上里勢力(かみさとせいりょく)
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「とある魔術の禁書目録の用語」の記事における「上里勢力(かみさとせいりょく)」の解説
上里および彼が救った女性たちから構成される勢力。上里が異能を得てから1カ月ほどの間に100名を上回る規模に達している。上条勢力が集団意識を持たないのに対し、こちらは勢力としての自覚を持っているという違いがあり組織的に活動している。「理想送り」の対象外であることが加入の最低条件で、上里の為ならば犯罪に手を染めるのも厭わないだけでなく、自分から進んで命をささげる覚悟を持った者たちばかりで構成されているが、上里自身はいつの日か自分ではストッパーになれない時が来るのではないかという恐怖を常に抱いていた。上里は彼女たちが「理想送り」の効果によって集まったものだとばかり考えていたが、彼が力を奪われても離れることがなかったため実際は彼自身が持つ他の何かに惹かれて集まったものだった模様。上里という明確な中心がある代わりに構成員同士の横の繋がりは希薄で、上条からは「共通の友人のいる他人同士の集まり」と例えられている。もともと学園都市外部で作られた勢力であるため、構成員には魔術師や「原石」など特殊な能力や才能を持つ者たちから優れた技術者に幽霊まで幅広い人材が集まっているが「学園都市製」の能力者は現在のところ確認されていない。上里は「理想送り」が周囲に与える「伝染する歪み」が彼女たちへ特殊な力を与えたのではないかと推察している。
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上里勢力
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「とある魔術の禁書目録の登場人物」の記事における「上里勢力」の解説
上里 翔流(かみさと かける) 声 - 松岡禎丞 「どこにでもいる普通の高校生」を自称する茶髪の少年。その言葉通り11月初頭までは学園都市外に住むごく普通の高校生でしかなかったが、オティヌスが活動を開始し上条が彼女と戦うこととなったことで危機感を覚えた「魔神」たちから、無意識のうちに「理想送り」を与えられる。その結果、「神々との殺し合い」のような異常な場面でしか役に立たないような突き抜けすぎた個性を得てしまったことに苦悩し、同時に「救い」によって自分が尊敬していた少女たちとの関係性が変化してしまったことに憤り、「魔神」たちと敵対する。 「女の形をしていればなんでも救ってしまう」という性質を自覚し、救った女性たちから向けられる好意も理解している。周囲の変化は「魔神」たちによって歪められた結果だと考えていたが、上条からは自身が持つ何らかの求心力が彼女たちを惹きつけているのではないかと指摘されており、事実木原唯一の手で能力を奪われてからも彼女たちは自分の元から離れようとはしなかった。 普通を自認しているものの、家族からも厄介者扱いされる義妹を見捨てずに手を差し伸べ続ける一方で、一切の躊躇なく目的を遂行しようとする歪みをもっていることや、市販品だけを武器に巨大怪獣並みのエレメントを撃破するなど明らかに「普通」の範疇に収まらない異常性を持っており、オティヌスも上条よりは自分自身に似た精神性を有すると評している。「魔神」達は何か問題に直面したときに正確な青写真を書いて実際に何とかできてしまうような特殊性について言及しており、その個性が「理想送り」を引き寄せたのだろうと考えている。 実戦経験が1カ月に満たないにもかかわらず、その能力を使い、真のグレムリンを壊滅させた。学園都市に潜入しとある中高一貫校に転校、そのまま上条のもとに向かい対話を試みるが考え方を理解されず訣別。