「魔神」編(11 - 18巻)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 02:34 UTC 版)
「とある魔術の禁書目録」の記事における「「魔神」編(11 - 18巻)」の解説
新約11巻 常盤台中学の記憶を操る超能力者である食蜂操祈は、上条当麻に出会った1年前の8月を振り返る。 新約12巻 デンマークでの一件を乗り越え、病院から退院した上条当麻は、クラスメイトとの『平凡な』高校生活を取り戻す。そして、『魔神』としての力を失ったオティヌスは、刑罰の一環として新たな上条宅の居候となり、早速飼い猫のスフィンクスに追い回される日々を過ごしていた。 12月1日。上条は放課後、インデックス、スフィンクス、オティヌスと共に第十五学区の巨大複合施設『ダイヤノイド』へ向かう。一方、浜面仕上と待ち合せているアイテムの面々や、素性不明の学園都市第六位『藍花悦』も同施設内でそれぞれ行動していた。 やがて、魔神を自称する『サンジェルマン』という正体不明の人物によって、ダイヤノイド館内は封鎖されてしまう。上条と浜面、アイテム、そして『藍花悦』は、各々の目的を掲げ、直接的、間接的に関わりあいながら、『サンジェルマン』に近づいていく。 新約13巻 12月3日。学園都市では、全学区の学校を巻き込んだ『防犯オリエンテーション』が行われ、上条はその『犯人役』に選ばれる。しきりに校内を逃げまわる上条だが、昇降口の下駄箱で奇妙な手紙を発見する。指定された屋上に赴き目にしたのは、『真のグレムリン』の魔神、『僧正』だった。 僧正からとある提案をされた上条だったが、これを断り、僧正と決裂する。提案を断られた僧正は上条をその魔術でもって攻撃。対する上条は、防犯オリエンテーションでとある高校に来ていた美琴と共に、その場にあったハイテク自転車『アクロバイク』で逃走を開始した。学園都市を舞台にした、壮絶なチェイスバトルが幕を上げる。 新約14巻 12月3日の夜。上条は、自宅に現れたネフテュスから、「理想送り(ワールドリジェクター)」を有する上里翔流が学園都市に潜入していることを知らされる。一方その頃、パトリシアは寄生生命体「サンプル=ショゴス」に寄生されてしまい、治療施設をたらい回しにされた結果学園都市にたどり着き、姉レイヴィニアは自らの命を懸けて妹を救うため学園都市に入っていた。上条がレイヴィニアを保護する中で、パトリシアは上里に保護され、姉が犠牲となる結末を防ぐため彼に協力を頼む。上条は「魔神」を追って自宅の寮に現れた上里と交戦することとなるが、一時休戦してパトリシアを救うべく協力し合い、上条たちの尽力とネフテュスの犠牲によって姉妹は命の危機を免れる。上条はその後、再び上里と激突し、「幻想殺し」を潰されたものの、その奥にある「何か」によってこれを退ける。上里は直後に対峙した木原脳幹とも戦い、「対魔術式駆動鎧」を消し去って彼に瀕死の重傷を負わせる。木原唯一は彼の遺言を聞き、既存の「木原」を超えた「唯一」の存在になることを誓う。 新約15巻 12月4日。僧正の一件で学校が潰れた為、他校の設備を間借りすることになった上条達。訪れた先で上条は上里翔流と再会を果たす。同時刻、学園都市へと侵入した『絶滅犯』こと上里の義妹去鳴は『上条勢力』を崩すべく『該当者』である浜面と接触し、次いで美琴と交戦する。自らの成長の方向性に絶望していた美琴は、去鳴が操る未知の力に興味を惹かれていく。 上条は受け入れ先の生徒会長化生院明日香や彼女に世話を焼く秋川未絵、副会長と交流し、生徒会を手伝う上里とも行動を共にする。上里が提案した去鳴に対する作戦に協力するものの、上里の申し出は罠で上条は上里勢力の襲撃を受けてしまう。しかし去鳴が乱入し上里と対峙、一方通行をけしかけ上条を救出する。去鳴は上里の目を覚まさせる為には上条の力が必要であるとし、手を組ぶ。 秋川は最近の化生院の様子に違和感を覚え、上条に相談を持ち掛ける。