鷹の爪団
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表向きはベンチャー企業を名乗っているが、正体は世界征服を企む秘密結社。イメージカラーは赤。 アジト(団員曰く秘密基地)は東京都千代田区麴町のとあるアパート(パイロット版では無人島)で、団員はそこで共同生活をしている。秘密基地となっているが、しょっちゅうデラックスファイターが出入りして食料やビールを勝手に飲み食いしている。『THE FROGMAN SHOW』の放映当時、この作品を製作したDLEの所在地が当時麹町だったが、現在は四番町に移転している。アパートでありながら、大掛かりな怪人製造マシンが収まっている。 元々は「竜の爪団」という名前だったが、第1期第1話におけるデラックスファイターの襲撃で大打撃を受けたのを契機に組織を刷新、現在の名前となった。『獰猛な猛禽類の爪で世界を鷲掴みならぬ鷹掴みにする』というのが由来だが、その名称が唐辛子の品種であることに触れたのは団員のフィリップのみで、他の登場人物は誰も指摘していない。NEO13話では総統が初めて結成した組織名が「黒い爪」団であり、ショッカーなどの秘密結社を連想させる数多くの戦闘員と怪人が所属していた(総統も黒い衣装を着ている)ことが明らかになった。 「人に地球に優しい世界征服」「くだらない国境を取り払い、世界をひとつに結び、疑いやいがみ合いや傷つけ合うことなく、格差をなくし、誰の子供も自分の子供のように愛する世界にするための世界征服」がモットー。かつての竜の爪団ではレオナルド博士がいなくても巨大マシンを数多く生産できるほど財力と技術力があったが、崩壊して鷹の爪団になってからは資金面では赤字続きで、団員旅行は年に1回だけしかできず、日常生活でも充分に食事を摂れず、金欠時の基本的な食事は新聞紙を茹でた鍋物や、綿埃や畳の切れ端やおがくず等、常人なら食べたら確実に腹を下す物がしばしば(ただし独立採算制のため個々人の資産には大幅な差がある)。劇場版第4作目では、浦出黒吉が「団員たちが明日にも世界征服できる能力を持っておきながら、指導者(総統)が底抜けのバカなお陰で、食費に悩まされる組織」と語っている。テレビ版第2シリーズ第10話では菩薩峠くんの人気で黒字となったが、激務で疲労している菩薩峠くんをプロレス試合に出場させたことで、各プロダクションから打ち切りや契約解除となってしまった上に、麹町の銀行からお金を貸せなくなり家賃が払えなくってしまう。鷹の爪団の吉田くんや博士は鷹の爪団を辞めてしまい、菩薩峠くんは両親のところへ帰るなどメンバーの脱退をしてしまう。そしてとうとうアパート住民や大家によって鷹の爪団は倒産。しかし総統や吉田くん、博士は故郷へ帰るための金が無く自立的な活動を続けていたが、フィリップや鷹の爪団の協力者(大家、デラックスファイター)により鷹の爪団は復活した。その後は、世界征服を果たすため邁進する日々を送っている。 総統(本名:小泉鈍一郎〈トリドン人名:ドニーチロ〉) 本作の主人公で、鷹の爪団の総統。55歳。誕生日は1月1日。栃木県今市市(現在は日光市)出身の日本人と言われていたが、劇場版第5作目で地球人ではなく、地球より遥かに遠く、銀河系で最も文明の発達が進んだ惑星トリドンで誕生したトリドン人の王子であることが判明する。間の抜けたところはあるが、吉田くんや博士よりはかなり常識的でしっかりしている、団員の保護者役。ツッコミ役にまわることも多い。容姿は三日月型の徽章がついた赤い帽子を被っており、尖り耳で茶色いスーツに赤いマントを羽織っている。当初は鼻の下にちょび髭を生やしていたが劇場版第9作目以降は細長い髭2本に変わった。『古墳ギャルのコフィー』における、桶狭間先生やコフィーのパパを合わせたような声が特徴。 人一倍臆病で涙もろいが、誰もが幸せに生きられる世界を作るために世界征服を企む。その為、フェンダーミラーなどの私利私欲の為に卑劣な方法を用いて世界征服を目論む者達や、ネマール星人などの他者の尊厳や命を顧ない世界征服を企む敵に対しては、真っ向からそのやり方を否定し、怒りを露にする。しかし恐怖を感じると声が裏返り、危険に陥ると「優しく殺して〜!」「キリングミーソフトリー!」など自暴自棄な弱音を吐き、「わしらは歌とお菓子が大好きな世界征服組織なだけなんです!」と命乞いをする。 アルバイトをしているものの、上記の様に金欠時はおがくずやわたぼこり、砂糖水等を主食としている。 