パトリシアを救うため一時的に協力したが、その後激突し、「幻想殺し」を倒したものの、その奥に存在するものに重傷を負わされ、直後に対峙した脳幹とも戦い彼に瀕死の重傷を負わせている。自身が通う高校に通うことになった上条を彼の勢力の側から切り崩し、暴走する義妹を止めるために勢力の中心である上条の殺害を図るが失敗、明日香に変装した木原唯一によって右手を切断され、「理想送り」を失ってしまう。その復讐のために力を蓄え、上条の協力を取り付けて行動を開始し唯一を追い詰めたかに見えたが、彼女が上里勢力を巻き添えにして自滅しようとしたため、それを防ぐために自らの意思で「理想送り」の手にかかることを決め、この世界から「消滅」する。 その後は「魔神」達がいる「新天地」へと送られ、彼らの八つ当たりによってボコボコにされた後で惑星規模の壮絶なケンカに巻き込まれていたが、自分の力が輝く異世界で「魔神」たちとの戦いに身を投じるのではなくありふれた世界で挑戦し続けることを選び、府蘭と琉華がネフテュスの残滓を利用して発動させた「類感魔術」によって元の世界へ帰還した。「理想送り」も自身の元へ戻ってきたが体につなぎ直すことに関しては保留としている。 能力は「理想送り(ワールドリジェクター)」。右手が作った影を起点に発動し、願望の重複によって現世にすがりながら新たな天地を望むものを同時間軸の余剰領域に追放する能力で、対象が「魔神」であろうと問答無用で「新天地」へと送ることができる。「魔神」たちは新天地への希望という抗いがたい快感に囚われたまま消滅する。「幻想殺し」とは違い「新たな天地を望むか」という言葉を発する事が発動条件で、影に触れただけでは発動しない。また、対象となる存在が作り上げた物品に関してもその効果が発揮される。一方で、ブレない筋を持った人物に対してはうまく能力が作用せず、表層から深層へ順に作用するためタイムラグが生じるという弱点もあるほか、己に迷いを持っている上里自身をも消し飛ばしてしまう危険性がある。新天地を望む「魔神」たちの夢から生まれた能力であり、誕生の経緯からオティヌスは「世界を巻き込む自殺ごっこ」と彼らを揶揄している。 田妻 暮亞(たづま くれあ) 上里と同じクラスの園芸部員。「科学サイド」に分類される、分厚い眼鏡をかけ髪を2つに縛り白いワンピースを身に纏う少女。むっつりスケベ。 「原石」の一人で、植物に近い細胞でできた肉体を持つ。再生力が高く、菌類や藻類の「接合」を利用して金属からプラスチックまで様々なものを取り込み、その性質を利用できる。その性質上無限再生が可能なので、生命力が非常に強く、腹部に穴を開けられた程度では致命傷にもならない。さらに植物性アルコールを燃焼させることで高速飛行まで可能。 その能力を使ってパトリシアからサンプル=ショゴスを取り除くために尽力する。その翌日には美琴と交戦する去鳴を制止しようとして失敗、胴体を切断されるが自身の体質のおかげで一命は取り留めた。上里の復讐戦ではA.A.A.のハリボテを身につけて囮となっていたが、上里の消滅と帰還の可能性を上条から告げられると他のメンバー同様彼を攻撃しようとしたため、府蘭によって撃墜される。その後、短時間で完全復活し、A.A.A.を実戦可能なものへ作り替えて「営巣部隊」のヘリに攻撃をしかけたが、巨大化した冥亞の転倒に巻き込まれ戦闘不能になった。 獲冴(エルザ) 上里の幼馴染で「魔術サイド」に所属する。キツネ耳にも見えるザク切りの髪の少女。巨乳で料理上手なことは隠したがっている。不良風だが意外と乙女なところがある。 ペットボトルに入れた10円玉を利用して、こっくりさん「のようなもの」を作って自在に憑依させる術式を使う。無数の10円玉を自在に操ることができ、高速で降り注がせることによる面制圧なども可能。 