党員時代とは? わかりやすく解説

党員時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 01:50 UTC 版)

兵本達吉」の記事における「党員時代」の解説

60年安保闘争のときまでは、ノンポリ学生バルザックトルストイ文学愛好し哲学でもイマヌエル・カントやフリードリヒ・ヘーゲルの方が好きであったマルクス主義とは無縁であったという。安保闘争機にマルクス思想にふれた。高校時代から歴史学愛好していたが、マルクス主義には歴史発展法則があるという考え史的唯物論)があり、そこに魅かれたという。 京都大学法学部在学中日本共産党入党大学ではドイツ刑法学んでいた。刑法の道に進むか、マルクス主義をとるかでおおいに悩んだ時期があったという。大学には7年在籍し、そろそろ卒業しよう思っていたとき、在籍年度を超えたという知らせ入ったので、結果的に中退して日本共産党専従となった60年安保期の大学では、反代々木言論横行したが、それには耳をかさず、筋金入りプロレタリアートになろうと心がけ臨時工などに就きながらオルグ活動をおこなっていた。共産党中央取り立てられたのは、地方組織で中央批判論文をよく書いていたのが目にとまり、批判ばかりではなく中央の活動貢献するよう言われ、空手経験活かし共産党要人護衛もするよう説かれたからであるという。 1978年昭和53年)、党国会議員公設秘書となる。 国会議員秘書としてロッキード事件1976年発覚一審1983年)やリクルート事件1988年発覚一審1994年)の真相究明努めた1987年11月起こった大韓航空機爆破事件に関する報道で、北朝鮮工作員だった金賢姫供述内容衝撃を受け、議員秘書として関連する事象調査進め過程で、1978年7月から8月にかけて起こった一連のアベック失踪事件のことを知り以後福井県鹿児島県新潟県現地調査を行うなど北朝鮮による日本人拉致問題調査乗り出した 1988年3月26日参議院議員橋本敦参議院予算委員会において日本人拉致問題に関して質問に立ち、国家公安委員長梶山静六から「北朝鮮による関与濃厚」とする答弁引き出している(「梶山答弁」)。兵本は橋本秘書として、この質問原稿作成した1980年に「アベック失踪事件」のスクープ報じた産経新聞阿部雅美記者とは「梶山答弁以降連絡取り合い拉致問題について情報交換した産経新聞共産党とは犬猿の仲であったが、電話をかけてきたのは兵本の方からであった阿部によれば、兵本の関心拉致被害者どうやって日本取り戻すかにあり、当時そのようなことを考えていたのは兵本ただひとりだけだったろうと振り返っている。 1997年3月北朝鮮による拉致被害者家族連絡会結成参画。「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会」(救う会)の幹事就任1998年、「定年退職後再就職斡旋公安警察関係者依頼した」として、日本共産党からスパイ行為の廉で除名処分が下る。兵本自身はこの処分理由に関して自分から就職斡旋依頼した事実はなく、政府当局者から仕事紹介してきたこと。会ったのは警察官だけではなく内閣官房外務省官僚もいたこと。以上の経緯共産党無視し、さも就職斡旋を自ら依頼したような表現、他の役人関係者の存在無視して公安警察との関係をことさら強調した表現をしている」と述べ、『文藝春秋誌上で、北朝鮮友好関係回復したことで拉致調査妨害をしているとして共産党中央議長不破哲三への査問要求した日本共産党はこれに対して論評文を用意し反論掲載を『文藝春秋に対して要求した文春側はこれを拒否したという。

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