政務としての公事とは? わかりやすく解説

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政務としての公事

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 04:23 UTC 版)

公事」の記事における「政務としての公事」の解説

公事」は、本来は朝廷における政務一般指した。 『周礼』に「公事私議」(曲礼・下)という文言があり、中国大陸からの律令制導入とともに用いられ言葉であった考えられている。また、狭義においては国司租庸調などの租税徴収及び財政収支記録するために作成した四度公文大計帳正税帳調帳朝集帳)を勘会監査)することも「公事」と称した平安時代中葉以後朝廷政治儀式化進み節会除目などの四季折々行われる年中行事運営朝廷における政務主たる部分占めるようになっていき、それに、陣定などの評定訴訟組み合わせられていったこうした一連の年中行事主体とした朝廷政務および関連儀式そのものを「公事」と称した公事は、天皇または治天の君主催者として上卿呼ばれる奉行運営責任者)を務め公卿中心とした公卿とこれを事務面で補佐する弁官外記・史などの官人が『延喜式』などの法令や『貞観儀式』や『西宮記』・『北山抄』に対す公私各種儀式書基づいて行われてきたが、官司請負制確立によって公家家柄固定化官職世襲化が進行したその中で公家たちの間で公事に関する知識日記などに記し、あるいは、それをまとめて書物形式子孫継承しようとする家が現れた(日記の家)。こうした知識累積が、やがて学問として体系化されて有職故実へと発展していくことになる。 しかし、鎌倉時代以後朝廷実権次第低下するともなって各種の「公事」を維持するための政治的財政的な裏付け失っていき、多く公事縮小簡略化され、あるものは廃絶するに至った南北朝時代から室町時代にかけての二条良基の『公事五十番歌合や一条兼良の『公事根源』など公家による有職故実書作成の背景には公事復興による朝廷権威回復意図有していたが、応仁の乱以後公事はまった名目化してしまった。

※この「政務としての公事」の解説は、「公事」の解説の一部です。
「政務としての公事」を含む「公事」の記事については、「公事」の概要を参照ください。

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