裏返り
裏返り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/15 09:36 UTC 版)
「キスダム -ENGAGE planet-」の記事における「裏返り」の解説
後に「裏返った」キャラクターについて記載する。裏返りの詳細は後述の用語の項を参照。 七生 愁(ななお しゅう) 声 - 中村悠一 本作のもう一人の主人公で、N.I.D.Fのパイロット候補。血液型はAB型。冷静沈着な優等生だが芯は熱い。争いを避けるため、対立する前に一歩引く優しさを持つ。悪く言えば、全部自分の中に抱え込んでしまうタイプ。哀羽と同名のため、同僚達は彼を「七生」と呼んで区別している。哀羽と由乃の関係は知っているが、由乃に好意を抱いている。哀羽とは良き理解者であるものの由乃への独占心、同僚としての友情といった複雑な感情を持つ。 第3話ではネクロダイバーとして自分の力に戸惑う哀羽を叱咤し、奮い立たせた。しかしその後ハーディアンに襲われ、ハーディアンに丸飲みにされてしまう。 死者の書の光を浴びていた影響により、自分を喰ったハーディアンの能力を得て復活。由乃と共に行動する。第12話でハーディアンの巣に向かった乃亜を間一髪で助け、その後第13話にて哀羽とも再会、ハーディアン相手に共闘した。哀羽の記憶を失い不安定になった由乃を守るため、恋人「シュウ」の振りをしており、由乃を名前で呼んでいるものの、敬語は相変わらず。その直後ハーディアンの毒を受けてしまった由乃の解毒剤を入手するため、決死の覚悟でハーディアンの攻撃をくぐり抜け、バイオ関連施設へ向かう。そこで乃亜や哀羽と再会するが、由乃の記憶が戻るのを懼れ哀羽と敵対する。しかし、哀羽との激しい戦闘の最中ハーディアンが出現、ハーディアンを倒すため犠牲となった哀羽から由乃を任される。その後衰弱した由乃を救うため竜宮城へ向かう途中、玲の襲撃に遭い由乃と離れ離れになる。何もできないままハーディアンの襲撃を受けていたところで哀羽と再会し、約束を守れなかったことを謝罪した上で由乃のことを託し、玲の攻撃から哀羽をかばう形で海の中で消え去った。 しかし、肉体は失ったものの精神は残り、樹の体を借りて玲やベルゼブに向かっていく。 竜宮城へ向かう際にイエラから「あんたは人間だった」と言われた。これは、裏返りになっても人としての心を失っていなかった七生に対する思いだと予想される。 また、第25話で哀羽と同化したらしく、余塵節では2人が同化したような姿で現われている。 猪尾 亜久里(いお あぐり) 声 - 川田紳司 N.I.D.F.のパイロット候補。血液型はA型。 哀羽に劣らない問題児。良く言えば素直、悪く言えば口の悪さが災いして周囲とトラブルが絶えず、哀羽との喧嘩は日常茶飯事だった。しかし哀羽とは喧嘩するほど仲がいいといった関係で、気も合っていたようだ。一方的に哀羽をライバル視していたが、身体能力やコクピットアーマーの技術は敵わなかった。 性格は女好きで奔放。燻の裸を見た逸話もある。パイロットになった理由はモテたかったから。生への渇望も虚しく、哀羽達の中では最初に食い殺されてしまうが…。 死者の書の断片の力と強力な意思によって、自分を喰ったハーディアンの能力を得て復活。海辺の町サルファハーンにて哀羽と再会する。その力で死者の書を奪い自らが伝承者になろうと哀羽と激戦するが敗北。和解するような発言を残して息を引き取った。 出門 狼騎(でもん ろき) 声 - 乃村健次 N.I.D.Fのパイロット候補生。血液型はO型。燻も認めるリーダー格。財閥の御曹司。以前、世界のトップ企業が集まるパーティに行く予定だったが彼は行かず、空港で狼騎が来るのを待っていた家族はそのためにテロに遭い、亡くなってしまう。この事件以来、約束を守ることに固執するようになった。 配属当時は厳格な態度を取っていたが、徐々にリーダー心を見せて行く。忠誠心が強く質実剛健、規律と命令には厳しい頑固者。しかし、人情家でもあり燻や隊での信頼は厚い。生への渇望も虚しく、ハーディアンとの戦闘で死亡する。候補生内では最優秀で、燻の言動からすると、彼が伝承者になるはずだった。 後に、死者の書の影響により復活した。復活後は崩壊した世界の中で「ネクロダイバー」を名乗り、レジスタンスの仲間達と救助活動を続けていたが、共に行動していた仲間の大半を失ってしまう。これにより仲間の信頼を失うも積極的にハーディアンを攻撃しようするが、仲間を守りきれず、生き残りの仲間に責められて逆上し暴走。自らの手で生き残りまで虐殺してしまった。その後、哀羽と再会。忌わしいハーディアンの力を持ち、暴走する危険もある裏返りから生まれ変わるために伝承者になろうと死者の書の力を求め、哀羽と戦闘を繰り広げる。その力で哀羽を圧倒するが、哀羽に自らの矛盾を突かれ動揺。敗北する。最後は己の罪を認め、本物の“救世主”を哀羽だと信じこの世界の未来を託して自害した。 桐井 冬音(きりい とおん) 声 - 井上麻里奈 N.I.D.Fのパイロット候補で最年少。血液型はAB型。童顔で少女のような容姿をしており、狼騎が女と間違えるほど。しかし満更でもない様子。“鈴音”という妹がいたが亡くなっている。狼騎との会話によると、パイロット候補達の付き合いは4年であるらしい。誰に対しても親しみをもって接する性格。悪戯好きでもあり第14話ではその悪戯が本領発揮されていた。酒癖が悪く酔うと普段では考えられない行動に出る。 誰からも可愛がれ守られてきたため、自分も誰かを守りたいという気持ちが人一倍強い。ハーディアンとの戦闘で死亡かと思われたが…。 後に死者の書の影響により復活。雪原の中で倒れた自分を介抱した人々が自分が意識を失っている間に虐殺されたことにショックを受けており、そのせいで意識を無くした時に人間を虐殺することを恐れていた。その時に唯一生き残った記憶を失った少女と出会い、冬音は自分の妹の名前であった“鈴音”という名前を与える。虐殺の実際の犯人が冬音か鈴音か、冬音はどう認識していたのか、劇中の描写でははっきりしない。 その後ハーディアンに取り込まれた鈴音を守るため、再会した哀羽と敵対。最終的にはわざと攻撃を受け、鈴音を道連れに海中深く沈み死亡した。魂は鈴音と共に幸せそうな表情で消滅した。 まゆら / 鈴音(りんね) 声 - 戸松遥 雪原の中で倒れた冬音を介抱した少女。オープニングや1話で避難する一般人の中に一瞬登場していた。記憶喪失となり冬音に助けられ、鈴音という名を与えられた。以後冬音を慕う。キャストの表記によると本名はまゆら。ごく普通の少女かと思われたが、1話で死者の書が発動した際にその光を浴びていたらしく裏返りであった。立ち寄った村を破壊し冬音の元から去る。その後哀羽達に拾われサラディン号に乗船するが、さらわれてハーディアンのブレインとなり、冬音に道連れにされ死亡。その魂は冬音と共に幸せそうに消滅していった。
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