系・木属性ステージの一つ。あらゆる地形オブジェクトが分厚く丈夫なクッション材に包まれ、車両までもがぬいぐるみチックなファンシー系というレアなステージで、容易に壊せない代わりに激突ダメージが少ないのが特徴。緩衝材にぶつかると強烈な反発力が生じるため、近接戦闘を得意とする者がうまく性質を利用すると絶え間ない連続攻撃を繰り出すことも可能。 魔都 自然系・金属性ステージの一つ。地面は石畳で建物は硬い鋼板で覆われる青光りする尖塔と化し、町並みは濃密な霧に包まれるという陰鬱で禍々しくも荘厳な雰囲気を持つ。地形トラップや野生クリーチャーは少なく、オブジェクトが異常に硬いのが特徴で、武装がなければ数cmの傷をつけることすら苦労する。 鉄鋼 自然系・金属性ステージの一つ。あらゆる地形がリベット打ちの鉄板で形成されている。地形オブジェクトが硬いために足音がよく響き、電撃や磁力による攻撃が強化されるという特徴がある。武骨で風情もないが、空だけは青く美しい。 黄昏(フィールド・アトリビューションHL06) 自然系・地属性、下位神聖系のステージ。可燃物が多いためによく燃え、地形オブジェクトはすぐに壊れ、夕焼け空なので薄黄色の淡い陽光が差し込むが意外と物陰は暗いのが特徴。 轟雷 自然系・風属性ステージの一つ。上空の黒雲の中には縦横無尽に雷が飛び交っているだけでなく、高度を少しでも上げると容赦ない落雷に襲われるのが特徴で、飛翔能力を持つアバターは持ち味を大きく損なう。また、壊れやすい金属オブジェクトを上空に投げることによって落雷を誘導することができる。 砂塵 自然系風属性中位のステージ。荒野ステージや風化ステージに似て建造物は巨大な岩窟群に変化し、空洞の隅に大量の砂が積もっているのが特徴。面倒なギミックやトラップはないが、たまに猛烈な砂嵐が吹き荒れ、無防備に呑み込まれると装甲と体力ゲージをがりがり削られて、そのまま死んでしまうことも珍しくない。 煉獄 暗黒系・有機系ステージの一つ。建物は生物的なぬめりや襞のある錆色の金属に覆われており、空は黄色の光りに満たされ、どす黒い雲がうねる。暗黒系ステージの中では実害が少ない方だが、不快な外見の金属虫が生息し、色つきのものは潰した時に毒をまき散らす、踏み潰した虫の体液に反応した別の虫がまとわりつく、ミミズ状の管から嫌な臭いの煙が噴出するといったギミックが存在している。 墓地 下位暗黒系ステージの一つ。夜のステージであるため暗いのが特徴で建物は廃墟と化し、至る所に墓碑が出現する。時折地面から死人の腕が生えて来て、対戦者の足を搦め捕ろうとする。 奇祭 中位暗黒系ステージの一つ。にぎやかなBGMが流れるというレアなステージで、無数の大型白熱電球に夜空が照らされ、実体を持たない人型のシルエットが蠢く。行動阻害型ギミックが多いのが特徴。 疫病 有機系の中位暗黒系ステージの一つ。一見すると《腐蝕林》ステージに似ているが建物が存在するという違いがあり、地面からランダムに噴き出す毒霧に触れることで疫病に感染し各種デバフに見舞われる上、デュエルアバターを介して感染が拡大していくという厄介なギミックがある。 大罪 邪悪度の高い上位暗黒系ステージの一つ。灰色の地面や建物の至る所から濃く濁った血が染み出しているのが特徴的なステージ。「直接物理攻撃で敵に与えたダメージの半分が自分に返ってくる」という特性があり、青〜緑系統やメタルカラーのアバターとは相性が悪い。 地獄(フィールド・アトリビューションUH01) 暗黒系ステージの中でも最も邪悪なステージ。あらゆるステージの中でも最凶最悪と呼ばれることはあり、数々の危険なギミックが存在する。その一つは「屋外全面ダメージゾーン」で、建物内とダンジョン以外の全ての地面が鋼鉄の棘、毒の沼、酸の沼、溶岩などに変化し立っているだけでダメージを受け続ける。さらに無制限中立フィールドでは巨獣級エネミーが邪神級と呼ばれる超強力なものに変化してしまい、まさしく「地獄」と呼ぶのにふさわしいものとなる。 極光 神聖系ステージの一つ。 霊域 神聖系ステージの一つ。空は光沢のある乳白色で、地上の建造物は神殿を思わせる純白に染まる。至る所に浮かぶ正八面体のクリスタルを破壊すると必殺技ゲージが大量に溜まり、無制限中立フィールドでは破壊時に稀にアイテムカードが出現する。 