政党関係者
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「コペンハーゲン (デンマークのテレビドラマ)」の記事における「政党関係者」の解説
新民主党 ベント・サイアウー(演・ラース・クンゾン) 新民主党所属員。元穏健党副党首。ビアギッテ前内閣の元財務大臣。財務大臣辞任後は、ビアギッテ前内閣の元政策担当広報官。ビアギッテの親友で右腕。しばしば対立もするが、基本的にはビアギッテに常に的確なアドバイスをする良き盟友。穏健党内だけでなく政界全体からの信頼も厚く、EU議会委員に任命された時は、当時の前首相のヘセルボーから「全ての道はサイアウーに通ず」と言われるまでに大絶賛された(その直後に倒れ辞任)。しかしその前に、新保守党党首のヴュボネ・ケーアと不倫関係になったことがあると、ラウゲセンに暴露される。そのヴュボネとのスキャンダルと労働党の圧力によりシーズン1、終盤で財務大臣を辞任する。そしてシーズン2で、ビアギッテにEU議会委員に任命されるが脳梗塞で倒れ、土壇場で辞任してしまう。だが、のちに退院し、議員に復帰。南北カルーン交渉では特別顧問としてビアギッテ達に同行する。シーズン3でも友としてビアギッテを支え、穏健党党首選でもビアギッテを応援したが敗北し、穏健党内の立場が弱くなる。その後、カトリーネからビアギッテが新党を結成することを聞かされ、阻止のためヤコブと共に「新民主党」本部を訪れ、穏健党副党首になるようにビアギッテを説得するが頓挫し「新民主党」本部を去る。その後、ビアギッテの信念に負け、40年も在籍していた穏健党を離党。ビアギッテ率いる新党「新民主党」議員となる。その後「新民主党」候補として、総選挙に出馬するために必要な署名集めの活動を精力的に行い、6話で「新民主党」は総選挙出馬可能な公認政党の一つとして認められた。8話では、ビアギッテが決めた「新民主党の宣言」に対し「俺達を殺せるね」と自身らを皮肉った。10話では、総選挙で楽々当選した。その後、ビアギッテからトアセンに持ちかけられた「重大なオファー」を打ち明けられる。最後の最後まで親友としてビアギッテを支え、見守った律儀な人物。 キャステン・サイアウー(演・ギッテ・シェムリ・アップ) ベントの妻。専業主婦。シーズン2、2話でEU議会委員にベントが最有力候補に挙がっていることに危機感を感じ、わざわざ首相府まで来てビアギッテにベントをEU議会委員にしないように請願する。実はその前にクルーセとも話しており、そのクルーセにだけベントの脳卒中のことを伝えていた。だがそれをクルーセが握り潰したため、ベントがEU委員に任命され倒れてしまう。病院に来たビアギッテに激怒し、ビアギッテは全ての真相を知ることになる。 ヨーン・ビアテルセン(演・イェンス・アルビヌス) シーズン3にのみ登場。新民主党所属議員。元穏健党幹部。同性愛者。ベジタリアン。ビアギッテ前内閣の元教育大臣。「新民主党」の経済、教育、環境、税務政策顧問をそれぞれ兼任する超エリート。ビアギッテに穏健党に復帰したいと請願され、それを快く承諾する。ビアギッテ政権崩壊以降、穏健党が「燃え尽き症候群」になったことを嘆き、ビアギッテの穏健党党首選立候補を支持する。穏健党党首選で壇上で演説し、ビアギッテ支持を明白にした。その後、穏健党を離党。ビアギッテ率いる新党「新民主党」議員となる。その後、3話で銀行員のアナセンからの莫大な「新民主党」への支援との引き換えに、金融経済政策マニフェストの原案に関してアナセンに指図され、法人税の4%の減額を提示する。しかしビアギッテに反対され、全てが反故にされ、アナセンとの関係も絶ってしまう。同じ「新民主党」員にも関わらず、ニーテとはいまいちソリが合わない。6話でソーレンに経済政策顧問の座を奪われるが、ソーレンが「新民主党」からの立候補を断念し、政界進出を断念すると、再びその座も取り戻す。9話ではTV2の低俗かつ奇妙な選挙特番に出演し、どこまでも「新民主党」のPRに奮闘する熱血漢。その苦労が報われたのか、その後の10話では、総選挙で楽々再選された。その後も連立に関して、ビアギッテに的確なアドバイスをする。 