臨時祭とは? わかりやすく解説

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りんじ‐の‐まつり【臨時の祭(り)】

読み方:りんじのまつり

例祭のほかに行われる祭礼。特に、陰暦11月の下の酉(とり)の日に行われた賀茂神社祭り陰暦3月の中の午(うま)の日に行われた石清水八幡宮祭り陰暦6月15日行われた祇園八坂神社祭りをいう。


臨時祭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/19 10:17 UTC 版)

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臨時祭(りんじさい)とは、特別な目的をもって実施される神社祭祀

概要

大きく分けると2種類存在する。

1つは、『延喜式』に規定された「恒例祭」以外の臨時の祭りを指す。遷宮、天皇即位行幸、国家的危機の時などに実施されるものを指す。

もう1つは、平安時代中期以後に登場した天皇の発願に由来して、朝廷における年中行事として定着した有力神社の祭祀を指す。恒例祭が勅使の派遣によって臨時祭化した平野臨時祭以外は、各神社においては恒例祭とは別に新たに始められた祭祀である。889年(寛平元年)に宇多天皇の御願で開始され、899年(昌泰2年)に恒例化された賀茂神社の臨時祭(11月下酉日)、942年(天慶5年)に朱雀天皇の御願で開始され、971年(天禄2年)に恒例化された石清水八幡宮の臨時祭(3月中午日)、985年(寛和元年)に花山天皇の御願で開始された平野神社の臨時祭(4月11月の両上申日)、1124年(天治元年)に崇徳天皇の御願で開始された祇園神社の臨時祭(祇園祭翌日)などがある。これらの祭りには麹塵袍を着用した天皇によって毎年勅使が派遣されて祭幣・歌舞・走馬などが奉納され、天皇の宝祚と皇統の長久が祈願された。多くは室町時代に中絶した。

幕末にかけて、光格天皇により賀茂神社石清水八幡宮の臨時祭が復興された[1]が、1870年(明治3年)に廃止が命じられた。

脚注

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  1. ^ 200年前の光格上皇が「令和」の2019年に伝えた遺産”. 日経Biz Gate (2019年4月26日). 2019年5月21日閲覧。

参考文献


臨時祭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 02:18 UTC 版)

伊勢神宮」の記事における「臨時祭」の解説

臨時祭は、以下のような場合行われる即位礼大嘗祭を行う期日定められたとき 大嘗祭が行われる当日 立太子礼が行われる当日皇太孫が行われる当日 天皇御成年式が行われる当日 大婚の約が成立した当日 皇太子及び皇太孫結婚成約当日 国家重大事一例として、昭和20年(1945年)9月6日終戦奉告が行われた。 皇室重大事 神宮重大事

※この「臨時祭」の解説は、「伊勢神宮」の解説の一部です。
「臨時祭」を含む「伊勢神宮」の記事については、「伊勢神宮」の概要を参照ください。

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