上条との初戦ではインデックスの「強制詠唱」を受けて10円玉の制御を失い戦闘不能になったが、翌々日の戦闘では魔術で上条を戦闘不能に追い込んだ。 有村 絵恋(ありむら えれん) 「辿り屋」を自称する「科学サイド」に属する少女。京都弁で話し、ぶかぶかの白衣と礼服を身に纏う。自分に「恋」を教えてくれた上里を慕う。戦闘向きではないが情報解析を得意とし、繊細な鑑識技術を駆使して後方支援に徹する。 五感全てを徹底数値化することができる「完全官能検査機材」という体質の持ち主で、非公式な科学捜査を生業としている。汗、唾液、毛髪、靴跡などの様々な地面残留物を感知し続けるので、相手がどれだけ隠蔽工作したとしても、相手が地上に足跡を残す限り、時間の長短はあれど必ず標的の居場所まで辿り着く事が可能。また、最新機材を使ったガスクロマトグラフィーや炭素年代測定なども得意とする。 上里勢力が唯一に掌握された後は上条と府蘭の追跡を主導し、府蘭が上里と話す時にストレスを感じていた事を思い出して、彼女が上里勢力に潜入していたイギリス清教の魔術師である事を看破する。雷矛の大トカゲに乗って府蘭達を追跡したが、上条が「幻想殺し」で大トカゲを分断したために車道のアスファルトに投げ出されて重傷を負い、それでも自分達を騙し続けた府蘭に上里を任せられないと一人で上条に立ち向かい、敗北して戦線離脱する。 去鳴(サロメ) 声 - 本渡楓 上里の義妹で「絶滅犯」と呼ばれる少女。CDのように輝く銀髪を悪魔の角のように丸め、小柄だがメリハリの利いた日焼跡の残る肢体を半透明のレインコートに包んでいる。ピーマンが苦手。 義理の兄以外の家族との縁は限りなく薄くなっており、彼が「理想送り」を手にする前から狩猟感覚でカルト教団や麻薬密輸集団を潰していた。自覚のある狂人だったが、それゆえに自身に対して「普通」に接する義兄には深く感謝し惚れ込んでいる。首から下げる懐中時計も義兄との大切な思い出の品である。頭部に付けた電極により精神世界の迷宮に閉じ込められていたが、義兄を元に戻すために脱走して学園都市に侵入。鎖仁と恋因が残したリストをもとに上条勢力をつぶすために浜面・美琴・一方通行に接触するが思うような成果が得られず、すべての元凶である取り巻きの女たちを全滅させるため上条と手を組む。その後「理想送り」を奪った木原唯一とも交戦することとなった。上里の消滅後は、悩みながらも帰還の希望を捨てられず唯一に味方をする。その間は唯一から特に手酷くいたぶられていたが、義兄の帰還を知ると彼女に反旗を翻して奪い返した「理想送り」を持って合流した。 ケルト式の「生贄」を応用した2つの術式を使う魔術師。「外的御供(がいてきごくう)」は素手で破壊した攻撃を吸収し性質と破壊力を上乗せするという術式で、連鎖を続けることで威力が上昇し続けるが、破壊できない強度のモノや武具の体を為していない攻撃手段は利用できず、3分以上武器の補給を繰り返さなければニュートラル状態に戻ってしまう。「内的御供(ないてきごくう)」は自らの肉体に薬品的サイボーグ処理を施して、余った血肉を神に捧げて身体能力を急激に上昇させる術式。 烏丸 府蘭(からすま ふらん) 声 - 伊藤美来 上里勢力の一員であるパジャマ少女。語尾に「〜です」を付ける口調が特徴。イギリス原産のマスコット「ウサギグレイ」の大ファン。小心者だが上里にさえ理解してもらえればいいとも思っている。UFOを探すため無線機を詰め込んだリュックを背負い首筋にインプラントを移植し、巨大風船を片手に年中無休で遊覧飛行しているという変わり者だが、無線通信や天体観測に詳しく、情報戦では絵恋に匹敵する実力者。ウサギグレイを模したファンアート作品で「ウサギグレイメッセンジャー」という全長360mはある高出力マイクロ波方式の銀河間通信ステーションを自作しており、ここから放たれるマイクロ波を利用して都市一つを丸ごと加熱したり、収束させてレーザーのように焼き切る攻撃ができる。 