メッサーシュミットとは? わかりやすく解説

【メッサーシュミット】(めっさーしゅみっと)

  1. 第二次世界大戦時ドイツ軍戦闘機代表する Bf109 シリーズのこと。

  2. ドイツ飛行機および自動車メーカー Messerschmitt(メッサーシュミット) 社。 Bf109Me262 などを生産した
    戦後合併によりMBBとなったが、さらにダイムラーグループに吸収されDASAとなった
    現在は国際的な合併によりEADSグループ形成している。

    主な製品
    Bf108「タイフーン(Taifun)」:当初民間機として開発高速連絡・輸送使用
    Bf109ドイツ空軍主力戦闘機
    Bf110双発戦闘機第二次世界大戦後半は夜間戦闘機として使用
    Me155:艦上戦闘機として計画高速爆撃機変更後、更に高々度戦闘機変更後ブローム・ウント・フォス移管
    Bf161Bf162姉妹機にあたる高速偵察機試作のみ)
    Bf162Bf110ベース高速爆撃機Ju88敗れ不採用
    Bf163:STOL偵察観測機試作のみ)
    Me163コメートKomet)」:ロケット戦闘機
    Me208:Bf108の発展
    Me209速度記録
    Me209-II:戦闘機(Fw190Dに敗れ不採用速度記録機とは全くの別機体))
    Me210双発戦闘機Me410
    Me261:長距離偵察
    Me262「シュヴァルベ(Schwalbe)」:ジェット戦闘機
    Me263:Me163改良したロケット戦闘機試作のみ)
    Me264:アメリカ本土爆撃用の長距離爆撃機試作のみ)
    Me290:哨戒機 + 爆撃機 + 偵察機
    Me309Bf109後継目指し戦闘機試作のみ)
    Me310:Me210改良した双発戦闘機計画のみ
    Me321:輸送用グライダー
    Me323ギガントGigant)」:Me321を動力化した輸送機
    Me328:パルスジェット戦闘機試作のみ)
    Me409Me 309改良した戦闘機計画のみ
    Me410ホルニッセHornisse)」:双発戦闘機Me210改良型
    Me510:双発戦闘機Me410発展型(計画のみ
    Me609Me309を二機連結した重戦闘機計画のみ
    P.1099:ジェット戦闘機計画のみ
    P.1101:ジェット戦闘機1号機作中敗戦
    P.1106:ジェット戦闘機計画のみ
    P.1108:ジェット爆撃機計画のみ
    P.1109:ジェット戦闘機計画のみ
    P.1110:ジェット戦闘機計画のみ
    P.1111:ジェット全翼戦闘機計画のみ
    P.1112:ジェット全翼戦闘機計画のみ

  3. Messerschmitt(メッサーシュミット) 社を設立した人物

    関連ルフトバッフェ フォッケウルフ

メッサーシュミット

名前 Messerschmidt; Messerschmitt

メッサーシュミット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/06 15:35 UTC 版)

メッサーシュミット
Messerschmitt AG
種類 株式会社
本社所在地 ドイツ
アウクスブルク
設立 1938
廃止 1968
業種 製造業
事業内容 航空機と自動車の製造
関係する人物 ウィリー・メッサーシュミット
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メッサーシュミットMesserschmitt AG)は、ドイツアウクスブルクに本社を置く航空機自動車メーカーである。第二次世界大戦時におけるドイツ空軍の主要レシプロ戦闘機Bf 109、世界初の実用ジェット戦闘機、Me 262などが有名である。世界ではじめてフレックスタイム制を導入した会社としても知られる。

沿革

1923年、25歳のウィリー・メッサーシュミットバンベルクでメッサーシュミット航空機製造工場(Flugzeugbau Messerschmitt)を設立、これは1926年にメッサーシュミット航空機製造有限会社(Messerschmitt Flugzeugbau G.m.b.H.)に発展し、全金属製単葉輸送機であるM18の製造を行った[1]