本人が語るには世界征服に取り組んで23年とのことで、アメリカのコピー機メーカーで働いていた頃に、納品にNASAの宇宙センターへ出向いたところ、シャトル内の不足機器の取り付け作業員と勘違いされ、NASA職員に無理矢理スペースシャトルへ乗せられる。その時に宇宙から見た地球の美しさに感動する一方、スペースシャトルに搭載されていたアメリカ軍のキラー衛星を目撃してしまう。これをきっかけに「誰もが幸せに生きられる世界を作るため」と世界征服を目指すようになったが、この決心を妻に話した結果、離婚を切り出される。 テレビ未放映話では33年間別の会社で働いていたことになっており、社長の奥さんに「水ギョーザに似てる」と言ったのが原因で解雇された。総統の本名が小泉であることも判明したが、没エピソードであるため本編との矛盾が発生する。しかし、Twitter上で本名が小泉鈍一郎(どんいちろう)であるとプロフィールに書き込んでおり『ハイブリッド刑事』の特報では総統の本名が小泉鈍一郎とクレジットされている。NEOでも小泉鈍一郎の名が何度か出てきている。 初めて結成した組織は「黒い爪団」で、23年前からデラックスファイターと戦っている。それから何度か組織を刷新し、前身組織「竜の爪団」(パイロット版では「蜘蛛の巣団」)をデラックスファイターによって壊滅させられ、その後組織名を鷹の爪団に改めて現在に至っている。竜の爪団の時から「ドラゴンヘッド」や「空中戦艦」などの兵器を作って積極的に世界征服を企んでいた。 吉田くん(本名:吉田“ジャスティス”カツヲ) 21歳。2015年2月13日までは24歳。『菅井君と家族石』からの使いまわしキャラクター。誕生日はFROGMANの結婚記念日と同じ7月27日 2015年2月13日までは2月14日生まれ。鷹の爪団の戦闘主任で、怪人製造マシン完成後は怪人製造の担当主任も務める。竜の爪団の頃から戦闘員教育係として組織に参加していた古参メンバーでもある、お母さん思いの青年。常に眉間に皺が寄った目つきの悪い顔立ちで、ボサボサの茶髪に赤いシャツとマスク、水色のズボンを着用。父親とは死別しており、弟が二人(次男のフォートレスと三男のギガンテス)いる。 第9話では竜の爪団に入団する以前は国内最大手の鳩会社に就職していたと語っており、鳩と会話できるがリストラの煽りをうけて解雇された。その後、某広告会社にくじ引き入社していた期間もあるようで、その経験を活かしてかテレビ第2期で放送されていた勝手にTVCMの第6回では総統たちに隠れて助っ人営業マンとして活躍していた他、.jpでは「山の上広告会社」に月給3,000円と水飴4kgの報酬で働いている様子が描かれている。 島根県吉田村(現雲南市)の出身。よく「島根」という言葉を口にしていることから「島根の吉田くん」と呼ばれることもある。自己紹介の際にも「島根の吉田です」とよく言う。この設定を活かし、島根県庁からは「しまねSuper大使」に任命され、島根県内に配布された防犯ポスターのモデルなどの活動をした。2009年(平成21年)10月25日に島根県雲南市で開催された卵かけご飯のイベント「第5回日本たまごかけごはんシンポジウム」においては同市から特別住民票の交付を受けている。この住民票では本名が「吉田“ジャスティス”カツヲ」、生年月日が「昭和60年2月14日」、住所は「島根県雲南市吉田町たたらば1番地」となっている。 Hな本(エロ本)が好きで、度々ネタにしている。エロ本を読む時には「おか、おか、お母さーん」「ミ、ミツコーっ」など、興奮して身近な女性の名前を叫ぶ癖がある。命乞いをする時には「許して下さい!Hな本を差し上げます!Hな本を差し上げます!」や「もうHな本は読みません!もうHな本は読みません!」と言っている。 物事を比較する際に、島根県を引き合いに出す癖がある(例「島根より大きい」「まるで島根県」など)。 背が低く、幼少時代から全く身長が変わっていない事から子供と間違えられているが小人症である。身長は90cmくらい。好物は好物はカレーライスとカツ丼とカツオ節。 戦闘主任だけあって、行動力こそ確かなものであるが、言動や思考力は小学校低学年レベルな上、そそっかしい性格の為、日常生活や作戦問わず、常に底抜けに無責任な行動をして、総統をはじめとする周辺人物を振り回す。 両手を鉤爪のような形にして体の前に出し、手首を上下に振りながら「た〜か〜の〜つ〜め〜〜」とうめく「鷹の爪ポーズ」の考案者であり、このポーズは作品を象徴するものになっている。 