エレメント襲来時には敵が高温に弱いという性質を持つ事から、学園都市中にマイクロ波を照射することで気温を55℃にまで上昇させていた。上里消滅時には唯一から直接呪縛をかけられずに済んだため、上里を救い出そうとする上条と協力体制を築くことになる。 科学サイド寄りの「原石」系能力者であると周囲には告げていたが、その正体はイギリス清教所属の諜報員にして「黄金」系の魔術師であり、いわば「上里翔流版の土御門元春」のような存在。魔術師としては凶星のエキスパートで、星の光を撃符や護符に込めて任意に引き出すことができる。唯一が仕掛けた呪縛の効果が薄かったのも他の少女達とは異なる立ち位置から上里に近づいていたためだったが、彼と接する内に本物の好意を抱いていた模様。立場上はローラの直属で、上里勢力が学園都市に向かったのもローラの指示を受けて誘導した結果であった。 一連の逃走劇の中で正体が露見してしまうも、そのことを逆に利用して自身の失恋を大々的に宣言する事で学園都市の世論を味方に付け、ウサギグレイメッセンジャーを第21学区に墜落させることで上里勢力もろとも「営巣部隊」の本拠地を潰す。その後も上里の帰還に向けて尽力し、A.A.A.を利用した一度目の呼び戻しは冥亞に妨害されたものの、パトリシアの体内にあったネフテュスの残滓を利用した再挑戦で作戦は成功、事件後は責任を取るように上里勢力を離れる。学園都市を彷徨っているところでイギリス清教に直接繋がる人材としてアレイスターに身柄を狙われることになるが、自分と似た立場である土御門に危地を救われ上条との再合流を目指す。脱出を目前にして協力者の義妹である舞歌が魔術の被害に遭ったため「窓のないビル」へ引き返すことになり、内部では土御門が彼女の術を開場する間の時間稼ぎを行った。 実はローラ直属の部下であった頃から自身の知らぬ間にコロンゾンによる肉体改造を受けており、意識のない間は大悪魔の霊媒A・O・フランキスカとして活動している。コロンゾンの意に従い学園都市に対して様々な工作を行っていたが、後述の通り憑依に使っていたルビーをアレイスターに摘出されて解放された。 学園都市の機能停止後はイギリス本土へ向かうアレイスターたちに同行、上条が彼女に囮として利用されると境遇が似たインデックスと共に別行動し、UFO型のバルーンでロンドン市内へ潜入する。逃亡生活に終止符を打つため、終戦後は「王室派」のヴィリアンと交渉して後ろ盾についてもらい、神浄がウィンザー城を乗っ取った事件の際にはエリザードとの戦いに決着を付けた一方通行の前に王女を送り届けた。A・O・フランキスカ 府蘭のローラ(=コロンゾン)の霊媒としての人格。憑依の核として、3個の最高品質ルビー「ピジョン・ブラッド」を後頭部に埋め込まれており、それがもう1つの顔にも見える。名前はルビーの主成分であるAl2O3とローマ時代末期に活躍したフランク人が使った投げ斧フランキスカに由来するが、正体が府蘭である事を府蘭自身が意識を支配される中で必死でヒントとして残したもの。 アレイスターがかつてネス湖で行い精霊の成りそこないを召喚した魔術実験を再定義し、儀式をあえて失敗させ「何にでも姿を変えられる」性質を持つ細胞質の怪物「ミメティックプレデター」を自由に操ることが出来る。これは質量32kgの範囲内であればどんな形にもなり、体に取り付けて触手状の武器とすることだけでなく、身長130cmに満たない少女に擬態させて移動能力と学習能力のある生体凶器として扱い、上里勢力で学んだ大戦力の管理法を応用して指揮することも可能。