エーリック・ホフマン(演・クリスチャン・ハイケン) シーズン3にのみ登場。新民主党所属議員。新保守党元副党首。ショーカー大学元講師。TV1の番組のインタビューで、移民法厳罰化改正案に猛反対したビアギッテに共感し、わざわざ自宅にまで出向いてビアギッテに花束を渡す。移民法厳罰化改正案に実は反対だったが、党首ヴュボネや新保守党の方針に逆らえず賛成してしまった。反対の理由は自身の妻がエチオピア人の弁護士であり、デンマークの現行移民法ですら居住許可が下りないためである。別居中の妻と同居し、家族全員で暮らすことが、法律上可能なスウェーデンのマルモへ移住することも考えている。その後、ビアギッテに説得され妻と息子のためもあって、27年間在籍していた新保守党を離党。ビアギッテ率いる新党「新民主党」議員となる。7話で、自身の選挙ポスターを「不味いワインを飲んだ後の顔」と表現し、自身を皮肉った。10話では、カトリーネが提案した「新民主党の美味しいキャンディ」を配るという奇妙な選挙運動を展開する。その甲斐があったのかその後、総選挙で楽々再選された。 ミセス・ホフマン シーズン3にのみ登場。エーリックの妻。弁護士。エチオピア人。デンマークの移民法が原因で致し方なくロンドン在住。夫エーリックと息子はコペンハーゲン在住で別居状態。エーリックの元にいる息子に対し「移民の子供だと間違われないように、パーカーを着ないように」と言っている。エーリックやビアギッテ達と共に「新民主党」結成の記者会見に同席した。移民法厳罰化改正案を廃止し、移民法緩和化改正を求め、夫と息子と共に家族全員がデンマークに在住できる法整備を求める。5話でもデンマークの売春の現状について、夫エーリックに対し多大な情報提供を行う。 ナディア・バラザーニ(演・ローラ・アレン・ミュラー) シーズン3にのみ登場。新民主党所属員。証券会社の元チーフアナリスト。証券会社DIRファンドの元理事。パキスタン出身の移民。新民主党に入党した後は、主に北ユートランド地方で活動している。TV1の新たなビジネス番組のコメンテーターとしてピーアが起用した。登場早々から「景気は悪化し、デンマークをはじめ欧州諸国は金融危機を全く脱していない」と言い放ち、さらに「大企業のCEO達は不況を脱したと言っているが、単に株主のご機嫌を取ってるだけだ」と痛烈に批判した。それを見たヨートは怒り、トーベンに命じ、ナディアはコメンテーターをクビになってしまう。のちに「新民主党」の考えに共感し入党する。ヨートとトーベン曰く「パキスタンの災い預言者」と秘密裏に侮辱された。イスラム教徒であるにも関わらず、移民やイスラム原理主義には厳しく進歩的で、デンマークの価値観を重んじる右派思想の持ち主である。10話では、総選挙で初当選を果たした。 ソーレン・ラウン(演・ラース・ミケルセン) シーズン3にのみ登場。新民主党の選挙対策コンサルタント。経済政策アドバイザー。コペンハーゲン大学の経済学教授。経済学者。ケンブリッジ大学の研究者二人と共に、ノーベル賞候補者にまで登り詰めた超エリート。エーリックと大学の同期。元極左派の社会主義者。旧東ドイツの法制度を崇拝していた。かつて存在していたデンマーク共産党の元党員。いくつもの労働市場審議会委員を務めていたこともある労働分野のエキスパート。ヨーンに代わり「新民主党」の経済政策顧問になる。いずれ行われる総選挙に「新民主党」から立候補する。出馬に関してはヨーンを除き、与野党問わず誰もネガティブなことを言わないほど、支持を集める超インテリ。しかし30年前には「デンマークも共産主義の独裁政権になればいい」とまで言っていた危険思想の持ち主でもあった。エクスプレスにもその過去を揶揄され「共産主義がデンマーク政界へ」や「親モスクワの党の先兵」や「旧ソ連のスパイ?」とまで侮辱された。青年の頃、暴力革命まで信仰していて、なおかつレーニンの霊廟に行き、レーニンに祈りを捧げたこともあるバリバリの元共産主義原理主義者。カトリーネに旧ソ連のシンボルマークのバッジをあげるなどユーモア溢れる一面もある。