EMD 567系エンジンとは? わかりやすく解説

EMD 567系エンジン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/26 03:43 UTC 版)

保存中のEMD 12-567Bエンジン(部品のいくつかは失われている)

EMD 567系エンジンはGM-EMD(EMD)社製の大型機関車用2ストロークユニフロー掃気ディーゼルエンジンである。

概要

567シリーズは Winton201-A の後継として1938年から、645系エンジン によって置き換えられる1966年まで、EMD社の電気式ディーゼル機関車のエンジンとして採用された。このエンジンは各気筒あたりの排気量が567立方インチ(9294cc)、ボア812インチ(216 mm) x ストローク10インチ(254 mm)のロングストロークエンジンであった。バンク角を45度としたV型エンジンで、総排気量は、12気筒では111,530 cc、16気筒では148,706 ccとなる。Winton201-A や後継となる EMD 645 と同様、2ストロークユニフロー掃気方式であった。

船舶用エンジンとしても用いられ、12気筒モデルはアメリカ海軍の LST に主機関として採用された。

諸元

型式 最大回転数 掃気 製造年 圧縮比 馬力
6 cyl. 8 cyl. 12 cyl. 16 cyl.
567 800 ルーツブロワ 1938年-1943年 16:1 600 1000 1350
567A 800 ルーツブロワ 1943年-1953年 16:1 600 1000,1200 1350
567AC 800 ルーツブロワ 1953年-1961年 16:1 600 1000
567B 800 ルーツブロワ 1945年-1954年 16:1 600 800 1000,1125,1200 1300,1500
567BC 800 ルーツブロワ 1953年-1963年 16:1 1125,1200 1500
567C 800,835 ルーツブロワ 1953年-1966年 16:1 600 900 1125,1200 1500,1750
567CR 835 ルーツブロワ 1956年-1965年10/56-11/65 16:1 900
567D1 835 ルーツブロワ 1959年-1965年 20:1 1325 1800
567D2 835 ターボチャージャー 1959年-1962年 14.5:1 2000
567D3 835 ターボチャージャー 1959年-1963年 14.5:1 2250,2400
567D3A 900 ターボチャージャー 1963年-1966年 14.5:1 2500
567E 835 ルーツブロワ 1966年 16:1 1200
  • cyl. = シリンダー数

567系エンジンを搭載している機関車

全てディーゼル・エレクトリック方式である。

脚注

関連項目





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