かんせい‐しつりょう〔クワンセイシツリヤウ〕【慣性質量】
慣性質量
質量が静的な状態の重さであるのに対して、慣性質量は動的な状態での重さである。ニュートンの慣性の法則に由来。クルマの前後質量配分が50:50であっても、それぞれの部品の位置がクルマの重心位置より離れていたり、前後端に偏ったりして重いと、慣性質量は大きく回頭性(操縦安定性)は悪い。同じエンジン質量でも、動く部品(クランクシャフト、歯車、バルブなど)が重いと慣性質量が増え、加速性能や燃費が悪くなる。軽量化する場合、同じ1kg軽くしても、慣性質量に影響する部品を軽くしたほうが、加減速性能の向上や振動、騒音低減に有利である。逆に、苦肉の策でドアを閉めやすくするため、イナーシャウエイト(デッドウエイト)をつけることもある。
慣性質量
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 20:40 UTC 版)
慣性質量(inertial mass)mI はニュートンの運動方程式において導入される量である。物体に作用する力 F と物体の加速度 a の比例係数として次の様に表される。 m I a = F . {\displaystyle m_{\mathrm {I} }{\boldsymbol {a}}={\boldsymbol {F}}.} これは実際に実験を行い、物体を(ばねの変形などによる)既知の力で引っ張ったときの加速度を調べ、比例係数を計算することで求められる。慣性質量は物体の動きにくさ(あるいは止まりにくさ)を表す値であるといえる。
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