天界 神聖系ステージの中でも最も神々しいステージ。四大迷宮の一つ「コンラトリー・カセドラル」は地上の状態にかかわらずこのフィールドに固定されている。 世紀末 《大破壊後》をテーマとするステージで、道路は崩れ、辺りに置かれたドラム缶にはかがり火のように火が灯っている。ビル群は廃屋と化しているが、屋内に侵入することはできない。 風化 朽ちたコンクリートと錆びた鉄骨に覆われるステージ。そのため壊れやすいのが特徴。曇天の中で時折突風が吹き、砂塵が舞うためホコリっぽい。 工場 巨大な歯車やコンベアが動き回るステージ。蒸気機関型の機械オブジェクトを破壊することで必殺技ゲージを溜められるが、彩度の高い緑系統ほどの防御力がなければ破壊時に被ダメージがある。 荒野 植物オブジェクトも飛ぶ鳥も存在しないという、全ステージでも1位2位を争う「面白みのないステージ」。道路は枯れ谷と化して赤茶けた巨岩が立ち並び、空はホコリっぽい薄黄色に染まる。必殺技ゲージ充填用のオブジェクトも存在せず、乱立するかなり硬度の高い巨岩を破壊できるほどの近接型アバターでなければゲージを溜めるのも一苦労する。無制限中立フィールドでは官庁街のような高層ビルは巨大遺跡へと変化する。 繁華街 無数のネオンに彩られ、低く垂れ込める雲をライトやレーザーイルミネーションが照らす。建物は侵入不能領域に設定されている。高低差が激しくオープンスペースも少ないため、多人数の訓練やイベントには向かない。 月光(フィールド・アトリビューションHL05) 風景はすべて純白と化した非常に美しいステージ。建造物は荘厳な神殿建築に変化しており、地面は白く微細な砂に覆われている。夜のステージだが月明りで照らされるため明るく、トラップ型の地形効果やクリッターは存在しない。地形オブジェクトの強度は平均以下。音も遠くまで届くためオープンスペースではハイディングからの不意打ちはほぼ不可能。一方で影の中が非常に暗いため、遮蔽物のある所であるならば待ち伏せが容易になっている。無制限中立フィールドではエネミーの出現も少ない。 平安 その名の通り建造物は和風なものに変化し、空には星が輝き木々は鮮やかに紅葉している。 古城 建物の壁は一部が崩れて苔やツルが生えているステージ。沖縄エリアでは若干趣が変化しており、現地のリンカーからは《城趾(グスク)》ステージと呼ばれている。 暴風雨 渦巻く雲がかなりの速度で流れ、雨の強さが周期的に変化するのが特徴的なステージ。時折とんでもない突風が強さや向きがランダムに吹くことで、稀に細いビルなどの地形オブジェクトが自然に崩壊する危険性がある。また《霧雨》ステージ同様、遠距離視界が悪くレーザー技にマイナス補正がかかる。 塩湖 《水域》ステージに似た飽和濃度の塩水湖と、白い岩塩の岩山が存在するレアなステージ。塩湖は浅いが、鉄系のメタルカラーはものすごい勢いで錆びてしまうというフィールド効果が存在する。 宇宙 その名の通り宇宙空間を模した無属性ステージ。地形オブジェクトは脆い部類で、寒暖や匂いが存在しない。空間に点在する浮島に足をつけている限りは重力が発生するが、うかつにジャンプすると重力から解き放たれて浮いたままになってしまい、その状態で攻撃を受けると勢いを保ったまま飛んで行ってしまうので復帰が困難となる。無重力圏で近接攻撃をする場合も反作用を殺せず威力が半減してしまい、何らかの推進能力を持つアバターでなければ自由に移動できないため、必然的に遠距離攻撃型のアバターが有利になる。また空気(および酸素)が存在しないため火属性攻撃やガソリンエンジン、「飛行」アビリティは発動不能となる。 ショップ 無制限中立フィールド各所に存在するアイテム・ベンダー。映像記録に使う《リプレイ・カード》などのオプションカードや強化外装、仮想食品などをバーストポイントで購入できる。店の管理は《ドローン》と呼ばれるNPCが行っている。メタトロンによれば「小戦士(バーストリンカー)を選別するための装置」らしく、極力近づかない方がいいとされる。ドローン 無制限フィールドでショップの店員をしているNPC。