しかしその後、自身の昔の親友ゴート・コポーズが旧ソ連共産党直下の情報機関・秘密警察である「カーゲーベー(KGB)」に所属していたスパイだと報じられ、自身も旧ソ連のスパイだったと疑われ窮地に立たされる。だが元「カーゲーベー」のスパイ代表、バシーリの全面否定により疑惑がデマだったとわかる。しかしその後、ヨーンの知人のクワトから、デンマーク共産党党員時代に当時のソ連大使館のパーティに出席していた女性数人と関係し、なおかつ同じ大学の同期でそのパーティーの出席者の一人だったイーダと5年付き合い妊娠させたが、その後流産してしまい鬱病になり自殺をしてしまったことを暴露される。このスキャンダルが原因となり、総選挙への立候補を断念し「新民主党」を去る。しかし7話では突然解散総選挙となり、総選挙の争点が経済政策となったために、以前選挙候補者だったコネもあり「新民主党」の選挙対策コンサルタントとなる。その後、カトリーネと恋仲になり関係を結ぶ。その後、いろいろあったが、最終的にカトリーネをヨーナスやエマに紹介し、家族同然の関係になる。 ヨーナス・ラウン(演・ルー・ディマン・ストベデルク) シーズン3にのみ登場。ソーレンの息子。エマの弟の長男。父ソーレンとカトリーネの関係を察している。最終的にカトリーネを家族と認める。 エマ・ラウン(演・アマリー・デルエルプ) シーズン3にのみ登場。ソーレンの娘。ヨーナスの姉の長女。ストックホルム在住。父ソーレンとカトリーネの関係を察している。最終的にカトリーネを家族と認める。 ニーテ・ブック(演・ジュリー・アウネーテヴァン・クリステンセン) シーズン3にのみ登場。元新民主党所属議員。元穏健党所属議員。アルバツロン地方南部出身。穏健党党首選後、ビアギッテに共感しカトリーネに説得され、ビアギッテ率いる新党「新民主党」議員となる。その優秀さで討論番組「ジレンマ」では、移民政策に関し国民党副党首をまくしたて圧勝する。かつて穏健党員だった頃に穏健党総会の後、クルーセと関係を結んでいたことがある。その後、8話では「衝撃の事実」が発覚する。そして「新民主党」を離党する事となる。その後10話で、総選挙に穏健党から出馬するが落選し、政界を去る。 穏健党 ヤコブ・クルーセ(演・イェンス・ヤコブ・チューセン) 穏健党党首。ビアギッテ前内閣の元EU担当大臣。シーズン1・2では眼鏡をかけていたが、シーズン3では眼鏡を外し、コンタクトレンズをつけてイメチェンしている。シーズン2、2話でビアギッテにEU議会委員にベントを推薦する。その通りベントがEU委員になると空いた穏健党副党首の座を手に入れる。がビアギッテに会う前のキャステンから「ベントが以前、脳卒中になったから絶対EU委員にしないでくれとビアギッテに伝えてくれ」と言われていたのに伝えず、その結果ベントが倒れてしまった。さらにエクスプレスに「ベントの脳卒中のことをビアギッテは知っていた」というデマを流し記載させ、ビアギッテを潰し自身が穏健党党首、首相になろうと画策していた。それを知ったビアギッテが激怒し、その責任を執らされる形で副党首を辞任させられ、ベントの代わりにEU委員になりブリュッセルに飛ばされることに。EU担当大臣も辞任。その後、シーズン3では政界を引退したビアギッテに代わって穏健党新党首に就任した。その後は首相に返り咲いたヘセルボーや自由党の言いなりで、実質ヘセルボーの手下と化していた。政治的信条も穏健党員にも関わらず、ヘセルボーと同じくらい右派。それを見かねたビアギッテに「政界に復帰するために穏健党に復党させてほしい」と請願されるが断る。ビアギッテが政界を引退した後は、穏健党内の「事実上の独裁者」と化しており、彼に逆らう者は誰もいない。それを見せつけるが如く、穏健党党首選の最中に退席し首相府へ向かい、ヘセルボー首相と経済政策法案について直接交渉し、穏健党寄りに進展させる。そしてそれをTV1放送を通し党首選会場のスクリーンに映し、党首としての威厳をアピールするという宣伝戦略を発揮した。その後、穏健党党首選会場に戻り演説し、ビアギッテの持つ政治観念を「海岸沿いの高級住宅地の社会主義」と皮肉った。その後、僅差でビアギッテを破り、穏健党党首に再選される。その後、ベントからビアギッテが新党を結成することを聞かされる。