200年前の先祖は薩摩出身、450年前の先祖はオランダの商人ダーヨシであることが判明したが、吉田くんと同じくHな本で興奮していた。200年前の先祖、100万年前の原始人、30億年前のバクテリアでも同様であった。博士曰く、他の生物とは違う独自の進化をたどっており、30億年前から今の吉田くんと変わらない顔をしていた。 鷹の爪団第1回総統選挙では見事一位になったが、すぐにその座を小泉元総統に譲り渡した。その理由は「毎回デラックスボンバーで狙われるのが嫌だから」というものだった。 「THE FROGMAN SHOW DS 〜だってしょうがないじゃない〜」ではデラックスドーターと婚約していたり、エンディングのNG集では「ニンテンドーDS Lite」ではなく「ファミリーコンピュータ ディスクシステム」、「スーパーファミコン」、「バーチャルボーイ」といった過去の任天堂のゲーム機を出している。 初期の没企画作品「寿司BAR店長」では吉田くん似のキャラクターのデザイン画が存在する。 劇場版の第5作のラストでは、ナーガマルが道連れとして母船の自爆装置を押し、脱出の際、空を飛べる様になっていたデラックスファイターが背中に一人しか乗せられないと分かると、無理矢理総統とデラックスファイターを逃がして自分は残ると決意し爆発。死亡したと思われたが、ドコデモ島根を持っていたために生還した。 普段の口調はフィリップや菩薩峠、デラックスファイターやフェンダーミラーなどの敵役に対しては荒っぽく一人称も「俺」だが、総統や女性、目上の人や視聴者に対しては敬語で一人称も「ボク」である。 よく「コングラチュレーション ウェルカム トゥ ジャングルじゃないか!」などと意味不明なことを話すこともある。 レオナルド博士(本名:レオナルド・デカ・ヴィンチ) 実写での出演:佐野史郎(劇場版第5作目) 40歳。第2話初登場。誕生日は6月6日。レオナルド・ダ・ヴィンチの子孫で、自称人間だが、外見や行動はデフォルメされたかわいらしい熊で、いつも上半身に白衣を着ている。鷹の爪団に所属する研究員だが基本的には外部契約。べらんめえ口調で口が悪く、鷹の爪団の中では最も凶暴で考えていることも腹黒い。そのため「金払いが良い」という理由でデラックスファイターの下請けを日常的に行っていて、それによって鷹の爪団が被害を被ることがある。その一方で女性には優しく、相手が自分を騙していてもそれを事前に察知していて、そのうえで優しく受け止めるという男らしい一面を持っている。見た目が熊であることを指摘されると脊髄反射的に襲いかかるため、団員の間では「熊」という言葉は禁句になっている。しかしその反面、川で鮭を捕ったりサーカスのメス熊にプロポーズするなど、熊としか思えない行動を取ることがある。第4話で若返ったり歳を取ったりした際には、パンダや白熊、サナギ、そして3D風(ポリゴン調のキャラ)の熊になっていた。泣き上戸で酔うとひたすら泣いている。 長年怪人製造の研究に携わり、低コストで容易な怪人開発を可能にした。また機械や兵器の開発能力にも長けており、100円ショップで売っている材料だけで宇宙船を、ティッシュペーパーから原子炉を、昨日の晩の残り物から駆除不可能なコンピューターウイルスを作ったりと、その技術力はもはや錬金術レベルで、吉田くんからも「殆ど冗談みたい」と評されている。後半からは「そういうと思って」と都合よく便利なマシンを製作していることが多く本当にそこまで予測していたのかは謎。NEO以降のテレビシリーズや.jpでは、総統や吉田くんが「○○できるマシンとか怪人とかないかね?」と聞くと、博士が「そういうと思って」と言ってマシンや怪人、薬品をすぐに出し、吉田くんが「流石、博士!天才すぎー!」と言うのがお約束になっている。 外見と名前のモチーフはレオナルド熊で、初期のテレビシリーズにおいて博士が鷹の爪のポーズの後に「イシクラッ」と言うのは、レオナルド熊が一番長くコンビとして連れ添ってきた相方の石倉三郎から取られている。 テレビ版第1シリーズ第9話で菅井家の5人に皮を剥がされた上に食材として食われてしまい、残骸が集まって再生したが、小さくなってしまった(劇場版以降ではいつの間にか元の大きさに戻っている)。 蛙男商会の本では大学時代に上記の『古墳ギャルのコフィー』に登場する桶狭間先生が親友であることが明かされている(詳細は不明)。 『レオナルド博士とキリン村のなかまたち』にも起用され、登場している。