1927年、メッサーシュミット社は同じバイエルン地方(英語: ババリアアウクスブルクにあったバイエルン航空機製造株式会社(バイエリッシュ・フルークツォイクヴェルケ、BFW; Bayerische Flugzeugwerke)に吸収合併されることとなった[1]。これは州政府が両社に対し別々に助成金を出す無駄を省くための政策的なもので、実績不足なBFWの設計チームを解散させる代わりに、メッサーシュミットの設計チームがそのまま移籍することを条件に実現した[1]。またこの後、資産家の娘と結婚し資金援助を受けることができるようになったメッサーシュミットは、翌年BFWの株主の一人となった。

BFW社はルフトハンザからの発注で新しいM20輸送機を製造したものの、同機の欠陥による墜落事故が発生、これが原因で完成した機体の引き取りを拒否され経営危機に陥り、1931年に破産手続きを行った。しかしメッサーシュミットと親交のあったナチス党幹部(後の副総統)ルドルフ・ヘスの圧力で、ルフトハンザはM20を購入することとなり、1933年には再び業務を再開できた。同年にはBFWに在籍していたクルト・タンクが技術部長としてフォッケウルフ社に採用される。その後、BFWがハインケル社スポーツ機部門から引き抜いた、主任設計者ロベルト・ルッサー技師の手によるBf 108 タイフーンで成功し、1935年の空軍の戦闘機の競争試作で、同様の構造を発展させたBf 109が採用され、大戦前期にはドイツ空軍の主力戦闘機となった。しかしこの後、メッサーシュミットとの意見の対立が激しくなったルッサーは、同社を辞めている。

1938年の7月に株式会社メッサーシュミットMesserschmitt AG)として再独立し、高性能航空機の製造に特化した。それに伴い、バイエリッシュ・フルークツォイクヴェルケを表す Bf という会社の記号は、メッサーシュミットを表す Me に変更された。第二次世界大戦では主に戦闘機の設計に携わった。またメッサーシュミット Bf 109 を製造し約33,000機が生産された。また、後期には世界初となるジェット戦闘機メッサーシュミット Me 262の実用化に成功した。それ以外にもメッサーシュミット Me 321といったグライダーやMe 321にエンジン6基を取りつけたメッサーシュミット Me 323など大型輸送機の開発と製造にも尽力した。

戦後は航空機の製造が禁止され、製造する製品を変更しなければならなかった。1952年に元ドイツ空軍の技術責任者でバブルカー工房を開いていたフリッツ・フェンド英語版と業務提携し[2]、フェンドが設計した三輪バブルカーのKR200 カビネンローラー(Kabinenrollerドイツ語版英語版などに小型エンジンを提供した。しかし、自動車部門の採算が悪化したため、1964年にKR200 の生産を中止、自動車から撤退した。

1968年に民間機製造を営んでいたベルコウドイツ語版と合併し、メッサーシュミット・ベルコウ(Messerschmitt-Bölkow)となって再び航空機製造を開始。翌年にはブローム・ウント・フォスの航空機製造部門を吸収し、社名はメッサーシュミット・ベルコウ・ブロームへと改められた。

製品一覧

航空機

Bf 109E-4

乗用車

KR200
  • メッサーシュミット KR175英語版 - 3輪
  • メッサーシュミット KR200英語版 - 3輪
  • メッサーシュミット TG500英語版 - 4輪

脚注

関連項目


メッサーシュミット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 16:23 UTC 版)

GAD GUARD」の記事における「メッサーシュミット」の解説

アイコ鉄鋼人名前の由来メッサーシュミット Bf109(またはその設計者企業)。太い首にスパイクのついた肩が特徴で、登場する鉄鋼人中でもいかつい外見と高い防御力を持つが、アイコ争い好まない性格からか、ハヤテ同様戦闘には使用されなかった。また、劇中唯一消えず残った

※この「メッサーシュミット」の解説は、「GAD GUARD」の解説の一部です。
「メッサーシュミット」を含む「GAD GUARD」の記事については、「GAD GUARD」の概要を参照ください。

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