それを阻止するためベントと共に「新民主党」本部を訪れ、ビアギッテに穏健党副党首のポストを用意する。しかし断られてしまい、最後ビアギッテに宣戦布告をして「新民主党」本部を去る。以前、穏健党総会の後、ニーテと関係を結んでいたことがある。その後も一貫してへセルボーに従属し、中道政党だった穏健党を完全に右派の自由党の傀儡政党にしてしまい、穏健党を死に体化させてしまう。しかしその後行われる解散総選挙では、ある「新民主党内にいる穏健党のスパイ」を使い、選挙対策も相まって一貫して「新民主党」の政策を盗用し、ビアギッテを潰しにかかる。自由党をはじめとする保守陣営に付きながらも、左派連合一派の「新民主党」の政策を盗用し左派の支持層も掻っ攫う、蝙蝠のような卑怯漢。9話ではカスパーに、自身の過去についての「重大情報」をリークされる。しかしカトリーネが暴露を取りやめたために、世間には公表されずに終わった。しかしビアギッテに会場の党首討論会でも、TV1の選挙特番でも、徹底して言い負かされ敗北し、多大な醜態を晒す。その後、10話の総選挙で穏健党は大敗し、穏健党内はおろか政治家としての立場も失くす。その後責任を取り、穏健党党首を辞任する事となる。 ヘンリック・ケイアスオー シーズン2、2話にのみ登場。穏健党所属議員。新EU担当大臣。EU担当大臣を辞任したクルーセの後任。 ヘニング・ヨハンセン シーズン3、1話にのみ登場。穏健党支部長。クルーセの右腕。穏健党内で絶大な影響力を持っている。彼の工作の結果ビアギッテは、穏健党党首選でクルーセに敗北してしまう。 イェンセン シーズン3、1話にのみ登場。穏健党所属議員。ビアギッテが「新民主党」に入ってくれるのではと模索するが、断ってしまう。 労働党 ビャアン・マロット(演・フレミング・ソーレンセン) 労働党元党首。ビアギッテ前内閣の元外務大臣。長年に渡りラウゲセンの盟友であり、傀儡でもある。労働党内や他党もおろか、デンマーク国民からの信頼も皆無と言われ、周りから蔑まれている。だが長きに渡りラウゲセンの傀儡の副党首だったため、ラウゲセンの党首辞任により、労働党新党首に選出される。ビアギッテが首相に就任すると、自身は外務大臣に就任する。しかしシーズン2、3話で労働党内やマスコミのバッシングに耐え切れず、労働党党首と外務大臣を辞任。労働組合のトップとして、労働者特別年金制度の廃止に最後まで反対したが、願い叶わず廃止された。 トローウルス・フクセンハーベン(演・ラース・ビルグマン) 労働党前党首。ビアギッテ前内閣の元法務大臣。デンマーク屈指の名家の一つ「フクセンハーベン家」の4代目当主である。代々の世襲議員でもあり、現在のトローウルスで当主同様に4代目である。シーズン1、初期では盟友のラウゲセンの多数の差別発言メールを暴露し、ラウゲセンを裏切り失脚させた。そして首相になったビアギッテおもねり、自身が法務大臣になる。その後、7話で発覚した団結連盟本部盗聴事件で自らの地位を守るためにリンデンクローネを貶め、ビアギッテを裏切る。8話でラウゲセンにゲイだと暴露されるが否認。シーズン2では、3話でビャアンが労働党党首を辞任した後、新党首と新外務大臣に就任する。その後、ゲイのハニートラップにかかり盗撮され、4話でその証拠写真をラウゲセンに突き付けられ脅され、そのことを含めビアギッテに全てを告白する。ビアギッテには「全てを世間に公表するべきだ」と言われたがその後も悩み続け、最期は行き場を無くし、コペンハーゲン郊外で自殺。自殺に使用した物は、最期に会ったビアギッテから盗んだ「睡眠薬丸ごと一箱」だった。 ハウス・クリスチャン・トアセン(演・ビャールネ・ヘンリックセン) 労働党党首。ビアギッテ前内閣の元防衛大臣。軍隊びいきの典型的男性優越主義者(反フェミニスト)で、女性を軽んじる言動が目立つ。シーズン1、9話でデンマークの軍事産業「トライデント社」の兵器を購入する際に当社関係者から高額な接待を受け、自らの名前が彫られた高額な散弾銃を2丁受け取った。これをハネがエクスプレス誌でスクープし「賄賂だ」と大問題になった。