金属のフレームやケーブルだけで構成されたロボットのような外見で、「ドローン語」とでも言うべき独自の言語を使う。無敵属性で体力ゲージが無く、デュエルアバターの側から攻撃を仕掛けない限りは危険な存在では無い。ミスター・スミス 無制限中立フィールドを放浪する《鍛冶屋》のドローン。膨大なポイントと引き換えに強化外装の作成・強化を行う。一度仕事をするとすぐどこかに飛び去ってしまうため遭遇頻度は低く、バーストリンカーの間では都市伝説となっている。作業するときは、下半身は金床へ、右手は巨大なハンマーへと変形する。 アイボリー・タワーの依頼で《ザ・ルミナリー》に耐熱性能を付与した後で調教され、オラクルと一緒にミッドタウン・タワー45階に拘束されていたが、クロウに救出され、彼の依頼で《ルシード・ブレード》に《炎熱属性無効》を付与した。 ブルローネ(Burlone) 『アクセル・ワールド/デュラル マギサ・ガーデン』に登場。 巨大な亀型エネミーの甲羅の頂上にある移動式ショップ。ラプターの談では「乙女の隠れ家的オシャカワショップ」とのことだが、土台のエネミーがかなり強く登坂するのは困難で、飛翔能力のあるデュエルアバターの力で上空から接近しなくてはならないため、バルキリーからは「辿り着くまでが特殊部隊の訓練以上に過酷」と評される。衣服などのほかに「ペルルジェラート」という食品アイテムも販売される。 プレイヤー・ホーム 無制限中立フィールド内では特定の区域・建造物を所有物として購入でき、そこを加速世界内の住居とすることができる。プレイヤー・ホームは対応する「鍵」が無いと内部に入る事はおろか視認すら不可能であり、また強固な破壊不能属性が建物全体に与えられる(強力な心意攻撃によって一時的に破壊することは可能)。アイテムとしての鍵は最初から2つ存在し、合い鍵を複製するシステムは確認されていない。楓風庵(ふうふうあん) 旧東京タワーの頂上に存在する、スカイ・レイカー所有のプレイヤー・ホーム。 緑の屋根に白壁の落ち着いた雰囲気のコテージ。 現実世界の東京タワーは2030年代初頭に観光地としての役目も終え立ち入り禁止の施設となっており、その関係で仮想世界でも屋内を移動することはできないため、自力でたどり着けるのはレイカーやクロウの様な飛行能力を持つ者や、アッシュやレパードの様な壁面走行アビリティを持つ者等に限られる。 鍵は2つともレイカーが所持していたが、2047年7月21日、コンラトリー・カセドラルに帰還する必要がなくなったメタトロンに一方が譲渡され、拠点として共同管理するという形になった。 桜夢亭(おうむてい) 新目白通り沿いの老舗ホテルの場所にあるセントリーのプレイヤーホーム。高い板塀に囲まれた、武家屋敷ふうの瓦葺きの平屋。大抵のステージでは敷地の南東の角に大きな桜が生えていることが名前の由来。 帝城(エリア00) 無制限中立フィールドにおいて現実世界の「皇居」に相当する場所に存在する。加速世界最高難易度のダンジョンであり、不可侵領域。周囲は不可視障壁が張り巡らされ通常侵入不可能であり、東西南北にそれぞれ存在する《門》を突破することで侵入することができるが、四方の門は4体の超級エネミー《四神》が守護しており、門に施された封印を解除するためには四神を全て撃破する必要があるのだが、誰一人として四神を撃破し突破した者はいない。加えて帝城内部には、神獣級のポテンシャルを持つ幾種もの警護エネミーが無数に存在し、そのあまりの困難さから、帝城攻略こそがブレイン・バースト第二のクリア条件ではないかと考えられている。主要構造物は破壊不能属性に設定されており、特に《九重の門》(四方門・本殿の正面扉・四大扉の総称)は常にリソースを使って情報を更新しているために加速世界中最高の優先度を持つため、第三段階の心意であっても破壊することができない。 かつての旧ネガ・ネビュラスによる侵入作戦は、僅か2分で全員が壊滅し、《四元素》の内スカイ・レイカーを除く3人のアバターが橋の奥深くで「封印」されるという惨敗に終わった(8巻にてアーダー・メイデン、14巻にてアクア・カレントがそれぞれ無事救出され、残るグラファイト・エッジは彼女たちより前に自力で無限EKから脱したが、逃げ込んだ方向が帝城内であるため未だ帝城からの脱出は叶っていない)。