2ストロークエンジンオイル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/21 16:30 UTC 版)
「オートバイ用オイル」の記事における「2ストロークエンジンオイル」の解説
詳細は「2ストロークオイル」を参照 2ストロークエンジンはガソリンとエンジンオイルを混合して燃やし、一般のオートバイでは混合比が25:1から50:1である。オイルは独立したタンクから供給する分離給油方式と、燃料にあらかじめ混ぜてから燃料タンクに注入する混合給油がある。 JASO規格では1992年9月に、JASO M345として2ストロークエンジンオイルの規格を定めており、2011年現在はFB、FC、FDの3つのグレードに分類される。FCはFBよりも排気煙や排気系閉塞性に優れたロースモークタイプで、FDはFCよりもエンジン高温時における正常性能を向上させたものであるとしている。なお、かつてはFAグレードも規定されていたが、ISOとの整合のために廃止された。国際規格ではJASO M345を基盤としたISO 6743-15として2000年3月に制定され、EGB、EGC、EGDの3種類のグレードに分類される。EGBは鉱物油で基本的な潤滑性と正常性を持つもの、EGCは化学合成油で排気煙と排気中の沈殿物を少なくしたもの、EGDは化学合成油でさらなる洗浄力と高負荷へ対応したものとされている。 なお、後述のように2ストロークエンジンの場合はギヤの潤滑は別途ギヤオイルで行われるため、2ストロークエンジンオイルの場合は通常使用する限りはオートバイ用、水上オートバイ用、船外機用、芝刈り機用のような用途の違いは(4ストロークエンジンオイルの場合とは違い)問題にならず、むしろ分離給油か混合給油かといった給油方式が合致しているかの方が重要である。
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