この問題によってデンマーク世間のビアギッテ内閣に対する見方が厳しくなり、ビアギッテがフィリップの「トライデント社」関連企業である「ベア・エレクトロニクス社」の北欧支部CEO就任を辞退させるはめになり、夫婦の離縁の決定打となる。ビアギッテ夫妻離婚の元凶。その後、シーズン2、3話でビャアンが労働党党首及び外務大臣を辞任。その後、新労働党党首及び新外務大臣になったフクセンハーベンが4話で自殺したため、5話で新労働党党首及び新外務大臣に就任した。シーズン3で、野党に転落した後も労働党党首で居続け、7話でヘセルボーが解散総選挙をすると発表すると、野党第一党の党首として再度、与党第一党党首かつ首相のヘセルボーと全面対決する事となる。しかしへセルボーとの討論に完敗し、他の野党はおろか労働党内からの信頼も薄い。しかし労働党の強さが光り、結局ビアギッテらに首相候補として支持される。10話では、自身の党首としての立場を守るために、ビアギッテに対し「重大なオファー」をする。 ペアニレ・マセン(演・シト・ペテロ・エイガー) 労働党副党首。ビアギッテ前内閣の元社会・男女平等大臣。気が強く勝ち気な女性でビアギッテら同じ女性でも容赦がない。カスパー曰く「革命時には真っ先に逃げだしそうな人物」。シーズン1、5話で企業の「クオータ制度推進法案」をクリトゴーに倣い推進。クリトゴーが産業大臣を辞任した後は、自身が代わって産業大臣に就任。同時にビアギッテ前内閣の首脳部である「政策調整委員会」の役員の1人にもなる。その後、シーズン1、10話で辞任したサイアウーに代わり財務大臣に就任。さらにシーズン2ではビャアンの党首辞任とフクセンハ―ベンの自殺によって労働党副党首の座を手に入れ、順調に成り上がる。2話でEU議会委員になりかけたが、最終的にベントからクルーセになり頓挫。シーズン3では、5話で深刻な問題と化した売春に対し「売春は女性に対する犯罪」であり買春した側に厳罰を科すべきと主張し、国民党などの右翼与党にも積極的に厳罰化を打診する。その後、社会福祉委員会委員長として自身が開いた売春に関する公聴会においても自身のシンパや共鳴した有識者達で固め、一切自身の考えに対する異論を許さないなど、ファッショ的な一面もある恐ろしい女性。しかしTV1の番組で、自身が信頼していた「デンマークの売春に関する統計」が捏造改竄だとビアギッテに暴露され、結局自身が進めていた売春禁止は頓挫する。 パーリー・ピーダセン(演・クラウ・スベン) シーズン1、3話にのみ登場。元労働党所属議員。ラウゲセンの盟友。ビアギッテ前内閣の初予算のアフリカへの支援金に反発し、可決に必要な過半数の議席を、自分達が反対すれば反対多数で否決出来るのをいい事にバンクと共に反対を表明した。予算案に賛成する代わりに自らの選挙区の地域に高速道路を引くようにとビアギッテ内閣に圧力をかける。その後は病院も建ててくれと要求し傍若無人ぶりを発揮する。ビャアンに叱責されると労働党を離党し無所属議員に、TV1の番組に出演した際にも「アナと家族」の話を出し、ウルリックの追及をかわすやり手。最後は新保守党に予算案を賛成され過半数に達し可決してしまい、自身の反対票が無意味になり立場を失う。 バンク・ホーシング(演・タビジェメ・ヨンソン) シーズン1、3話にのみ登場。元労働党所属議員。ラウゲセンの盟友。パーリーに共鳴し共に予算案反対に回り、労働党を離党し無所属議員となる。が、新保守党に予算案を賛成され、自身の反対票が無意味になり立場を失う。 ホルガー・ブローザセン(演・ニールス・ウェヤデン) シーズン2、6話にのみ登場。労働党所属議員。当時、フクセンハーベンが法務大臣から新外務大臣に就任した際に、代わりの新法務大臣に就任。サルトムが要求するデンマーク少年法厳罰案に、多少の理解を示す。 リーサ・スティーニ(演・ジュリー・クリスティ・アンセン) 労働党報道部の職員。シーズン1、初回の労働党主催のパーティーでカスパーと出会う。その後シーズン2、6話でカスパーと再会。その後も、カスパーに会うために頻繁に首相府を訪れ、カスパーと関係を結んでしまう。それをロッテが知り、破局のきっかけとなる。 団結連盟 アネソフィ・リンデンクローネ(演・セイゲン・エゲホルム・オルセン) 団結連盟党首。