焼却炉の噂が上里主導だと知った上条と去鳴はそこに化粧院の本物が閉じ込められているとし、生徒らによる着火を阻止する。だが炉内には何もなく、水を差した上条は生徒達から失望され孤立してしまう。姿を見せた上里に対し去鳴と秋川は激怒するが、上里は噂の狙いは別にあり生徒会長については知らないと弁明する。困惑する4人の前に化粧院は現れ、上里の理想送りを切り落としながら木原唯一が正体を現した。 理想送りを得た唯一は、上里の右手を取り戻さんとする去鳴ら上里勢力と上条と交戦する。去鳴の『外的御供』による手数と理想送りが効かないこともあってか善戦するものの、唯一が生み出した魔神により一掃されてしまう。上条と去鳴は美琴に救出されるが、唯一の追撃に散り散りになってしまう。独り建物へと落ちた美琴は「対魔術式駆動鎧」と接触、形見に触れられることを恐れた唯一の矛先が美琴へ変わったことで、上条と去鳴はチャンスを逃すまいと打って出る。だが躊躇が隙を生み、上条は唯一によって捕えられてしまう。それを目撃した美琴は上条を失う恐れから衝動的に「対魔術式駆動鎧」を使用、唯一の肉体を消失させた。 その後、美琴は夜道を彷徨いながら「対魔術式駆動鎧」によって一線を越えた先の新たな世界を知り打ち震えていた。しかし心配した警備員によって自分が鼻血を流していることに気づき、理由が分からず首をかしげていた。一方で上里は理想送りを失って尚も自らを慕う上里勢力の少女達を前に、彼女らの好意が理想送りとは無関係であったことを悟り、当たり前の輪を噛みしめながら彼女達と日常へ戻るべく決着へと進み始める。一命を取り留めた唯一は現れたアレイスターに対して復讐を誓いながら、彼の計画に影響を及ぼす『上里翔流と御坂美琴の抹消』を分担する提案に乗った。 新約16巻 12月7日。原因不明の大熱波が学園都市を襲い、地上には謎の生物「エレメント」が蔓延っていた。上条は吹寄、青髪ピアスらクラスメイトと共に、水を探す日々を続けていた。御坂美琴に救われた上条は常盤台中学へと案内される。 新約17巻 12月9日。木原唯一から右手を取り戻した上里翔流だが、自らの右手により新天地に飛ばされてしまう。「理想送り」を盾にすることで上里勢力を従えた木原唯一から逃れるべく、上条は府蘭と協力し上里救出へ動き出す。 新約18巻 12月11日。学園都脱出を目指す土御門と府蘭だったが、アレイスターの魔術によって土御門舞夏が蝕まれる。状況を打開するため、上条は土御門兄妹やインデックス、オティヌス、烏丸府蘭達と共に、学園都市統括理事長の本拠地「窓のないビル」へ突入する。そこで現れたミナ=メイザースを名乗る女性の誘いで、上条は「人間」アレイスター=クロウリーの軌跡を経験。アレイスターが魔術を憎む原因に至った最愛の娘「リリス」の死、そして「ブライスロードの戦い」で先代の幻想殺しを宿した矢を垣間見た。そのままミナに導かれアレイスターと対峙、学園都市が自分のために作られたことを知る。アレイスターと戦闘になりその場で召喚されたエイワスに苦戦したが、周囲の助力でエイワスを一旦消失させることに成功。上条は遂にアレイスターに勝利する。 上条がアレイスターに勝利した後、ローラ=スチュアートが窓のないビルに現れた。彼女は自身の正体がアレイスターの2人目の娘「ローラ」に憑依した「コロンゾン」であることを告げ、過去の「契約」を履行するためにアレイスターをダモクレスの剣で殺害した。しかし直後にアレイスターの内に秘められた「10億8309万2867人」もの可能性が解放されコロンゾンに向けて宣戦布告、数多くのアレイスター軍団が瞬く間にイギリスと連合国の制圧を開始した。最終的に可能性の一つである美少女化したアレイスターが上条と接触する。
※この「「魔神」編(11 - 18巻)」の解説は、「とある魔術の禁書目録」の解説の一部です。
「「魔神」編(11 - 18巻)」を含む「とある魔術の禁書目録」の記事については、「とある魔術の禁書目録」の概要を参照ください。
- 「魔神」編のページへのリンク