建物全体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 02:57 UTC 版)
「ノートルダム大聖堂の火災」の記事における「建物全体」の解説
木組み構造の身廊・翼廊の屋根部分はほぼ全焼し、尖塔が崩壊した(修復作業中だった尖塔が焼けて崩落し、木材で骨格が作られていた屋根の3分の2が焼失した)。屋根に用いられていた鉛は火災により溶融した。一方、石組みのヴォールトは一部が崩落し、元の形を保った部分は材木の落下を食い止めた。溶融した鉛を含む燃焼物が身廊内に落下したが、身廊内への延焼は食い止められた。 13世紀のバラ窓は3つとも生き残った。 2つの塔と正面部は損壊を免れた。 フランス建設業協会のジャック・シャニュ(チャヌ)会長はツイッターで崩落した尖塔の先端に設置されていた青銅製の「風見鶏」(内側に、磔となり処刑された際にイエス・キリストの頭部にあったとされる『いばらの冠(フランス語版)』のトゲ1本、『パリの守護聖人』、『パリのディオニュシウスとパリのジュヌビエーブ(フランス語版)にゆかりの品』などを封入した雄鶏で、市民を守る意味を持った存在であり、フランスの象徴的存在だった)を持った現場の復旧活動中の作業員男性の写真を投稿し、「信じられない!協会に加盟する企業の男性が発見した」などの書き込みをした。この投稿内容はその後にフランス国内で話題となり、フランス文化省の報道官は2019年4月16日にル・パリジャンの取材に回答し、現場の復旧活動をしていた作業員が風見鶏を奇跡的にがれき内から発見して回収していたことを明らかにして、「恐らく修復可能だ」などと発言した。
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