元市民活動家。ビアギッテに政界に行くように勧められ、政治家になり、その後、政党党首にまで登りつめた成り上がり者。ビアギッテの盟友だったが、団結連盟は閣外協力の立場だったために、ビアギッテ前内閣ですら大臣にはなれなかった。シーズン1、7話の公安による団結連盟本部を盗聴された事件に関し、管轄していた法務大臣のフクセンハーベンを問い詰めるが、逆に公安が盗聴していた「へセルボー首相(当時)の子供を誘拐しよう」という内容の、自らの過去の暴言を収めたテープを暴露され大騒ぎになり、追及は頓挫した。ビアギッテの盟友だったが、その団結連盟本部の盗聴事件後は疎遠に。その後、シーズン2、6話でTV1の番組でサルトムと移民政策に関し対決したが、まくしたてられサルトムに敗北した。9話では、ビアギッテ内閣が進める「民間[健康保険の税控除の廃止」を早めるように要求する。だがビアギッテはそれに応じず「徐々に廃止するのが嫌ならヘセルボーを支持すればいい」と言われ、ビアギッテに対する要求を取り下げた。シーズン3でも、党首で居続け、7話で野党のリーダーであるはずの労働党党首トアセンではなく、ビアギッテに野党のリーダーとして引っ張って行って欲しいと話すなど、ビアギッテに対する信頼や友情がいろいろあっても一切揺らいでいない律儀な人物。10話では、ウルリックに「団結連盟と新民主党は連立できるか否か?」と聞かれると「やぶさかではないが」という態度をとった。 アイチャ・ナグラディ(演・フディマ・トゥラン) 団結連盟前党首。イスラム教徒の移民出身議員。リンデンクローネの盟友。無愛想でビアギッテの社交辞令も無視する。ラウゲセンにメールで「視界に入ると吐き気がする」や「反民主主義の広告だ」等と秘密裏に侮辱された。シーズン3ではシーズン2との間に行われた総選挙で落選し、政治家の地位を失っている。その後は団結連盟事務員となっている。 緑の党 アミーア・ドゥーイアン(演・ダリ・サリム) 緑の党前党首。ビアギッテ前内閣の元気候・エネルギー大臣。元政治家。カスパー曰く、マスコミが大好きなイケメンで高学歴のイスラム教徒。環境問題だけでなく、外交交渉でも活躍する。シーズン1、8話でラウゲセンに「無類のプレイボーイ」と暴露された。シーズン2、5話で自らの力に限界を感じ、党首を辞任しのちに議員も辞職し政界を引退。だがその後も7話と8話で、民間人として南北カルーン交渉で活躍する。 サラ・ドゥーイアン アミーアの娘の長女。ボール遊びが趣味。 カーステン・ビアー(演・ヨハネス・リイラー) シーズン3にのみ登場。緑の党党首。党首を辞任し、政界も引退したアミーアの後任の新党首。絶滅危惧種の保護政策を全面に打ち出す。7話で、リンデンクローネに同調し、ビアギッテに野党のリーダーになって欲しいと請願する。党首討論会ではヘセルボーに「いつまで二酸化炭素排出量の割り当てを先送りにするつもりだ?」と詰め寄った。しかしへセルボーに「その財源は一体どこから?」とあっさり返される。10話ではラウラに「緑の党のあのつまらない人」と秘密裏に侮辱された。 自由党 ラウス・ヘセルボー(演・セーレン・スパニング) デンマーク元首相及び現首相。自由党党首。デンマーク最大の大企業「クローネ産業」をはじめ、様々な産業界、財界に人脈を持つ政界屈指の大物。妻ディスベトとは長きに渡り、仮面夫婦の状態である。シーズン1、初回でその妻ディスベトのために公金を横領し、その証拠となるレシートをカスパーに盗られ、それを渡されたラウゲセンに公の場で暴露され、旧来の国民の不満も重なり、その後の総選挙で敗北。首相の座をビアギッテに奪われる。その後は、首相の座を奪い返そうと画策。のちの総選挙で勝利しシーズン3では再び首相に返り咲く。ビアギッテが去った後の穏健党と新党首クルーセと蜜月状態となり、政権基盤を盤石にする。ビアギッテ達が新党「新民主党」を立ち上げても「党」として認めず、「新民主党」所属の議員達を「無所属議員達」と吐き捨てた。だがのちに「新民主党」を「党」として認める。5話では、最後までセックスワーカーの権利を認めず、他の納税者達とは違うというスタンスを貫き「人身売買と戦う警察の特別捜査班の設置」以上のことは認めなかった。