さらに、「天使の力」と似て非なる力を流し込まれて気(シャクティ)の達人のインスタント版となっており、その上、プロセッサスーツを装着する事で、元の運動神経ゼロかつ華奢な体格からは想像できないほどの身体能力を発揮出来るが、生命力の経路が焼き切られる恐れがあるため大出力での長時間運用は不可能。 「窓のないビル」にコロンゾンを招き入れてからは、プロセッサスーツの親機を纏って総合証券取引所の先代「書庫」を破壊し、その機能を受け継ぐ。当日の朝にすれ違っただけの浜面を、自分と縁が薄く、アネリがついていて、簡単には死なないという理由から囮に選び、スペアのスーツを着せて街中に放置するが、そのためにアドレス競合が発生して正常な利用が出来なくなり、スペアを破壊するために執拗に彼を襲撃する。だがリリスやアレイスターの妨害を受け、「霊的蹴たぐり」によるガンマナイフを用いた緊急手術で頭部のルビーを摘出され、排除された。 鎖仁(サニー)、恋因(レイン) 姉妹の占い師。地球全体の気象図と星の運行にまつわる天球儀を利用して広範囲・高精度の情報所得が可能な能力を持ち、ヨウ化銀やドライアイスを使って気象を変えることで望む運命を導くこともできる。優秀な「お天気お姉さん」でもあり、天候相場やウェザーデリバリーで資金源にもなっていた。 去鳴の封印を解いてしまい、制御することもできずに返り討ちにあった。 御霊 冥亞(ごりょう めいあ) 人工霧発生装置の中に浮かぶ白装束の幽霊少女。元々は自分の名前も死因も思い出せない地縛霊で、「御霊冥亞」という名も本名ではない模様。猫背だが長身で巨乳。わずかに切れ込みの入ったハートにも見える天冠を頭につけている。空対空監視やネットによる情報操作を得意とする。自分が幽霊のままでいる事を認めてくれた上里を慕う。 人工的な「名所」に見立てたドローンの「香炉」から知覚不能な低周波や匂いを振り撒き、人の意識を不安定化させることによって顕現する。肉体を持たず睡眠も必要としないが、匂いによって実体を保つために野菜や果実を常食している。また「触れた感覚」も感じ取れるらしい。時の流れで命の匂いが消える前によそへ擦りつけて移せば存在を保つ事ができるが、大元の匂いを生み出せないため、一度匂いが消えてしまえば存在ごと消失してしまうという弱点があり、府蘭が使用したマイクロ波攻撃などは天敵と言え、「香炉」の飛行を阻害する突風も苦手。だが、調合・配分を変化させることで国家を揺るがす御霊と化すこともでき、この状態では高層ビル並みの巨体となって、「香炉」も必要とせず半永久機関となってほぼ無敵の状態を維持し続ける。 唯一が上里勢力の頂点に立ってからは彼女に渋々従い、第5学区の大学構内に設けられた避難所【学会】の王となりネットの主格として情報操作を行う。府蘭が上空から落とした「ウサギグレイメッセンジャー」に「香炉」を破壊されてしまったが、御霊化することで存在を保ち巨大化して上条達を猛追する。その後、ミントを育てていた農業ビルを破壊したことで匂いの配分が乱されて実体が崩壊してしまったが、学園都市の技術で「香炉」を作り直したことで以前より調子がよくなった模様。 豊山 琉華(とやま るか) 片目のファッション眼帯と海賊帽、ミニスカートに身を包み、カトラスとマスケット銃で武装した海賊少女。年齢は15歳くらい、瞳は青く、金色のカールした髪を肩甲骨のあたりまで伸ばしている。元々はどこかへ繋がる海を愛する絵描きであり、自分の絵に込められた想いをただ一人正確に理解した上里に対して好意を持つようになった。カリブ海の海賊とブードゥー教が結びついた特殊な戦闘職で、実働部隊の戦闘要員の中でも高火力を有する。また、中型自動二輪車までの運転免許を所持している。真面目だが期待され持ち上げられると空回りして失敗するタイプ。 儀式を管理するブードゥーの門の神レグバ=アティボン(英語版)に師事する魔術師。全ての儀式に間接登場するため特定の儀礼日が存在せず、あらゆる時間に存在しているとも定義できるというレグバ=アティボンの性質を応用し、主観時間を制御する術式を使用する。これにより肉体年齢を自在に変化させたり、時間のかかる大魔術を一瞬で発動させることが可能となるほか、生理痛や酩酊を短時間で治すこともできる。 上里の消滅後は渋々唯一に従っていたが、上里勢力内でも優れた魔術師であることを府蘭から教えられた上条に説得され彼らに協力する事を決め、「類感」を利用した魔術で上里を「新天地」から呼び戻す事を提案する。府蘭の正体を知ってからも彼らの味方に付き続けて上里の帰還に尽力、学園都市中に配置した火薬で魔法陣を描いて儀式を完遂し、事件後は上里勢力に戻った。 沢井 織雛(さわい おりびあ) 作中に登場するギミックならば科学だろうが魔術だろうが片っ端から再現してしまうコスプレ少女。実働部隊の戦闘要員の中でも高火力を有している。現在の趣味は「超機動少女カナミン」で、ジェットエンジン搭載の巨大化ステッキで空を飛ぶ。 上里消滅後はそのことから目を逸らすために、あえて唯一の命令に従い続ける。上条が搭乗する「営巣部隊」のヘリを攻撃していたが、崩壊し始めた冥亞に接触してしまい、肩を脱臼し墜落したものの一命は取り留める。 芽李(メリー) 豪快な縦ロールと赤いドレスの少女。正真正銘狼に育てられた狼少女で、野獣並みの嗅覚・聴覚・咬合力・脚力を有し、近接戦闘と追跡を得意とする実働部隊の戦闘要員。特に嗅覚は犬をも上回る常人の6,000倍オーバーの鋭敏さで、一度捕捉されれば振り切って逃走するのは困難。 上里消滅後は上条達を追撃し、ウサギグレイメッセンジャー墜落後に一度は彼らに追いつくも、横転した出洞のバスに衝突して戦線離脱。上里帰還後はしばらく野良になっていたようだが、「営巣部隊」のサイレンに反応して遠吠えしていたところを無事捕獲された。 愛燐(アイリーン) 実働部隊の戦闘要員で「現代」兵器マニア。 燦泥(サンディ) 実働部隊の戦闘要員で微生物博士。 姪龍(メロン) 実働部隊の戦闘要員で暗器使い。 瑛魅(エイミ) 実働部隊の戦闘要員で捕食女王。 出洞(デボラ) 大型車両の運転を得意とする。通称・ トラック野郎。 上里消滅後、巨大な黄色いスクールバスを調達して上条達を追走したが、走行中に側面のガラスを割って車内に侵入してきた上条によってバスを横転させられ、気絶し戦線離脱した。 診華(ミルカ) 背中一面からイカやタコのような触腕を生やした少女。一人称は「わらわ」。 牧納(マキナ) 水着にエプロン姿のキッチンドランカー幼妻。四精体内召喚を使う。 米璃(ベリー) 殺人パティシエ。砂糖菓子の投げ槍による攻撃を行う。 零紋(レモン) アスリートソルジャー。ハンマー投げの競技モデルを使った砲撃を行う。 雷矛(ライム) 和装の背中一面からサンゴじみた天使の羽のようなものを広げ、各々の先端から伸ばした大量の糸によってカラクリ細工の大トカゲを操る女性。 上里消滅後、絵恋を大トカゲに乗せて府蘭達を追っていたが、競技用自転車で追いかけてきた上条に、「幻想殺し」で大トカゲを破壊されて戦線離脱する。 理沙(リサ)、杏奈(アンナ)、入洲(イリス)、丹南(ニナ)、銘撫(メイヴ)、江梨(エリ)、来蘭(クララ)、妹伊(メイ)、聳愛(ソフィア)、精錬(セイレーン)、魔鈴(マリン)、露去(ロザリー)、好楽(スカラー)、夢肖(ユニ)、賑多(ニキータ)、麗美(レミ)、傘厘(キャサリン)、蕩輝(ドロテア)、宛那(アテナ)、夢厨(ミューズ)、数斬(スーザン)、麟堕(リンダ)、比阿(フィーア)、好応(スノウ)、来夏(ライカ)、覇尼(ハニー)、威舞(イヴ) 上里勢力に所属する少女たち。
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