貞観の治とは? わかりやすく解説

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じょうがん‐の‐ち〔ヂヤウグワン‐〕【貞観の治】

読み方:じょうがんのち

中国、唐の太宗治世賢臣名将補佐され、官制整備領土の拡大学芸奨励により、国力充実させた。


貞観の治

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/21 23:36 UTC 版)

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貞観の治(じょうがんのち)は、中国618年 - 907年)の第2代皇帝太宗の治世、貞観(元年 - 23年)時代(627年 - 649年)の政治を指す。この時代、中国史上最も良く国内が治まった時代と言われ、後世に政治的な理想時代とされた。

わずかな異変でも改元を行った王朝時代において、同一の元号が23年も続くというのはまれであり、その治世がいかに安定していたかが窺える。

この時代を示す言葉として、『資治通鑑』に「-海内升平,路不拾遺,外戸不閉,商旅野宿焉。」(天下太平であり、道に置き忘れたものは盗まれない。家の戸は閉ざされること無く、旅の商人は野宿をする(ほど治安が良い))との評がある。

この時代の政治は『貞観政要』(太宗と大臣の対話集)として文書にまとめられ、長く政治のテキストとして用いられた。

2代目の太宗(李世民)の治世、国内の平定と対外進出を行い、各制度を整備した。 隋の制度を踏襲し、戸籍に基づき一体的に運用した。

土地の制度では、均田制を継承した。官僚は官人永業田を世襲し、荘園を形成した。

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貞観の治

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 00:00 UTC 版)

太宗 (唐)」の記事における「貞観の治」の解説

即位して長孫氏を皇后立てた太宗は、その直後和議結んでいた突厥侵攻受けた『旧唐書』などの史書によれば怒りまかせた太宗はわずか6騎を伴い渭水布陣し突厥軍の前に立ち、突厥協定違反責めた。その態度恐れをなした突厥は唐から引き上げた、と記録されているが、これは太宗勇猛さ誇張した内容であり、太宗追った唐軍との対決避けて撤退したとも、または突厥対し貢物贈り撤退依頼したとも言われている。この事件渭水の盟(中国語版もしくは渭水の辱と呼ばれる627年元号貞観改元した。房玄齢杜如晦2人任用政治取り組み、建成の幕下から魏徴登用して自らに対して諫言を行わせ、常に自らを律するように努めた賦役刑罰軽減三省六部制の整備などを行い軍事面においても兵の訓練を自ら視察し成績優秀者には褒賞与えたため、唐軍軍事力強力になった。これらの施策により隋末からの長い戦乱傷跡徐々に回復し、唐の国勢急速に高まることとなった629年貞観3年)、充実した国力背景突厥討伐実施する李勣李靖登用して出兵し、630年貞観4年)には突厥頡利可汗捕虜とした。これにより突厥崩壊し西北方の遊牧諸部族唐朝支配下に入ることとなった族長たちは長安集結し太宗に天可汗中国語版)の称号奉上する。天可汗北方遊牧民族君主である可汗よりさらに上位君主意味する称号であり、唐の皇帝は、中華天子であると同時に北方民族首長としての地位獲得することとなった。さらに640年貞観14年)、西域高昌国滅亡させ、西域交易の重要拠点のこの地を直轄領とした。 文化的にも、それまでとめられていた『晋書』『梁書』陳書』『周書『隋書』正史編纂させ、特に『晋書』王羲之伝では自ら注釈行った。また645年貞観19年)には玄奘インドより仏経典を持ち帰っており、太宗玄奘支援して漢訳を行わせている。 これらの充実した政策により、太宗治世を貞観の治と称し後世理想政治が行われた時代評価された。『旧唐書』では「家々は(泥棒がいなくなったため)戸締りしなくなり、旅人は(旅行先で支給してもらえるため)旅に食料を持たなくなったと書かれている後世太宗臣下たちの問答が『貞観政要』として編纂されている。

※この「貞観の治」の解説は、「太宗 (唐)」の解説の一部です。
「貞観の治」を含む「太宗 (唐)」の記事については、「太宗 (唐)」の概要を参照ください。

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