かんのう‐けんさ〔クワンノウ‐〕【官能検査】
官能検査
人間の五感によって特性を選別する検査法。外板のひずみ、合い沿い、塗装色むら、振動、騒音、こもり音、突き上げ感、手触り感、異臭など、自動車は人間の感覚を直接刺激するものだけに数字にしにくい特性が多々ある。人の感性にそぐわない商品は決して購入されるものではないだけに、開発段階においてこれらを十分にチェックし、開発品質を高めるだけでなく、量産管理のためにできるだけ定義化した基準に落とし込むことが必要である。また外板のひずみなどは塗装しないと目ではわからないものを、熟練検査員は手袋をはめた手で触ることで数ミクロンのものも発見することができるが、これらの技能訓練も重要である。
官能検査
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/12 02:08 UTC 版)
官能検査(かんのうけんさ)または官能試験(-しけん)、官能評価(-ひょうか)とは、人間の感覚(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚など)を用いて製品の品質を判定する検査をいい[1]、食品、香料、工業製品などについて用いられる[2]。また、人間の計器としての感覚特性を研究するために行われる場合もある[2]。
食品の鑑別において、官能検査は重要かつ相当程度に有効な方法である[3]。しかし、官能検査だけでは検知できない要素もある(特に加工食品について[3])ため、軽視も過信もしてはいけないとされる[3]。たとえばブドウ球菌による汚染や、化学物質の混入については、官能検査が効果を発揮しにくい場合が多い[3]。食品の鑑別においては、食品の特性に応じて、官能検査または専門家による精密検査を行うことが有効である[4]。
脚注
注釈
出典
- ^ コトバンク - デジタル大辞泉.
- ^ a b コトバンク - ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典.
- ^ a b c d 食品保健研究会(編) 1989, p. 143.
- ^ 食品保健研究会(編) 1989, pp. 143–144.
参考文献
- 食品保健研究会(編) 編『知っておきたい食品衛生 六訂版』厚生省生活衛生局食品保健課(監修)、大蔵省印刷局、1989年。ISBN 978-4-17-217507-0。
- “官能検査”. コトバンク - デジタル大辞泉. 朝日新聞社、VOYAGE GROUP. 2016年2月23日閲覧。
- “官能検査”. コトバンク - ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典. 朝日新聞社、VOYAGE GROUP. 2016年2月23日閲覧。
関連項目
- 食味官能試験
- テイスティング
外部リンク
官能検査
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 02:57 UTC 版)
詳細は「官能検査」を参照 官能検査は消費者が食品から受ける印象を研究する。
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官能検査
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 15:15 UTC 版)
官能検査では、臭いや色沢、味、ハニカム(マグロ、サケ、イワシなどの魚肉片に小さな孔が多く開き、蜂の巣のように見えること)などを確認する。水産缶詰の場合、臭いは最も有力な手段となる。ハニカムは鮮度の低下した原料を使用した場合のほか、冷凍した原料を使用した場合も見られるが、後者のケースでは魚肉片を舌に乗せても不快な味がしない。味による官能検査は、明らかに腐敗していると思われるものに対して行ってはならない。
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