慣性質量
質量が静的な状態の重さであるのに対して、慣性質量は動的な状態での重さである。ニュートンの慣性の法則に由来。クルマの前後質量配分が50:50であっても、それぞれの部品の位置がクルマの重心位置より離れていたり、前後端に偏ったりして重いと、慣性質量は大きく回頭性(操縦安定性)は悪い。同じエンジン質量でも、動く部品(クランクシャフト、歯車、バルブなど)が重いと慣性質量が増え、加速性能や燃費が悪くなる。軽量化する場合、同じ1kg軽くしても、慣性質量に影響する部品を軽くしたほうが、加減速性能の向上や振動、騒音低減に有利である。逆に、苦肉の策でドアを閉めやすくするため、イナーシャウエイト(デッドウエイト)をつけることもある。
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