EMD_567系エンジンとは? わかりやすく解説

EMD 567系エンジン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/10 22:31 UTC 版)

保存中のEMD 12-567Bエンジン(いくつかの部品は無い)

EMD 567系エンジンはGM-EMD(EMD)社製の大型機関車用2ストロークユニフロー掃気ディーゼルエンジンである。

概要

567シリーズはWinton201-Aの後継として1938年から645系エンジンによって置き換えられる1966年まで、EMD社のディーゼル機関車のエンジンとして使用された。このエンジンは各気筒あたりの排気量が567立方インチ(9294cc)、ボア812インチ(216mm) x ストローク10インチ(254mm)のロングストロークエンジンであった。また、V型45度バンク角を採用し、Winton201-Aや後継となるEMD 645と同様、2ストロークユニフロー掃気方式であった。12気筒では111,530cc、16気筒では148,706ccとなる。

船舶用エンジンとしても用いられ、12気筒モデルはアメリカ海軍のLSTの主機関に採用された。

諸元

型式 最大回転数 掃気 製造年 圧縮比 馬力
6 cyl. 8 cyl. 12 cyl. 16 cyl.
567 800 ルーツブロワ 1938年-1943年 16:1 600 1000 1350
567A 800 ルーツブロワ 1943年-1953年 16:1 600 1000,1200 1350
567AC 800 ルーツブロワ 1953年-1961年 16:1 600 1000
567B 800 ルーツブロワ 1945年-1954年 16:1 600 800 1000,1125,1200 1300,1500
567BC 800 ルーツブロワ 1953年-1963年 16:1 1125,1200 1500
567C 800,835 ルーツブロワ 1953年-1966年 16:1 600 900 1125,1200 1500,1750
567CR 835 ルーツブロワ 1956年-1965年10/56-11/65 16:1 900
567D1 835 ルーツブロワ 1959年-1965年 20:1 1325 1800
567D2 835 ターボチャージャー 1959年-1962年 14.5:1 2000
567D3 835 ターボチャージャー 1959年-1963年 14.5:1 2250,2400
567D3A 900 ターボチャージャー 1963年-1966年 14.5:1 2500
567E 835 ルーツブロワ 1966年 16:1 1200
  • cyl. = シリンダー数

567系エンジンを搭載している機関車

脚注

関連項目





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「EMD_567系エンジン」の関連用語

EMD_567系エンジンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



EMD_567系エンジンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのEMD 567系エンジン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS