貞観噴火の推移とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 貞観噴火の推移の意味・解説 

貞観噴火の推移

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 06:17 UTC 版)

貞観大噴火」の記事における「貞観噴火の推移」の解説

以下は、当時歴史書日本三代実録』の記述よる。 貞観6年5月25日864年7月2日)、駿河国報告 富士郡正三位浅間大神大山火、其勢甚熾、焼山一二許里。光炎二十許丈、大有声如地震三度。歴十余日、火猶不滅。焦岩崩嶺、沙石煙雲鬱蒸、人不得近。大山西北有本水海みずうみ)、所焼岩石、流埋海中、遠三十許里、広三四許里、高二三許丈。火焔遂属甲斐国堺。(※ここでいう1里は6町=約650m。「〜許里」は「〜里ばかり」の意) 現代語訳富士郡正三位浅間大神大山噴火した。その勢い甚だ激しく1、2四方の山を焼き尽くした火炎20丈の高さに及び、大音響のようで、大地震3回あった。10日以上経過しても、火の勢い未だ衰えない。岩を焦がし峰を崩し、砂や石がのように降る。煙や鬱々と立ち込め、人は近づくことができない富士山西北にある本栖湖という湖に焼け石流れ込んだ焼け石流れ長さ30里、広さ3、4里、高さ2、3丈に及ぶ。やがて火は甲斐国との境に達した」 約2か月後の7月17日8月22日)、甲斐国報告 駿河国富士大山、忽有暴火、焼砕崗巒、草木焦殺。土鑠石流、埋八代郡本栖并剗両水海。水熱如湯、魚鼈皆死。百姓居宅、与海共埋、或有宅無人、其数難記。両海以東、亦有水海、名曰河口海;火焔赴向河口海、本栖、剗等海。未焼埋之前、地大震動雷電暴雨雲霧晦冥山野難弁、然後有此災異焉。 現代語訳駿河国富士山大噴火した。峰を焼き砕き草木焦がれ死ぬ。土や石くれ流れて八代郡本栖湖剗の海を共に埋めた湖水熱湯になり、や亀の類は全滅してしまった。民家は湖と共に埋まり残った家にも人影無くそのような例は数え上げることもできない。ふたつの湖の東には河口湖という湖があり、火はこの方角に向かっている。湖が焼け埋まる前に大地震があり、豪雨があり、立ち込めて暗闇包まれ、山と野の区別もつかなくなったしかる後に、このような災厄訪れたのだ。」 8月朝廷では甲斐国に対して浅間神社の神を奉じて謝するよう命じている。しかし貞観7年865年年末記録に「災異いまだ止まず」とあることから、この時期まで2年間に渡り噴火活動継続していたことが伺える。

※この「貞観噴火の推移」の解説は、「貞観大噴火」の解説の一部です。
「貞観噴火の推移」を含む「貞観大噴火」の記事については、「貞観大噴火」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「貞観噴火の推移」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「貞観噴火の推移」の関連用語

貞観噴火の推移のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



貞観噴火の推移のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの貞観大噴火 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS