貞観儀式
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貞観儀式(じょうがんぎしき)は、平安時代前期の貞観年間に編纂されたとされる儀式(儀式書)。ただし、現存書の書名は全て『儀式』(ぎしき)となっており、これを正しい書名とする見解もある。全10巻。
- ^ 初穂を奉納する荷前(のさき)の儀式を行う対象となる山陵。当代の天皇の近しい親族(父母・祖父母など)の山陵が選定されることが多く、しばしば改定された。
- ^ 『類聚国史』所収の『貞観式』序文において、儀式については別途儀式次第に関する諸規定が作られた事が記されている。だが、『貞観格』の完成・施行は貞観11年(869年)、『貞観式』の完成・施行は貞観13年(871年)であるため、儀式(書)編纂の開始は格式編纂から時間を置いてなされたことになり、格式編纂段階で儀式(書)編纂の準備が進められた可能性はあるものの、格式編纂と儀式編纂は別の事業として行われていたと考えられている。
- ^ 貞観の清和天皇と延喜の醍醐天皇との血縁関係が疎遠(従兄弟叔父・従兄弟甥の関係に相当)で、その荷前山陵対象者も全く異なる。
- ^ 藤原実資は『小右記』寛弘8年8月18日(1011年9月18日)条において「是儀式二三四巻、取出件巻々令見畢」と記し、この年に践祚した三条天皇の大嘗祭(ただし、その後天皇の実父冷泉上皇の崩御により、翌年に延期されている)の参考にしたことが窺える。
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