その内部には七の神器、《ジ・インフィニティ》、《ザ・ディスティニー》、そしてさらに最奥である《八神の社》には、最後の神器《ザ・フラクチュエーティング・ライト》が置かれている。《八神の社》には、《四神》すらも超える8体のエネミー《八神》が存在し、これを守護しているという。現時点で四神の猛攻を潜り抜けて内部への侵入に成功しているのはクロム・ファルコン、グラファイト・エッジ、シルバー・クロウ、アーダー・メイデン、スカイ・レイカーのわずか5名と「門から入ったわけではない」アズール・エアー、複数回出入りしているのはシルバー・クロウただ一人。 この帝城は、かつて存在したAA、CCのフィールドにおいても全く同様に存在しているという極めて特殊なダンジョンであり、いずれもハイエスト・レベルに至れる高位ビーイング達などでも一切知覚することができない空白地帯である。 その正体はかつてある仮想世界でおきた、今現在ザ・フラクチュエーティング・ライトと呼ばれている何かを巡る戦いで作り出されたその何かを封印するための要塞。他のダンジョンなどとは製作者が異なり、クリアされるために作られていないのが難易度が最高の理由。 コントラリー・カセドラル(エリア03-2) 通称《芝公園地下大迷宮》。《四大ダンジョン》の1つで、《四聖》の一体、大天使メタトロンがラスボスを務める。《七の神器》四番星、天権《ザ・ルミナリー》が安置されていた。地上の状態にかかわらずフィールド全体が《天界》ステージで固定となっており、聖なる神殿のようなエリアを天使型のビーイングが守護している。最奥部に到達するためには3つのパズルギミックを解き3体の中ボスを倒す必要がある。完全攻略の条件は「ステージギミックを使わずにメタトロン第一形態を撃破し、その内部から出現する第二形態をも倒す」ことで、攻略報酬としてメタトロンの力を限定的に得られる翼型強化外装《メタトロン・ウィング》が贈られる。真の攻略条件が知られていないため、未だかつて誰にも完全攻略されていないダンジョンとなっている。 アマノイワト 通称《東京駅地下迷宮》。《四大ダンジョン》の1つで、《四聖》の一体、大日霊アマテラスがラスボスを務める。《七の神器》二番星、天旋《ザ・テンペスト》が安置されていた。固定属性は自然系火属性最上位の《紅蓮》。 代々木公園地下大迷宮 神獣級エネミー、女神ニュクスが守護するダンジョン。かつては四大ダンジョンと並び称され「五大ダンジョン」の1つとされていたが非常に危険度が高く、加速世界の黎明期に行われた最初の大規模攻略で無限EKとなる者が続出したせいで封印されることとなった。 水戸芸術館 BBをアンインストールしたバーストリンカーを復活させるというアイテム《インソウル・コーパル》が安置されているというダンジョン。 現在はボスポラス・フォグが周辺を見張っており、内部にはなぜかすでに死亡しているグラス・モナークの《センチュリオン・マーチ》が警備を続けている。池袋に設置してあるキャスリング用の1体を除く99体のチュリオン達は現実世界で3年もの時をかけてエネミー狩りをしてレベリングを続けていたこともあって、全員が最大レベルの巨獣級エネミークラスの強敵へと成長、本来のダンジョンの難易度を上回る難攻不落の要塞と化している。センチュリオンはエネミーも侵入者も無差別に攻撃を仕掛けるよう設定されており、モナーク自身が招いた相手だろうが、単なる侵入者だろうが、どちらにしろ99体全てを倒さなければ最深部にはたどり着けないようになっている。 東京ミッドタウン・タワー 赤坂エリア西側に建つ高層ビル。施設内を最低料金3万円からの高級ホテルが占めており、一般的な中高生の懐事情ではビル内部からの攻略開始は困難である。 本来は一ランドマークにすぎなかったが、加速研究会によってISSキット本体がタワー内部45階に存在するポータルを塞ぐように置かれ、外部からの侵入者に対してテイム状態の《大天使メタトロン》(第一形態)がそれを守護しており、小帝城とも言える不可侵領域になっていた。 メタトロンの解放後は、ヴァルハラ・ダンジョンから連れてこられた複数の《エインへリヤル》が建物内を警備しており、45階でミスター・スミスとオーキッド・オラクルの本体が拘束されていた。 