7話で、突然解散総選挙を行うことを宣言し、デンマーク中を大混乱させる。その後、選挙ポスターに、ビアギッテ達のと共に悪質な落書きをされた。10話ではヴュボネと共に総選挙に勝利したビアギッテと秘密裏に会談し、連立を打診した。 ディスベト・ヘセルボー(演・イーダ・ドウィンガー) ラウスの妻。デンマークのファースト・レディ。夫ラウスとは長きに渡り、仮面夫婦の状態である。麻薬中毒者で極度の買い物依存症。シーズン1、初回で度重なる浪費により、自身のクレジットカードが使えず、買い物が出来なくなったため、当時の首相だった夫ラウスを呼び出し「欲しいコートとバッグを買ってくれ」とゴネる。その結果、財布を忘れた夫ラウスに公金を不正使用させてしまう。ヘセルボー政権崩壊の元凶。その後の総選挙でラウスが首相の座から降ろされ、同時にファースト・レディの地位を失うが、シーズン3で再びラウスが首相になったことから、自身も再びファーストレディの地位を得る。 オーレ・デール(演・クラウ・スリース・オスタゴラー) シーズン1にのみ登場。自由党元広報員。へセルボーの元秘書。へセルボー政権時代の元スピンドクター。既婚者で子供もいたが、カトリーネと不倫関係にあった。カトリーネと2人で密会している最中に突然の心臓発作で死去。その時、偶然持っていたへセルボー首相の公金不正使用のレシートを、カトリーネが呼び出したカスパーに偶然見つけられ盗まれる。自身の死去がへセルボー政権崩壊の序章になってしまった人物。 ニーナ・デール(演・カヤ・ブリュエル) シーズン1にのみ登場。オーレの妻。2話でオーレの葬儀に幹事として出席し演説し、オーレの素晴らしさやオーレとの思い出を語った。カトリーネとオーレの不倫は薄々勘づいており、3話ではオーレの墓に花を添えたカトリーネと偶然会い、カトリーネに対し「オーレは私の夫なの。帰ってちょうだい」と大激怒する。この出来事からカトリーネは当時お腹に宿していたオーレとの胎児を堕ろすことを決める。夫オーレ亡き今、それでも二人の子供を女手一つで育てる強い女性。 インガ・ハンセン(演・メッテ・コレング) シーズン1、2話にのみ登場。自由党所属議員。ビアギッテと組閣について話し合うはずだったヘセルボーが何故か来られなくなったために、急遽ヘセルボーの代役として指名された女性議員。それに激怒したビアギッテに「組閣準備会なんて無いとヘセルボーに伝えて、今組閣を話し合ってるの。党首として時間が割けないなら、自由党抜きで進める」と吐き捨てられ、自由党事務室に帰らされてしまう。 チャルーテ・メフデル シーズン3、6話にのみ登場。自由党の経済政策顧問。TV1の番組で「新民主党」の経済政策顧問のソーレンと対決し、徹底して言い負かされ完敗する。 新保守党 ヴュボネ・ケーア(演・ジェニー・フンスチュー) 新保守党党首。ヘセルボーと共にビアギッテから政権を奪い返す。保守的で気が強くお堅い性格ではあるが、シーズン1、3話で予算案に関し条件付きでビアギッテに協力するなど適度な寛容さもある。8話で以前ベントと不倫関係になったことがあるとラウゲセンに暴露される。9話でもトアセンの賄賂問題に際し、野党党首の立場であるにも関わらずあまり批判せず、武器購入に際し積極的にビアギッテ前内閣を支持した。シーズン3では首相の座に返り咲いたヘセルボーにおもねって、与党党首の地位を獲得した。7話では、TV1の党首討論会でウルリックに文句を言うなど、気の強さやお堅い性格は全く変わっていない。10話では、ヘセルボーと共に総選挙に勝利したビアギッテと会談し、連立を打診した。 国民党 スベン・オール・サルトム(演・オーレ・ザスルアップ) 国民党党首。威圧的な態度と豊満な体型が特徴的。北ユートランドに在住し、そこに農場を持ち養豚もしており、ウスタブロー地区にアパートも持つ、特権階級的ブルジョワジー。反イスラム主義者。反移民派。難民や移民に関する法律を厳しくするように要求している。がもう一方で、デンマーク人の弱者や高齢者に対する支援を増やすように求めるなど、左派的な一面もある。