2ストローク・エンジンとは? わかりやすく解説

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2ストロークエンジン

英語 two-stroke engine

1サイクルクランク軸1回転、すなわちピストンの上下2行程完結するものを2ストロークサイクルエンジン、略して2ストロークエンジンまたは2サイクルエンジンという。動力発生する行程1回転に1回あり、4ストロークエンジン(2回転1回)の倍の頻度なので、同一行程容積でより大きな出力が得やすい。また、シリンダー壁に設けたポートにより吸排気できるので、構造が簡単で小型・軽量化ができる。圧縮着火方式船舶用などの大型機で、火花点火方式2輪車などで用いられている。1880年イギリス人のデュガルト・クラークが発明したので、クラークサイクルとも呼ばれる

2ストロークエンジン

同義語 クラークサイクルエンジン
参照 ポート開閉時期4ストロークエンジン
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2ストローク機関

(2ストローク・エンジン から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/13 12:40 UTC 版)

2ストローク機関(ツーストロークきかん)は内燃機関の一種で、2行程で1周期とする2ストローク1サイクルレシプロエンジン式の名称。英語のtwo-stroke cycleの省略で、昭和年間以前には2サイクル機関2行程機関とも呼ばれた。




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2ストローク・エンジン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/07/26 21:25 UTC 版)

ジャン=ジョゼフ・エティエンヌ・ルノアール」の記事における「2ストローク・エンジン」の解説

1859年には、その電気知識元に最初内燃機関燃焼内部でおこなうエンジン)を開発している。これはフランス人フィリップ・ルボンPhilippe Lebon, 1767年1804年)が1801年特許をとったガスエンジンルノワール改良したもので、電気式点火装置備えた単気筒2ストロークガスエンジンだった。点火装置にはバッテリー誘導コイル使った。またシリンダー機構蒸気機関と同様、ピストン両側から交互に作動するダブルアクション機構のものだった蒸気機関異なる点は、シリンダー両端点火プラグが備わり内燃機関としてシリンダー内で燃焼が起こることである(下部外部リンクの先で3Dアニメーション動作確認できる)。ルノワールエンジンのつくりは、それまでのものに比べて非常に出来よかった。また照明ガス都市行き渡るようになっていたことも普及後押しした1860年1月23日には、約20人の目の前でこれを披露している。 この初の商用ガスエンジンそれまで蒸気機関比べコンパクトでより扱いやすい代替エンジンとして迎えられた。ルノアールエンジン複数会社生産され電気容易に得られない時代だったので工場などで定置型エンジンとして使われた。 このルノワールエンジン400台以上作られた。また、1861年にはこのガスエンジンボート搭載され世界初モーターボートとしてセーヌ川使われた。

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2ストロークエンジン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 04:23 UTC 版)

圧縮比」の記事における「2ストロークエンジン」の解説

2ストロークエンジンはその特性4ストロークエンジン比較して圧縮比低めに抑えられる傾向がある。 市販車両でもレーサーレプリカカテゴリー属すホンダ・NSR250Rでも 7.4:1 という圧縮比であり、特別な排気デバイスなどを持たない2ストロークエンジンは 7:1 から 6:1 程度圧縮比抑えられることが一般的であった近年ではユーロ3規制など厳し排ガス規制対応するために、排気ポート形状変更するなどして 121 等4ストロークエンジン並みの高い圧縮比を持つ車両登場してきたが、これにより2ストロークならではの回転まで伸びるフィーリング最高出力大きくスポイルされてしまっている。

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2ストロークエンジン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 09:55 UTC 版)

直列3気筒」の記事における「2ストロークエンジン」の解説

2ストロークエンジンの場合クランク位相一致した完全等間隔点火が可能で、直列3気筒少なめ気筒数に比してスムース回転得られる振動面での問題生じにくいレイアウトという長所がある。 第二次世界大戦直後には、2ストロークエンジン技術世界リードしていた西ドイツDKWが、「(回転が最もスムースなエンジンレイアウトである)4ストローク6気筒比肩するスムースさを喧伝し、乗用車エンジン採用した当時DKWには「3=6」という名称の3気筒エンジン車も存在していたほどであったDKWを範として、東ドイツでの同一祖型派生型であるヴァルトブルクスウェーデンサーブも900ccクラス小型乗用車(サーブ・93)に採用日本でもDKW倣って鈴木自動車工業(現・スズキ)のLC10型エンジンなど乗用車用エンジンや、三菱重工業(現・三菱自動車工業)のコルト800採用された例があるが、ほとんどが1960年代後期以降の2ストロークエンジンそのもの対す排気ガス規制強化廃れた3気筒2ストローク車として遅くまで存続したのは、2ストローク車への需要があったスズキ軽自動車ごく一部(LJ50型)と、排気ガス規制のない計画経済体制東ドイツで、技術革新恩恵市場競争影響を受けなかったヴァルトブルクであったが、前者代替4ストロークエンジン出現により、後者設計排ガス対策旧弊化放置させていた国家体制自体終焉によって消えている。

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2ストロークエンジン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/04/18 17:29 UTC 版)

内蔵式ギアボックス」の記事における「2ストロークエンジン」の解説

2ストロークガソリンエンジン混合気クランクケース一次圧縮する構造持ちクランクケースは完全な気密性保たれる必要があるエンジン2ストロークオイル燃料混入して気化させた状態で潤滑される。したがって内蔵式ギアボックス採用しているエンジンでも、エンジンギアボックス潤滑系分離されていて、2ストロークエンジンの内蔵式ギアボックスには分割ギアボックス同様にギアオイル使用する必要がある

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2ストロークエンジン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/29 05:18 UTC 版)

ターンフロー」の記事における「2ストロークエンジン」の解説

車両用エンジンとして最も広く使用されているクランクケース圧縮式2ストローク機関においては吸気口クランクケース配置されシリンダー内の排気シリンダー側面掃気ポート及び排気ポートピストンの上下動で直接開閉される事で行われる初期2ストローク機関は掃排気ポートピストン挟んで正対した、クロス掃気(4ストローククロスフロー相当する)が採用されていたが、新気が排気ポート一直線抜けてしまう事で、ポートより上方燃焼室排気ガス取り残され燃焼効率悪化する欠点4ストローククロスフローよりも顕在化やすかった。 これを補う為にピストントップを高く盛り上げたディフレクターピストンなどが採用されたが、クランク側の回転質量(クランクマス)が大きくなり、高回転が行難くなる欠点存在した為、4ストロークとは逆に今日ではターンフロー類似した排気ポート配置を採る事で新気をシリンダー内で反転させ、掃気効率改善とクランクマス低下両立しループ式掃気主流となっている。

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