タワーレコード渋谷店にて催されたトークショーでは、博士を模した着ぐるみが披露された。 劇場版ではいつも着ている白衣にポケットが2つつき、ボタンが3つになっている。 劇場版第3弾の終盤ではその正体が、ヴィンチ家が人類の発展に貢献する知識の源である「プロメテウスの宮殿」であることが明らかになった。 発明とは別に、笑のセンスが非常に高いらしく、作中で、時たまジョークや漫談を披露して総統達を大爆笑させている。鳴き声しか聞こえず、内容は不明だが、聞いている人が、話の題や内容を笑いながら言う(「ウミウシ詐欺」「嫁入り5秒前」「多機能トイレの花子さん」「四ツ谷エスカレーター」「恋人が変人」等)。また、フリップ芸を行うこともある。披露する時は、大概プレゼンや怪談を披露する際だが、本筋を離れて披露し、総統等に目的と違うと、突っ込まれる。それに対して、「おんなじようなものだろ」と返す。 わかりにくいが、その声は吉田君の声質を音声加工した物である。 菩薩峠(ぼさつとうげ) 声:オタマジャクシ(劇場版第2・3作目のみ) 4歳(カウントダウン以降は5歳)。第3話初登場。 謎の超能力少年。誕生日は8月24日。苦手な食べ物は魚(一方でNEOのED「ポルカ de 鷹の爪」では寿司を食べようとしているシーンが有る)。大きな目に紫色の肌をしているが、肌が紫色なのは超能力少年だかららしい。おでこに血管が浮き出ている。まだ言葉がうまく話せないため、「パパ」など簡単な単語しか喋れない。総統を「パパ」、吉田くんと博士とフィリップを「お兄ちゃん」と呼んで慕っている。強力な超能力の持ち主で、地球の自転を反転させたり、九州と北海道を入れ替えるなど朝飯前と言われるほどの能力を持っている。.jpでは巨大化し自衛隊を蹴散らし、NEOでは異星人の艦隊を撤退させたり、デラックスファイターの関節を無理やりな方向に曲げたり、戦争に乗り出そうとしている某国の大統領の気を変えさせたりなど、さまざまな面でその能力が発揮されている。 鷹の爪団で唯一の左利き(ただしNEOのED「ポルカ de 鷹の爪」や、MAX25話では右手で箸を持っている)。鷹の爪団の中で最もデラックスファイターのことが嫌いで、第1期テレビシリーズの第10話「クリスマス大作戦」(テレビ未放映)では、デラックスファイターからのプレゼントを露骨に拒否している。デラックスファイターの方もその圧倒的な力を恐れている節を見せ、鷹の爪団の中でも菩薩峠だけは絶対に怒らせない様にと細心の注意を払っているという。 作者のブログでは、菩薩峠のモデルはオタマジャクシとされている。 第3話「菩薩峠君 登場!」ではフェンダーミラー将軍に拉致されて生物化学兵器研究所に監禁されていたが、そこへ忍びこんだ総統たちと出会い脱出、その後鷹の爪団の一員になる。第11話「ファイナルアタック前編」で鷹の爪団員が機動隊に確保されている間にフェンダーミラー将軍の部下の研究員に再び連れ去られ監禁されてしまうが、別室にて腕を拘束されていたデラックスファイターを助け、自力で脱出した。最終話で無事本物のパパとママに再会し、菩薩峠が母親似だったことが判明する。 劇場版ではいつの間にか鷹の爪団に戻ってきており、3部作全てでオープニングに登場する鷹のマークをデザインしたペンダントを付けている。 短編作品「お〜い!菩薩峠君」にも登場しており、デザインした当初はただの気持ちが悪い少年という設定だった。 .jp第1話で、菩薩峠は「お友達感覚」で加入させたメンバーだったことが判明した。 なお、作中では「菩薩峠くん」と呼称・表記されていることがほとんどで、呼び捨てにされることは稀である。 フィリップ(本名:岡本和夫) 27歳。鷹の爪団の外部契約戦闘員。誕生日は3月10日。吉田くんと同じく『菅井君と家族石』からの使いまわしキャラクター。島根から上京してきたが、吉田くんに強制的に組織に入れられた。元パンテラのボーカリスト、フィル・アンセルモをモチーフにしたパロディキャラクターで、英語表記のイニシャルは「F」ではなくPhilipの「P」。 頭をスキンヘッドにし、赤いタンクトップを着用して、腕全体に入れ墨を彫り込んだいかつい容姿。手は常にファックサインのような形にしているが、立てているのは中指ではなく人差し指で(菅井君と家族石では実際に中指を立てている)、見た目とは裏腹にマイクを使わないと話せない小心者。しかしテレビ版第1シリーズ第4話にて若返りマシンに入った際、中学生時代、髪型をリーゼントにセットして、盗んだバイクで走り出し、信じられぬ大人との争いを繰り広げ破壊活動をする典型的な不良で、小学生時代にはいつも「ウンコー!」と叫んでいるガキ大将だったことが判明する。団員の中で最も表情の変化が少なく、吉田くんが「爪」と書くつもりで間違えた「瓜」と記されたマスクで顔と頭を隠している。大型スピーカーで増幅した絶叫をぶつけ攻撃するデス声が特技で、飛来するミサイルや刑務所の壁を破壊するほどの威力があるが、総統の命令でテレビ放映時には禁じ手にされていた。メンバーの中では最も常識的な思考を持つが気が弱いので上手く意見できず、総統からは「ダメな奴は何をやってもダメ」と言われており、のけ者扱いされることもある。 鷹の爪団の宿敵(時には味方)であるデラックスファイターに憧れており、テレビ版第1シリーズ第5話で夢の中での正義の味方デラックスフィリップとして活躍しているところを「夢のぞき機」で総統に見られてしまい、鷹の爪団をクビにされた。その後「ピザ屋」や「100円ショップ」「大家の手下」としてアルバイトしていたが、神経新型ガスをばら撒くというニュースを見たときは大家、デラックスファイターや民間人、そして政府に誤解を受けていたのにもかかわらず刑務所行きにされた総統と吉田くんを助け、再び鷹の爪団に復帰した。鷹の爪団復帰後も、未だに正義の味方としての夢を諦めきれずにいる(webシリーズ57話より)。 テレビ版第1シリーズ第4話で老化マシンに入った際、フィリップだけが墓石となり、第4話が製作された日の半年後の2006年(平成18年)10月20日が没年月日と判明する。墓石に記された日付の通り劇場版で墓石になってしまう。 劇場版2作目以降では、レオナルド博士の手によりスイッチ一つで幽霊になったり人間になったりするリモコンが開発され、都合の良い時に人間に出来る半霊半人にされてしまった。 『秘密結社鷹の爪 カウントダウン』では、第3話にて総統代行に任命され「お前ら、クビ!」という大胆な改革案を指示したところ、再び鷹の爪団をクビにされた。その後は本屋「BOOKお麩」でアルバイトを始めた。店長としての実績を見せ、部長に異例の昇進を果たしたことを皮切りに出世を重ね「フィリップDEATHホールディングス」という会社の社長に就任。大企業の若きリーダーとして多角的経営に乗り出した。本屋のアルバイト時代に百合(ユリリン)という恋人ができ、後に結婚。劇場版第5作目ではラストに彼女から妊娠したと告げられた。百合からは「フィリリン」と呼ばれている。鷹の爪団の世界征服の理想にかける想いは総統に勝るとも劣らない。現在、鷹の爪団の大株主。 劇場版3作目では死ぬと増えてしまうことが明らかになった。 NEO以降では、幽霊になれることが役に立ったこともあるが、食事やイベントなどでは幽霊にされて除け者にされ、総統には辛辣な言葉を浴びるなど、すぐ落ち込むことの方が多い。百合には結婚後に幽霊であることを告白するが、彼女には普通に受け入れられた。 外伝『むかしの吉田くん』では、吉田くん以外の団員の話は一切語られないが、フィリップにおいては和夫とフィリップは同一人物だと劇中で語られている(和夫青年を参照)。 劇場版第1作目で総統の別れた妻との間に生まれた子供と同姓同名であることが判明するが、劇場版第5作目でフィリップ自身は自分の父親は総統だが、総統はそのことを気づいていないと語った。但し、総統に自分が息子である事を隠している理由は不明。 『DO』では、フィリップDEATHホールディングスという会社の会長となっている。他のメンバーが不在のため、一日総統に任命される。総統達は全く期待していなかったが、本社に連絡して「オペレーションT」を発動。社員総出で出撃し、世界各国を瞬く間に制圧するほどの軍事力を秘めていることが明らかとなる。
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鷹の爪団(メカニック)
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鷹の爪団
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アニメ『秘密結社鷹の爪』に登場する鷹の爪団とのコラボレーション企画「世界ナカヨク」を2012年7月から実施。キデイランドでコラボグッズを販売。
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