シーズン2、6話で自身が推進する「刑事責任年齢を、現行の14歳から12歳に引き下げる」という内容のデンマーク少年法厳罰改正案をカスパーに反対され、なおかつ「スベン、あんたは政界の寄生虫だ!」と罵倒される。その後、移民が多いナーアブロー地区にて妻と散歩している時に「13歳」の移民の少年に襲撃され、腕に重傷を負う。これによりますます少年法厳罰改正案成立に奮闘する。自身の娘を溺死事故で亡くしている。その後、自身が進めていた少年法厳罰改正案は、僅差で否決され頓挫した。シーズン3では、首相の座に返り咲いたヘセルボーや自由党におもねって閣外協力の立場を取り、ヘセルボー政権に影響を及ぼす。そして早速、移民法厳罰化改正案を国会に提出し、国民党、新保守党、自由党、右傾化し賛成に投じた穏健党と共に委員会で可決させ、その後正式に成立させようと画策する。4話では自身が経営する養豚場で、テレビカメラの前で「法令」にのっとり、子豚の尻尾を切るなど残酷な一面もある。しかし実際は粗悪な環境で豚を飼育しており、法令違反で4回も関係役所から警告を受けている。その後、TV1での自身とビアギッテとのテレビ討論で「消費者がより安い肉を求めるから、クズのような肉を作ってる」等と暴言を吐き、多大な醜態を晒す。その結果世論が動き、自身がやった「家畜の尻尾切り」を抑止されてしまう羽目になる。7話で、党首討論会では自身の位置に文句を言い、席を無理やり移動させようとする。ビアギッテの環境税に関する話を「気楽なサロンのおしゃべり」と間接的に皮肉った。8話では、有力野党として閣外協力の立場を重んじていた自身と違い、副党首ニーザゴーが、自由党ヘセルボー政権との連立政権を望んでいたことを、ウルリックに間接的にリークされ「それはありえない」と突っぱねる。しかしのちの10話で、総選挙で国民党が敗北したことに関し、最初は強気だったが、選挙後特番も副党首のニーザゴーに椅子を取られ、自身の支持票も信頼も失い、突然鼻歌を口ずさむほどに落ちぶれ、そこをマスコミに撮られ報道され多大な醜態を晒し、最終的に国民党党首を辞任する事となる。 ベネディクテ・ニーザゴー(演・マリー・アスクベヴ) シーズン3にのみ登場。国民党副党首。排外主義者達に暴行を受けた移民女性が入院している施設を訪れた際に、その移民女性達と無理やり写真を撮るなどの嫌がらせ行為をする。さらにその翌日、メールで自身の悪口を言った13歳の移民の少年の写真を国民党のフェイスブックに載せ、さらにその写真の下に少年と両親の住所を載せ「彼みたいな子供をもっと受け入れたいのか?」という、差別的な質問まで書く陰湿な女性。その陰湿さを、TV1の討論番組「ジレンマ」でニーテに全て暴露される。4話では、サルトムがテレビで見せた子豚の尻尾を切る映像を「計画的な虐待」と批判。その自身の意見に賛同する国民党員が多数になり、サルトムが降伏。それによりのちに「家畜の尻尾切り」等を禁止し、家畜を大切に扱うようにする「家畜保護法」の厳罰改正案を与党に提示するが、自由党に断られ頓挫。その後「新民主党」と自由党の会談により、家畜業者に対する監視厳重化案は可決成立した。カスパー曰く「動物達の救世主」。5話で売春厳罰化を超党派で議論した際にも「裏で手を引いてる移民連中を厳しく罰するべき」と相変わらずのスタンスの主張をした。ペアギネ曰く「国民党現代派の代表」。6話ではソーレンとTV1の番組で対決し、ソーレンの過去や思想を痛烈に批判。だが結局ソーレンに「私がスパイだったという証拠を提示するべきだ」とまくし立てられ敗北する。8話では総選挙期間中に行ったビアギッテの病気の告白を擁護する。その後、ウルリックに媚を売り誘惑し関係を結ぶ。しかし同時に党首サルトムに反逆し、国民党を閣外協力ではなく、自由党ヘセルボー政権に連立政権として参加させるという、自身の「重大情報」をウルリックに盗み聞きされてしまう。その後、それをウルリックに間接的にリークされ、してやられる。しかしその後10話で、総選挙で国民党が敗北したことを受け、秘密裏に国民党議員票や支持者票を集めサルトムを退任させ、国民党新党首となる。
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