池袋地下迷宮 レギオン結成クエストの舞台となるエリア。アテナと名乗るAIに管理される。3段階の試練を成功させる必要があり、分岐点により4カ所までエリアが分かれているため攻略には基本的に最低4名のバーストリンカーが必要となる。 アキハバラ・バトル・グラウンド 秋葉原にあるアミューズメントビル「カドタワー」のローカルネットから、バーストリンカーのみがアクセスできる賭け闘技場。通称《アキハバラBG》。 観戦者はネット内に掲示された対戦者に決められた日時までにそれぞれ賭ける(金額の上限は300円まで。対戦の勝利者にはファイトマネーとして500円が支払われる)。内部でルール違反を行った者は、腕利きの用心棒に(対戦で)ネット内から叩き出される。 秋葉原を含む台東区エリアは本来黄のレギオン《クリプト・コズミック・サーカス》の領土だが、ここだけは絶対中立となっており頭首であるイエロー・レディオでさえ手を出すことは出来ず、「バーストリンカーの対戦の聖地」と呼ばれる由縁となっている。 ヘルメス・コード 東太平洋上に建設された低軌道型宇宙エレベータ。保安システムに日本のソーシャルカメラが導入されたため、ブレイン・バーストにも宇宙ステージとして登場した。地上150kmのボトムステーションへのポータルは東京スカイツリーに用意され、初登場時にはGMイベントとして《ヘルメス・コード縦走レース》が開催された。 東京グランキャッスル かつて《中央防波堤埋立地》と呼ばれ、現在は《令和島》と呼称される巨大な人工島の南西エリアに2045年にオープンした大規模テーマパーク。敷地の中央に屹立する巨大な西洋風の城《ハイムヴェルト城》は、都心最大級のランドマークとなっている。敷地は1km四方。 無制限中立フィールドでは《オシラトリ・ユニヴァース》の拠点となっている。 ハイエスト・レベル 通常の加速世界よりさらに高次元に位置する空間で「加速世界の全景を見渡せる場所」。メタトロンによると、通常はプレイヤーが到達することは不可能とされている。 ハイエスト・レベルに至ったプレイヤーは、加速世界内部のプレイヤーやエネミーの位置、そして現実におけるソーシャル・カメラの分布位置など、加速世界を構成する要素・情報そのものをより本質に近い状態で認識することができる。この場所では無制限中立フィールドですら停止して見えるほどの超高倍率で時間が流れている。「データの位置」が表されているだけの空間であるため認識できるのみで干渉はできず、アバターも実体を持っていないため物理攻撃は無意味。ただしアバターとそれに協力するビーイングとの間に形成されたリンクを切断するという方法でハイエスト・レベルから排除することは可能。このレベル内ではプレイヤーの認識は現実世界での加速コマンド発動時と似た状態となり、加速世界での動きが停止した状態に見える。なおアバターやビーイングは光の粒子で描画されるため、質感などは認識できなくなる。 また、BBと同時試行されていたAA、CCの二つの世界の存在・状況も、このハイエスト・レベルにて把握できるようになっている。 ビーイングに導いてもらった者をレベル1、ビーイングと遠隔感応してシフトできる者をレベル2、自力でシフトできる者をレベル3と称し、レベル3は別名《到達者》とも呼ばれる。 これまで独力でこの領域に達したバーストリンカーは存在しないとされており、実際に到達した者は全て意思疎通が可能な高位ビーイングの助けを借りている。現時点で、シルバー・クロウ、スカイ・レイカー、ブラック・ロータスがメタトロンの、ローズ・ミレディーがアマテラスの誘いによってハイエスト・レベルに到達しており、スノー・フェアリーが単独でのハイエストリンクを達成している他、グリーン・グランデも到達していると推測されている。 単独でのシフトには《極度の集中》が必要で、専用量子回路に過大な負荷をかけて例外的事象を引き起こさなければならない。単独でハイエスト・レベルへ到達するためには、無制限中立フィールドにおいて内部時間で数年単位の修練を積む必要がある。
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